ラーメンは、「Japanese “Soba” Noodles」ではない!
2015年 12月 02日
ミシュランというフランスのタイヤ屋さんが、その昔、自動車での旅行が流行ることで自動車も売れてタイヤも売れるだろうという発想によって作った旅行ガイドブックが、今日有名なレストランガイドの元である。
数年前に日本版も出て、近々発売される来年版で、初めてラーメン屋さんが星を一つもらった、とニュースになっている。
日刊スポーツの該当記事
ラーメンは嫌いではないが、この店には行ったこともないし、きっと待たされるだろうから行く気もない。
私は、最近では、麺類の中で蕎麦をもっとも食べている。
神田連雀亭にご無沙汰なので、あの周辺の老舗にはしばらく行ってないなぁ。
立ち食い(実際は、座り食い)蕎麦のお店も大好きで、中には注文が入ってから蕎麦を茹で、天ぷらを揚げるお店もあり、安いからと言って決して馬鹿にできないチェーン店もある。
ラーメンを食べる頻度は、減った。
たまに新規開拓、と思って期待して行くと、化学調味料の味がたっぷり、という店も少なくない。
最近は、ごくたまに自宅近所の店で食べるくらいだ。
さて、このミシュランの星を取ったことから知ったお店の名前で、気に入らないことがある。
なんと、その名前の頭に「Japanese Soba Noodles」とあるのだ。
「Soba」って、蕎麦でしょ。
ラーメンは、蕎麦じゃないでしょ。
「日本の蕎麦」という英語を、なぜ「ラーメン」屋さんが掲げるのか、大いに疑問だ。
昨今はラーメン店の海外進出も活発化しており、海外でも「Ramen」で通用しているのに、なぜ、「Soba」と言うのか。
「Japan-Guide.com」というサイトにだって、「Ramen」として説明されている。
Jaman-Guide.comの該当ページ
同じサイトの日本のレストラン・タイプの紹介ページにだって、SobaとRamenはそれぞれ別に紹介している。
「Japan-Guide.com」の該当ページ
こういうガイドを見て来店した海外からの旅行者に、この店は、いったいどう説明するのだろう。
そもそも、原料の小麦粉から言えば、ラーメンは蕎麦より饂飩に近いかもしれないのに。
蕎麦には、日本ならではの伝統、歴史がある。
そして、お蕎麦屋さんだって、ラーメン屋に「Soba」と名乗って欲しくないだろう。
私は、全国の蕎麦屋さんが、この店に「Soba」の名を「Ramen」に変更させるべく訴訟を起こしても不思議はないと思う。
日本の文化、風習、食べ物などが海外から注目されることは、悪いことではない。
しかし、間違った情報を発信してはいけない。
英語にするなら、ラーメンは「Ramen」でいいじゃないか。
蕎麦は「Soba」なのである。
「ラーメンは日本が誇る、日本のそば」というようなことを店主は言っているらしいが、「そば」は「蕎麦」なのである。
きっとこの店主は、「そば」という言葉を、「麺類」と言う意味合いで使っているのかと察する。
しかし、蕎麦への配慮が足らない。
ラーメンを表すのに「中華そば」という言葉を使ってもおかしくはないが、「Japanese Soba」は、ラーメンを指す英語として不適切。
どちらも、日本ならではの食べ物であるから、その名前の通りで、認識してもらえれば良いのだ。
もし、この店主に「日本の代表的な麺はラーメン」という思いがあるとしたら、それは大間違いである。
蕎麦もあれば饂飩もあり、きしめんもあれば素麺だってある。
あえて日本の代表的な麺と言うなら、中国の麺を起源としている日本のラーメンなどではなく、間違いなく蕎麦と言ってよいだろう。
大の蕎麦好きで、仲間と「ソ連」をつくっていた故杉浦日向子さんも、きっと天国で怒っているぞ!
やはり「ソ連」ですね!
良い蕎麦屋は、酒の肴もしっかりしています。
二時間も待って星を取った店に並ぶことほど、野暮はないように思います。
さぁっと暖簾をくぐって入る蕎麦屋こそ、日本の代表的な麺屋さんだと思います。
ミシュラン1つ星は嬉しいですがなんかよくわからん批判ばかりみます。これなら取らないほうがよかったかなぁ。
コメントありがとうございます。
あくまで、「Soba」という言葉に関する指摘なので、ご了解ください。
きっと、美味しいのだと思います。
1時間待ち・・・30分が限度かなぁ、私の待ち時間タイマーでは(^^)
ミシュランの星のせいで、以前より行列は増えているでしょうね。
2時間待ってでも食べたい、という人は、待っている間も楽しいのでしょうから、人それぞれで良いと思います。
ただし、お店にとって、それだけ行列ができることは、さて、良いことなのかどうか、これは疑問です。
次にガイさんが行かれた時、味やサービスが低下していなければいいですね。