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新宿末広亭 12月中席 昼の部 12月13日

昨日は、連雀亭のあと、久し振りの末広亭へ。芸協、文治が主任。
 仲入り後しか楽しめないのは承知で、上方交替出演枠で笑福亭鶴志が最後の出演日でもあり駆けつけた。

 3時過ぎ、仲入り後のクイツキですでに笑福亭羽光が上がっていた。初めてである。
 本来は昇々と夢吉の交替出演枠だが、こういう代演もあるのか。いずれにしても、クイツキに二ツ目を抜擢する芸協の試みは賛成だ。
 すでに始まっていたので、後ろで聴いていたが、『生徒の作文』を楽しく聴かせてくれた。というよりは、結構笑った。
 この人は、笑いのツボを知っていると思う。拾い物をしたような気分。
 帰宅後に芸協のサイトでプロフィールを確認したところ、最初お笑いユニット(「爆裂Q」)として活動し、その後少年マガジンのギャグ漫画新人賞受賞をきっかけに漫画原作者となり、その後、平成19年に鶴光に入門という経歴。平成23年5月下席で二ツ目昇進。昨年、さがみはらの大会で優勝していたので名前だけは知っていたが、ぜひまた聴きたいと思う。
 
 一階の椅子席はほぼ満席、二階も使っていた。桟敷には若干空きがあったので、好きな下手の中央あたりに、羽光の高座の後に席を確保。私は、落語でも色物でも、途中で席をはずしたり、席に着くようなことはしない。

 では、最初から聴いた内容について記したい。

東京太・ゆめ子 漫才 (12分)
 現在、東京の夫婦漫才では、ダントツのトップに君臨していると思う。とは言っても、ひろしさんが休んでいるし、夫婦漫才そのものが少ないのだけどね。それでも、この二人は良いと思う。
 途中から京太が、それまではいつものように会話がヨレヨレだったのがまとも(?)になり、演説口調で、「緑豊かな地球があるから私たちは生きていけるのです」、と言うところで大きな拍手。
 きっと、本音を元にしたネタなのだと思うが、まったくその通り。私も大きな拍手を送った。しかし、今日の投票では東京太とは書かなかったけどね^^

笑福亭鶴志『代書屋』 (15分)
 黄色い着物で、大きな身体を揺らしながら(と、見えた^^)登場。
 代書屋が強面のおっさんで、近所では「字を書くだけでゼニ儲けしている、極道者」と言われているとのこと。なるほど。
 名前が田中正二ろうなのだが、ろうは、漏れるの漏。他にも独特の工夫はあったのだが、最後の方でリズムが悪くなったのは、前夜飲みすぎたか^^
 しかし、この人は存在感がある。2月の横浜にぎわい座で聴いた『時うどん』の素晴らしさには劣るが、今後もまた聴きたい人だ。

桂伸治『時そば』 (15分)
 この人の軽妙な味を、どう表現したら良いのだろう。あまり過去の噺家さんでも、たとえる相手が見当たらない。
 聴く者に何ら緊張感を与えることなく、柔らかな雰囲気を醸し出している。こういう芸風って、あまりない。
 二軒目の蕎麦屋の行灯に葉っぱが二枚ズレてある、「はずれ屋」とのこと^^
 宮治は、非常に良い師匠を選んだなぁ、などと思いながら聴いていた。
 
ボンボンブラザース 曲芸 (13分)
 膝替わりがこの人達だったのも、連雀亭から駆けつけた理由の一つ。
 大好きな紙の芸、そして帽子の芸を見れて、末広亭に来て良かったと思った。

桂文治『源平盛衰記-木曾義仲-』 (30分 *~16:39)
 この人のこのネタ、三年連続で聴いている^^
 襲名披露の末広亭、そして昨年の末広亭、あら寄席も一緒だ。
 師匠の晩年に「師匠、最近『反対俥』や『源平』をおかけになりませんね」と聞いたところ、「やらない。骨が折れるから」と、あっさり答えられた、という思い出から始まる。 
 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・・・・」と始まるが、とにかくクスグリ満載なので、源平の筋書はなかなか進むはずもなく、池袋演芸場の怖~いXXさんは登場するわ、米丸師匠はお洒落で洋服はいつもデパートのxx丹、など。会場大爆笑のうちに、お開きであった。

 外に出て、ガラケーで末広亭の外観を一枚撮った。(下の方に自分の指が写った。ヘタクソ!)

新宿末広亭 12月中席 昼の部 12月13日_e0337777_11132959.jpg


 連雀町の老舗のお店同様、今では貴重な建造物と言ってよいだろう。

 昼は、夏目漱石も食べた松栄亭での「洋風カキアゲ」、そして連雀亭での元気な二ツ目さん達の高座。その後久し振りの末広亭、という盛りだくさんな土曜の一日であった。

 志ん輔の連雀亭の試みも、良し。そして芸術協会の、クイツキへの二ツ目の抜擢、そして上方の噺家さん出演なども、非常に結構だと思う。
 
 なかなか充実した一日だったなぁ、と一杯のみながら振り返っている次第である。
Commented by hajime at 2014-12-15 06:55
連雀亭と末広という豪華二本立てだったのですね。
先日もTVで神田の飲食店を紹介していました。連雀亭に触れるかと思っていましたが、触れませんでした。
 最近の芸協は色々な改革が功を奏して来ましたね。良いことだと思います。

Commented by at 2014-12-15 06:57
「源平」は本筋と演者の感覚で挿入される時事問題との配合が楽しい。
談志はそのあたりを得意にしていましたね。
小朝の「扇の的」も面白い。

当代文治の場合、くすぐりを言った後、
間を置いて客の反応をうかがうのが特徴ですね。
もしかして師匠の影響でしょうか。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-12-15 09:34
末広亭中席は、平日に夜の小柳枝主任の方に行こうか迷っていたのですが、なかなか都合が合いそうになく、朝也の名を見つけて松栄亭→連雀亭の流れを決め、どうせ出かけるなら、と梯子になりました。

土曜とはいえ、芸協の席で盛況だったのは嬉しく思います。主任の顔もあるでしょうが、二ツ目のクイツキへの抜擢、上方の噺家さんの出演という企画の良さもあるのでしょう。
夜の真打交代出演も、まぁまぁの企画かもしれません。私は上方交代出演の方が好きですがね。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-12-15 09:46
源平となると、たしかに、談志、小朝の名も浮かびますが、三平、そして十代目文治もお忘れなく^^
当代文治は、ギャグの後の間、そして源平の本筋へ、という基本的な型を師匠から継承していると思います。間を効果的に入れてで笑いを呼び起こす技術の伝承、とでも言えるのでしょうか。

私の経験では、芸協の席でもっとも盛況だったかもしれません。

立川談幸の来年の出演が楽しみです。

Commented by 佐平次 at 2014-12-15 10:29
充実の一日でしたね。
私はずっと本を読んでました。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-12-15 10:49
つい、梯子になってしまいました^^

連雀亭のワンコイン寄席、今日は朝也、明日は小辰が出演ですよ。
私は平日の昼では行けませんが、よろしければお散歩がてらでいかがですか!

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by kogotokoubei | 2014-12-14 17:59 | 寄席・落語会 | Trackback | Comments(6)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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