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噺の話

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「翁家和楽の攻撃」-志ん輔日々是凡日の2005年2月2日の記事より。

亡くなった翁家和楽のことをネットで調べていたら、志ん輔の日記風ブログ「志ん輔日々是凡日」の9年半も前の記事を発見した。
 同ブログにはコメント記載欄がなく、メッセージを送ろうとアメブロに登録もしたのだが、メッセージは受けつけていないようだ。無断転載になってしまうのだが、志ん輔もきっと許してくれるだろうと都合よく考えさせてもらい、写真を含めご紹介したい。
「志ん輔日々是凡日」2005年2月2日の記事

2005年02月02日
翁家 和楽の攻撃

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「和助、チョット付き合ってくれ」こう言いながら楽屋から消えた二人は、上野鈴本の洗面所にいた。「ハッ」「ハイ」「ハッ」「ハイ」声を掛け合う二人が、お互いに向き合うことはなかった。くわえた撥の上で、鞠は静止していた。そのままの姿勢で、後ろの和助さんの撥にパスする。和助さんが撥で受ける。その繰り返しの稽古だった。「親父が60歳で倒れたから、もうその後はやってなかったしね」和楽師匠は話し始めた「年齢を取ると歯が弱ってくるでしょ、だから『くわえ撥』をやる人が年々減ってくるんですよ」丁寧にこう答えた顔と、鞠を受ける時の顔はまるで違っていた。「ギネスに載せてやるんだ。70才過ぎても『くわえ撥』をやった男ってね」そう言って笑った和楽師匠は、いつものにこやかな顔に戻っていた。しかし、ギネスに賭ける気持ちは、本物のそれだった。


 古希を超えても、寸暇を惜しんでの稽古。
 父二代目翁家和楽を超え、「ギネスに載ってやる」という挑戦心が伝わるいい写真だ。

 寄席での柔和な印象からはうかがえない、芸への執念を感じる。

 一門の小楽、和助、小花には、ぜひ和楽の芸と、了見を継いでもらいたい。
 
 合掌。
 
p.s.
管理者のみ見ることのできるコメント(鍵コメ)で、小楽は三代目和楽の弟で兄と同じ父二代目和楽の弟子、小花は小楽の弟子であり、三人が三代目和楽の「弟子」という表現は誤りであるとのご指摘をいただきました。
よって、「弟子」の表現を「一門」と修正させていただきました。
鍵コメさん、ご指摘ありがとうございます。

なお、該当ブログには、コメント欄がなく、メッセージを送ろうとアメブロの会員になったものの、メッセージは受け取らない設定になっているようです。
よって、志ん輔師匠から掲載不可の要請などがあれば、即座にこの記事は削除いたしますことをご了解ください。
Commented by 佐平次 at 2014-09-07 11:37 x
ことしの国立初席にいなかったような気がするのは間違いかな。
例年、いい声で獅子舞と掛け合いをやってました、いい顔でしたね。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-09-07 14:00 x
志ん輔は、昨日先代馬生の三十三回忌の法事の後、和楽の家に立ち寄っていますね。
弟子たちが線香を切らさないようにしているのを見たとブログに書いてありました。
伝統の灯も守ってくれそうです。

Commented by at 2014-09-09 13:08 x
不躾ながら失礼いたします。

>弟子の小楽、和助、小花には、ぜひ師匠和楽の芸と、了見を継いでもらいたい。

と書いておられますが、
小楽は亡くなった和楽の弟で、ともに二代目和楽の弟子であり息子ですから、「弟子の小楽」というのは当たらない気がします。

また、下記の志ん輔blogにもありますように、小花は小楽の弟子ですから、やはり和楽の弟子ではありません。

ttp://ameblo.jp/0874sinsuke/entry-10561737059.html

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by kogotokoubei | 2014-09-07 10:53 | 噺家のブログ | Comments(3)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛