新聞の企画で、猪牙舟を漕いだ一之輔。
2014年 07月 10日
最新の記事は、『船徳』をテーマに、一之輔が猪牙舟を実際に漕いでみた、という内容だった。毎日新聞の該当記事
ぶらっと落語歩き:船徳 一緒に歩く人・春風亭一之輔さん
毎日新聞 2014年07月06日 東京朝刊
◇櫓漕ぎに江戸感じて
夏の江戸落語といえば、やっぱり「船徳(ふなとく)」だろうか。いなせな船頭に憧れる若旦那の徳三郎が巻き起こす騒動を、季節の情景と共に描く。落語家の春風亭一之輔さん(36)も、今回は櫓(ろ)を握って船頭に挑戦。
ギィー、ギィー……と櫓がむせぶアナログな音が、耳に心地いい。水面を滑る和船は、情緒たっぷり、そして環境にもやさしい。
(中 略)
さて、粋なねじり鉢巻き、ではなく、編み笠(がさ)にライフジャケット姿の一之輔さんが乗り込んだのは、全長約8メートルの猪牙舟(ちょきぶね)。船首が猪の牙のようにシャープで軽快。吉原の遊郭通いに使われたのも、もっぱらこの猪牙だという。
船頭の根本直司さんと三好壽雄さんの指導で、「よーいさっ、よーいさっ」のかけ声に合わせて漕ぎ出す。が、左右に大きく揺れる。「前を見て」「腰を入れて」の声に、「結構大変。これくらい腰を入れないと漕げないんだあ。普段、いかに適当な仕草でやっていたか分かりますねえ」と早くも一之輔さんの息が荒い。
噺の方でも、徳さんの船は同じ所を三べん回るわ、石垣にぶつかって身動きが取れなくなるわと、さんざん。「徳さん、よく一人で行ったよねえ。ここだと波がないけど、大川だと波があるから大変じゃないですか」。大揺れの船の中で、客2人がたばこに火をつけようと、ギッコンバッタンするのは名シーンの一つだ。「漫画ですよね。でもその漫画をちゃんとやるって大事なことですよね」
20分もすると、形がさまになってくる。櫓を押し引きする力のバランスもよくなり、船もスムーズに進む。
「風、気持ちいいですねー」。船ならではの醍醐味(だいごみ)は、昔も今も変わらない。
竿は三年、櫓は三月(みつき)−−と言うけれど、「師匠は筋がいいんじゃないですか? たいしたもんだよ、あと1回やれば一人で漕げるよ」。「雇ってもらえますかねえ(笑い)」
猪牙舟を漕ぐなんざぁ、なかなか出来ない経験をさせてもらっているじゃないか。
この記事の取材をしたのは、ブログ「いちんすけえん」によると6月18日。
「いちのすけえん」2014年6月18日の記事
さぁ、その後、実際に船を漕いでみた経験を生かして『船徳』を演じているのかと探してみた。昨日7月9日まで記事は書かれているが、今のところは、6月24日(らくごカフェ)に演じた一回のみ。「いちのすけえん」のサイト
実は取材の前日6月17日に、深川でかけている。予習か?!
さて、四万六千日の7月10日、彼が主任でもない鈴本や浅草で、この噺をかけるとは思えない。
そのうち、実体験に基づく見事な船頭姿の一之輔のこの噺を、ぜひ聴きたいものである。
しかし、若旦那の徳が漕ぐのだから、あまり上手に漕ぐわけにもいかないなぁ^^
今回の実地訓練の成果は、冬場に『夢金』などで見せてもらおう。
