落語協会の新体制で思うこと。
2014年 06月 26日
当期役員 (任期:平成26年6月25日より2年間)
会長 柳亭市馬
副会長 林家正蔵
常任理事 柳家小さん・三遊亭圓丈・柳家さん喬
理事 古今亭志ん輔・入船亭扇遊・金原亭馬生・三遊亭歌る多・三遊亭吉窓
五明楼玉の輔・林家たい平・柳家喬太郎・鏡味仙三郎
監事 柳家さん八・柳家権太楼
外部監事 友原征夫(会計士)
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最高顧問 三遊亭圓歌・鈴々舎馬風
顧問 三遊亭金馬・柳家小三治
外部顧問 寺脇研(京都造形芸術大学 芸術学部教授)
相談役 橘家圓蔵・三遊亭圓窓・入船亭扇橋・林家こん平・桂文楽・林家木久扇
過去二年間の顔ぶれは、こうだった。
当期役員 (任期:平成24年6月25日より2年間)
会長 柳家小三治
副会長 柳亭市馬
常任理事 柳家さん喬・林家正蔵・三遊亭吉窓
理事 桂文楽・柳家小さん・三遊亭圓丈・古今亭志ん輔・入船亭扇遊
三遊亭歌る多・五明楼玉の輔・鏡味仙三郎
監事 柳家さん八
外部監事 友原征夫(会計士)
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最高顧問 三遊亭圓歌・鈴々舎馬風
顧問 三遊亭金馬
外部顧問 寺脇研(京都造形芸術大学 芸術学部教授)
相談役 橘家圓蔵・三遊亭圓窓・入船亭扇橋・林家こん平・林家木久扇
あえて会社組織のような意味合いで書くなら、次のような結果。
(新会長と小三治の顧問就任のことは除く)
■昇格 林家正蔵(常任理事→副会長)
柳家小さん(理事→常任理事)
三遊亭円丈(理事→常任理事)
■降格 三遊亭吉窓(常任理事→理事)
桂文楽(理事→相談役)
■新任 金原亭馬生(理事)
林家たい平(理事)
柳家喬太郎(理事)
柳家権太楼(監事)*復活!
感想。
正蔵の副会長は、悪くないと思う。もっと言うと、この人は噺家として高座で貢献するより、寄席や他の会派、マスコミなど外部と良好な関係を築くことで協会と落語界に貢献できるだろう。多くの人に好かれているようだし、私の好きな海外ミステリーへの造詣は落語より深い(?)のではないか。芸術や芸能への鑑識眼はそれほど悪くはないように思うので、彼の持ち味は政治的な活動のほうが発揮できそうな気がする。
馬生の理事就任、金原亭一門の役員誕生が喜ばしい。志ん輔と一緒に古今亭として頑張ってもらおう。雲助や今松は政治家という柄じゃなさそうなので、彼等先輩方の意見を反映する役としても適任ではなかろうか。
たい平と喬太郎の理事就任は、決して早すぎない。玉の輔は、協会役員が小朝との関係を保っておきたいということで理事になっていると察するが、真打昇進で二年の差とは言え、玉の輔の昇進した平成10年とたい平と喬太郎が昇進した平成12年の間の平成11年に真打昇進がなかったので、香盤も玉の輔のすぐ下。この人気者の二人が役員になることが、もっとも“新”体制を印象づける。
個人的には、権太楼の名前がもっとも嬉しいかもしれない。かつては常任理事も務めた。体調面でも大丈夫、ということが背景にあるのだろう。この人がいることで、常任理事のさん喬にとっても大きな心の支えになると思う。
名前が残っていることで感慨深いのは、扇橋。
来年の真打昇進者の顔ぶれがどうなるかで、この新体制が何をしようとしているかが分かるだろう。しかし、そう急には変わらないかもしれないなぁ。また、来年の秋と再来年の春に五人づつ昇進か、と思っている。
あえて期待するなら、同じ伝統芸能の仲間として、芸術協会(芸協)と鈴本の関係修復に何らかの支援ができないものか。芸協と鈴本とが喧嘩別れしてから、早や30年、もうそろそろ雪解けの時期だろう。落語協会が月に一つの席を譲るくらいの度量を見せてもらえないだろうか。
もし、協会メンバーの出番の心配があるのなら、ここは落語協会の常設寄席をつくる思い切った企画はどうだろうか。上方落語協会と天満天神繁昌亭のようなものだ。200人位の小屋でもいいと思うので、協会として寄席を持つことで、鈴本の一席くらい譲っても問題ないと思うがいかがか。市馬新体制の最初の二年間のうちに、ぜひ検討して欲しいものだ。寄席発祥の地である下谷にでもつくってもらえれば、週末の散策がてらに寄りたいじゃないか。
また、協会としてぜひ期待したいのが、現行の寄席の充実である。最近の寄席、必ずしも落語協会の席が芸協より上とは言い難い。芸協も若手が育ってきたし、色物の充実度は落語協会に負けていない。芸協は末広亭席亭からの苦言があってから、結構真剣に寄席に取り組んでいるように思う。ベテランの中には相変わらずの人もいるが、若手から中堅は結構頑張っている。それに比べて落語協会の寄席では、充分にネタを披露できる時間がありながら漫談でお茶を濁す噺家が中堅にもいる。7分か8分しか時間がなかろうが、必ずネタをかけるという協会の決めがあってもよいだろう。もう少し寄席での緊張感を持たせる努力が欲しい。
さて、次は芸協がどんな新体制をとるか、だなぁ。歌丸会長のことを考えると役員人事の刷新は急務ではなかろうか。ぜひ、落語協会の新体制を良い刺激として旧弊を改めるような改革があることを期待している。まずは、桂宮治の抜擢真打昇進、これはぜひ期待したい。若手が「頑張ればいいことがある!」と思うことが重要なのだ。
今回の人事で私が憂うのは副会長の件です。
このまま行けば数年後には会長になる訳です。正直心配です。市馬さんも彼を副会長におしたのは、「知名度に期待している」とのことです。決して人望があるとか、芸がしっかりしている、では無いのです。
それにお書きになった通り、現在の協会の芝居は緩みきっています。それはご指摘の通り芸協と比べるとハッキリと判ります。
新副会長はこれからはトリの時に決して逃げない事。
噺家のみなさんには、もっと真剣に高座を努めて欲しい事を望みたいですね。
その疑問、というか異論は未だにありますが、小三治の思いを市馬が繋いでいるのなら、少し正蔵については頭を切り替えようかと思っています。
落語さえやらなければいい人、らしいので。
正蔵が次期会長・・・・・・もちろん反対です。あくまで尻を拭く会長まで^^
志ん輔は、先日も大阪で二人会をしたように、正蔵との関係は良さそうですね。
ゴタゴタ・・・・・・吉窓の降格などを考えると、三遊亭との誰かと何かあったのかなぁ、などと勘ぐっていますが、分かりません。
新体制によって、落語協会主催の寄席での緊張感が戻って欲しいと思います。
漫談禁止令を出して欲しい!
芸協での桂宮治抜擢にも大賛成です!
若手が元気でなければ将来は明るくないですよね。
馬るこは、私にとって最初があまり良い出会いではなかったのですが、昨年のNHKの大賞など実力は認めます。しかし、一之輔や文菊とは比べるとまだまだです。
宮治はぜひ抜擢して欲しいですね。
正蔵は、しばらく批判の的になるでしょう。それを承知で引き受けたのでしょうから、頑張ってもらいましょう。
もう、高座は出なくても結構^^
福と申します。こちら様は以前から拝読しておりました。
落語協会の新人事には私も色々と考えさせられました。
副会長・正蔵
期待されるのは、大手マスコミとの架橋的役割かな。
その際に小朝の協力をいかに上手く取り付けられるかが鍵になるんじゃないでしょうか。
若手真打の抜擢
一之輔、文菊に続け、ということでしょうが、
切磋琢磨を旨として、今後選ばれる若手も含めて「抜擢の会」(仮称)」でも設立し、
定期公演を行ってほしいと思います。
たしかに正蔵からは、すでに姻戚関係がないとは言え、小朝にも線がつながっていますね。
ここ一~二年での抜擢真打昇進候補は、残念ながら私には見当たりません。一蔵や小辰には期待していますが、まだ早いですね。
二ツ目を競わせる会には大賛成です。
また、NHK新人演芸大賞予選の公開化を強く要望します。もっとも真剣な二ツ目の姿がそこにあるはずなので、聴きたいものです。
