志ん朝の『ずっこけ』が、聴きたいなぁ。お願いNHKさん!
2014年 03月 04日
この噺については、その前半部分『居酒屋』が三代目三遊亭金馬によって、あまりにも有名になってしまって、後半にあたるこのネタは、あまり演じられない。
だから、落語のネタ解説本でも扱っているものが少ないのだが、『落語の鑑賞201』は、しっかり取り上げている。

『落語の鑑賞201』延広真治編(新書館)
本書は、2002年9月5日の初版発行。延広真治の編集だが、二村文人と中込重明の著である。中込重明は若くして亡くなったのが惜しまれる落語研究家だ。
この本から【梗概】を引用。
【梗概】居酒屋が看板だというのに、なかなか帰らないひどい酔っぱらいを、友達が来て担いで連れて帰る。途中、立ち小便をしたりしててこずらせるが、何とか褞袍(どてら)のえりをつかまえてこの男の家に送り届けるが、褞袍ばかりで男がいない。どこかずっこけてしまったのである。引き返して道に転がっている男を連れて帰ると、女房は「よく拾われなかったね」。
雲助は、サゲを替えていた。内容は明かさない^^
同書では、『居酒屋』と金馬のことを紹介し、原話を参詩軒素従撰『夕涼新話集』(安永五・1776刊)の「千鳥足」と説明している。
この噺、生で最初に聴いたのは、3.11からまだ日の浅い、2011年の5月国立演芸場中席の文生だった。主任は志ん輔。
漫談以外で初めてネタを聴いた文生の高座について、こんな感想を書いていた。
2011年5月15日のブログ
文生『ずっこけ』 (14:12-14:35)
この人の漫談ではない“ネタ”を、実は初めて聞いた。「なんだ、落語できるんじゃない!」と、妙にうれしい高座だった。『居酒屋』の後編とも言われているが、ネタの名を、反省会後の帰路の電車の中でようやく思い出した。八代目春風亭柳枝の音源を久しく聞いていなかったからなぁ、と反省。小三治は下戸なのだが、酔っ払いを監察して噺の酔っ払いは、頗る上手い。この人は、ほとんど「地」じゃないかと思える、酒飲みの芸。しかし、サゲまでこの噺をしっかり演じた高座、非常に得したような気がした。反省会で、S先輩が、「主任が志ん輔だからでしょう」とおっしゃったが、そうかもしれない。
文朝、南喬と一緒に芸術協会から落語協会に移った文生の実力を、初めて感じた高座だったと思う。
自分のブログを検索したら、なんと古今亭志ん朝が二ツ目時代、東京落語会(NHK主催)で演じていたことが分かった。
志ん朝が前座から二ツ目の期間、いわゆるホール落語の中では東横落語会と東京落語会にも出演しているのだが、彼が演じたネタは次の通り。『よってたかって古今亭志ん朝』(志ん朝一門、文春文庫)の巻末の付録からの引用である。志ん朝一門 『よってたかって古今亭志ん朝』(文春文庫)
-------------------------------------------------------
昭和 西暦 月日 東横落語会 東京落語会
33 1958 11月10日 天災
34 1959 7月31日 百人坊主
10月31日 元犬
35 1960 9月30日 粗忽の釘
36 1961 5月19日 粗忽の使者
7月29日 王子の狐
37 1962 1月31日 風呂敷
3月16日 ずっこけ
-------------------------------------------------------
昭和37年、志ん朝が24歳の時の『ずっこけ』、どんな高座だったのだろう、聴きたいなぁ。
NHKにライブラリーが残っているなら、ぜひ、そのうち聴きたいものである。まだ、若い頃の高座だ、もしかしたら、“すっこけ”ているかもしれない。そんな高座だって貴重である。
どこかで志ん生父子3人の「ずっこけ」CDを出してくれませんかね。
あの高座をCD化したなら、私はブログで毎日新聞とソニー・ミュージックを褒めます^^
私が持っている音源は柳枝のみです。
志ん生の音源、やはり内容から自主規制して発売されなかったのでしょうか。
志ん生親子のこの噺が発売されたら、すぐ入手します。
二代目桂枝太郎の弟子、NHK新人落語コンクールや芸術祭で優秀賞をとっただけのことはありますね。
最近聴いていないので、また寄席に行かなきゃ。
