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NHK経営委員のトンデモ発言は、安倍の人選の必然的な結果である。

百田尚樹委員の都知事選応援演説の内容に続き長谷川三千子委員のことで、自民党の菅官房長官が、また尻拭いをしている。
「47NEWS」サイトの該当記事

官房長官、NHK委員問題視せず 右翼礼賛報道めぐり

 菅義偉官房長官は5日の記者会見で、NHK経営委員の長谷川三千子氏が、朝日新聞社で1993年に拳銃自殺した右翼団体幹部を礼賛する追悼文を発表したとする一部報道をめぐり「経営委員が自らの思想、信条を表現することは妨げられていない。放送法に違反しない」と述べ、問題視しない考えを示した。

 保守派の論客として知られる埼玉大名誉教授の長谷川氏をNHK経営委員に推した政府の判断については「わが国を代表する哲学者、評論家として活躍している。わが国の文化にも精通しているとの評価の中で政府が国会に(人事案を)提出した」とし、適正だったとの認識を強調した。

2014/02/05 12:26 【共同通信】



 この人は、百田なんかより、ずっと“筋金入り”の右の人だ。

 他にもNHK経営委員には、安倍の仲間が含まれている。NHKのサイトより経営委員をご紹介。

NHKサイトの該当ページ

委員長
浜田 健一郎 (株)ANA総合研究所 取締役会長

委員長職務代行者
上村 達男   早稲田大学法学部 教授

委 員
石原 進   九州旅客鉄道(株) 取締役会長

委 員
上田 良一
NHK経営委員会 委員(常勤)前 三菱商事(株)代表取締役副社長執行役員

委 員
中島 尚正   (学)海陽学園海陽中等教育学校長

委 員
長谷川 三千子  埼玉大学名誉教授

委 員
百田 尚樹   小説家、放送作家

委 員
本田 勝彦   日本たばこ産業(株)顧問

委 員
美馬 のゆり  公立はこだて未来大学システム情報科学部教授

委 員
宮田 亮平   東京藝術大学学長

委 員
室伏 きみ子  お茶の水女子大学 
        ヒューマンウェルフェアサイエンス研究教育寄附研究部門 教授

委 員
渡邉惠理子   弁護士
(平成25年12月11日現在)



 長谷川三千子と百田尚樹は、ともに安倍首相を求める民間人有志による緊急声明発起人。

 安倍は軍国主義化の推進を公共の電波を利用して支援させるにとどまらず、原発推進のために中島尚正という核融合エネルギーフォーラム議長も送り込んでいる。

 JT顧問の本田勝彦は安倍の元家庭教師で、首相を囲む経済人が集う「四季の会」メンバー。また中島尚正が校長を務める海陽中等教育学校は、四季の会主力メンバーであるJR東海の葛西敬之が設立に尽力した。

 つながっているのだよ、NHK経営委員は、安倍を取り巻く“右”と“原発”の糸で。

 だから、彼らが“本音”を語る以上、百田、長谷川に限らず、今後もトンデモ発言は頻発し、菅官房長官が尻拭いすることになるだろう。

 「四季の会」について、少し古くなるが、第二次安倍政権誕生直前の記事からご紹介。
ビジネス・ジャーナルの該当記事

「四季の会」は葛西敬之・東海旅客鉄道(JR東海)会長が幹事役を務める財界人の集まり。前回、安倍氏が政権を投げ出した後も元首相を励まし続け、「再登板」を働きかけてきた。

 葛西氏が東大法学部で机を並べ親友だった与謝野馨氏に「若手の有望株を呼んで勉強会をやろう」と持ちかけ、与謝野氏が当時、官房副長官だった安倍氏を引き合わせたのが始まり。2000年に「四季の会」は発足した。

 葛西氏が集めた人物は、次代の経済界を担う社長候補たち。東京電力の勝俣恒久氏、新日本製鐵(現・新日鐵住金)の三村明夫氏、三菱重工業の社長に就いたばかりの西岡喬氏など、財界本流の人々だった。

 前回の安倍政権時には、この四季の会のメンバーが重用された。

 当時、安倍首相の強い意向が働き、NHKの経営委員長には富士フィルムホールディングスの古森重隆社長(当時、現会長)が選ばれた。古森氏も四季の会の主要メンバーだ。

 古森経営委員長がNHKの会長に任命したアサヒビール(現・アサヒグループホールディングス)の福地茂雄・相談役も四季の会のメンバー。その後、福地会長の後任として11年1月にNHK会長に就いた松本正之氏は、JR東海の元副会長で葛西氏の部下。松本氏を推薦したのは前経営委員長の古森氏だったといわれている。

 これらのNHKトップ人事は、四季の会メンバーによるたらい回しだ、と酷評された。


 籾井という新会長人選にしても、もちろん、「四季の会」の力が動いている。安倍と葛西、古森の談合によって籾井が選任された、というのが大方の見方である。
 私は、新幹線の官製談合も問題だとは思うが、その国民への影響度から考えたら、NHKというメディアを私物化する談合の方により罪の重さを感じる。


 今や数少ない頼れそうなメディアの一つ「日刊ゲンダイ」のGENDAI.NETから、昨秋、経営委員候補の顔ぶれを見て、安倍のNHK乗っ取り危機に警鐘を鳴らしている。

NHK経営委員に“お友達”ズラリ 安倍政権の露骨すぎる言論介入
2013年10月28日 掲載

「皆サマ」から「安倍サマ」のNHKにする気なのか。安倍政権が示したNHK経営委員の人事案には、首相の“お友達”がズラリ。経営委はNHKの最高意思決定機関で、会長の任命権など強い権限を持つ。来年1月に任期が切れる会長人事をにらみ、日本最大の放送機関を「安倍カラー」に染めようとする狙いはミエミエだ。秘密保護法案で国民の「知る権利」や「報道の自由」を奪おうとする中、安倍のさらなる露骨な言論介入は民主主義への挑戦である。

<なぜ傍観しタレ流しているのか、この国の大新聞>

 NHKの経営委員は国会同意人事だ。衆参両院に提出された新任委員の顔ぶれは、JT顧問の本田勝彦氏(71)、哲学者の長谷川三千子氏(67)、小説家の百田尚樹氏(57)、海陽中等教育学校長の中島尚正氏(72)の4人。安倍とは全員親密な仲で、思想的にも極めて近い。よくもまあ、これだけ偏った考えの持ち主を集めたものだ。

「本田氏は安倍支援の保守系財界人の集まり『四季の会』のメンバー。東大生の頃に小学3、4年生だった安倍氏の家庭教師を務めた。東大卒後に当時の日本専売公社に入社し、00年にJT初の生え抜き社長となり、06年まで務めました」(経済ジャーナリスト)

 長谷川氏は「オンナは子を産み育てよ」がモットーで、少子化を口実に家父長制の復権を公然と唱える保守論客だ。

 百田氏は「永遠の0」や「海賊とよばれた男」のベストセラー作家で、安倍も作品の愛読者のひとり。「探偵!ナイトスクープ」の構成作家という経歴から、単なる「おもろいオッチャン」と思ったら大間違い。いわゆる「自虐史観」を一貫して批判し、ある月刊誌で「安倍政権の最も大きな政策課題は憲法改正と軍隊創設」と言い切ったバリバリの軍国主義者だ。

 中島氏が校長を務める「海陽学園」は次世代のリーダー育成を掲げる全寮制の中高一貫校。副理事長を務めるJR東海の葛西敬之会長は、本田氏と同じ「四季の会」の一員だ。葛西氏は財界きっての原発推進論者で、NHKの松本正之会長に不満タラタラだという。

「『アイツは国益に反する放送をしてけしからん』とボロクソに言っている、と雑誌に書かれました。松本会長はJR東海の元副会長で、葛西氏自身が3年前にNHKに送り込んだ。脱原発に転じた小泉元首相が『NHKが震災後に放送した海外ドキュメンタリーを見たのがきっかけ』と発言したのも、元部下への不満に火をつけた。中島氏は、葛西氏の意向に従った“松本降ろし”の刺客でしょう」(財界関係者)

 恐ろしいのは、これだけ保守色の強い面々がNHKの首根っこを掴んだことだ。会長選任には経営委員12人のうち9人の同意が必要だ。新任4人が反対すれば「拒否権」が発動される。

 安倍やその取り巻きの意に沿わない会長は、簡単に葬られてしまう。

「つまり、安倍首相や偏った思想の“お友達”が、NHKトップの人事を左右し、公然と公共放送を乗っ取ろうとしているのです。狙いはひとつ。放送法第1条に定められた『不偏不党』の原則をかなぐり捨て、NHKの報道姿勢を権力の思うがままに操ること。安倍色に染まった会長の下で、原発推進の一大キャンペーンや、反中反韓の偏向報道だって始まりかねません。戦中の大本営発表を想起させる言論封殺の危機なのに、大手メディアの追及は鈍すぎます。民主主義の基盤である『言論の自由』を抹消する動きを、絶対に許してはいけません」(元NHK政治部記者で元椙山女学園大教授の川崎泰資氏)

 川崎泰資元NHK政治部記者の言葉を再度強調しておこう。

 “安倍首相や偏った思想の“お友達”が、NHKトップの人事を左右し、公然と公共放送を乗っ取ろうとしているのです。狙いはひとつ。放送法第1条に定められた『不偏不党』の原則をかなぐり捨て、NHKの報道姿勢を権力の思うがままに操ること。安倍色に染まった会長の下で、原発推進の一大キャンペーンや、反中反韓の偏向報道だって始まりかねません。戦中の大本営発表を想起させる言論封殺の危機なのに、大手メディアの追及は鈍すぎます。民主主義の基盤である『言論の自由』を抹消する動きを、絶対に許してはいけません”

 川崎泰資は、NHK政治部副部長時代に「ニュースセンター9時」のロッキード事件5周年特集の報道をめぐって、当時の報道局長島桂次と対立、翌1982年に島による「日放労大虐殺人事」で放送文化研究所に左遷された人。
 現在は「九条の会」傘下の「マスコミ九条の会」で呼びかけ人を務めている。

 読売新聞で「社会部が社会部だった時代」に活躍し、その後独立した本田靖春とは一歳違い。
 本田靖春については、その著書の引用を含めて以前記事を書いたので、ご興味のある方はご覧のほどを。
2014年1月14日のブログ

 マスメディアからジャーナリズムが喪失することを悲観して、その組織を離れたということで、二人はよく似た経歴であるように思う。川崎は、NHKに「政治部が政治部だった時代」があったと述懐することはあるのだろうか。

 もっと怖いのは、これから数年後、「日本にジャーナリズムがあった時代」として、我々が過去を振り返ることである。すでに、読売や産経は権力側に落ち風前の灯ではあるが、安倍の思うままには、させられない。

 2011年に定められた「NHK放送ガイドライン」をNHKのサイトからダウンロードすることができる。そのガイドラインには、次のように「番組基準」が謳われている。
NHKサイトの該当ページ

NHK 国内番組基準
 日本放送協会は、全国民の基盤に立つ公共放送の機関として、何人からも干渉されず、不偏不党の立場を守って、放送による言論と表現の自由を確保し、豊かで、よい放送を行うことによって、公共の福祉の増進と文化の向上に最善を尽くさなければならない。
この自覚に基づき、日本放送協会は、その放送において、
1 世界平和の理想の実現に寄与し、人類の幸福に貢献する
2 基本的人権を尊重し、民主主義精神の徹底を図る
3 教養、情操、道徳による人格の向上を図り、合理的精神を養うのに役立つようにする
4 わが国の過去のすぐれた文化の保存と新しい文化の育成・普及に貢献する
5 公共放送としての権威と品位を保ち、公衆の期待と要望にそうものであることを基本原則として、ここに、国内放送の放送番組の編集の基準を定める。



 この基準そのものは間違っていない。ぜひ、「不偏不党」の立場で、「公共放送としての権威と品位」を保ち、「よい放送」を行なって欲しいのだが、この基準に照らしたら、どう考えても経営委員の顔ぶれに問題があるだろう。
 新会長のトンデモ発言や、度重なる経営委員の問題発言を踏まえ、会長も経営委員はあらためて選任すべきである。その際、決して自民党という政党や、政府からの「言論と表現の自由」を脅かす権力の横暴に屈しないことが「公衆の期待と要望にそう」ことではないだろうか。

 NHKを、安倍軍国主義政権の広報メディアにしてはならない。
Commented by 佐平次 at 2014-02-06 11:33
異常な人々が牛耳る公共放送。
恐ろしいけれどますます拍車はかかるのでしょう。
葛西がヒトラーになるのか。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-02-06 13:00
安倍自民党は、憲法案においても、「公共」という表現を、「公益」と置き換えようとしており、まさに「公共」ではなく、「公益」のためと彼らが考えるメディアにしようとしています。
これは、ファッショの一端ですね。

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by kogotokoubei | 2014-02-06 00:41 | 責任者出て来い! | Trackback | Comments(2)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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