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会員を“ゲスト”と呼ぶ芸協の不思議—末広亭七月下席夜の部

末広亭七月下席の夜の部は主任が小柳枝。ちなみに昼の部の主任は寿輔である。昼か夜のどちらかになんとか行けないかなぁ・・・と思っているのだが、芸協のサイトにある下記の夜の部に関する案内を読んで、何とも腑に落ちない。
「落語芸術協会」サイトの該当ページ

新宿末廣亭七月下席夜席/日替りゲスト出演中

七月下席(7/21-30)新宿末廣亭夜席は、主任:春風亭小柳枝で、日替わりゲスト出演者を交えて番組をお贈りしております。

ゲスト出演者 20:05上がり
21日 三遊亭小遊三
22日 桂歌丸
23日 春風亭昇太
24日 春風亭昇太
25日 春風亭昇太
26日 春風亭昇太
27日 春風亭昇太
28日 昔昔亭桃太郎
29日 昔昔亭桃太郎
30日 桂歌丸



  出番は、いわゆる膝前だが、“日替わりゲスト出演者”と書いてある。

 “ゲスト”って“お客”さんという意味だよね。

 これが円楽一門や立川流、あるいは上方の噺家さんなら分かるが、四人とも芸協所属の噺家なのに、なぜ“ゲスト”と称するのか・・・・・・。

 それに“日替わり”と言っているが半分は昇太なのである。

 この内容なら、本来は昇太の出演で、彼が十日間は無理なので半分務め、残る五日間を他のベテランが代演、というのが実態ではないのか。

 しかし、芸協では、その当人より香盤の下の人が代演する基準。歌丸、桃太郎、小遊三の三人とも昇太よりは香盤が上なので、その結果、苦しい“日替わりゲスト出演”という表現を捻り出したように思える。

 それにしても、自分たちが主催する寄席に所属会員が出演することに対して“ゲスト”と書く神経が理解できない。

 つい“ゲスト”と書かせた背景に、“滅多に寄席に出ない昇太が五日間も出演しますよ。他の日も人気者ばかりですよ!”という本音が見える。

 客足が遠のいていることに席亭が苦言を呈した末広亭である。テレビの人気者が出演すること自体は結構だろう。しかし、“ゲスト=お客さん”は、あくまで高座を見ている客席側にいるのであって、高座に上がる同じ協会会員のことではない、という当り前のことを認識してもらいたいものだ。もし、それが分かっていたら、身内の芸人のことを“ゲスト”などとは表現しないはずだ。
Commented by hajime at 2013-07-26 19:53 x
まったく持って同感です。そもそも代演にに香盤の下の者を出すのはワリ浮かせる為なんだそうです。反対に協会は「お客さんに失礼だから基本は香盤が上の者が出る」そうです。
それに、今の下手くそな古典をやる昇太なら木戸銭を返して欲しいです。
かって私は彼の口から古典落語を冒涜する発言を何回か聴きました。
「わたしは永久に古典をやらないから、なんとでも言えます」等ですが……
兎に角また来た道を帰りだした感のある芸協です(><)

Commented by 小言幸兵衛 at 2013-07-26 21:40 x
そうですか、昇太はそんなことを言ってましたか・・・・・・。
この企画、まず小柳枝に対して失礼だと私は思っています。彼が賛成していたとしても、です。
夏休みの特別企画、という軽い気持ちなのでしょうが、芸協は長い目で落語を愛しているお客さんを大事にする気持ちが足らないようです。
なかには、昇太が出るから行かない、という人だっているかもしれません。
文治だっているし、別に“ゲスト”が必要な顔付けとは思えない。
早い話が、末広亭への“ヨイショ”ですね。

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by kogotokoubei | 2013-07-25 07:30 | 落語芸術協会 | Trackback | Comments(2)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


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