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「パソコン遠隔操作」事件が冤罪だったら、マスコミは謝罪するか・・・・・・。

電車で週刊誌の中吊り広告を見て、嫌~な思いになる。特に文春と新潮がひどい。
 
 例の「パソコン遠隔操作」事件のことだ。

 この事件、これまでも多くの方が誤認逮捕されている。今回の被疑者も、犯行を否定しているようだ。真実は分からないが、今の段階で、「猫」がどうしたとか、父親がどこに勤めているとか、どんな学校に通っていたかなどというプライバシーを、実名を含めて記事にしている週刊誌などのマスコミは、もし冤罪だったら、どうするのだろう。きっと、訴えられないかぎり、謝罪するようなことはないだろう。非常に恐ろしいことだ。
 
 私は極めて冤罪の可能性が高いように思っている。もし、この被疑者が真犯人だとするなら、なぜ、足がつくような江ノ島や雲取山の名を報道機関に知らせるのだろうか・・・・・・。愉快犯と言うこともできようが、私には真っ当な行動と思えない。

 この事件に関するWikipediaの内容から引用したい。Wikipedia「遠隔操作ウィルス事件」

被疑者の検挙

江ノ島の防犯カメラの2013年1月3日の記録に、記録媒体が付けられた地域猫に対して不審な動きをする男の映像や、その男がバイクで移動する映像が写っていたことから、これらの映像を手がかりに同年1月中旬には東京都内に住むIT関連会社社員の30代男性が特定された。2月10日未明、警視庁と神奈川、三重、大阪各府県警の合同捜査本部は、この男性が事件に関与したとみて威力業務妨害容疑で逮捕状を請求すると共に、被疑者の男性に対して警視庁に任意同行を求め、被疑者の自宅を訪問して家宅捜索を行った後、逮捕状を執行した。

被疑者については秋葉原のネットカフェを利用した記録があり、ここからもPCが押収されている。また、猫カフェにも利用履歴があり、猫に対する執着が指摘される。

被疑者は2005年にのまネコ問題をめぐりエイベックス社長宅への放火・社長の妻へ濃硫酸をかける加害・エイベックス社員の殺害の予告や、仙台市の特定の女子小学生を殺害する予告を2ちゃんねるに書き込んだことから逮捕され、脅迫罪など4つの容疑で2006年に1年6ヶ月の実刑判決を受けて服役していた。

2013年2月11日に捜査当局への取材から、被疑者が派遣先企業で使用していたパソコンを調べたところ遠隔操作が行われた時期にTorを使用していた形跡が見つかったこと、また、被疑者のパソコンには遠隔操作に使用した掲示板に接続した形跡があることが報道された。なお、被疑者は事件への関与を否認している。

この逮捕については新たな誤認逮捕である可能性も指摘されているが、各報道機関は被疑者の小学生時代からの学歴などの個人情報を報道している。


 過去の犯罪歴などを根拠に、警察は逮捕に踏み切ったのだろうが、状況証拠以上のものは存在するのだろうか。

“この逮捕については新たな誤認逮捕である可能性も指摘されているが、各報道機関は被疑者の小学生時代からの学歴などの個人情報を報道している”ということが、非常に恐ろしいと思う。

 東京新聞の記事から、容疑者の名前を伏せて引用する。東京新聞サイトの該当記事

遠隔操作容疑者 「真犯人 別にいる」 弁護人会見
2013年2月15日 朝刊
 
 パソコンの遠隔操作事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された容疑者(30)の弁護人となった佐藤博史、竹田真の両弁護士が十四日、都内で会見し、容疑者が「別に真犯人がいる」と身の潔白を訴えていることを明かした。

 警視庁などの合同捜査本部は、容疑者が一月三日午後三時ごろ、神奈川県藤沢市の江の島で、ウイルスの設計情報を保存した記憶媒体付きの首輪を猫に取り付けたとみている。だが、両弁護士によると、容疑者は警察の調べに「江の島に観光に行った」とする一方、首輪を付けたことは否定しているという。

 真犯人を名乗る人物が東京の雲取山に記憶媒体を埋めたとするメールを一月一日に報道機関へ送り、捜査本部は容疑者が昨年十一月に雲取山に車で出掛けたことを確認しているが、容疑者は「単なる登山」と説明しているという。

 さらに、以前、脅迫事件で有罪判決を受けたことには「悪いことをした。警察や検察に恨みを持ったことはない」と話し、逮捕後は「よく眠れない」とも訴えているという。

 佐藤弁護士は「警察から、決定的な証拠などはまったく示されていない。真犯人だと言うなら証拠を突きつけるべきだ」と語った。


 この容疑者の行動を調べた真犯人が、罪を押し付けようとしていることは、十分に考えられる。サスペンス映画ではないが、真犯人が意図的に特定の人物を犯人に仕立てようとしているような気がしてならない。

 報道機関は、面白おかしく被疑者のプライバシーを暴露しているが、もし誤認逮捕であったなら、本人や家族が被った報道による被害は小さくない。

 基本は「疑わしきは罰せず」のはずだろう。

 週刊誌もテレビも、取り上げるべきテーマは、他にいくらでもあるだろうに、煽情的で、覗き趣味の記事を優先する傾向は変わらない。困ったものだ。
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by kogotokoubei | 2013-02-15 08:04 | 幸兵衛の独り言 | Trackback | Comments(0)

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by 小言幸兵衛