今年のマイベスト十席 ~その弐~ 十席と特別賞
2012年 12月 28日
(1)桂米二『けんげしゃ茶屋』
京の噺家 桂米二でございます 内幸町ホール 1月10日
(2)むかし家今松『子別れ~通し~』
ざま昼席落語会 むかし家今松・柳亭燕路 ハーモニーホール座間 2月11日
(3)柳家喬太郎『竹の水仙』
噺小屋スペシャル 小満ん・喬太郎の会 銀座ブロッサム 2月29日
(4)柳家小満ん『しじみ売り』
雪月花五たび 柳家小満ん 国立演芸場 3月27日
(5)桂歌丸『双蝶々 雪の子別れ』
国立演芸場 四月中席 4月14日
(6)古今亭菊之丞『棒だら』
第32回 新文芸坐落語会 2000年代真打昇進者競演 4月18日
(7)五街道雲助『景清』
雲助蔵出し ふたたび 浅草見番 4月21日
(8)春風亭一之輔『五人廻し』
真打昇進披露公演 国立演芸場 5月19日
(9)春風亭一朝『天災』
北沢落語名人会 春風亭一朝・一之輔親子会 北沢タウンホール 6月1日
(10)柳家権太楼『らくだ~通し~』
第十三回 大手町落語会 昼席「ザ・柳家!」 日経ホール 6月23日
(11)春風亭百栄『マザコン調べ』
第397回 花形演芸会 国立演芸場 6月30日
(12)柳家喜多八『付き馬』
柳好十八番~四代目春風亭柳好トリビュート~ 国立演芸場 7月4日
(13)入船亭扇辰 『野ざらし』
喬太郎・扇辰・白酒 三人会 杜のホールはしもと 7月6日
(14)三遊亭兼好『へっつい幽霊』
横浜ひとり会 横浜にぎわい座・のげシャーレ 7月31日
(15)古今亭志ん輔『お見立て』
国立演芸場 八月上席 8月4日
(16)入船亭扇遊『三井の大黒』
入船亭扇遊・扇辰 兄弟盃の会 三杯目 国立演芸場 8月7日
(17)笑福亭松喬『崇徳院』
JAL名人会 内幸町ホール 8月29日
(18)桂文三『はてなの茶碗』
ざま昼席落語会 ハーモニーホール座間 9月8日
(19)桃月庵白酒『心眼』
白酒ひとり 国立演芸場 11月12日
(20)柳家三三『錦の袈裟』
月例三三独演 イイノホール 12月11日
あら、ちょうど二十席になった。これを半分に絞るのが、大変なのであるが、これがまた楽しくもある。(若干M的なのかもしれない^^)
思案に思案を重ねた結果選んだ十席を並べよう。
<小言幸兵衛 平成二十四年 マイベスト十席>
ざま昼席落語会 むかし家今松・柳亭燕路 ハーモニーホール座間 2月11日
→地域落語会で、さりげなく演じられた大ネタ。その時の驚きと喜びは今でも忘れられない!
2012年2月12日のブログ
噺小屋スペシャル 小満ん・喬太郎の会 銀座ブロッサム 2月29日
→“古典回帰”を象徴するような、無理な笑いを取ろうとしない新生『竹の水仙』に拍手!
2012年3月1日のブログ
雪月花五たび 柳家小満ん 国立演芸場 3月27日
→しじみ売りの小僧の言葉に、思わず目が潤んだ。志ん生版を踏まえた珠玉の高座!
2013年3月28日のブログ
雲助蔵出し ふたたび 浅草見番 4月21日
→江戸時代の寄席の雰囲気漂う会場で、ご通家揃いの客の前での名人芸に唸った!
2012年4月21日のブログ
北沢落語名人会 春風亭一朝・一之輔親子会 北沢タウンホール 6月1日
→この師匠にして、あの弟子あり。大師匠・師匠から歴史をつなぐお家芸が見事!
2012年6月1日のブログ
第十三回 大手町落語会 昼席「ザ・柳家!」 日経ホール 6月23日
→通しで味わえた、復活権ちゃんの至芸に感謝!
2012年6月23日のブログ
柳好十八番~四代目春風亭柳好トリビュート~ 国立演芸場 7月4日
→この難しい噺のイメージを一変させてくれた喜多八ワールドの奥は深い!
2012年7月5日のブログ
喬太郎・扇辰・白酒 三人会 杜のホールはしもと 7月6日
→緩急と間、そして表情の変化、時間と空間を操る芸術的な扇辰ワールドが輝いた!
2012年7月6日のブログ
JAL名人会 内幸町ホール 8月29日
→一席に精魂を込めた上方落語界重鎮の見事な高座。これぞ一期一会!
2012年8月29日のブログ
白酒ひとり 国立演芸場 11月12日
→白酒は滑稽噺だけではない、ということを立証する高座。あの師匠にして、この弟子あり!
2012年11月12日のブログ
迷い始めたらキリがない。悩みに悩んで目をつぶった高座も数席。もちろん外した十席を含めて、マイベスト二十席と言うことである。
あぁ、何とか年内に選ぶことができた。
次に、特別賞があるのでご紹介。
まず、「新人賞」を今年から設けたい。これは、迷うことなく、この人。
<新人賞> 春風亭一之輔
五十日間、五十一席の真打昇進披露興行で二十四種類の噺を披露。そのうち二席のみだが生で聴くことができた。披露興行の後も、寄席を休まず、また呼ばれれば東奔西走で披露の落語会をこなした様子は、ブログを読んでもよく分かる。真打は始まり、ということで言えば、非常に素晴らしいスタートを切った一年だったと思う。
なお、一之輔の二十四のネタにご興味のある方は、5月21日のブログをご覧の程を。
2012年5月21日のブログ
次に、上期と下期で一つづつ、寄席で出会った得難い高座に寄席大賞。
<寄席大賞>
上期:三笑亭笑三『悋気の火の玉』 池袋演芸場5月上席 5月3日
→御年八十七歳の、何とも力感溢れる高座が、印象に残る。「長生きも芸のうち!」
2012年5月3日のブログ
下期:金原亭伯楽『目黒のさんま』 末広亭10月中席 10月27日
→「旬」のネタを、無理なく無駄なく楽しく聴かせていただいたことに、感謝!
2012年10月28日のブログ
次に、滅多に聴けない演出の、この噺。
<特別余興賞>
五街道雲助『人情噺 火焔太鼓』 雲助蔵出し ふたたび 浅草見番 4月21日
→この人、そして、この会だから聴けた演出。今でも思い出すと笑ってしまう。
マイベスト十席に入った 『景清』と同じ日に、あのネタとは、なんと贅沢な会だったことか。
さぁ、これで今年も年を越せる。
少しでも来年が良い年であることを期待したい。そして、また落語を愉しむだけの心と財布の少しの余裕のある一年であれば良いと思う。
ベスト十席、文句なしですね。
来年も度々お邪魔するかも知れませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。
私にとって、ほめ・くさんのブログ訪問は、毎日の大きな楽しみです。
来年は、どこかでお会いできそうな、そんな気もしていますが、すべては縁次第、ですね。
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
おっしゃる通りです。訂正させていただきました。
なぜ間違えたのかと振り返ると、一月に雲助の『芝浜』を聴く予定だったからかと、思います^^
懲りずに、今後もお立寄りください。
