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落語協会、小三治会長の真打抜擢昇進は続くようだが・・・・・・。

落語協会の秋の真打昇進者二人の記者会見が8月27日に行われたらしい。
MSN.産経ニュースの該当記事

今回も抜擢昇進 落語協会で古今亭志ん陽、文菊が真打ちに
2012.9.1 12:00

 落語家、古今亭志ん陽(37)と古今亭文菊(33)の真打ち昇進披露の会見が27日、都内で行われた。落語協会では、前回の春風亭一之輔(34)に続き、今回も抜擢での真打ち昇進となった。

 落語協会の柳家小三治会長(72)は「真打ちにふさわしい技量を持ち、人様に訴え、かわいがられるとみた。協会がふたりに委ねていきたいと、理事会一同の総意。私も期待している。楽しみです」とあいさつした。

 真打ち昇進に関しては、小三治は「私の方針としては、いいものは引き上げたい。年数で真打ちにするのは、はっきりいうと私の好みではない。新しく入ってきた人が『やろう』という気持ちになるのがいい」

 落語協会では、しばらくは年功序列はなく、抜擢による昇進が続きそうだ。

 最後は「(落語家は)保護されてのぼっていくものではない。振り落とされてもあがっていく心意気を見せてほしい。それは私自身にもいえること。安全なんてどこにもない」と、小三治は厳しい言葉で結んだ。

 志ん陽は「もっとお客さんに喜んでもらえるはなし家になっていきたい」、文菊は「いろいろな思いをしょいながら、秋の披露興行に、うちの師匠(現在リハビリ中の古今亭円菊)の思いも胸に秘めながら、日々の高座にぶつけていきたい」と、それぞれ昇進の抱負を語った。

 新真打ちの志ん陽と文菊2人の披露興行は9月21日からの上野・鈴本演芸場からスタートする。



 春の一之輔の会見の様子は、落語協会のサイトに動画が掲載されていた落語協会サイトの該当ページが、今回の会見は、今のところサイトにはアップされていない。

 小三治会長の言葉を再度引用するが、“抜擢昇進”の方針は続けるようだ。
「私の方針としては、いいものは引き上げたい。年数で真打ちにするのは、はっきりいうと私の好みではない。新しく入ってきた人が『やろう』という気持ちになるのがいい」

 年功的要素を排す、と言っても、抜擢に値するだけの“真打ちにふさわしい技量”のある“いいもの”になるには、それ相応の修業期間を必要とするだろう。

 一之輔は、平成13(2001)年入門、平成16(2004)年に二ツ目昇進だったから、入門から11年、二ツ目から8年での真打昇進だった。もっと短かったのは菊六(文菊)で、平成14(2002)年入門、平成18(2006)年の二ツ目昇進だから、入門から10年、二ツ目から6年でのスピード昇進。

 私は、この二人以上に短期間で抜擢されるような二ツ目がいるようには思えないので、来年の真打昇進候補として平成18(2006)年以前に二ツ目に昇進した噺家をリストアップしてみる。
*表記順は落語協会サイトの「芸人紹介」ページの順と同じ。よって香盤順ということ。
落語協会サイトの「芸人紹介」ページ
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川柳つくし:平成9(1997)年入門、平成12(2000)年二ツ目。
金原亭小駒:平成9(1997)年入門、平成12(2000)年二ツ目。
三遊亭天どん:平成9(1997)年入門、平成13(2001)年二ツ目。
三遊亭金兵衛:平成10(1998)年入門、平成13(2001)年二ツ目。
柳家喬四郎:平成11(1999)年入門、平成14(2002)年二ツ目。
柳家小権太:平成11(1999)年入門、平成14(2002)年二ツ目。
鈴々舎風車:平成11(1999)年入門、平成14(2002)年二ツ目。
三遊亭亜郎:平成9(1997)年入門、平成14(2002)年二ツ目。
古今亭志ん公:平成11(1999)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
桂才紫:平成11(1999)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
三遊亭司:平成10(1998)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
柳家喬之進:平成12(2000)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
三升家う勝:平成12(2000)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
柳家麟太郎:平成11(1999)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
入船亭遊一:平成11(1999)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
金原亭馬治:平成12(2000)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
金原亭馬吉:平成12(2000)年入門、平成15(2003)年二ツ目。
柳家さん弥:平成12(2000)年入門、平成16(2004)年二ツ目。
柳家初花:平成12(2000)年入門、平成16(2004)年二ツ目。
柳家右太楼:平成12(2000)年入門、平成16(2004)年二ツ目。
三遊亭ぬう生:平成13(2001)年入門、平成16(2004)年二ツ目。
林家彦丸:平成13(2001)年入門、平成16(2004)年二ツ目。
月の家鏡太:平成13(2001)年入門、平成16(2004)年二ツ目。
林家たけ平:平成13(2001)年入門、平成17(2005)年二ツ目。
林家ぼたん:平成14(2002)年入門、平成17(2005)年二ツ目。
台所鬼〆:平成14(2002)年入門、平成17(2005)年二ツ目。
林家ひろ木:平成14(2002)年入門、平成17(2005)年二ツ目。
春風亭朝也:平成14(2002)年入門、平成17(2005)年二ツ目。
柳家ろべえ:平成15(2003)年入門、平成18(2006)年二ツ目。
三遊亭時松:平成15(2003)年入門、平成18(2006)年二ツ目。
鈴々舎馬るこ:平成15(2003)年入門、平成18(2006)年二ツ目。
桂三木男:平成15(2003)年入門、平成18(2006)年二ツ目。
柳亭こみち:平成15(2003)年入門、平成18(2006)年二ツ目。
古今亭志ん八:平成15(2003)年入門、平成18(2006)年二ツ目。
----------------------------------------------------

 平成18(2006)年以前に二ツ目に昇進した人は上記の34人。ちなみに、この後に続いているのは、古今亭駒次で彼は平成15(2003)年入門、平成19(2007)年の二ツ目昇進である。

 聞いたことのない人も少なくない。ざっと見て、聞いたことがある人が約半数だろうか。だから、やや無責任な、独断と偏見によって、私が知っている噺家の中で真打に昇進してもよいと思う人の名をあげる。

・三遊亭天どん
 新作派として、なかなかユニークなセンスをしているし、作品の完成度も高いものがある。
 私は、この人の実力を評価する。小三治会長が新作派についてどう考えているのか、
 が鍵を握るなぁ。

・柳家喬之進
 この人、最近は少し腹が出てきたようだが、なかなかのイケ面だし、芸も本寸法だと思う。
 真打昇進するだけの力はあると思う。今は真面目すぎて軽い印象もあるが、昇進後に
 化ける可能性も感じる。

・柳家さん弥
 噺家さんらしい見た目で得しているし、その高座にも味がある。潜在能力は、兄弟子の
 喬四郎、喬之進よりも上ではなかろうか。柳家伝統の滑稽噺の継承者として、私は期待
 している。


 この三人より現在の香盤が下で、抜擢されるだけの人がいるようには、私には思えない。くどいようですが、勉強不足に加え、あくまでも独断と偏見での選択です、ご容赦のほどを。
*お立ち寄りの方で、「この人を推す!」といったご意見などあれば、コメントでお寄せください。

 とんでもないサプライズがあるとしたら、古今亭駒次の抜擢。“鉄ちゃん”として完成度の高い新作は評価できる。しかし、来年昇進したら菊六(文菊)と同様に十年目の昇進になるなぁ。難しいか。そして、これまた天どんと同様で、新作派について会長がどう見ているかに左右されるだろう。

 さて、この中から、果たして小三治会長が“いいひと”と評価するのはいったい誰か。あるいは、“保護されてのぼっていくものではない。振り落とされてもあがっていく心意気を見せてほしい”という厳しい言葉から考えると、来年は昇進者なし、なんてこともあるのか・・・・・・。

 昨年、今年の昇進について発表されたのが、9月15日だった。しばらく、落語協会から発信されるニュースには目が離せないなぁ。
Commented by 注意力が三萬四萬五萬 at 2012-09-03 18:33
素人的には、林家たけ平がいいですね。
声が大きいし、わかりやすいです。
それと、住吉踊りのときに見たくらいですが、才紫さんもなんか気になります。
って9割がた顔と名前が一致してませんから、あまり言う権利はありません。

Commented by hajime at 2012-09-03 19:31
ネット等の音源を加えれば、全員聴いた事はあります。
8割方は生でみていますが、確かに喬之進さんは少し良いとは思いますが、一之輔さんを見た時の感じには及びませんね。

最低でも、今回の二人位の基準となると、
少し物足りないと思います。
もう少し様子を見たほうが良い気がします。なんて(^^)

Commented by ジュウ at 2012-09-03 20:24
 次の抜擢真打ち候補には、鈴々舎馬るこを推します。噺家というよりは大道芸人と思わせる芸風ではありますが、それは師匠譲りでしょうね。早朝寄席や黒門亭などで他の二つ目と比べて圧倒的に笑いを取っているのは馬るこです。古典を現代風にアレンジする才もあります。馬風門下では二つ目の先輩に風車がいるので、馬風の弟弟子の小三治会長としては馬るこ抜擢はやりずらいかもしれませんが……。私は、一之輔、菊六以降の二つ目寄席は馬るこの出演の有無をみて出かけるつもりです。

Commented by 右朝ファン at 2012-09-03 21:23
ご存じだと思いますが,youtubeの方に
8月30日付けでupされています.

URLは,youtubeの該当動画です.

協会よりyoutubeの協会チャンネルの方が
充実しているように思います.

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-03 21:37
たけ平は聴いたことがあります。
才紫は未見です。名前はネットで結構目にしますね。
やはり、寄席が少ないのに、これだけ二ツ目さんが多くては、知らない人も多いのはしょうがないですね。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-03 21:42
私も、来年は昇進ゼロでもよいかもしれないと思っています。
三人の名を挙げましたが、一之輔、菊六と比べるのは酷でしょう^^

会長がお元気なら、数年のうちに、辰じん、そして朝呂久が抜擢されるのを期待しています。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-03 21:57
馬るこの名は、どなたかから挙がると思っていました。
しかし、これはあくまで好みの問題なのですが、横浜にぎわい座のげシャーレにおける菊六の会での彼の高座の印象が悪くて、どうしても推すことができません。
ごめんなさい。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-03 22:13
情報、誠にありがとうございます。
協会のサイトにも、もうじき掲載されるのでしょうね。
小三治会長の脇の二人の様子が対照的で、楽しいですね^^
志ん朝の名が出たり、もちろん古今亭の名も出ますが、やはり春の一之輔の時ほどの会長の押しがないのも、この会見では見受けられます。
そうなると、来年は・・・どうなることやら。

Commented by ジュウ at 2012-09-03 23:54
「横浜にぎわい座のげシャーレにおける菊六の会」での馬るこの高座がどんなものだったのかわかりませんが、二つ目ですから、時に勘違いをしたり、はしゃぎすぎたりすることはあるでしょう。もちろん、真打ちになったら許されることではないのでしょうが、若いうちからお行儀の良い落語をしていては、伸びないのではないでしょうか。一之輔も、ハチャメチャさや狂気が感じられるから人気があると思います。
 好みの問題とおっしゃっていたのでこれ以上は言いませんが、「どなたから挙がると思っていた」ということは、馬るこの人気や芸はある程度はお認めになるということなのでしょう。一度の高座だけでバッテンをつけず、機会あるごとにゼロから彼の噺を評価してくだされば幸いです。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-04 08:38
たびたびのコメントありがとうございます。
ご指摘の通りで、馬るこは相応の技量はあるように思います。昇進候補の二ツ目さんの中では上位に位置しているかもしれません。
ただし、にぎわい座や他の落語会、寄席でも聴いていますが、私には無理に噺をいじりすぎている印象なのです。
きっと、器用なので、ついいじってしまうのでしょうね。
人によってはそれが楽しいということも、もちろんあるでしょうが、私は、まず基本をしっかり押さえて欲しい。一之輔、菊六は、その部分はしっかりしています。

人は精進を重ねて成長すると思いますし、変われると思っていますので、決して今の印象で決めつけるようなことはしませんし、今後も聴く機会ああるでしょう。
「おやっ、良くなったねぇ!」と驚かせてくれることを期待しています。

Commented by 源田昌一郎 at 2012-09-04 09:04
はじめまして、いつも拝読しております。
私はそもそも朝太の抜擢昇進がいかがなものかなぁと思いました。一之輔や菊六に比べると見劣りするのは否めません。
今年の春は一之輔、来年の春は菊六の抜擢昇進でよかったのではと思います。
たとえば春は抜擢一人で秋に年功数人とかにするとかの工夫も必要ではと。
ただし芸が全く駄目な人は永久に二つ目という事も必要だと思います。
これはある意味の肩たたきです。
落語家になったらある程度の年数を経れば誰でも真打ちになれるという
芸協方針は甘やかしでしかないと思います。

Commented by ほめ・く at 2012-09-04 10:08
小三冶の挨拶では春の時は自分が推薦したと明確に語っていましたが、今回は役員全員がと変わっていたのが印象的でした。
推薦が会長個人ではなく飽くまで役員あるいは協会の総意としてという風な、若干の軌道修正があったのだと推定しています。
一之輔の場合は数年に一人という逸材ですので、むしろ例外と見て宜しいのではないでしょうか。
私の推しですが、あまり回数を観てないので自信はありませんが春風亭朝也を挙げます。落ち着きがあり高座に華もあります。
好き嫌いは別にして、天どんには異存ありません。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-04 10:41
コメントありがとうございます。
たしかに、年数さえ経たら誰でも真打、というのは問題ですね。
抜擢される方だって大変です。今年の三人の中で朝太は、結構プレッシャーかかっていると思います。それが良い方向につながることを期待しています。
「真打からが始まり」という考え方も、もちろんありますが、入門時点で、それほど高いハードルがあるように思えないので、年功的な昇進は、本人に誤解を与える可能性もあるでしょう。
二ツ目段階で、適性や基礎能力、そして了見の面で向いていないと判断された場合は、昇進させず、本人に将来を考えさせる時間を与えることも大事なのでしょう。
小三治会長は、そういったことを含めて、厳しい目で見ているのだと察します。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-04 11:53
おっしゃる通りで、一之輔の時とは印象が相当違いますね。
それにしても、菊六は、ず~っと前を見つめて泰然とし、朝太は照れ笑いのような笑顔で少し落ち着かない様子が、好対照でした。
朝也ですか。未見です。一之輔の一年後での入門なんですねぇ。近いうちに聴いてみたいものです。
来年、昇進者なしになりそうな気がしてきました。

Commented by 右朝ファン at 2012-09-04 21:01
私も見た回数は非常に少ないですが,始めは
朝也さんは一之輔さんより良かった思います.

朝也さんが伸び悩んだ,一之輔さんが
伸びた,どちらであるかの判断は難しいですが,ちょっと前の朝也さんは少し悩んでいるように見えました.

殻を破って欲しいと思います.

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-09-04 21:47
そうですか、朝也は楽しみな人のようですね。
二ツ目さんの人数の多さに比べ寄席の数が少ないこと、そして落語会でも前座さんが開口一番で優先されるなど、なかなか多くの人に接することができませんね。
朝也は意識して聴くことにします。
それにしても、“右朝ファン”というお名前、非常にうれしいです^^

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by kogotokoubei | 2012-09-03 12:44 | 真打 | Trackback | Comments(16)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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