人気ブログランキング |

噺の話

kogotokoub.exblog.jp
ブログトップ

「古今亭十八番」とは-志ん輔のブログ「日々是凡日」より

古今亭志ん輔の“オフィシャルブログ”と銘打たれた「日々是凡日」は、ほぼ毎日楽しく読んでいる。
 
 現役の噺家さんの日常を、同時進行に近い日記風で淡々と飾りなく記録し、その時々の心情をあけすけに(と思えるほど)吐露しているブログは、他に見当たらない。書籍化の企画が先にあって書き始めたようだが、ブログとしても十分に読み応えがある。

 昨24日は、次のような内容が書かれていた。古今亭志ん輔のブログ「日々是凡日」

10時 今年の演目を明確にする作業。何回も試みながら半端に挫折して来たのだがお客様からも叱られて もうこれ以上遅らせることは出来ない。
いろいろとこれ迄の演目を見ていながら気付いたことは「古今亭十八番」がないがしろにされていることだった。
今年は新しい試みと共に「古今亭十八番」と言われている噺の見直しをしてゆくことにした。
13時 二時間かかって演目の諸々はまだ決まらなかったが当面の演目は決まった。後は不備な部分を埋めるだけだ。



 「古今亭十八番」という言葉が、光って見えた。

 “ないがしろ”にされていたネタって、何だろう。そもそも、「古今亭十八番」には、どんなネタがあるだろう、と思った次第。

 志ん生および志ん朝の十八番で、他の一門が「これは古今亭の噺」と認めるだろうと思われるネタ、と解釈して並べてみることにした。ちなみに、怪談や、志ん生のみが演じた「塩原多助」シリーズなどの講釈ものは、はずして考えることとする。

・からぬけ*古今亭入門後の最初の稽古は、このネタ。柳家は「道灌」。
・火焔太鼓
・黄金餅
・幾代餅
・柳田格之進
・井戸の茶碗
・抜け雀
・おかめ団子
・替り目
・鮑のし
・搗屋幸兵衛
・疝気の虫
・宋珉の滝

 このあたりは、まず異論なく“古今亭十八番”に入りそうな気がする。

悩ましいのが、次の二席。

・元犬
・お見立て

 志ん生も志ん朝も演じていたし、今も一門の噺家さんは高座でかけるが、これを“古今亭のネタ”と言っていいのかは、やや疑問。「元犬」は、私にとっては八代目春風亭柳枝のネタ、という思いが強い。「お見立て」については、六代目の柳橋も十八番にしていたようなので、こちらも“古今亭ネタ”と言い切るのは無理がありそうだ。

 もちろん、他の落語愛好家の方から、追加や修正のご意見もあろうかと思うので、コメントをいただければ幸いです。

 さて、志ん輔は、どの噺を指して“ないがしろ”にしていたと思ったのか・・・・・・。

 こういうことを書いてくれるので、このブログを見るのが日課になってしまうのだ^^
Commented by hajime at 2012-01-25 19:46 x
ご無沙汰しています。記事は必ず読んでいるのですが、仕事に追われてコメント出来ませんでした。
古今亭十八番ですか、悩ましいですね。(^^)
「首ったけ」等はどうでしょう?
志ん生師も志ん朝師もたしか演じていたと思いますが・・・
後、「鈴振り」はどうか・・・艶笑噺ですが。
「元犬」は柳枝師のは、吉兵衛さんがシロを犬だと知っているパターンですよね。古今亭は知らないパターンで、そこも違うのが楽しいですね。
私も及ばずながら考えてみます。
お役には立ちそうもありませんが・・・(^^)

Commented by hajime at 2012-01-25 21:14 x
「ぼんぼん唄」なんてのはどうでしょう?
すいません、思い出したもので・・・

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-01-25 21:51 x
ありがたいコメントです!
「ぼんぼん唄」は、古今亭十八番、間違いなしです^^
「首ったけ」は悩ましい。四代目の円生作と言われていますね。加えるべきなのかもしれませんが、一門の噺家さんはどう思っているんでしょうね。
もしかすると、志ん輔は、このへんのネタを意識しているのかなぁ。
今後も「日々是凡日」を追っかけて確認したいと思います。
艶笑ネタは、一応除外させてください。あくまで志ん生だけの世界ですので^^

Commented by 佐平次 at 2012-01-25 23:37 x
このあたりの話題は大学院でもおっつかない、プロ級ですね。私は全くわかりません^^。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-01-26 08:58 x
いえいえ、ただ落語が好きで古今亭が好きなだけでして^^
「ぼんぼん唄」は、ネットで探していただければ聞くことができるはずです。CDは製造中止になっていそうな気がします。もちろん再刊を期待しています。
志ん生が掘り起こした(と思われる)噺で、現役では立川談四楼が演じているようですが、一門はやっていないかもしれません。本来は継承すべき噺だと、私は思います。
このネタあたりが、志ん輔の気がかりなのかどうかは、今年の彼のネタを確認するまで分からないかもしれせんねぇ。
あのブログから、ますます目が離せなくなった!

Commented by 創塁パパ at 2012-01-29 12:11 x
最近聴いてないなあ。宋の滝(笑)

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-01-29 16:00 x
相当前ですが、志ん橋で聞いたことがあります。
もっと他の古今亭一門の方も高座でかけて欲しいネタですね。

名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by kogotokoubei | 2012-01-25 14:47 | 噺家のブログ | Comments(7)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛