新宿末広亭 6月下席 夜の部 6月23日
2011年 06月 23日
正楽師匠の紙きりが始まり、先に立ち見だった人が、さん喬の終演後にポツポツと空いた席に座ることができた。市馬が高座へ。立ち見の順(?)で、次の空席待ちが私ということを末広亭の人もわかっていて、近づいてきて小声で空いた席を教えてくれた。次の高座返しの間に座ってくれ、とのこと。このへんが、なんとも嬉しい。まさに僥倖と言えるだろう。結果として、私の後に一気に立ち見のお客さんが増えたのだから。
あくまで、私が通しで聞けた高座のみを記す。
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柳亭市馬『かぼちゃ屋』 (15分)
唄がない、そして師匠小さんの十八番となると、やはりこのひとはいい。以前に小言を書いたが、とことん小さんを追いかける市馬でいいのだと思う。なんとも与太郎が可笑しかったこと。
林家種平『お忘れ物承り所』 (19分)
結果として仲入りになってしまった、という高座。根岸ネタの漫談で終わるかと思ったら、ずいぶん前にも小朝の会で聞いた新作へ。長くなって自分で不安になったのだろうか、楽屋に「まだいいのぉ?」と聞いてサゲたが、会場のノリは悪くなかった。
柳亭燕路『もぐら泥』 (13分)
トリが師匠である、食いつきには適任。今日の家屋の状況からは分かりにくい噺だが、こういうネタこそ今後も長く継承して欲しい。柳家では結構重要な噺だと思う。その大きな鼻を赤くしての高座、結構でした。
大瀬ゆめじ・うたじ 漫才 (7分)
柳家さん福『短命』 (14分)
小さん門下で初めて聞く人。それも今夜の楽しみの一つでもあった。結果として、少し残念な高座。隠居がやたら下を向きながら話す場面が多く、落ち着かない。南喬などは、寄席でこの噺ならもっと会場を沸かす。深い出番では、ちょっときついかもしれない。経験年数などを考えて、あえての小言、ご容赦を。
古今亭志ん輔『強情灸』 (12分)
途中までは、ちょっと言いよどみがありながら、それ相応の高座だったと思うのだが、サゲで、本来「五右衛門は熱かっただろう」と言うところを、目一杯噛んでしまい、やや苦笑しながら高座を下りた。小三治に八時半までには高座に上がってもらおう、という取り決めがあったように思うので、さん福の長さを挽回する焦りがあったかもしれない。しかし、これも寄席。
仙三郎社中 大神楽 (6分)
柳家小三治『馬の田楽』 (40分)
無理して来て、良かった。マクラは、場所によってエスカレーターの左右どちらを空けるかという話で、東京(=福岡)、大阪(=広島)、と話しながら、「この話から入れるネタを考えたが、ありそうもない」で会場を沸かす。ネタを決めたのだろう(あるいは初めから決まっていたのか?)九段坂の急な勾配のことから本編へ。マクラが私の計測(?)で12分だったので、本編28分。本人のこの噺は、数年前NHKの「日本の話芸」で見ているが、生は初。このネタそのものは今年2月に「扇辰・白酒の会」で白酒が一席目にかけたのを聞いている。
結果として途中で空いた前方の椅子席で見ることができたことも含め、非常にうれしい高座に巡り会えた。元は上方の噺だが、東京版とは設定なども結構違う。両方の噺の違いなどは別途書きたいと思う。主役の馬方、そしてやんちゃな子供、耳の不自由な老婆、酔っ払い、など全ての登場人物が、土の香りのする、なんともいい味を出している。ホッとするなぁ、こういう噺を聞くと。
さて、小三治を別格扱いするかどうかは迷うところだが、当たり前なら、今年のマイベスト十席候補には確実に入る。年末再検討するとして、候補マークを付けておこう。
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久しぶりの小三治の高座。体調も良さそうだったし、その高座の楽しさといったら・・・・・・ない。一階、二階、立ち見も含めた会場が、小三治が高座に上がった瞬間から、なんとも言えない一体感に包まれる。マクラの奔放さは客も十分に知っているので、“マクラファン”(?)には、少し残念なのかもしれないが、ほぼ30分の『馬の田楽』は見事だった。
やはり、違うんだよなぁ、本物は。そんなうれしい思いで帰路についた。
私も昨夜は浅草に行ってました(^^)
種平さんは、浅草でネタ出しのトリを年2回位行っていて、地味ですが結構な実力をお持ちだと思います。
「一文笛」等は見事でした。
小三治師は寄席だと本当に多くのお客さんが入っていて立ち見もやむないのですが、その会場全体を噺の空間に持って行ってしまう話芸はさすがだと思います。
浅草では平治さんが師匠の十八番「源平盛衰記」を掛けていました。(^^)
種平さんは、実は(?)非常に上手い人で、頭の回転も良さそうに思いました。
昨夜も結構笑いはとっていましたし、嫌いではないです。
平治の『源平』は良かったでしょうね。文治襲名を発表して、相当気合も入っているのでしょう。
私にとって小三治は、しばらく聞かないと、禁断症状が出て、立ち見だろうが聞きたくなる人です。そして、寄席でもホールでも、彼の落語空間になっちゃうんですよね。不思議というか、あれが芸なんですね。
トリとはいえ、寄席で小三冶が40分演るのは珍しいんじゃないでしょうか。
しかも「馬の田楽」とは、ラッキー。
よほど普段の行いがいいんでしょう。
僥倖、でした。
無理して汗をかきかき行ったので、落語の神様が少しはご褒美をくれたのかもしれません。
あれ、ほめ・くさんの「う」行で、『馬の田楽』ありましたっけ?
きっと(5)小さん、なんでしょうね。
桟敷でしたか?
朝馬だと午後4時前ですか。終演9時10分ですから、五時間余りお疲れさまでした。
でも、あの小三治を聞けるならお尻の痛さも忘れますよね^^
但し、船頭三人が隣の天丼食べちゃった下りはカットしたそうです。
理由はこの日一日早い打ち上げがあったからだそうです。
因みに志ん輔師が「たがや」だったとか。
知人が”初小三治”で興奮してwww
知らせまくりで、よく分かった次第です。(^^)
楽日は初日と同じ『青菜』で締めたようですね。他の方のブログで拝見しました。
この下席は、マクラ少な目で本編しっかり、というシリーズだったようですね。
29日に打ち上げというのは、志ん輔のブログにも書いていましたね。
今、思い出しても、また近いうちに、また小三治を聞きたくなるような、結構な高座でした。
