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噺の話

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映像落語会「桂枝雀カムバック」に思うこと。

桂枝雀のABC朝日寄席の映像による落語会、「桂枝雀カムバック」が、2月28日から三日間、昼夜六回に渡って大阪のサンケイホールブリーゼで開催される。
SANSPO.COMの2月1日の記事
 同ホールHPの公演情報には、演目も含め次のように案内がある。サンケイホールブリーゼHPの公演情報

枝雀カムバック
2011.2.28(月)~3.2(水) 各14:00・18:30開演
出演 桂枝雀 ほかトークゲスト
入場料(税込) :\2,500(6回通し券12,000円)
※6回通し券はブリーゼチケットセンター(電話・窓口)のみ取り扱い
一般発売開始 1月29日(土)10:00
笑いの春一番にのっかって、あの枝雀さんが、朝日放送「枝雀寄席」の映像で戻ってきます。急なこって・・・スビバせんね!

【演目・トークゲスト】※他一席は当日のお楽しみ!
○2/28(月)
(昼)「鷺とり」「天神山」「おたのしみ」 トークゲスト/イーデス・ハンソン
(夜)「延陽伯」「寝床」「おたのしみ」 トークゲスト/桂南光
○3/1(火)
(昼)「時うどん」「高津の富」「おたのしみ」 トークゲスト/三遊亭円楽
(夜)「道具屋」「鴻池の犬」「おたのしみ」 トークゲスト/笑福亭仁鶴
○3/2(水)
(昼)「七度狐」「一人酒盛」「おたのしみ」 トークゲスト/道上洋三
(夜)「代書」「貧乏神」「おたのしみ」 トークゲスト/桂ざこば

司会/三代澤康司、伊藤史隆(3/1夜のみ)



 ネタ出しされている十二席のうち五席は、生誕70年となる2009年に東芝EMIから発売された下記の「枝雀十八番」の素材と察する。 東芝EMIサイトの枝雀のページ

[Disc.1] total time 58分
「宿替え」 *1980.8.24「枝雀寄席」(ABC)
「寝床」*1993.6.14「枝雀寄席」(ABC)
[Disc.2] total time 51分
「蛇含草」 *1983.8.7「笑いころげてたっぷり枝雀」(MBS)
「代書」 *1982.8.19 「とっておきの米朝噺し」(KTV)
[Disc.3] total time 62分
「天神山」 *1985.4.16「枝雀寄席」(ABC)
「くしゃみ講釈」*1986.12.14「枝雀寄席」(ABC)
[Disc4] total time 64分
「延陽伯」 *1984.5.8「枝雀寄席」(ABC)
「高津の富」 *1986.12.14「枝雀寄席」(ABC)
[Disc.5] total time 56分
「鴻池の犬」 *1984.8.14「枝雀寄席」(ABC)
「つぼ算」 *1979.11.4「枝雀寄席」(ABC)
[Disc.6] total time 66分
「仔猫」 *1996.11.8「枝雀寄席」(ABC)
「夏の医者」 *191980.7.27「枝雀寄席」(ABC)
[Disc.7] total time 59分
「鷺とり」 *1983.4.17「笑いころげてたっぷり枝雀」
「口入屋」 *1982.1.24「枝雀寄席」(ABC)
[Disc.8] total time 51分
「八五郎坊主」 *1980.11.23「枝雀寄席」(ABC)
「くやみ」 *1982.4.25「枝雀寄席」(ABC)
[Disc.9] total time 55分
「愛宕山」 *1990.3.12「枝雀寄席」(ABC)
「親子酒」 *1984.3.18「枝雀寄席」(ABC)



 残る七席のうち次の四席は、「枝雀落語大全」として以前に発売された素材を使うのだろう。
『鷺とり』 :「落語大全」DVD第二集、昭和58年1月30日放送ABC「枝雀寄席」より
『時うどん』 :「落語大全」DVD第二十二集、昭和58年1月23日ABC「枝雀寄席」より
『七度狐』 :「落語大全」DVD第三十四集、昭和55年4月27日放送ABC「枝雀寄席」より
『一人酒盛』 :「落語大全」DVD第二十九集、昭和57年11月28日放送ABC「枝雀寄席」より

 しかし、残るネタ三席は、『道具屋』は「落語大全」にはあるが、昭和58年8月21日放送、MBS「笑いころげてたっぷり枝雀」(MBSミリカホール)より収録したもの。 『代書』は「落語大全」も「十八番」と同様に関西テレビの素材(平成4年8月14日放送、関西テレビ「トナマリnoとなり」より収録)、「十八番」にはない『貧乏神』も、「落語大全」は関西テレビの素材(平成4年7月17日収録、関西テレビ「ハイビジョン米朝一門会」)である。
 しかし、『道具屋』は、生誕70年記念ライブと一緒に発売されたDVDに1984年9月11日放送のABC「枝雀寄席」の映像があるので、これだろう。
  ということは、『代書』と『貧乏神』の二席が、謳い文句通りのABC寄席の映像なら、初出しのはずである。 *もしかすると、私のチェック漏れで、すでに発売された映像があるかもしれませんが、そのへんの誤りはご容赦のほどを。

 実は、私自身はCDの音源のみを聞いてイメージを膨らませるのが好きで、「落語大全」「十八番」のDVDは持っていない。映像を見るとせつなくなる、という理由もないではない・・・・・・。「落語大全」のCDの大半はTSUTAYAで借りた。経営者の増田さんの好みなのかどうかは知らないが、米朝、枝雀のCDは数多く揃っている。志ん朝のCDは、残念ながらほとんどない。これも、経営者の好みなのかどうかは不明。
 いずれにしても、落語は生が一番、次は音だけ、と思っている。しかし、2009年の生誕70年記念の麻生市民館での落語会で、あの広い会場で見て聞いた『つる』(素材は1995年9月10日放送のABC「枝雀寄席」)には感動した記憶がある。なんとも言えない会場の一体感があった。 2009年12月4日のブログ
 今回の映像落語会、関西在住なら初出しと思われるネタだけでも行きたい思いはする。もちろん、新幹線にまで乗っては行かない。この時期に出張もないしねぇ・・・・・・。

 今月発売されたCDマガジン、小学館の「昭和の名人」完結編の第一回「桂枝雀」は、東芝EMIから既発売の音源だろうとは思いながらも“縁起もの”として490円で買った。想像通り「落語大全」のCDと同じ『代書』と『親子酒』だった。しかし、枝雀を知らない落語愛好家の方には、非常に良い贈り物だったと思う。今後、他のCDを買ったり、TSUTAYAで借りたりするきっかけになったに違いない。小学館 「昭和の名人」完結編のHP
 ちなみに、二年前に志ん朝をスタートとして始まったこのシリーズについて書いた内容にご興味がある方は、こちらをお読みください。2009年1月10日のブログ

 今回の映像落語、場所が“商都”関西であるから、ほぼ間違いなく東芝EMIのCDやDVDを販売するコーナーがあるに違いない。ソニーとの協調キャンペーンのカレンダーが残っているなら、カレンダーの附録と含めて会場で購入する人も多いかもしれない。 それはそれで結構なことだ。
 誕生日(8月13日)でも、命日(4月19日)でもないのに、枝雀の映像落語会があり、またCDマガジンの第一回配本になるということは、枝雀ファンとしては、素直に喜ぼう。
 この映像落語会で、一つだけ疑問があるとすれば、二日目の昼のゲストかなぁ。どうして、あの人なのだろう。交流はあったのだろうが、関西の人を前にどんなことを語るのか。また、イーデス・ハンソンさんや仁鶴など他のゲストも含め当日の様子には興味がある。ご覧になった上方の落語愛好家の方のブログを期待したいところだ。
Commented by 創塁パパ at 2011-02-21 22:20 x
大阪の落語会でこの会のことを知り幸兵衛さんにチラシ差し上げようかと思いましたが、私のように簡単に行けないと思い躊躇しました(苦笑)

Commented by 甘木 at 2011-02-21 22:54 x
私のニンテンドーDSやPSPはニックネームが「松本留五郎」になっています^^。
あまり持ち歩きませんが、もし落としたりして交番に届いたら、私と松本留五郎の
関係(笑)をどうやって警官に説明したものかと(^^)。

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-02-22 08:46 x
おっしゃる通りで、とても行けません!
もしかして創塁パパさんは、出張中に行かれるのでしょうか?
でも、やっぱり落語は生身の噺家の生のほうがいいですよね^^

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-02-22 08:51 x
ぜひ交番で警官には、「大の親友の名前である」とご説明ください^^
『代書』で名前を聞かれた時の可笑しなやりとりを思い出しますね。
携帯音楽プレーヤーを電車で聴いていて、つい笑ってしまい周囲の疑惑の視線を浴びるのは、間違いなく枝雀のネタです!

Commented by 佐平次 at 2011-02-22 11:25 x
ちょっとした枝雀ブーム、ってほどのこともないか。
彼を知らない落語ファンなど(私もそれに近い)にとっては驚きの噺家でしょうね。
昨日は権太楼を聴きましたが枝雀の影響を感じました。

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-02-22 14:09 x
権太楼は、東京も上方も含めて、今もっとも枝雀の香りが漂う噺家さんだと思います。
枝雀のための作品(『幽霊の辻』など)もよく高座でかけますしね。
昨日の人形町、『疝気の虫』やマクラは楽しかったようですね。羨ましい限りです^^

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by kogotokoubei | 2011-02-21 13:56 | 寄席・落語会 | Comments(6)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛