密かに正朝の名をHPに復活させる落語協会に不満!
2010年 11月 22日
いつ復活したのかは分からない。協会のニュースとしては何も告知はない。本人のブログ(正朝通信)にも何ら情報はない。
“目立たず”“穏便に”“こっそり”と復帰させたいわけだ。席亭たちも認めたということなのだろうか。協会や本人は、波風立てずに元の鞘に戻したいつもりなのだろうが、そんなことでいいのか、小三治会長!
ケジメをしっかりとつけるために、お詫びと復帰に向けた心構えなどを表明すべきではないのか・・・・・・。
実際の事件は昨年9月だったが、マスコミで暴露されてしょうがなく(だろう)、11月20日付けで落語協会はHP上で次のように告知した。 *当時は鈴々舎馬風会長
----------------------------------------------------------------------
謝罪とお詫び
幣協会会員の春風亭正朝が去る9月11日都迷惑防止条例違反で現行犯
逮捕されました。世間をお騒がせ致しましたこと深くお詫び申し上げます。
落語協会理事会としては正朝に対して厳正なる処分を下すことに致します。
今後二度とこのようなことを起こさないよう肝に銘じ、寄席・演芸の普及に
全力を挙げる所存でございます。
重ねてお詫び申し上げますとともに今後とも何卒よろしくお願い致します。
平成21年11月20日
社団法人落語協会
----------------------------------------------------------------------
この日から一年の謹慎だったようだが、実は“処分”の内容は何ら公にはしてこなかった。
だからこそ、
・一年謹慎させたこと
・本人も十分に反省している(?)こと
などを明確にして、ある意味“堂々と”を協会メンバーとして復帰させたと明言しないで、どうする。
“こっそり”復帰、ということは、また何かやらかした時に“こっそり”と名前を消す、という含みがある気がしてならない。
本来は閉鎖的な伝統芸能の世界だから、何でもかんでも公にしろとは言わない。
しかし、公に「処分を下す」ことを明らかにしたのだから、 “年季が明けた”のなら、処分の“サゲ”もきっちりつけて欲しい。そうじゃなければ、落語愛好家は、彼を“身請け”できないのではなかろうか。
やはり、そういう姑息な手段ですか。
残念です。小三治会長に問いたいですよね。
もちろん犯罪を肯定するつもりはありません。
公式の場で文字にしてしまうと「一生消えない烙印」となり、お客さんにとっても逆色眼鏡と言いますか…「いくら芸は良くても、あの人はねえ~」といつまでもついて回ることになるのではないかと心配になるのです。
三太楼さんの事件があった際、週刊誌に騒ぎが載りネット上や落語家さんの間でもまことしやかに真相が語られましたが、除籍した落語協会も復帰の手を差し伸べた芸術協会も事件の詳細を事細かに掲載はしなかったように思います。
今も遊雀さんのHPに事件の件は記載されていないでしょう。
しかし、遊雀となってからファンになった人でも、少し調べれば過去の事はわかるはずです。
良い印象を持ってから過去の汚点を知る。汚点のイメージがまずありきで良い点を見つける。この違いが、とても大きい。
あの時「烙印」が押されてしまったら、遊雀と名を変えて彼が再び高座に上がる姿をファンは再び見ることはなかったかもしれない・・・。
そう思うと、今回も複雑な心境です。
正朝さんのためにも正朝さんのファンにとっても。
ファンも、後ろ指を差される人を支え続けるのは随分辛いことですから。
なかなか難しいですね、こういう問題は。AKIさん同様、私も複雑な心境です。
遊雀の事件は、ある意味落語界の“身内”での出来事で公的な事件性はないので一緒にはできませんが、確かに“そっと”していたことが復帰には好結果だったのでしょう。
今後は、正朝の高座を私自身が見て聞いて、彼の復帰を祝えるかどうか考えます。それまでは、ブログではふれないようにします。書くこと自体も結構辛い部分もありますので。
何か新情報を入手されたら、管理者のみ表示でも結構ですので、お知らせいただけると助かります。