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「ふじ特撰落語会」第一回での、円丈・鳳楽の再戦について

フジポッド「お台場寄席」のことを何度か書いているが、同じフジポッドの新企画として「ふじ特撰落語会」というイベントが始まるらしい。
ふじ特撰落語会のHP

 「お台場寄席」や、そのコンテンツの一つである「目玉名人会」で司会を務めるアナウンサーの塚越孝が次のように口上を述べている。

こんにちは。フジテレビアナウンサーの塚越 孝です。
11月18日に神楽坂・赤城神社参集殿のこけら落しとして「ふじ特撰落語会」が開催される運びとなりました。
3月17日、浅草・東洋館での「圓生杯争奪」では、両師匠に評論家の方々も加わって、私が討論会の進行を致しました。
今回は小さなホールなので、両師匠を挟んで鼎談。私が互いに「圓生」を譲る気はないのかなど、質問をぶつけます。
あの討論会から8ヶ月後に実現した二人会。フジテレビの動画配信サービス「フジポッド」では、この模様を、11月22日から毎週月曜日更新の4~5話シリーズ(予定)で無料配信します。ぜひご期待下さい。


そして、第一回の「番組概要」として、こう書かれている。

第一弾は、今、落語界で大きな話題となっている「七代目圓生襲名問題」の渦中にある二人が、奇跡の揃い踏み。題して、「やっぱり圓生は俺だ!『円丈・鳳楽二人会』~あの対決から8ヶ月!!」。
1979年に古典落語の名人・先代三遊亭圓生が亡くなってから永く空席となっていた名跡。生前の円楽が弟子の鳳楽を圓生に指名。これに円丈が異議を唱え、ここから円丈・鳳楽による「圓生」を巡った争いが始まりました。
円丈が「芸の上で決着を」と呼びかけ。鳳楽がこれに「一回やりましょう」と応じたことから、3月17日に浅草東洋館で「圓生争奪杯」が開催されました。落語界内外の話題をさらった対決から8ヶ月。ついに両師匠が再び競演する日が訪れました。

【番組情報】
収録:2010年11月18日 第一回『ふじ特撰落語会』(神楽坂・赤城神社参集殿)
配信:
フジテレビ動画配信サービス「フジポッド」にて11月22日より無料配信。
毎週月曜日更新 全4~5回(予定)

【出演者】
三遊亭円丈 / 三遊亭鳳楽

【解説】
塚越 孝(フジテレビアナウンサー)


 HPには二人の写真、プロフィールも掲載されているが、円丈と鳳楽の“再戦”が、さて、あれから半年以上も過ぎて、落語界では「大きな話題」になってるの?
 主催は「粋まち」、制作協力がフジテレビジョン、協賛は冨士フィルムとなっている。

 まぁ、「神楽坂のまち興し」「赤城神社参集殿のPR]を考えるチームと、自前のコンテンツが不足で少しでも配信できる素材が欲しいフジポッドが意気投合し話題性のある落語会を企画した、つもりなのだろう。

 ちなみに「粋まち」という組織は、NPOから発展した株式会社らしい。
「粋まち」のHP


 会場の赤城神社のHPに、この神社の提唱する“キーワード”である「ヒトイキ」という言葉の説明が次のように書いてある。赤城神社のHP


赤城神社では、コレまでの伝統と地域に根ざしながら、これからのくらしを育む新しい文化活動をはじめます。
キーワードは「ヒトイキ」。
これは、一息であり、人息、人粋、人意気であり、神の域に接する人の粋と考えています。あわただしい日常の中で、自分を見つめて、気持ちを確認し、人が集い、つながる場をつくっていきたいと思います。



 「そうか、塚越が仲に入って円丈と鳳楽の抗争(?)をなだめ、あらたに二人を“つなげる”ためのイベントか」などと深読みしても、まず間違いなくハズレだろう。*分かってて書くな、と言われそう・・・・・・。

 まぁ、配信されるようだから聞いてはみようと思うが、とても神楽坂に行く気にはなれない。特に「鼎談」が想像できてしまい、とても“粋”な内容になるとは思われないからだ。盛り上がるとは思えないなぁ。

 さて、この企画が円生襲名問題に「一息」入れることになるのか、それとも「一息」入れるべきところを、マッチポンプ役がはしゃいで無駄な混沌を作り出すのか・・・・・・。どうしても後者のような気がしてしょうがないのだが、どうなることやら。

 正直、私の中では関心が急激に冷めつつある襲名争いであり、冷却期間をおいて近い将来に兼好に継いでもらいたいという思いもある。以前にも書いたが、円丈も鳳楽も、そして円窓も“ニン”ではない。誰が継いでも、芸風、力量、年齢(将来性)などで違和感がある。逆に言えば、誰が継いでも「セコ円生」として中継ぎをして、次につなげてもらっても結構。
 そんな思いで、秋の夜は過ぎていく・・・・・・。(なんてね!)
Commented by j_i_k_a_n at 2010-10-20 22:27 x
私も興味がなくなりつつあります。
面白がって東洋館に行った私ですが、
二回目は行かないですよ流石に。
単なるイベントとしても目新しさは皆無ですしね。

ところで圓窓はどうしたんでしょうね。
体力的な問題から弟子たちとともに
トリプル襲名へ動くようなことも仄聞しましたが、表立った動きは何もありません。

Commented by 創塁パパ at 2010-10-21 05:27 x
おはようございます。大阪です。
まだ、やっているのですが???
こんなこと。あほらしい。ほんと「任」ではない人ばかり・・・
しかし、つかもうざいですね。こいつは、自分をアピールしすぎ。興ざめしてきましたよ!!!今さらか(苦笑)

Commented by 小言幸兵衛 at 2010-10-21 23:17 x
お立寄りありがとうございます。
そうですよね。この時期にこういう組み合わせを組むこと自体が、そのさもしい了見、センスのなさを露呈していると思います。
円窓は10月7日の末広亭で久しぶりに高座を見ましたが、思ったよりは元気な印象でした。
しかし、襲名に関しては何を考えているか、分かりません。
ともかく、しばらく冷却期間そして兼好、というの持論です。

Commented by 小言幸兵衛 at 2010-10-21 23:27 x
お立寄りありがとうございます。
まさに“うざったい”です!
第一回の権太楼の「目玉名人会」の時も、つか某の無駄に長いMCの分を高座時間に振り替えて欲しいと思ったものです。
この二人会が襲名問題に本質的な影響を与えるとは到底思えないし、鼎談にもまったく興味はわかない。
“粋”という言葉と対極的な会ですね。我々は、もっと楽しそうな落語会に行きましょう!

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by kogotokoubei | 2010-10-20 18:28 | 幸兵衛の独り言 | Trackback | Comments(4)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛