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噺の話

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末広亭 10月上席 真打昇進披露興行 三遊亭鬼丸 10月7日(1)

都内での仕事が終わり駆けつけた時は、小燕枝の『手紙無筆』の途中。
さすがに錚々たる名前が並んだこの日の末広亭は、二階席も開放する盛況だった。幸運にも後ろの方であったが空席に座ることができた。
私が味わった内容の構成と時間を、まず列記する。
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五街道雲助『夏泥』(18:11-18:27)
アサダ二世 奇術(18:28-18:36)
三遊亭円歌『漫談』*とは言え立派な“芸”!(18:37-18:44)
柳家小三治『二人旅』(18:45-18:55)
鈴々舎馬風『漫談』*とは言え結構でした!(18:56-19:03)
(仲入り)
三遊亭鬼丸新真打披露口上(19:15-19:30)
林家正蔵『ハンカチ』(19:33-19:45)
ロケット団 漫才(19:46-19:54)
林家木久扇『彦六物語』(19:55-20:02)
三遊亭金馬『四人ぐせ』(20:04-20:12)
三遊亭円窓『半分垢』(20:13-20:24)
仙三郎社中 太神楽(20:25-20:31)
三遊亭鬼丸『悋気の独楽』(20:32-20:58)
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「口上」の顔ぶれは“歴史的”かもしれない。
客席から見て左から次の名前が並んだ。
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司会:林家正蔵
林家木久扇
三遊亭金馬
三遊亭鬼丸
三遊亭円歌
鈴々舎馬風
柳家小三治
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落語協会会長が三代揃い踏み
、というのは滅多にないことだろう。

そして、この口上の際に、司会の正蔵が順番を間違えて馬風の紹介を飛ばしたことから、「事実は小説よりも・・・・・・」というハプニングが起き、結果としてなかなか忘れ難い演出となった。
先にそのハプニングから書いてみたい。

口上が、木久扇→金馬と続き、本来は馬風のはずだが、正蔵が「続いて社団法人落語協会会長柳家小三治より・・・・・・」と言った途端、馬風が身を乗りだして正蔵を睨む。
正蔵が「大変失礼いたしました・・・・・・」と馬風に訂正。演出ではなく、正蔵がマジに間違ったようだ。
そして、このしっぺ返しが仲入り後の正蔵の出番で発生する。正蔵が高座に上がると、ステテコ姿の馬風が舞台に登場して睨みつけた。客席はもちろん大爆笑。
そして、正蔵が冷や汗をかきながらのマクラの後で『味噌豆』に入り始めた途端、袖から前座がネタ帳を持って現れた。いわゆる“ネタがかぶる”というやつ。昼席か夜席の早い時間で他の噺家がすでにかけていたらしい。正蔵は、口上の司会役の準備などでネタ帳を十分に見ていなかったようだ。
慌てまくる正蔵。結果として楽屋に向かって「夫婦ものは大丈夫?」と確認して、9月11日に国立演芸場で聞いた『ハンカチ』を演じた。高座を下がる時も、まだ動揺はおさまっていなかったようだ。

顔ぶれの豪華さ、ネタかぶりの珍しさもあって、忘れられない披露興行だった。
そして、それぞれの高座や口上についても書きたいことはたくさんあるが、それは明日のパート2ということで今夜はお開き。
ともかく、楽しい歴史的な夜だったということだけは、記しておこう。
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by kogotokoubei | 2010-10-07 23:07 | 寄席・落語会 | Comments(0)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


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