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円生襲名レース、円窓も出馬!?

円窓が、堪え切れずに七代目円生襲名バトルへの参戦を決めたようだ。MSN産経ニュースから抜粋。
MSN産経ニュースの記事

円窓が所属する落語協会(鈴々舎馬風会長)によると、円窓は10日ほど前に協会に襲名に前向きな態度を口頭で報告。17日に開かれた定例理事会で自ら経緯を説明し、第三者から襲名を促されて6代目円生の遺族との話し合いを行っていることを明らかにした。


さて、円窓の出馬に円丈はどう思っているかというと、同じ記事には次のようにある。
 

一方、協会の監事でもある円丈は「私も協会の幹部のひとりだが、こうなったら成り行きを見守るしかない」と話している。


円丈と鳳楽の対決騒ぎの時は息子窓輝の真打昇進披露興行と重なって、襲名への思いはあったが身内の大イベントを優先していた、ということなのだろう。

さて、この三つ巴のプレーヤー達の年齢と入門年は次の通り。
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円窓:
現在69歳。今年10月に70歳。
入門は昭和34(1959)3月、八代目の春風亭柳枝。
師匠柳枝が10月に亡くなって円生門下へ。

円丈:
現在65歳、12月に66歳。昭和39(1964)年12月に円生に入門。

鳳楽:
今年の3月で63歳になった。昭和40(1965)年10月に円楽に入門。
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以前この件で書いたブログで、円丈と鳳楽が対決した翌日3月18日付けYOMIURI ONLINEの記事から、下記の京須偕充さんのコメントを紹介した。
2010年3月18日のブログ

円生の録音を手がけた落語プロデューサー京須偕充さんは、「お客を巻き込んだイベントとしては面白い。でも、候補の2人が60歳代では、とうがたった感じ」と手厳しい。


最近の京須さんの活動や著作については結構否定的な思いがあり、いくつかブログにも書いてきたが、この「とうがたった感じ」というのは同感。円丈と鳳楽の二人を指しての発言なので、京須さんは円窓の出馬にどんな思いがあるのだろうか。まぁ、肯定的ではないだろうなぁ。

しかし、円窓、そして落語協会が親族と手打ちをしたら、円窓が継ぐ可能性は極めて高い。円楽亡き後、円楽党と落語協会を含め、六代目の弟子で香盤では筆頭ということになる。協会の相談役でもあるし、6月の小三治会長就任に続く協会の大きなニュースではある。七代目円生襲名披露興行は落語協会にとってビジネス上のうま味もある。現会長馬風が任期中にメドをつけるための最後の大仕事、ということでもあるのだろう。

だけど問題は、やはり高齢であることだ。
初代三遊亭円右は二代目円朝襲名が決まっていながら病に倒れ、“幻の二代目円朝”と言われている。亡くなったのは、64歳。(1860年6月15日生まれ、1924年11月2日没。)もちろん当時から寿命は延びたとはいえ、70歳での襲名は異例だ。

「縁起でもない」と言われそうだが、窓輝たちの真打襲名披露パーティーでの写真が協会ホームページに掲載されていたのを見て、その老いた円窓の姿にやや驚いた記憶がある。当時の心労のせいかもしれない。お金だってかかるからね。しかし、これから自分が七代目円生を襲名することになれば、そのストレスもかかる費用も息子の昇進披露の比ではないだろう。意地でも死ぬ前に「円生」を名乗りたいという落語家人生最後の賭けなのかもしれないが、七代目が短命に終わって新たな騒動につながることも、十分にありえる。

まぁ、七代目が短命だろうがそれはそれとしよう。将来への希望は、まだある。兼好による長期安定的な八代目円生の誕生を願っている。彼なら名前にも潰されず、由緒ある名跡を長らえてくれるだろう。芸風なんて、似ていなくてもいいのだ。しかし、七代目が円窓になるのなら、兼好は落語協会に所属することが襲名の条件になるだろうなぁ。

そうだ、戻ればいいのです。円窓の七代目襲名を円楽残党(?)が認める代わりに、全員が落語協会に復帰すりゃあいいんです。協会は噺家の「置屋」と、こういう時は洒落で軽~く考えてみるのも落語家らしさであろう。なぜなら、MSN産経ニュースの記事に落語協会の見解は次のように書かれている。

落語協会では、「一門と遺族との問題」と静観しているが、「そう遠からずに(円窓の襲名で)正式発表を行う可能性がある」とする。


やはり、「置屋」だ。当時の女将(?)の五代目小さんと売れっ子芸者(?)の六代目が対立して、円生奴は自分を慕う若い芸者たちを引きつれて、自ら「三遊」という「置屋」を作ったわけだ。落語協会の態度は、「“女将”が変われば“置屋”も変わる」ということを示しており、「社団法人」の「置屋」なのである。

「協会置屋」に戻るのは全員ではないかもしれない。六代目の円楽だけは、義理のある、そして仲がいい歌さん女将のいる「芸協置屋」に行くかもしれない。誰も文句は言わないでしょう。芸術協会にだって三遊亭はたくさんいるからね。しかし、師匠好楽も“笑点”仲間の義理で芸協に行くことになり、兼好も連れて行くというシナリオになると、八代目の目はなくなるなぁ。すべて仮定の話で心配しても仕方がないか・・・・・・。

ビジネスに置き換えれば、円窓に七代目を継がせることは円楽残党にとってチャンスのはず。立川流は協会から独立していても人気者や実力者も多いし、それほど名の売れていない人も、中には苦労している人もいるだろうが、それぞれに贔屓もついているし余芸のある人も多いから食べていけるだろう。しかし、円楽残党は違うだろう。ここはひとつ冷静に考え、この機会を逃さずに落語協会復帰を果たす好機ではないだろうか。やはり「置屋」によって「お座敷」の量も質も違うだろうから。すべては六代目関係者と円窓の協議にかかっているのだろうが、もうそろそろこの騒動にピリオドを打つ段階に来たように思う。
Commented by 創塁パパ at 2010-05-20 11:30
おつかれさまです。
確かに、その案はいいと思いますが。
所詮、円楽党は今のままじゃ使えませんからね。
兼好を除いて。しかし、本当に円楽党の噺家はつまらない
人が多いですね。円楽さんも好きではなかったのですが。
やはり、円生があれだけの名人だと後が厳しいのでしょうか?
先代小さん門下の充実ぶりとは対象的ですね。
やはり、円生の人徳のなさなのかな・・・・・

Commented by 小言幸兵衛 at 2010-05-20 11:53
そうですね、六代目は“人徳”に関しては、いろいろエピソードを残していますからねぇ。
以前にブログに書きましたが、「芸」は確かに凄いものがありますが、「人間性」としてはどうか・・・・・・と思います。志ん朝師匠が若い時は、六代目もそれほそ頑固ではなかったのだろうと思いますが。
私も円楽には、先代も当代もまったく興味が沸きません。高座で泣くなんてのは、下の下でしょう。
あの一門でお金を払って聞きたいのは兼好だけ、潜在能力に少しは期待が持てるのはきつつき。
さて、この騒動どうなることやら。

Commented by 遠巻き at 2010-05-23 01:08
円楽一門は六代目円生の遺志を継いで独自の活動を貫いている、いわば円生の直系です。円窓は六代目円生の死後落語協会へ戻った時点で、円生の直系を離れたと言っていいと思います。それをいまさら、円生の二番弟子だった言って名乗りを上げるとは恥を知るべき。あなたは円生直系一門からはすでに「よそ者」なのですから。「円生物語」をやった頃から、なにやらたくらんでいたのでしょうか。円生直系にエールを送ります。

Commented by 小言幸兵衛 at 2010-05-23 06:54
コメントありがとうございます。
円窓に関するご指摘は、よく分かります。私も彼の襲名に賛成ではありません。円生直系へのエールなら、私は兼好を精一杯応援したいですね。好みの問題は議論しようがないので控えます。いずれにしても、今回の円窓の行動は「老醜」としか言えないでしょう。人間、年をとるとこうなってしまうんですかねぇ。
しばらく誰も襲名せずに末廣亭の席亭あたりが名を預かり、周囲の理解を得られるしかるべき時期に兼好に継がせる、というの案もありえますね。

Commented by 遠巻き at 2010-05-23 09:13
このまま円窓の襲名で話が流れてしまうのではと危惧していますが、小言幸兵衛さんのお返事を読んで安心いたしました。

Commented by 小言幸兵衛 at 2010-05-23 13:46
本件、どう進むかは私も分かりませんが、いずれにしても長い目で見たいと思います。
少なくとも六代目の芸を語れる人はたくさんいるので、もし七代目にセコ襲名があっても、正しく歴史を記録することはできるでしょう。
名跡問題で私が恐れるのは、歴史的に大事な名前が長期間空席になる事態です。例えば、そろそろ志ん生の名を誰か継がないといけないと思います。時間の空白が長ければ長いほど、過去の記憶も薄くなりますからね。五代目はもとより四代目志ん生だって、円朝の恩人ともいえる初代だってもっと語られていい名人だったはず。そういう意味では、わか馬の小せんの襲名などは大賛成。先代のことや廓噺n名手だった初代のことが話題になりますからね。

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by kogotokoubei | 2010-05-19 11:44 | 襲名 | Trackback | Comments(6)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛
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