ざま昼席寄席 鯉昇 兼好 ハーモニーホール座間 2月13日
2010年 02月 13日
なんと言ってもこの二人の会で前売りなら700円、当日でも800円という木戸銭、諸般の事情も飲み込まなければいけないだろう。小雪の降る中、久しぶりに連れ合いと一緒に車で会場へ。13:30開場、14:00開演だが、13:10頃到着し前から50番目ほどだった。400名の会場はほぼ満員。
演者とネタは次の通り。
-------------------------------------
(開口一番 柳亭市也 『牛ほめ』)
瀧川鯉昇 『千早ふる』
三遊亭兼好 『締め込み』
(中入り)
三遊亭兼好 『磯の鮑』
瀧川鯉昇 『質屋庫』
-------------------------------------
市也(14:00-14:14)
この会場のやさしく暖かい地元の落語ファンのおかげで、結構笑いをとっていたが、どうしても昨夜の辰じんと比べてしまう私にとっては、彼の進歩の速度は少し緩慢な気がする。まだまだ基礎的な話し方の勉強が必要だろう。もしかして師匠から歌の課題が多すぎて落語を稽古する時間が少ないか・・・・・・。
鯉昇『千早ふる』(14:15-14:48)
定番のタミフルのマクラなどで会場を盛り上げで数多い十八番からこのネタ。竜田川がモンゴル出身の相撲取りといういつもの設定なので、今の時期にはもっとクスグリが入るかと思ったが、それほどブラックにはしなかった。遠慮や限度もあるし、朝青龍の引退はあまり突っ込みにくいのかもしれない。また、客層に合わせ、あまりトピックス的なイレゴトのない内容にしたのだろう。会場には、この噺自体を知らないお客さんが3分の一はいらっしゃったようで、筋そのものの可笑しさで沸いていた。こういう会場なら、さぞかし演者もやりやすいだろう。
兼好『締め込み』(14:49-15:21)
こちらは、始まったばかりのオリンピックなどを素材に、いつも通りのエスプリの利いたスピーディーなマクラから本編へ。盗人が登場してからの盛り上げ方が良い。とにかく、これだけ可愛いい盗人なら一杯飲ませて泊めてやってもいいか、と思わせる達者な演技。
兼好『磯の鮑』(15:31-15:55)
生でお目にかかるのが初めてのネタ。彦六の先代正蔵がよくかけていたらしいので、師匠好楽から正蔵の得意ネタとして伝授されたのだろう。廓噺としては、非常に珍しい展開で、花魁は最後の最後に登場するものの、あくまで主役は甚兵衛さん(人によっては与太郎らしいが)。とにかく、初めて聴く貴重な高座だったが、この人は結構演じているのだろう、十分自分のものになっていたと思う。
鯉昇『質屋庫』(15:56-16:30)
無難な芸ではあったが、質屋の主が預かった「帯」の推測による由来を語るくだりが、やや一本調子で、ちょっと瞼が重くなった。熊さんがやって来て、主の話を聞く前に先走りして自分の悪事を暴露してしまうあたりから乗ってきたように思うが、寒い外から暖かい会場に入り2時間を越えると、さすがに私も会場全体も睡魔と固い椅子の疲れで限界に近づいてきたようだ。
出演者によってはまた来たいと思うが、やはり諸般の事情は壁である。少なくとも指定席で販売してもらいたいものだ。この会のチケットなら、買占め屋によりオークションに流れることもないだろう。主催の「座間市スポーツ・文化振興財団」さんに、よろしくご検討をお願いしたい。木戸銭が少し上がっても結構ですよ。早く行って座席確保の心配をしなくて済むだけでも助かる。
