特選やなぎ会 さん喬・市馬・三三 高津市民館 9月30日
2009年 09月 30日
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溝の口駅前の商業ビル最上階、12階にある、初めて行く会場。
開演午後7時5分、談春師が登場で拍手。
「なぜ前座がいないかというと会場の関係で8時40分には終わってくれ、
ということなので・・・・・・開演を6時半にしたらいいでしょう、と言われたけど、
近所のお客さんばかりではないから、来れないですよね」“その通り”と思う
と同時に、いや~な予感。
会場、あるいは会場の制約が主役になってはいけないのだ。
前座なしのネタは次の2席。
『お化け長屋』 (マクラ約15分、本編約30分:19:05-19:50)
『五貫裁き』 (マクラ約15分、本編約30分:20:00-20:45)
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多摩川超えでの落語会は、そう多くはないのだ。特に田園都市線
沿線ではなおさらである。聞きたい落語家が、「あそこではやりたくない」
と思ったとたんに、落語ファンのチャンスも減る、ということを肝に銘じて欲しい。
志の輔師の『歓喜の歌』着想のエピソードとして、一部公共の会場に
おける対応のまずさが語られていたが、なるほどと共感できた夜だった。
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今日は開演6時半。たっぷり柳の三人の噺を楽しめるだろうと思っていたのだが・・・・・・。
演者とネタ、そして時間は次の通り。
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(開口一番 柳家さん市 寿限無 18:30-18:42)
柳家三三 道具屋 18:43-19:09
柳亭市馬 目黒のさんま 19:10-19:35
(仲入り 19:35-19:46)
柳家さん喬 芝浜 19:46-20:26
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要するに、三三と市馬が25分、さん喬40分という持ち時間で、8:30までに終わるというプログラムだったようだ。開演当初は600人の会場、ほぼ六分の入り。仲入り前に七分程度に増えていた。
この会場と運営の問題点をいくつか指摘する。
(1)噺の途中で客を席まで案内して騒音を出す
人の歩く音が大きく響く構造にもかかわらず、開口一番は許すが三三が始まってからも、噺の途中でわざわざスタッフが遅れてきた客を席まで案内する。ドアの開閉、歩く音、非常に耳障り。
一席終わるまではガラガラの後方の席に坐って、替わり目で坐ってもらうようスタッフがお願いするべきでしょう。三三は噺の途中でこの件をイジッタが、その時の笑いと拍手が今日一番大きかったのではなかろうか。
(2)時間が短い
昨年の談春の時と同様、少なくとも8:40位までは終演を延ばすべきでしょう。さん喬師匠は8:30を意識する余り、端折りすぎで、せっかくの大ネタが落ち着かなかった。落語の一席における10分の重みを知って欲しい。
(3)エレベーターの管理不十分
昨年同様、スタッフは混むことが当然予想できるエレベータ管理をまったくせず客任せ。よって、無秩序な行列で混乱気味。最初に私が乗った時に定員オーバーにもかかわらず誰も降りようとしないので、「開」のボタンを押して待っていた私は降りた。しばらく待って次にエレベーターに最初に乗ったが、今度も定員オーバーのブザー。最後に乗った高齢の方が数名渋々、降りた。
お客さんにエレベーターの定員を考慮して並んでいただき、4台のエレベーターに順に乗っていただくよう誘導すべき。終演後に気持ちよく客に帰ってもらおうという気配りはないのだろうか。主催のロットが悪い、ということにしよう。
(4)チケット販売(座席の埋め方)の拙さ
さん喬師もマクラで「幕が閉まるのに26秒かかる」と言っていたが、とにかく間口が無駄に広く、一列目から30席以上ある。前のほうはその30席がほぼ埋まっていて、後ろのほうがガラガラになっていた。私はそれほど前ではなかったが、5列目位までの両端の席のお客さんは、さぞかし見えにくかったろうと思う。主催のロットが悪いのかどうか知らないが、席の埋め方がヘタすぎる。
というような訳で、とても噺の中身について何か書こうという気分になれない、今年最悪の落語会だった。もちろん、出演者も被害者である。この会場と、この主催者の会にはしばらく行く気がしない。
前の方だったのにとても見えづらくて、おまけにコツコツ音などで、あまり集中できず、楽しみにしていた会だっただけに残念でした。
そして、最後にエレベーター!! 私は幸いにも(スミマセン)一番奥に入っていたのですが、ほんとしばらく動きませんでしたね。小言幸兵衛さまと同じエレベーターだったのか、あちこちのエレベーターでこんなことが起きていたのかどちらでしょう。
お互い、早急に「お口直し」の一席が必要ですね。
やはり、同じ残念な思いの方もいらっしゃいますよね。
建造物はもう直せないですが、人の行いで改善できる
ことをやっていないのが腹立たしいです。
きびだんごさんの楽しい落語便りを、またお聞かせいただければ
幸いです。
