祝! 春風亭柳好の名作続々発売中
2009年 02月 11日

昨年末12月17日、日本ビクター(正式なレーベル名は「日本伝統文化振興財団」)から、三代目春風亭柳好のCDが3作同時に発売された。仮に3つのCDをA、B、Cとし、収録作品は次の通り。
A
1.野ざらし
2.鰻の幇間
3.羽織の遊び
4.宮戸川
B
1.蝦蟇の油
2.権助芝居
3.たいこ腹
4.二十四孝
C
1.青菜
2.居残り佐平次
3.穴泥
高座に上がったとたんに客席から「野ざらし~」「蝦蟇の油~」と声がかかったというから、AとBはその代表作を中心に構成されている。定評がある幇間や酔っ払いのネタもいくつか選ばれているのもうれしい。また、Cの『穴泥』は遺作である。昭和31(1956)年3月14日に、専属だったラジオ東京(現在のTBS)のスタジオで収録され、その後に向かった鈴本で脳溢血で倒れ、その夜に亡くなっている。翌日の追悼番組の中で放送されたが、その際の正岡容さんのメッセージも併せて収録されており貴重な音源といえるだろう。明治20(1887)年生まれ、享年70歳。落語芸術協会の所属だった。
柳好の全盛期、当時の落語協会の中心人物であった桂文楽は、柳好のはなやかさや人気の高さから、「序列は上でも構わないから落語協会の方に来て欲しい」と真顔で語っていたらしい。当時は、芸術協会の寄席の方が落語協会よりも人気があったようだが、たぶんに柳好の貢献があったのだろう。
その人気に反して、いわゆる落語通や大半の評論家からは無視されていたことが、これまであまり音源が発表されなかった理由なのだろうか。他の噺家とのカップリングなどが多く、もっぱら『野ざらし』『蝦蟇の油』ばかりが市場に出回っていた印象がぬぐえない。だからこそ今回の一挙発売は、「謡う」と言われた名調子をさまざまな作品で味わえ、うれしい限りである。出囃子は現在は立川志の輔で御馴染みの「梅は咲いたか」。志の輔が柳好ファンか否かは知らないが、柳好を知らないはずがないので、きっと好きなのだと察する。あるいは家元の推薦だったかもしれない。出囃子が鳴るや否やの会場の拍手が、当時の寄席の熱気を彷彿とさせる。
もしかしたらちょっとした柳好ブームになるのだろうか、コロムビアからも4月22日に、『野ざらし』『ガマの油』『電車風景』『青菜』の4作収録のCDが出るらしい。別な音源かと思うので、こちらも期待したい。
春風亭柳好_野ざらし_他
春風亭柳好_蝦蟇の油_他
春風亭柳好_青菜_他
コロンビア_春風亭柳好ベスト
古き良き落語の世界の同好の方がいらっしゃると私もうれしい限りです。また、気軽にお立ち寄りください。
コロンビア盤買いました。たしかに音の質は悪いけど、こちらの方が
迫力があります。客の反応もすごい!爆笑につぐ爆笑。そして拍手の連続。柳好の凄さが伝わってきます。
技術が進めば、ノイズが除去されたクリアな音源になるかも。
「電車風景」初めて聞きます。これはライブ盤だけに値打ちがあります。面白く。「埋もれた秘宝」です。
ビクターと別音源の「青菜」のために購入しました。1,500円なら
十分投資対効果ありでしたね。「電車風景」の田舎から出てきて
初めて電車によるおっさん、これがいいですね。
もちろん、「蔵出しシリーズ」をまだお持ちでない方には、「野ざらし」
も「ガマの油」も含め、非常にお徳なCDだと思います。
「青菜」について、今ほど書いたので、よろしかったらご覧ください。
