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『志の輔らくご的こころ』

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都内に出かけたついでに大型書店の落語コーナーで見つけ購入。小さな書店ではなかなか置いていないしネットで購入するまでの思い入れもなかったが、立ち読みし即購入。立川志の輔の本は多いように思えて、売れている本の多くが対談形式であり、「著作」というべきものは実は少ない。
本書は書き下ろしではないが、2002年5月から2006年5月まで4年にわたって毎日新聞東京都内版に連載されたコラム「ピーピングしのすけのふしあなから世間」で掲載されたものを選択し、加筆、改題されている。当時の事件やニュース、社会世相、日々の生活といったことを対象に、志の輔ならではの視点から書かれたエッセイといえる。また、本書にはあと二つの特典がある。一つは、各ページ下中央に、志の輔の高座姿の写真が動作の順を追って掲載されており、いわゆるパラパラ写真になっている。もう一つは、『買い物ぶぎ』のCDが付いている。

単発のコラムがそれぞれ見開き2ページで構成されており、どこから読んでもいいのだが、掲載順は2006年から次第に過去に遡っており、冒頭に2006年の「パルコ」10周年記念1カ月公演の話がある。たった2年前だが、その後定着した1カ月公演を最初に実施した当時の志の輔の心境がよくわかる。舞台裏で活躍するメンバーも含めこのプロジェクトのすごさ、というか熱意が伝わってくる。
本書には次のような効能がある。
(1)志の輔の感性、視点などがうかがえ、新作創作の思考過程が想像できる。
(2)日本の伝統芸能のみならず、ニューヨークへのたびたびのミュージカル旅行の記録や感想から、志の輔の「芸」についての幅広い嗜好や姿勢がわかる。
(3)とにかく落語を、ブームを利用してでも一人でも多くの人に聞かせたい、という熱い思いが伝わる。
(4)家族や私生活の姿が垣間見え、志の輔を身近に感じることができる。
(5)『買い物ぶぎ』のCDを聞き、「1,600円は安かった」、と得した気分になれる。

そんな本です。お奨め。

立川志の輔_志の輔らくご的こころ
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by kogotokoubei | 2008-07-19 10:19 | 落語の本 | Trackback | Comments(0)

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by 小言幸兵衛
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