噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

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「クライマックスシリーズ」という、なんともセンスのないネーミングの日本プロ野球の今年のポストシーズンで、巨人の戦いが今夜終ったようだ。

 震災後、この球団はパリーグが主張する「セ・パ同時開催」そしてナイターの自粛などの案に、むやみに抵抗してきた。そのことに対して書いたブログを、あえて引用したい。2011年3月22日のブログ

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ASAHI.COMの該当記事

「開幕はお上が決めることじゃない」巨人滝鼻オーナー
2011年3月22日20時36分
蓮舫担当相がセ・リーグの29日開幕の見直しを求めたことについて、巨人の滝鼻卓雄オーナーは22日、「開幕はお上(政府)が決めることじゃない。節電に協力しろということでしょう」と不快感を示した。さらに「(4月12日への開幕延期など)パ・リーグが先行して色々決めているようだが、そうはいかない。交流戦がいらないなら、いろいろ組み合わせはできるけど」とパの姿勢を牽制(けんせい)した。

 本拠の東京ドームはデーゲームでも照明が必要なため、当面使用できなくなる可能性もあるが、「日々刻々と事情が変わるので(代替地は)決めていない」と述べた。



 ナベツネの金魚の糞の一人だと察するが、この状況でこんなことを言っている虚人(巨人?)という球団、丸ごと“仕分け”してもいいのではなかろうか。

 子供の頃に大好きな球団があった。そのチームが負けると、本人は覚えていないが親の話では、泣いたらしい。そのチームは9連覇をした。王、長島、国松、そして柴田や土井、黒江、高田、末次など素晴らしい選手たちがいた。他にもいくらでも名前は出る。

 そういう栄光も伝統も含め、この国難(決して大げさではない!)の際に、こんな馬鹿げたことを代表が言っているチームなら、永久に決別してもいい。
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 この時の気持ちは今も変わらないし、今年はプロ野球中継をほとんど見ていない。
 あの騒動の時に、セ・リーグの中でヤクルトが同時開催を早々に主張していたことを思い出す。
 先日書いた菅野のことなどを含め、『因果応報』という言葉を思い出した。やはり、見ている人(?)は、見ているのだ。

 今後、無駄に日程が間延びした日本シリーズで、どの球団が勝つのかはわからないが、私にとっての今年のMVPは、間違いなく、選手会会長としてセパ同時開催に粘り強くこだわった新井である。これは、開幕前に確定している。
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by kogotokoubei | 2011-10-31 21:49 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)
大ホールの落語会は滅多に行かないのだが、地元でこの顔ぶれ。仕事の都合で落語会へ行ける回数の少ない今月は、楽しみにしていた会。。「北海道展」で賑わっていた伊勢丹をすり抜けて会場へ。
 一階、二階で1,700席余りも入る会場は満席とはならないものの、一階の埋まり具合は9割は超えていた印象。

 こんな構成だった。
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(開口一番 柳家フラワー 『道灌』)
柳家花緑  『笠碁』
(仲入り)
柳家喬太郎 『ハンバーグができるまで』
柳家三三  『三枚起請』
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柳家フラワー 『道灌』 (13:00-13:12)
初めて。落語協会のホームページには生年月日と出身地しか掲載されていない。冒頭に花緑の八番目の弟子と言ったような気がしたが、記憶違いかもしれない。26歳のようだが、なるほど年齢相応の落着きを感じた。名前にフラワーと付けているので、どんな高座になるか心配したが、真っ当な柳家の前座噺。口調も悪くはない。名前だけが不満だが、このまま頑張って欲しい前座さんだ。

柳家花緑『笠碁』 (13:13-13:53)
 約15のマクラ。冒頭は、まだ楽屋に喬太郎も三三も来ていない、ということから。次に熊本の落語会(米団治との二人会)からの帰路、羽田から乗ったタクシーの運転手との会話のエピソード。会場は結構受けていたが、ネタとの関連性のなさ、内容からして、あまり私は褒めることができない。
 本編は一人が「待った」を始めるところから入ったが、この人が師匠五代目小さんから稽古してもらったネタを少しいじりすぎた、そんな印象。碁仲間の二人は、“待った”なしを提唱して“待った”をお願いするのが、呉服屋。その“待った”を許さないのが、醤油問屋、という設定。大きな改作は次の2点。
(A)「待った」を正当化するエピソードのこと。
(1)本来は、“待った”を拒否された呉服屋が、醤油問屋がその昔に借金をしに来た時、その返済を待ってあげただろう、という内容。
(2)花緑は、40年以上も前、醤油問屋に頼まれ急いでこしらえた着物で醤油問屋がデートをした後で、相手の女性(その後の女房)の反応について焦っていた時、待つことを教えた、という内容。
(B)サゲ
(1)本来は、「大山参り」の菅笠をしてやってきた醤油問屋が、笠をしたまま碁を打って雨の滴がしたたり、呉服屋が、「あっ、まだ笠をしたままだ!」でサゲ。
(2)花緑は、醤油問屋が、いったん菅笠をはずし、「はずすまで、待ってください」と言い、「また、待ったですか」と呉服屋が言うのを醤油問屋が、「いや、もう待ったはこりごり」で、サゲた。
 いろいろ工夫するのはいいが、『笠碁』というお題の元を考えると、後者の改作はあまり好きではない。このネタは地口でサゲるのではないし、本質的に“碁敵”同士の心情にテーマがあるので、いろいろ演出を変えてもいいのだろうし花緑もいろいろな工夫しているのだろうが、笠から滴は落ちて欲しい。

柳家喬太郎『ハンバーグができるまで』 (14:07-14:44)
 マクラは、この会場に来るために通り抜ける伊勢丹での「北海道展」のこと。そして、私服について。詳しくは書かないが、久しぶりの喬太郎は、元気だった。
 本編も会場を沸かせながら順調に進んでいたが、マモルちゃんの部屋に三年前に別れた元妻がやって来て、なぜか作ってくれたハンバーグを食べている時、事件が起きた。マモルが勝手に好都合な妄想を巡らしていた時に、携帯が鳴るどころか、話し始めた客が現れた。喬太郎が機転を利かせる。「携帯が鳴ることはあっても、話をするのはそう多くはない。新作だったからいいけど、三三は古典だよ!」。これで、結構会場が笑うのだが、私は笑えなかった。仲入り後での携帯への注意が不十分なのだ。初落語のお客さんが多いのが、こういう会場の落語会。だから、十分に想定できることなので、ほぼ運営側のミスだと思う。結構、興醒めなのだが、喬太郎は最後まで頑張った。(当り前だが)
この噺は、今年2月の三人会でも聞いていたが、出来はずっと今日のほうが良かった。2011年2月16日のブログ 喬太郎は高座を降りる時、調子がいいと結構お茶目(?)な仕草をする時があるが、今日はなかった。

柳家三三『三枚起請』 (14:45-15:32)
 「携帯の電源も切っていただいたようで・・・・・・」と切り出す。会場全体の問題として、これを言わせてはいけない。マクラで「噺家は先輩の言うことは逆らえない」とふって、なぜ自分がトリか説明した。花緑は芝居の稽古、喬太郎は天どんの会の客演ということでトリになったらしい。
 本編は、誠に良かった。“柳”の会で“古今亭”(三遊亭)の代表的な噺をかけるところが、いいじゃないか。最初は古今亭志ん輔に稽古してもらった、という噂を聞いている。しかし、いろんな噺家の高座も聞いた成果として、三三のこの噺が出来つつある、そんな印象。
 棟梁と唐物屋の若旦那である猪之さん、そして清公の三人が、「年季が明けたら夫婦になる」と記した喜瀬川花魁の同じ起請文を持っていたため、喜瀬川に復讐しよう、というのがこの噺の筋。なかでも楽しかったのは、清公が、喜瀬川から借金を頼まれて、奉公している妹も巻き込んで二十両をつくった末に起請文をもらった、という苦労話を一気にする言い立て部分。喜瀬川の憎らしさと可愛さのバランスも、なかなか良かったと思う。
 私は喬太郎と談春の二人会の楽屋に三三がいたのは、談春のこのネタを楽屋で見るためではなかったのか、と書いたことがあった。2009年6月22日のブログ
 今日の高座はしっかりと三三のものになっていた。今年のマイベスト十席の候補とする。


 喬太郎が、携帯被害(?)を、さすがの機転で見事に受けたので、なんとかなった会、そんな印象。だから、三三は、十分に本領を発揮した。
 しかし、主催会社や会場の責任は軽くない。携帯が鳴るどころか通話してたんだよ、本番中に。

 もちろん携帯の犯人である客は悪いのだが、このイベントを主催、運営する側は、もっと気を配るべきだろう。仲入り後には、くどい位に注意すべきなのだ。何か起こるのは、だいたい仲入り後なのだから。

 先週、仕事のイベントの準備と運営に神経を使い、天候という不可抗力への備えも含めてさまざまなシミュレーションをしてきた者としては、喬太郎の高座中の携帯は、主催者側の不備を強く感じる。喬太郎の技と、三三の気合いの入った高座に救われたが、“犯人”はもちろん、主催者もぜひ反省して欲しいものだ。 あえて、くどい位に書く。

 残念ながら、たった一人のお客さんのせいで、せっかくの会の後味が悪いままで駅に向かっていた。
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by kogotokoubei | 2011-10-29 18:40 | 落語会 | Comments(6)
巨人の原の落ち込んだ写真が、スポーツ新聞サイトに溢れている。

 レギュラー・シーズンからポスト・シーズンまで全く無駄な時間が空いて興醒めであることに加え、日本のプロ野球の中途半端なウェーバー方式に嫌気がさす。ますます、見なくなるなぁ、これじゃあ・・・・・・。

 原が甥っ子である菅野を日本ハムに“強奪”された、という記事がスポーツ紙面を賑わしている。SANSPO.COMの該当記事

G・原監督、菅野強奪にぼう然/ドラフト
原、ショック−。プロ野球ドラフト会議が27日、都内のホテルで開かれた。巨人の単独1位指名が有力視されていた原辰徳監督(53)のおいで東海大・菅野智之投手(22)は日本ハムとまさかの競合。抽選に臨んだ清武英利球団代表兼GM(61)が当選札を引き当てられず、伯父さんもぼう然自失。一本釣り確実から一転し、巨人、そして原ファミリーにとっては悪夢のドラフトとなった。



 現状のルールで、日本ハムはまったくアンフェアなことをしていない。“強奪”という表現には抗議してもいいだろう。
 むしろ、単独指名というムードをグループのメディアも動員して作ってきた巨人側のほうが、私の感覚ではフェアではないように思う。大学だって、巨人一本などと言っていたが、こういう関係だって、ある意味では癒着の構造につながる。

原監督の父で菅野の祖父、貢氏(76)を含めて“原ファミリー”の悲願。それは31年前に辰徳伯父さんが憧れの巨人入団を果たしたのと同じように、トモユキの巨人入団だった。夢にあふれていた物語は、日本ハムという予想外の“役者”が登場して暗転した。


 何が「悲願」だ。スポーツの基本は、同じルールにおいてフェアに勝敗を争うことである。悪法と言えども“法”である以上、そのルールを守っているのだから、原ファミリーは従うべきであり、入団拒否とか浪人ということになるなら、そのルール下にある勝負の世界から退場すべきである。マスコミも「強奪」とか「悲願」などという表現を躍らせるのではなく、「ルールに従え」と強調するべきではないか。

 スポーツ報知では、こんな見出しが躍る。
 スポーツ報知の該当記事

東海大・菅野、まさかの強行指名に涙 父は強い不信感…日本ハム1位


記事中には、こんなことが書かれている。

相模原市内の実家も、静寂に包まれた。祖父の原貢・東海大野球部顧問(76)、父・隆志さん(49)、原監督の妹にあたる母・詠美さん(48)ら一家が勢ぞろい。テレビ中継に見入ったが、日本ハムが交渉権を獲得すると沈黙した。「4月から指名を決めていたということでしたが、事前に指名あいさつは一切なかった。1位指名は光栄です。競合入札もルールにのっとってのことと理解しています。ただ、道義的にこうしたやり方は許されるのでしょうか。残念で仕方がありません」と隆志さんは強い不信感を口にした。貢さんも「事前に話がないなんて。そりゃないよ」と憤った 相思相愛の巨人入りはならず、東海大で会見後に予定されていたナインによる胴上げや、写真撮影は中止。日本ハム入団への現時点の意思について菅野は「さっきの出来事なので、両親と相談してまた決めたいと思います」と明言を避けた。。



 事前の“あいさつ”は、あの世界の礼儀なのかもしれない。しかし、本当に欲しい選手で、事前に“あいさつ”に行ったら、「巨人に決めています。おたくから指名されても行きません。」(だから、指名しないでください・・・・・・)と言われるだろう。それでは、「断ったのに、指名した」と言ってこの家族は今以上に怒るはずだ。

 菅野よ、日本ハムに行け!

 そのほうが、君のためになる。入団したら、原は「勝負の世界は別」とか「親戚だろうと力のない者はダメ」とかなんとか言うかもしれないが、間違いなく周囲は普通に見ないし、結果として君の成長のためにはならない。
 
 他人の釜の飯を食べて強くなって、FAで堂々と巨人に行けばいい。しかし、その時にそう思うかどうかは別。


 それにしても、日本のドラフト制度は中途半端。完全なウェーバーにすれば、重複指名の抽選などありえない。
 Wikipediaから引用するが、完全ウェーバーとは、下記のようなものだ。
 1.シーズン終了時のチーム順位を参考にし、どの指名巡目でも最下位のチームから順に選手を指名する
 2.指名は即ち独占交渉権獲得を意味し、他チームとの競合(抽選など)は起こらない

 しかし、もし、欲しい選手の獲得のために、すでに優勝の可能性のないチームが、わざと最下位になるような不正が行なわれる危険性もあるので、「ロッタリー」という制度と併用しているスポーツもある。アメリカのNBAやNHLなどで採用されているロッタリー制度は、上位の一部指名順をプレーオフに進出できなかったチームの中から抽選(lottery=宝くじ)により決める制度である。ロッタリー対象の順位指名が終わると、以降は通常のウェーバー方式となる。

 こういった明解なルールにすることで、ドラフト対象選手も覚悟してその日に臨めるのだ。

 今のルールのままでは、球団と大学や高校との癒着を促しやすい。お互い相思相愛と宣言すれば、他の球団は遠慮する、というのならこんな曖昧な競争はないだろう。競争相手には、日本的な阿吽の呼吸というか、行間を読むというか、“雰囲気”“空気”で譲歩を押し付けているわけだ。ある意味では非常に“日本的”だが、スポーツの仕組みにおいては、これほどいい加減なものはない。日本ハムは「KYだ」と巨人は言うのだろう。

 完全ウェーバー(&ロッタリー)にすることで、今回のようなことは起こらなくなる。

 選手たちだってFA資格でMLBに挑戦する時代。「生涯一球団」の時代ではない。最初から「好きな球団に入りたい」、そして「FA資格を取ったら、メジャーに行きたい」というのは、同年代の若者が就職に苦労していることと比較すると、あまりにも虫の良すぎる話だろう。まだまだ、これからどうなるかもわからない未熟な若者に多額の投資をするのだ、ということを忘れてはならない。

 なすがまま、その巡り合わせや縁に身を委ねることも、時には大事なのだ。

 ドラフトは特定の選手を取るための争いで契約金が天井知らずに暴騰することを防ぐためでもあるが、いっそ今ならドラフトをなくして自由競争にしたって、それほど財布も潤沢でもないし問題ないのではないか。やめてもいいでしょ、今のようなドラフトなら。

 そもそもプロ野球人気そのものが、風前の灯である。

 もはや、「巨人、大鵬、玉子焼き」の時代は遠く過ぎ去った。「なでしこ、石川遼、ハンバーグ」なのだ!
*現代の子どもの好きなものトップ3には、異論もあるでしょう。アイデアのある方は、ぜひコメントで!
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by kogotokoubei | 2011-10-28 08:41 | 責任者出て来い! | Comments(4)
なんと、落語協会のホームページに、来年の新真打昇進に関する、柳家小三治会長のコメントが、約10分間の動画で掲載された。落語協会ホームページの該当ページ

平成24年 新真打昇進について会長公式コメント発表

小三治会長、新真打について公式コメント発表
平成24年3人の真打が誕生します。春に春風亭一之輔、秋が古今亭朝太、古今亭菊六の三名です。
小三治会長がこの「抜擢」につきまして、10分にわたって赤裸々にその本音を語ります。
落語協会が英断をもって遂行する抜擢真打の真相をとくとご覧ください。



 ほぅ、なるほど、と思う内容。これから見る人のために明かさない。
 しかし、キーワードを少しだけ。
 「抜擢」「佃煮」「アンケート」「池袋」「若い人」「自信」・・・・・・。


 当人である一之輔と小三治会長ツーショットまであるサービスぶり!

小三治会長による新真打一之輔紹介

平成24年3月に真打に昇進いたします春風亭一之輔と、小三治会長が並んで、ツーショットでごあいさつ申し上げます。話題の一之輔はこんな男です。是非ご覧ください。


 
 最後に来春の真打昇進披露興行のスケジュールが公開されている。これは、結構うれしいサービス。なんとか駆けつけたいものだ。

 会長の脇にいる一之輔の思いは如何に。でも、大丈夫だろう、彼なら。
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by kogotokoubei | 2011-10-26 17:34 | 落語協会 | Comments(6)
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 猪野健治著『やくざと日本人』(ちくま文庫)

 紳助と吉本興業が週刊誌を訴えた、というニュースを目にしたが、今回の騒動の引き金になった「暴力団排除条例」について、今後のことを少し考えてみたい。

 ここ最近の書店のベストセラーコーナーに溝口敦著『暴力団』が並ぶなどということは、今までには想定できなかったことだ。しかし、「やくざ」「暴力団」に関する著作なら、猪野健治が先駆である。特に、この『やくざと日本人』は、“やくざ”発祥のルーツである戦国時代から社会的歴史的な背景を丹念に紐解いた好著である。

 本書は1974年に三笠書房から単行本として発行され、後に現代書館より「アウトロー論集1:ヤクザと日本人」という書名で刊行され、1999年にちくま文庫でも発行されて入手しやすくなった。とは言え、この本を置いている書店は多くはない。

「暴力団排除条例」に先立つことほぼ20年、平成4年に施行された「暴力団対策法」が施行された後、どんなことが起こったかについて、この文庫の「補遺 あとがきにかえて」(平成11年5月10日付)から引用したい。

 やくざの社会特有の任侠思想は、歌舞伎、新派、大衆演劇、映画、文学など日本文化にはかり知れないほどの影響を与えてきた。したがってやくざ問題を抜本的に解決するには、否応なく日本文化や部落差別、民族差別にまで踏み込んだ、時間をかけての構造的な取り組みが必要である。
 ところが、そうした取り組みはまったくなされないまま、警察庁は暴力団対策法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)の施行(平成四年三月一日)へ向けて突進した。
 この法律が策定されてから成立までの最大の特徴は、異例のスピードで法文が決定、成立したこと及び、過去において権力がやくざを利用した事実の完全な無視、頬かむりである。そこに権力の意図がはっきり見えるわけで、暴力団対策法によってやくざを「暴力団」と法的に規定し、社会から隔離して、権力悪のツケのすべてを彼らに押しつけ、一挙に帳消しにしようとはかったのである。
 しかし一片の法律で、約五百年の歴史を持つやくざを強引に封じ込めようとすれば、猛烈な副作用が起こるのは当然である。


 戦後の混乱や安保の時など、国は彼らを利用してきた。組と深いつながりのあった政治家の名前も一人や二人ではない。そういった歴史や過去の“借り”をカナグリ捨てて当局は暴力団を排除しようとしてきた。
 
 今から約二十年前の“暴対法”の“副作用”を、猪野さんは次のように記している。

(1)アジア系やくざの台頭
大阪のミナミや新宿歌舞伎町では、暴力団対策法で身動きがとれなくなったやくざの間隙をぬって、台湾・香港・中国系、アジア系マフィアが浸透した。強盗、誘拐、拉致、殺人事件が続発し、表沙汰になったものだけでも、歌舞伎町で平成6年には8月までに4件、6人が殺され、同年9月に警察庁は「新宿地区環境浄化総合対策本部」を設置することになる。しかし、密入国者やオーバー・ステイは被害にあっても届けないので、実態はつかみようがなかった。

(2)企業の経営トップへの襲撃事件多発
平成4年から6年9月までに発生した主な事件だけでも、18件のぼっている。阪和銀行副頭取、冨士写真フィルム専務、住友銀行名古屋支店支店長の三人は、即死に近い状態で殺害されている。もちろん、20年前は「総会屋」が跋扈している中での「暴対法」だったので、今日と単純に比較はできないが、もしこれまでさんざん利用していた企業が、法律の力を借りて手のひらを返した場合の反動は、予想される。

(3)計画的な現金輸送車襲撃事件の発生
平成6年8月、神戸市中央区の福徳銀行神戸支店で現金輸送車が二人組に襲われ、5億4千万円が強奪された。同年9月には、横浜のダイエー三ッ境店に集金にきた現金輸送車が7、8人組に襲われ、3千3百万円を奪われた。それ以前にもパチンコ景品交換所が襲われ、現金を強奪される事件が頻発していた。景品交換所の襲撃は、やくざが景品買いをしていた時代には、あり得ない事件だった。

(4)覚せい剤、麻薬事件の急増
有力組織のほぼすべては、組員にクスリの取扱いを厳禁しているが、末端の組員の中にが暴力対策法によるしめつけで、シノギができなくなり、苦しまぎれにクスリに手を出す者が少なくない。破門された元組員がアジア系マフィアと手を組んでクスリの密輸をはかるケースも出ている。

(5)組系右翼団体の激増
政治結社届けを出すか出さないかは別として、暴力団対策法施行後、組幹部による右翼団体結成があいついだ。山口組系だけでも、百団体を超えたという。暴対法体性下で生き残るために、株式会社、宗教法人、政治結社の設立と、可能性を模索した結果、右翼指向を選択したようだ。警察庁は、組関係者が役員に入っている政治団体は、政治運動標榜ゴロ、部落解放等をうたう同様な団体については社会運動標榜ゴロとして、暴力団の範疇に加えている。

 20年前の「暴対法」と、今回の「暴力団排除条例」とは社会背景も違うし、その内容も違うだろう。しかし、排除しようとすることへの反動は、“力のバランスシート”を釣り合わせるために起こり得ることだ。日本の暴力団が無力化されていっても、その利権を獲得しようとする“非日本”の暴力組織への政権交代(?)が起こるだけかもしれない。また、見かけだけを変えた結社や会社としての隠れ蓑をして、生き残る集団もあるだろう。

 「暴力団排除条例」の本来の目的は“山口組潰し”であるらしい。そして、それは“頂上作戦”などと表現されることが多い。暴力や弱い者いじめによって社会を不安にさせる組織を排除することは、もちろん賛成である。特定の暴力団の資金源を断つのが大きな目的なのだろう。
 とはいえ、末端の組員が被害を蒙るのも間違いなかろう。何らかの理由から他に生活の術を持たない若い組員であったり、まさかとは思うが、香具師などの貧困層にまで、この法令が一人歩きして影響しないだろうか、ということ。この法律は解釈次第でどうにでも扱えてしまう厄介さがある。

 そうだ、寅さんはどうなるのか?
 
 本書における「テキヤ」に関する記述を引用する。

 一般にテキヤと呼ばれるのは、伝統的に露店を営業し、これを管理し指導する露店商人のことである。これに対して、失業、倒産その他で一時的に露店商に投じる者は、浮動素人として区別される。現実にテキヤの世界でも、右のような区別をしており、筆者の調査したところでは、浮動素人は一家内の会合に出ることもなく、単なる会員としてあつかわれている。これに対して正式にテキヤ一家の身内になる者は、「あずかり」と呼ばれる見習い修業を五、六カ月から二年くらいやり、この期間中にネタ(商品)の仕入れ、バイ(売る)の技術、他家名、身内の者とのアイツキ(交際)の方法、バイのタク(口上)等を身につけ、若い衆の一員として、一家内で認められ(親子盆)、自立していく。この過程は戦前ほど厳しくはないが、形式としては、いぜん残っている。
 テキヤは、伝統的な露店営業を継承している限り、博徒・グレン隊とは根底的に異なる特異な零細商人—屋根をもたない商人集団として規定づけられている。しかるに終戦後の混乱期に発生したヤミ市の封鎖後、平日(ひらび、常設露店)が禁止され、営業圏をいちじるしくせばめられた彼らの一部が、それに代わる収入源を求めて、暴力団化し、博徒・グレン隊との稼業上の区別がつかなくなった。そこで、刑法学者等は、合法的露店営業(縁日のみの出店)やその他合法的事業以外には手を出さないテキヤを単にテキヤと呼び、非合法的傾向の強い集団を暴力テキヤとして暴力団の範疇に加えている。しかし、新聞に代表されるマスコミは、テキヤについてこのような注意は払っておらず、テキヤ全体を暴力団あつかいしてはばからない。
 マスコミは、テキヤの親分子分組織が善良な露店商から「ショバ代」「ゴミ銭」などの名目で、暴力的な搾取を常習しているごとく受けとっているようである。しかし、それは正確ではない。テキヤには、独特のネタモト(仕入れ先)があり、そこからネタを仕入れるには、だれかの紹介がいる。素人が露店を出す場合は、その道のベテランである親分のもとへ相談に行く。親分は、ネタモトを紹介してやり、本人に仕入れ資本がないときは、手持ちのネタを貸し与え、露店を出すショバ(場所)の世話をやってやる。その場合、バイナマ(売上げ)から一定の手数料を取るのはあたりまえである。
 また「ショバ代」「ゴミ銭」というのは、電灯代、掃除代のことである。平日(ひらび、常設露店)を認められていない現在は、縁日(神社仏閣の祭礼、酉の市、初詣等)しか営業できない。露店営業を終ったあと、境内を使った「掃除代」のかたちで、地元のテキヤの世話人は、神社仏閣に一定の金額を奉納する。その奉納金の各露店への割りあてと、電灯代の合計が「ショバ代」である。この「ショバ代」のなかには、ほかに地元の世話人への出店者側の謝礼金も含まれているが、それは暴力を背景として取り立てるなどというものではなく、あくまで出店者側の世話人への「ご苦労代」である。そのような実態の把握なしに、テキヤをすべて暴力団としてあつかうのは差別以外のなにものでもないだろう。



 猪野さんは、テキヤと暴力団を明確に区別して説明してくれている。しかし、猪野さんも指摘するように、社会一般そしてマスコミの多くは、区別できているようには思えない。

 「暴力団排除条例」をWikipediaで調べると、次のような記述がある。Wikipedia「暴力団排除条例」

 暴力団関係者との会食、ゴルフ、旅行など交際を繰り返すことについて、警察がその人物に対し「密接交際者」とみなし、認定を行うことを可能にする自治体もある。影響としては、密接交際者とされた場合に工事の入札から排除されたケースがあった。今回の施行にあたり東京都では、該当者が金融機関からの融資(ローン)を受けたり当座預金の開設ができなくなったり、住宅の賃貸契約もできなくなるよう、関係機関が各業界団体に働きかけていると報道されている。



 テキヤを暴力団とみなしてしまうと、間違いなく“寅さん”はNGだ。そして、テキヤから「掃除代」という金銭の提供を受けている“午前様”は「密接交際者」と言って間違いがない。

 私は、映画「男はつらいよ」は大好きだ。そして、同年齢の方の多くがそうだろうと思う。そうでなければ48作まで続くシリーズには成り得ない。その“寅さん”のようなテキヤや、縁日に場所を提供している神社仏閣の神主、住職まで警察は逮捕しようとするのだろうか。
 
 過去の歴史の中で、幡随院長兵衛は町奴として、乱暴狼藉をはたらく侍奴の暴力から守る頼れる江戸庶民の味方だった。鳶のかしらだって、長屋の住人にとってはなくてはならない自分たちの安全のための存在だった。ヤクザは、そういった人たちをルーツとしている。その後、戦前から戦後にかけてのヤクザの世界は、差別されて正業では生きる術のない人たちや、アジアから強制的に連れられてきた祖父や親の子孫達の受け皿でもあった。

 誤解なきよう願いたいが、暴力団を擁護するつもりは毛頭ない。もちろん、非合法な“シノギ”で市民を脅かす集団は必要がない。しかし、古きよき日本の祭礼の場を楽しく演出してくれる露店商などにも、「暴力団排除条例」が適用され、現代の“寅さん”が「排除」されることは、私は望まない。
 
 「それをやっちゃ~、おしまいよ!」、と寅さんの声が聞こえるような気がする。
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by kogotokoubei | 2011-10-25 10:45 | 今週の一冊、あるいは二冊。 | Comments(3)
このブログがほぼ一週間空くのは、久しぶりだ。いや、初めてかな・・・・・・。

 一年の中で会社にとっても私にとっても大きな仕事が続くのが、例年この10月中旬。今年は先週の木曜、金曜、そして土曜の三日間が、それだった。今年は新たな試みが重なり、準備から実施まで息の抜けない日々が続いた。

 結果として、“人事”を尽くしたつもりがいくつか反省すべき小さなミスもいくつかあったが、なんとか仕事として期待レベルの成果は出たように思う。

 特に、その成否の大きな部分を天気という“天命”に左右される土曜日のお客様を招いたスポーツ関連のイベント(カミナリなら中止、ということでご想像ください)は、当日朝の天気予報まで、雨やカミナリによる中止があることも半ば覚悟していた。しかし、早朝に豪雨の音で眼を覚まし重い気持で会場に向かい準備を進めているうちに、空がだんだん明るくなってきた。そして、イベント開始直前に雨は上がり、日中には予報にはなかった晴れ間さえ出てきたのだ。

 天気予報を元に、雨の場合の様々な備えをしてきたことがムダになったのは、それこそ“うれしい誤算”だった。実はこのイベントは五回目で、これまでにも雨に降られたことがなかったのだが、今回ばかりは無理だろうと思っていた。予報を覆す好天に、お客様も会社の役員や社員も、ある意味“神がかり”的なものを感じる天候だった。野外の行事の成否は、八割は天候次第と思っているので、雨が開始前に止み、テラスにパラソルが必要になるほど日差しが出るのは、信じられない喜びだった。


 スタッフや協力会社メンバーと後片付けをし、昨夜遅くに帰宅にして、うまいビールを飲み、「さぁ、明日は収録した『NHK新人演芸大賞』を見るぞ!」と確認したら、なんと録画予約をしていない・・・・・・。

 完全に忘れていたのだ。たぶん、前に予約しようと一度思ったのだが、「まだ、早いか」と先送りにして、その後の慌しさで忘れていたわけだ。悔しいのは当然で、落語ブログ仲間Yさんに「収録していた?」とメールを送ったほどなのだが、残念ながらYさんも録画していなかった。
 
 そして、しばらくして思ったのは、『時そば』だった。
 「景気はどうだい?」と客が聞き、蕎麦屋が「さっぱりでして」と答えると、「それは良かった。いい後には悪い、悪い後にはいい」と“商い”に関するやりとりの部分を、思い出したのだ。

 これは「バランスシート」なのだろうと思う、いや思いたい。事前にブログで書いておくほど期待してきた番組の収録を忘れるほど仕事に集中した結果、“天命”により天気予報を覆す好天が、その努力に報いてくれたということなのだろう。プラスがあればマイナスがある、そして、その逆もある。そうやって、バランスが合うのだろう。あの番組を録画し忘れたことが、奇跡的な好天につながったのなら、十分にその帳尻は合う。

 だから、もし、このブログを読んだ奇特な方が「録画したのでDVDを送ります」という思いになっても、それはご遠慮したい。なぜなら、そういう“縁”なのであって、それでバランスが取れたということなのだから。

 さぁ、これからは元のペースで書いていけるはず。あの番組に関する私のブログを、もし期待していらした方がいたら、深くお詫びします。顛末は、こういうことでした。

 「いいことがあったら、気をつけよう」、「悪いことがあったら、次にはいいことがやって来る」

 そんな「バランスシート」、「帳尻」といったことを思わせる、この週末でした。
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by kogotokoubei | 2011-10-23 19:44 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)
本来なら日曜は午前中テニスで、その後は長々と昼食、というか飲み会になるのだが、今日は事情によりテニスは休み。今月は仕事の関係で落語会に行ける回数が少ないこともあり、“禁断症状”から末広亭へ。芸術協会強化シリーズ(?)の一環でもある。芸協まつりとどちらにしようかとも思ったが、寄席を選んだ。

 12時5分前に到着。開口一番(夢七?)の途中。

 開口一番の後で下座の桟敷に落ち着いた。さて、出演順と所要時間、感想は次の通り。

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瀧川鯉八 新作少々(10分)
昨日のNHK新人演芸大賞の話は、まったく出なかった。私の予想では「注」にしておいたが、どんな高座だったのかは22日の放送を録画して後から見るつもり。疲れもあるのだろうか、中途半端な新作小噺を二つ三つで高座を降りた。やはり、まだまだ賞を取れるような芸ではない。しかし、何とも言えない雰囲気だけはある。長い目で見たい人だ。

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D51 『コント』(11分)
初である。何とも言えない懐かしいコント。後でネットで調べると四国出身の兄弟らしい。お婆さん役で先に登場し、田舎芝居の殺陣を披露したお兄さんの方は、当初は役者志望だったようだ。なるほど、コントにしても、そういう舞台への思いが伝わる。縁あって朝丘雪路の付き人を務めたことがある人のようだ。朝丘が津川雅彦と結婚して津川の付き人となったのはいいが、津川の所有する畑の農作業が多くなり、せっかく四国から上京してまで畑仕事は厭だ、ということでコントの世界に入り、弟が三人目の相棒らしい。ご興味のある方は、次のサイトをご覧のほどを。リアルライブのサイトの桂歌蔵の該当コラム
私は客席と一体になった、こういうコントは好きだなぁ。

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三遊亭遊喜『看板のピン』(13分)
1月8日の末広亭初席以来。二年前に真打になった小遊三のお弟子さん。やけに髭の剃り跡の濃さが目立つなぁ。一所懸命なのは分かるが、何とも余裕のない高座。師匠流の噺家を目指すなら、もっと笑いが取れるだけのメリハリが欲しいところだ。精進してもらおう。

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春風亭昇乃進『大安売り』 (12分)
初である。柳昇に入門し、その後小柳枝門下の人。5年前に真打になっている。う~ん、何とも言えない。実際の年齢よりは若く見えるし、芸も若く見える。

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北見伸・スティファニー 『奇術』 (12分)
初である。前半と後半で二人が分担する奇術。後半のスティファニーのキャラクターが、数年前テレビを賑わせた“にしおかすみこ”、に似ている。客が選んだカードやダイスの目を当てた時の笑い声が、なんとも言えない不気味さだ。技術は高いのだろうと思う。しかし、この人は平気でマイクから離れた場所で小さな声で話すので、後の方の席では聞き取りにくかろう。寄席でワイヤレスマイクを見たことはないが、このままならこの人には必要かもしれないなぁ。あるいは、スタンドマイクに常に近づいて話すほうがいいだろう。もったいない。

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三遊亭遊吉『芋俵』 (14分)
今日、最初の落語らしい落語。三遊亭とん馬と、順番のみ少し違う交互出演というには、後で調べたら、ほとんど遊三への入門も真打昇進も同期なのだった。この人の高座は、結構好きだ。何とも言えない古きよき江戸の雰囲気がある。

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三遊亭円馬『ん廻し』 (14分)
この人も初めて。上方版でのほぼフルバージョンは雀々で聞いたことはあるが、東京落語の『寄合酒』で、本来の“ん廻し”まで短時間で演じてくれた高座は初めて。大きな名跡を継いだだけのことはある、と思わせた。独演会に行きたい気にさせる高座。

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Wモアモア『漫才』 (14分)
いいんだなぁ、この人達の漫才。まず、いつものように団体さんが来られているので、その名前を紹介して会場を暖める。好き放題言う一人と礼儀正しい相方、という絶妙の漫才。落語協会が若手や中堅の漫才で元気な人が多いが、芸術協会はナイツの他はベテランが充実している、そんな印象。

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春風亭小柳枝『粗忽長屋』 (17分)
本来は仲入りの後の出番なのだが、同じ新宿で開催されている芸協まつりの関係だろう、少し浅い時間での登場。マクラの途中で、足の不自由な男性と、それを介護する奥さんらしきお二人が最前列の席にゆっくり歩いてきたので、少しネタを休んで、「大丈夫ですか」と声をかけ、「寄席のいいところは、こうやって途中で休めるんです。映画や舞台では、こうはいかない」と会場をなごませる。途中まで話した先代小柳枝の逸話に関するマクラのことを忘れ、「どこまでやりましたっけ?」と笑って客席に質問するあたりも、実にいい感じだ。実は八代目小柳枝に関するマクラも実に貴重かつ楽しい内容だった。そして、本編もこのネタの本質的なお可笑しさを巧妙な八と熊の会話で引き出す内容で、この人の実力とさすがの大きな器を再認識させてくれた。

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古今亭寿輔『死神-序-』 (13分)
代演でこういう人に出会えるのが、寄席の楽しみなのだ。ブログを書く前に末広亭で聞いて以来だから久しぶりだが、寿輔ワールドは健在だった。まず、高座に上がる際「待ってました!」の声がかかり、さっそく突っかかる。「私はプログラムにも出ていないのに、待ってましたは、ないでしょう。じゃぁ、これで帰ろうかな。」とか、「出るはずの人が死んじゃったンで」とか、らしいマクラから、なんと『死神』が始まった時には、「15分じゃ無理だろう!?」と思っていたが、やはり患者を一人救ったところでサゲ、「この後は池袋でやりますから」と高座を下りた。池袋では主任なのだ。それも、今日は初日。ちょうど末広亭の代演があったのを、これ幸いと練習したわけだ。それにしても、途中までなのだが、この『死神』は良かった。後日何とか通しで聞きたいものだ。ちなみに、あくまでこの高座の呪文は「アジャラカ モロッコ アルジェリア コンブ トンコツ クリキントン テケレッツのパ」であった。きっと、池袋では変わっていたのではなかろうか^^

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林家今丸『紙切り』 (14分)
正楽と比べては可哀想なのだが、技術も話術も格段と落ちる。

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桂米丸『漫談』 (24分)
仲入り前は、芸協の重鎮の登場。しかし、ちょっと長かったなぁ。いろいろと雑談的なマクラの後、ネタは「また、ジョーズかな?」と思っていたら、「昨日は、今日の芸協まつりのことで天気を心配して雨のことを考えてネタを用意していたので、それをやります」とのことで、雨の日電車の中での光景という話だったが、あれだけ引っ張って仲入りを遅らせるほどの内容ではなかった。まぁ、元気な姿を拝見できたことで、良しとしよう。

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ぴろき『ウクレレ漫談』 (10分)
食いつきは、今や芸協になくてはならない色物の一人が登場。10分であれだけ客席を沸かせるのは、大変なものだ。

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桂伸乃介『高砂や』 (12分)
十代目文治門下のベテラン。高座そのものは、それほど派手さはない。しかし、ディキシーバンド『にゅうらいおんず』のメンバーで、趣味がピアノ、ギター、三味線というプロフィールが物語る多彩さは、大喜利で十分証明された。

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三遊亭とん馬『雑俳』 (12分)
初である。“とんば”であり、馬は“ま”とは読まない、とマクラで説明あり。同期の遊吉とは芸風が対照的な、現代風のスピーディさが売りのような印象。ネタのせいもあるが、なかなかリズミカルな高座は心地よい。この人も、後で大喜利に登場した。

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鏡味健二郎『大神楽』 (7分)
洋服での大神楽は初めて見た。芸協のサイトによると、色物での香盤は玉川スミ師匠の次。昭和10年生まれの76歳。背筋もシャンとした礼儀正しい芸に、ある意味で感動した。長生きしていただき、後輩にいつまでも元気な芸を見せ続けて欲しいと祈りたい。

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三遊亭遊三『火焔太鼓』 (19分)
貫禄の芸、と言って良いだろう。後に大喜利で『二人羽織』が控えているので短縮版になっていたが、道具屋のお内儀さんが光っていた。志ん朝と同じ昭和13年生まれなので、73歳。もしかすると、このネタは志ん生から稽古をつけてもらったのかなぁ。協会が違うけど師匠の四代目圓馬から依頼されていたら、ありえるかもしれない。

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大喜利 『二人羽織』 (29分)
まず、とん馬が出て遊三を呼び出し、「何も芸がないのぁ」と遊三を貶すとことがプロローグ。とん馬が高座を下りてから、伸乃介が登場し、「とん馬を見返してやりましょう」ということで、二人羽織が始まる。伸乃介が遊三の後ろに隠れて、三味線を弾いたり、お茶を飲んだり、煎餅を食べたり、という仕草の可笑しさと、二人の呼吸の合った演技が主役の芸。伸乃介の三味線「勧進帳」には感心した。末広亭のプログラムによると、遊三が師匠四代目圓馬から継承した余興のようだが、初めて見た。こういう寄席ならではの芸は、ぜひ今後も伝承され続けることを期待したい。

 
 終演は16:40頃になっており、夜の部のお客さんと入れ違いで外へ。
 今日は、何と言っても寿輔だなぁ。死神役は、見た目(?)からも“ニン”だし、マクラからスッと入った本編を聞いた時、背中がゾクっとした。池袋で通しで聞いた方がいたら、ぜひその出来栄えをお知らせいただきたものだ。

 もちろん、新たな発見のあった芸協の中堅どころの高座にも出会えたし、当代円馬の本寸法の高座、滑稽噺における小柳枝の貫禄のある高座、もちろんトリの遊三の『火焔太鼓』と二人羽織なども結構だった。やはり、寄席はいいや。
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by kogotokoubei | 2011-10-17 06:00 | 落語会 | Comments(8)
昨日行われたNHK新人演芸大賞の落語部門の結果が、ネットのニュースに掲載された。

 放送を見るまでは、結果を知りたくない方は、この先を読まないでください!  



(ということで、少しだけ空白を設けてみた・・・・・・)





 そうなのだ。放送は、いつもより早いとは言え来週なので、放送を見るまでは結果を知りたくないという方にとっては、“小さな親切大きなお世話”だろうと思う。

 しかし、他のネットのニュースや会場に出向かれた方のブログなどにも次第に書かれていくことと思い、紹介することにした。MSN.産経ニュースの該当記事

NHK新人演芸大賞 落語部門大賞は桂まん我さん
2011.10.15 20:51

 お笑い新人の登竜門の1つ、平成23年度「NHK新人演芸大賞」落語部門の本選が15日、大阪市中央区のNHK大阪ホールで行われ、「三十石」を演じた桂まん我さんが大賞に輝いた。まん我さんは平成11年、桂文我さんに入門。3度目の本選出場で栄冠をつかんだ。「ほっとしました。これからまん我の名前を全国に広めたい」と喜んだ。落語部門には東西82人が参加。この日は予選を勝ち上がった5人で競った。



 自分の予想2011年9月27日のブログ が当たったのは嬉しいのだが、やはり“ネタバレ”には、少し心が痛むなぁ。

 放送は22日と、例年になく早い。NHKサイトの番組表ページ
チャンネル :総合
放送日 :2011年10月22日(土)
放送時間 :午後4:20~午後5:30(70分)


 残念ながら仕事なので録画を楽しみにしよう。
 
 そうだ、結果を知っていても楽しみなのだ。そこで、少しだけ言い訳。
 例えば、スポーツの場合、録画を見る前に結果を知ると楽しみは半減するだろうが、演芸の場合は優勝者が誰かという結果だけを楽しむのではなく、それぞれの演技(高座)の内容も、ある意味では勝ち負けよりも興味があるわけで、スポーツで結果をバラスよりは罪が少なかろう、と思う。

 しかし、知りたくなかったのに読んでしまった方には、心よりお詫び申し上げます。
 それにしても、生で放送できないのかなぁ。できると思うよ、昨日の決勝の予定所要時間は1時間50分だったので、少しだけ時間を遅らせて五人の高座のみ録画で流して、ゲストと審査から生で放送するとかね。実際の審査時間だってそんなに長くないのだから、その間にゲストの一席を挟めばいいと思うのだ。ライブのリスクはあるが、生で審査結果を見る緊張感があっていいと思うが、いかがなものだろうか。
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by kogotokoubei | 2011-10-16 08:11 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)
録画を見たところだ。先週の『黄金の大黒』も見たが、二席とも来春の真打昇進決定後の収録。冒頭の女子アナの紹介も真打昇進のことが二度ともキャッチフレーズとして使われていたし、高座の後の対談も昇進のことが中心。
 
 先週は高座よりも、その対談の内容が楽しかった。一之輔はTwitterで真打昇進を知り、師匠の一朝に連絡したら、師匠は「連絡がない」、と不満だったらしい。一之輔が落語協会に連絡すると、一朝には何度も電話しているがつながらない、とのこと。一朝に連絡すると携帯のバッテリーが切れていたらしく、充電してみると五~六度も連絡が入っていたらしい。ある意味で一朝らしい、と思う。本人が「一朝懸命」頑張っても、携帯は充電しないことには頑張れないわなぁ。女子アナが、かつて出場した同じ一人昇進だった菊之丞との対談で、大変な借金をし返済に苦労した、という話を一之輔にふるが、本人はそのネタからしきりに逃げようとしていた。質素にやりたいようだが、ある程度の物入りは覚悟しているだろう。しかし、まだその心配をしたくない、というのは本音だろうなぁ。

 今回の対談のネタは昇進に関する親子の会話。六歳の長男が真打ということの意味がわからないので、真打になることはちょっと偉くなること、と説明したところ、「今がピークだね!」と言われたらしい。息子はポジティブな意味を込めたつもりだったうようだが。この表現はマクラの泥棒の小噺の場面で使われて笑いをとっていたが、息子の創作(?)だったのだ。使用量を長男に払う必要があるだろう^^

 さて、肝腎の高座。先週も感じたのだが、一之輔にしてはずいぶん大人しかったように思う。人情噺でも滑稽噺にしても、この人の出来の良い高座から感じるパワーが伝わらない。この人ならではのクスグリも目立たない。私の気のせいなのかもしれないが、泥棒も、泥棒から恵んでもらう貧乏な大工も、この人ならもっと弾けていたように思うのだが・・・・・・。昇進決定後に飲み会でも続いて疲れがあるのか?

 21人抜き、一人真打昇進、というプレッシャーが高座に影響しているとするなら、少し心配だ。もちろん上手いのは間違いがないのだが、それだけではない魅力が、本来はある人だ。
 私はこの人の魅力は、本寸法ながら若い視点で今日風に無理なく味付けする挑戦の姿勢、そして高座そのものから感じるバイタリティということだと思う。だから、決して小さくまとまって欲しくないし、その期待を込めての昇進なのだと思う。

 淡々として、無理に笑わせようとしないのに笑える、という小三治会長のような高座は一つの理想なのだろうが、一之輔には、まだまだ失敗を恐れず自分なりに噺に挑戦して欲しい。真打はゴールではなくスタートなのだから。それが出来る人だと思っているが、久しぶりの異例の大抜擢は、想像以上のプレッシャーを与えているのも字事実なのだろう。

 今更しょうがないが、もう一人二人、同時昇進者がいても良かったのだろうなぁ。頑張れ一之輔、とエールを送ろう。来年の昇進披露興行は、どこかで是非行きたいものだ。

 次回再来週は、番組のサイトには、このブログを書いている時点では案内されていないが、笑福亭たま『青菜』らしい。季節感のないネタ選びだけは、何とか改善して欲しいものだ。
 テレビ朝日サイトの次回予告ページ
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by kogotokoubei | 2011-10-15 08:37 | テレビの落語 | Comments(2)
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BSジャパンのサイトの番組ページ

 10月からBSジャパンで始まった番組。この番組のことを知らなかったので一回目の権太楼は見逃してしまったが、二回目の菊之丞の収録を、今ほど見たところ。

 結論から言うと、古今亭右朝に稽古をつけてもらった本寸法の『湯屋番』は、なかなか結構なものだった。番組全般のBGMがジャズなのも、個人的には好ましい。会場が浅草は東洋館というのも、悪くない。
 マクラの噺家の前座修業のネタも楽しかった。あの圓蔵師匠が、なぜ前座の出すお茶を飲まないのか、とか、前座の寄席での給金の額なども暴露(?)されていた。
 
 右朝に稽古してもらったことは高座の後のインタビューで明かされたのだが、稽古をお願いした菊之丞への右朝の返事が、何とも右朝らしくていいのだ。

 右朝 「フルバージョンでやる、安直バージョンでやる?」
 菊之丞「ぜひ、フルバージョンでお願いします。」
 右朝 「だったら、120分テープ持っておいで」

 テレビの菊之丞の高座は、本編のみは約14分だったので、相当端折っている。しかし、若旦那が居候先から紹介された湯屋の主から、「(仕事は)まず、外回り」とか「煙突掃除」などと言われる場面のやりとりで、「白浪五人男」の弁天小僧菊之助の口上を披露するあたりや、番台に上がった若旦那が、妄想の中での歌舞伎仕立ての男女の会話などに、右朝から継承した古今亭の噺の片鱗が見えた。

 菊之丞に稽古をつけたの古今亭右朝は、師匠である志ん朝の後継者と見られていた逸材だった。しかし、残念ながら師匠より少し先に、2001年4月29日に亡くなった。二年前の命日に右朝のことを書いたので、ご興味のある方はご覧のほどを。2009年4月29日のブログ

 この番組のナレーター伊集院光が少しはしゃぎすぎだが、その昔に楽太郎に入門したという経歴の持ち主なので、ナレーション内容は、まぁまぁ妥当。「落語研究会」や「落語者」のような女子アナ路線よりは、いいかもしれない。

 BSジャパンのサイトの番組のページには、今月の内容が全て案内されているので、ご紹介したい。

10月6日
出演 柳家 権太楼
演目 「家見舞」
    引越しした兄貴分に、引越し祝いと二人の弟分が水瓶を
    贈る事に決めたが、二人には銭が無い。そこで、怪しい
    瓶を手に入れ兄貴分の新居に…その瓶の正体とは?
    喜んだ兄貴分が二人に出し、心ばかりのご馳走とは?
    先代の小さん師匠もよく語った滑稽噺を、現在、寄席界の
    爆笑王、権太楼が大いに語ります。大爆笑必至!

10月13日
出演 古今亭 菊之丞
演目 「湯屋番」
    道楽者で親から勘当された若旦那が、湯屋番の番頭を勤め
    る滑稽噺。
    お役者顔の菊之丞が得意とする若旦那モノ。笑いと、色っ
    ぽいシーンにご注目。

10月20日
出演 三遊亭 小遊三
演目 「替り目」
    酔っ払って帰った亭主が、妻や車屋、家の前を通る夜鳴き
    うどん屋などを困らせる滑稽話。
    おかしさの中にも妻への思いがにじみ出る、ちょっとイイ
    話。大爆笑なるか、妻への思いでちょっとホロリとさせる
    かは、小遊三のさじ加減次第。どちらに展開するかが、お
    楽しみ。

10月27日
出演 柳家 さん喬
演目 「天狗裁き」
    うたた寝していた亭主の夢を女房が気になり問い詰める、
    それで夫婦喧嘩となる。とかく他人の夢は気になるらしく、
    夢の話は夫婦喧嘩では終らず、大騒ぎへと発展する。
    古典落語の第一人者、人情噺のさん喬が、今回はSFタッ
    チな落語を披露。落語ファン必見です。



 テレビ朝日の「落語者」が若手と中堅どころが中心で、菊之丞はどちらにみ出演しているわけだが、こちらは基本的にはベテランが、今のところ主役のようだ。
 「今どき」という言葉で何を伝えたいのかは若干疑問だが、高座もインタビューもなかなか楽しめた。

 この番組を見て、思い出したことがある。BSジャパンはテレビ東京系だが、地上波のテレビ東京で、かつて「落語の極」という好番組があった。毎週水曜の深夜(木曜早朝)の放送だったので、収録して週末に見たものだ。

 Wikipediaに結構詳しく書かれていたので紹介したい。Wikipedia「落語の極 ~平成名人10人衆~」

落語の極 〜平成名人10人衆〜(らくごのきわみ へいせいめいじんじゅうにんしゅう)は、2006年11月9日〜2007年3月29日 毎週木曜日3:15 - 4:10(放送日により放送時間が変動)に、テレビ東京で全20回放送された演芸番組。
後に、2007年1月13日から毎週土曜日18:00 - 18:55でBSジャパンで放送開始。 2007年10月18日から毎週木曜日18:00 - 18:55に再放送。その後、BSジャパンでは、2008年、2009年にも幾度か再放送されている。


全20回の内容も記されている。

第1回 2006年11月9日 3:15 - 4:10 3代目三遊亭圓歌「坊主の遊び」
第2回 2006年11月16日 3:15 - 4:10 3代目三遊亭圓歌「中沢家の人々」
第3回 2006年11月23日 3:21 - 4:16 3代目柳家権太楼「不動坊火焔」
第4回 2006年11月30日 3:15 - 4:10 3代目柳家権太楼「お神酒徳利」
第5回 2006年12月7日 3:15 - 4:10 2代目古今亭圓菊「井戸の茶碗」
第6回 2006年12月14日 3:15 - 4:10 2代目古今亭圓菊「唐茄子屋政談」
第7回 2006年12月21日 3:15 - 4:10 4代目三遊亭金馬「紺屋高尾」
第8回 2006年12月28日 3:15 - 4:10 4代目三遊亭金馬「芝浜」
第9回 2007年1月11日 3:15 - 4:10 8代目橘家圓蔵「大山家の人々」
第10回 2007年1月18日 3:27 - 4:22 8代目橘家圓蔵「寝床」
第11回 2007年1月25日 3:15 - 4:10 5代目鈴々舎馬風「会長への道 改め 男の井戸端会議」
第12回 2007年2月1日 3:15 - 4:10 5代目鈴々舎馬風「禁酒番屋」
第13回 2007年2月8日 3:15 - 4:10 9代目春風亭小柳枝「文七元結」
第14回 2007年2月15日 3:15 - 4:10 9代目春風亭小柳枝「二番煎じ」
第15回 2007年2月22日 3:15 - 4:10 瀧川鯉昇「宿屋の富」
第16回 2007年3月1日 3:27 - 4:22 瀧川鯉昇「時そば」
第17回 2007年3月8日 3:15 - 4:10 8代目三升家小勝「抜け雀」
第18回 2007年3月15日 3:45 - 4:40 8代目三升家小勝「大工調べ」
第19回 2007年3月22日 3:45 - 4:40 6代目五街道雲助「明烏」
第20回 2007年3月29日 3:45 - 4:40 6代目五街道雲助「猫定」



 このブログを書く前だったので、記録として残ってはいないのだが、鯉昇、雲助は印象が強かった。収録していたものの多くを消してしまったのが悔やまれる。

 テレビ東京には、この「落語の極」で培った経験を生かして、BSでこの番組を始めたようにも思う。しばらくは、この番組が楽しみになった。
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by kogotokoubei | 2011-10-14 16:15 | テレビの落語 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛