噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

カテゴリ:テレビの落語( 94 )

先週4月6日金曜日、末広亭での春風亭一之輔真打昇進披露興行に行ったことは、すでにブログに書いた通り。金曜と言えば、その深夜にテレビ朝日「落語者」がある。(だから、厳密には土曜)。6日深夜の放送は、土曜日にブログを書いた後で見た。出演は一之輔で、前日末広亭の高座と同じ『雛鍔』だった。

 「落語者」は、前の週も一之輔の『長屋の花見』。テレビ朝日サイトの「落語者-過去の放送-」のページ

 「おやっ?」と思って、鈴本の千秋楽3月30日(金)のネタを調べると、『長屋の花見』・・・・・・。

 私などより早く気が付いていた落語愛好家の方は多かったと思うが、これは、“確信犯”(?)であろう^^

 真打昇進披露興行期間に一之輔の「落語者」の放送がある日、同じネタを先に高座でかけていたのだ。生で聞いたお客さんに、あとでテレビでも振り返ってもらおう、という趣向かと察する。土曜日の私が、まさにそうだった。「あぁ、この場面、そうそうこうだった」などと思い出しながら録画を見ていた。これが逆だと、先に「落語者」で見た後に、生の高座でも同じネタに出会うことになり、「テレビで見たばかりだよ・・・・・・」と若干残念な気持ちになるわなぁ。順番は大事。生→テレビ、で正解だろう。

 そう言えば、テレビ朝日から贈られた花が末広亭の舞台上手(?)に飾ってあったなぁ。また、『雛鍔』の放送の最後のインタビューで、一之輔は「(テレビ朝日)落語者のためになんでもします」、というようなリップサービスをしていた。
 この“生の高座”と“テレビ”との同じネタのシンクロ、局側のアイデアか一之輔本人の発案か分からないが、なかなか味のあることをやるもんだ。

 地上波の再放送をしているBS朝日の「落語者」(月曜夜)でも、下記のように今月後半に一之輔が登場する。昨年10月地上波放送分過去の放送-2011年-だから、順番通りならば23日が『黄金の大黒』、30日が『夏どろ』になるはず。しかし、念のため、放送日近くになったら、(ようやく少しまともになってきた)BS朝日のサイトでご確認のほどを。BS朝日サイトの落語者のページ
*BS朝日「落語者」4月の予定
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2012年4月 9日(月)夜11:30~深夜0:00 柳亭左龍

2012年4月16日(月)夜11:30~深夜0:00 柳亭左龍

2012年4月23日(月)夜11:30~深夜0:00 春風亭一之輔

2012年4月30日(月)夜11:30~深夜0:00 春風亭一之輔
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 記者会見があり、そして鈴本の興行が始まって以降、全国紙やスポーツ紙、週刊誌などでも話題になっているようだが、しばらく一之輔フィーバーは続きそうである。そして、それをプレッシャーどころか自分のパワーにしてしまうような印象を受ける。この人の神経の“太さ”も、小三治会長の抜擢への決断に大きく影響したようだ。

 テレビの落語には、人によって好き嫌いはあるだろう。落語は、もちろん“生”がベスト。これには異論がない。しかし、私が最初に一之輔や菊六の落語を知ったのは、ニフティの「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」であった。そして、かれこれ前のことになるが、落語が好きになった原点は、ラジオで三代目三遊亭金馬や志ん生の落語を聞いたことである。

 最初の落語との出会いが寄席、落語会、という人はそう多くはないだろう。だから、既存のテレビ、ラジオ、そして今日ならではのインターネット、そういったさまざまなメディアに落語というコンテンツが登場することを、私は基本的にポジティブに捉えることにしている。
 落語を知らなかった人が、どんな出会いから、特定の噺家や特定のネタを好きになるか分からない。落語の良さを一人でも多くの人に知ってもらいたい、という気持ちがなければ、このブログも書いていない。だから、「今どき落語」の復活を期待しているし、その構成には若干不満もありながら、「落語者」も頑張って続けて欲しい。
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by kogotokoubei | 2012-04-09 14:06 | テレビの落語 | Comments(4)
録画していた柳家喬太郎の『紙入れ』を見たのだが、日経が自社グループのBSジャパンで放送していた「今どき落語」が、とりあえず、終了するようだ。
 BSジャパンのサイトに伊集院光の次のメッセージが掲載されている。BSジャパン「今どき落語」サイト

昨年10月に何の前触れも無くスタートした「今どき落語」。今回を持って一旦終了となります。
登場して下さった落語家さんたちの古典、新作を飛び越えた「落語」が「今どき」と感した方も、超デジタルな現代日本にあって、超アナログな芸能こそが、逆に「今どき」と感じた方も、その中で語られる、人情や絆、人間の可笑しさ、可愛らしさ、それを許す度量、といった世界観こそが、今、この国にとって「今どき」かも、と。
様々にお感じになったと思います。
ポッと出の番組なので、苦肉の策で「twitter」で集客し、常に満員という落語会も過去に例が無く「今どき」だった落語番組です。
それだけ、今、やはり、落語はキテル!と言う事で。そんな落語界のさらなる発展を願いつつ、「今どき落語」シーズン2もあればイイな~などと願いつつ、「今どき落語」を愛してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
語り:伊集院光



同サイトには過去の放送履歴が掲載されているので、放送順にナンバーをつけて並べてみる。
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( 1)柳家 権太楼 「家見舞」
( 2)古今亭 菊之丞 「湯屋番」
( 3)三遊亭 小遊三 「替り目」
( 4)柳家 さん喬 「天狗裁き」
( 5)立川 談笑 「金明竹」
( 6)三遊亭 兼好 「一分茶番」
( 7)林家 彦いち 「睨み合い」
( 8)林家 たい平 「干物箱」
( 9)三遊亭 白鳥 「マキシム・ド・のん兵衛」
(10)春風亭 昇太 「ストレスの海」
(11)柳亭 市馬 「転宅」
(12)瀧川 鯉昇 「時そば」
(13)桃月庵 白酒 「壺算」
(14)三遊亭 歌武蔵 「子ほめ」
(15)橘家 文左衛門 「千早ふる」
(16)三遊亭 圓丈 「前座生中継」
(17)柳家 三三 「萬金丹」
(18)立川談志 追悼特別編「談志の落語なら、この一席!」
(19)柳家 花録 「花見小僧」
(20)古今亭 志ん輔 「豊竹屋」
(21)五街道 雲助 「お見立て」
(22)三遊亭 王楽 「片棒」
(23)古今亭 菊志ん 「品川心中」
(24)立川 生志 「たいこ腹」
(25)柳家 喬太郎 「紙入れ」
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 ブログに書いたものは数少ないが、ほぼ半分は見ていると思う。録画していて土曜か日曜に見るのが楽しみだった。

 マイルス・デイビスのアルバム「Round About Midnight」の中の「Bye Bye Blackbird」をBGMに、かつて楽太郎の弟子でもあった落語通の伊集院光がナレーターで盛上げる、結構渋い番組と評価していた。

 朝日新聞、読売新聞、そして最近は渋谷で毎日新聞も落語会を開催するようになっており、日経もこの番組を機に落語会を主催するのか、とも思っていたのだが、それは勘違いだったか・・・・・・。

 喬太郎も終演後のトークで「再開を期待」と言っており、伊集院も「シーズン2」と表現しているが、ぜひ再開を期待したい。朝日の落語者よりも、いわば大人の番組という印象だった。BGMのセンスの良さ、女子アナのインタビューなどないことで高座により時間をかけることができる、など好ましい配慮があったように思う。

 落語者のように地上波が最初でBSで再放送(BS朝日の再放送は不定期だし、サイトも相変わらずだらしないが)というわけにはいかないから、コンテンツの二次利用というメリットはないが、単独の番組として存在意義はあったと思う。

 来週の同じ時間帯は、駅弁をテーマにした漫画のドラマ化らしい。駅弁ファンにはうれしいのかもしれない。しかし、BSには、まだまだ番組構成上の時間の余裕はあると思う。人気者の時間確保と集客を含む収録の苦労はあるのだろうが、まだまだ「今どき」で出演していない人も多い。果して、今が“やめどき”だったのか、やや疑問の残る終了でもある。
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by kogotokoubei | 2012-03-31 07:41 | テレビの落語 | Comments(4)
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*BSジャパンのサイトより

 BSジャパンの「今どき落語」、今夜は“立川談志 追悼特別編”「談志の落語なら、この一席」だった。BSジャパンのサイトの該当ページ
 
 なかなかおもしろい試みだと思う。その内容が、二つの飲み会と談志の高座の一部で構成されているとしても、この時期まで家元は“死してマスコミを走らせ”てくれている、ということか。

 まず、俳句仲間「駄句駄句会」の飲み会から始まる。と言うか、この会が番組の主役。

 メンバーに、「談志の、この一席は?」という質問。

 この会の主宰者の山藤章二は、なんと「よかちょろ」。文楽のこのネタが出るとは意外!

 次は野末陳平。「青龍刀権次」。聞いたことがない。

 高田文夫は、この会ではなんとも控えめ。学生時代、あの右朝との二人会をやる時に談志からもらった丁重なネタに関する指導の手紙の想い出を語り、「居残り佐平次」。

 島敏光は、「権兵衛狸」。

 立川左談次は、「黄金餅」。
 
 名前は知っているが初めて拝見する木村万里は、カテゴリー別にいろいろ挙げたなぁ。一席には絞れないということなのかもしれないが、やはり決めなきゃ・・・・・・。

 吉川潮、「人情八百屋」。珍しい浪曲からの噺、と言うことで。
 *当初『人情長屋』と誤って記しておりましたが、4kさんにコメントでご指摘をいただき訂正いたしました。 

この後に、高座の断片が放送された。「黄金餅」の言い立てなど。志ん生の真似も、少し。

 その後に、バー「美弥」で、左談次、ぜん馬、談四楼、談幸の、ちょっとだけの談話。

 次に、また談志の高座のカット。「居残り」「らくだ」など。

 また、「駄句駄句会」に戻る。

 山藤さんも、結構なお歳になったなぁ。今月20日で75歳。談志の一歳年下、志ん朝の一歳上、木久扇と同じ年の生まれ。「落語ちゃんちゃかちゃん」のことを話していらっしゃった。

 談志の“一席”、これだって人それぞれの「思い」や「体験」とつながっているので、人によってネタは違って当然。“古今亭十八番”も“志ん朝十八番”も、もちろん人それぞれだと思う。

 そういう、“あの時のあの噺”、という後々までも思い出すことのできる高座に、一席でも多く出会いたいと思う。一杯やりながら、そんなことを思ってこの番組を見ていた。
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by kogotokoubei | 2012-02-09 21:48 | テレビの落語 | Comments(7)
WOWOWの「ノンフィクションW」で6日の夜10時から放送された、“柳家喬太郎を追っかけた90日間”、という番組を見た。WOWOWサイトの該当ページ
 有料チャンネルの番組について書くのは気が引けるのだが、以前にこのチャンネルでしか見たことのない志乃輔のパルコのことを書いた2010年3月23日のブログ前科(?)もあるので、許していただこう。

 ちなみに、1/8(日)午前11:00と1/16(月)深夜0:00から再放送されるので、見逃した方はご覧のほどを。

 イントロで昇太や鶴瓶が喬太郎を絶賛するなど、いろいろな映像の後にSWAの解散落語会があり、プロフィール紹介。その後、よみうりホールでの『道灌』。
 「柳家と立川」という企画で9月に行われた談笑との二人会において二席目(トリ)のネタに前座噺『道灌』を敢えて選んだというもの。この『道灌』について、本人は終演後に楽屋で落ち込んでいる。出来に満足できなかったようだ。実際に、この会のことを書かれた方のブログを以前読んだが、噛む場面も多く出来栄えは今ひとつだったようだ。

 その会からしばらくして、喬太郎の言葉。
 「せっかく落語家になったんだから・・・いっぱい落語をやりたい」
 
 よみうりホールでの会のすぐ後にあった前進座での親子会の楽屋(と思しき場)で、師匠さん喬が語った言葉が、重かった。
 「二ツ目の頃からちやほやされて・・・苦労をしていない」
 「古典落語に関しては・・・他の人に七~八年遅れている」

 さん喬がこのように思っているのは、私は意外だった。そして、さん喬の言う“他の人”が誰を指しているかを想像し、白酒や三三をイメージした。

 では、喬太郎本人は、どう思っているのか。こんな言葉が語られた。
 「基礎は古典落語・・・基礎のやり直しをしたい」
 「前座とは言わないけど、二ツ目さんに戻るつもりで・・・」
 「それでないと・・・将来だめになると思う」
 
 喬太郎自身の危機感も、結構深い。そして、この人は分かっている。

 この後にラジオ番組のDJシーンや学校寄席などの様子、末広亭での主任口演などなどが続くが、もっとも楽しかったのが昇太と飲んでいるシーン。これ以上は再放送を期待する人のために伏せておこう。

 古典と新作の両方であれだけの高座を演じることのできる当代の噺家は、喬太郎以外に見当たらない。彼の実力、センス、個性などは私が言うまでもなく飛び抜けている。
 しかし、私は喬太郎の古典が好きだし、もっと演じて欲しいと思っている。この番組の喬太郎の言葉から、これからしばらくは期待できるかもしれない。
 また、ここ数年、彼が迷いがあるようにも見受けたが、この番組で、その悩みのほんの一部を覗くことができたような気がする。彼が目指す落語家、高座でかけたい噺などについてもいくつかヒントがあった。

 今後も喬太郎をしっかり聞きたい、と思わせた好企画だった。
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by kogotokoubei | 2012-01-06 22:15 | テレビの落語 | Comments(6)
BS-TBSで12月30日に放送された「落語研究会スペシャル『追悼 立川談志さん』」の録画を見た。BS-TBSサイトの該当ページ  
 国会議員時代である昭和48(1973)年の高座『鉄拐』よりも、昭和41(1966)年に余興として行われたであろう、師匠小さん・談志・小三治(当時、さん治)の三人による『蒟蒻問答』が、珍しくもあるし、お三方の若々しい映像と芸が楽しかった。師匠小さんが51歳、談志が真打昇進から三年経た30歳、当時まだ二ツ目の小三治(さん治)は26歳という若さ。
 蒟蒻屋の六兵衛を師匠小さん、六兵衛の所に転がり込んだ政五郎役を談志、六兵衛を禅僧と思い込み問答を挑む越前永平寺の僧(沙弥托善)に小三治が扮し、三人での落語が、何とも貴重な映像だった。
 リレー落語で上と下を二人の噺家が演じることは今でも時折行われるが、同時進行の高座を三人で役割分担して演じるというのは珍しいし、この三人が演じたのである、出来が悪かろうはずがない。

 45年前の二十代の映像を挟んで、インタビューで登場するのが、現在の小三治。小三治が、談志を、特に小三治が前座当時、二ツ目時代の談志を思い出して、絶賛していた。「志ん朝よりも・・・・・・」と言う言葉には、ちょっと抵抗があったが、考えれば、入門したての郡山剛蔵少年の目の前に、談志はいたのだ。当時二ツ目の柳家小ゑんは、年齢は小三治の三つ上だが、入門では七年先輩。しかも、すでに若手落語家のホープとして周囲も実力を認め将来性を高く買われていた存在だったわけだ。前座時代の小たけにとっては、あまりにも遠い、そして光輝く存在だったであろう。

 談志が亡くなるまでは、落語協会の幹部という立場上もあって本音を吐露できなかったであろう心の底の思いを、過去を振り返りながら訥々と語る小三治の姿から、その感慨の深さを察することができる。教員である親の反対に抗して入門した若き日、間近で見て圧倒されていた天才的先輩談志への羨望の眼差しを、思い浮かべることができる。

 三人落語の行われた昭和41年は、ちょうど談志の発案で「笑点」の放送が始まった年である。ある意味で、もっとも才気に溢れエネルギッシュな時期と言えるかもしれない。その三年後、さん治は十七人抜きで真打に昇進し、小さんへの出世名と言える小三治を襲名することになる。*六代目小さん、継いで欲しかったなぁ・・・・・・。 
 同門のすぐ近くにいる天才肌の談志、そして古今亭で輝きを放つ“プリンス”志ん朝を遠くに見上げながら、達者な先輩達に追いつこうと小三治が必死にもがいていたのは、間違いがない。

 懐かしい小三治の映像と現在のインタビューを見ながら、だからこその、今春の一之輔の抜擢でもあるのかもしれない。そんなことやあんなことを思わせる番組だった。 


p.s.
TBSチャンネルで、2月5日に放送されるようです。TBSチャンネルのサイトの該当ページ
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by kogotokoubei | 2012-01-04 15:13 | テレビの落語 | Comments(10)
テレビ朝日で放送されている「落語者」は、BS朝日でもほぼ半年遅れで放送されている。テレビ朝日が金曜の深夜の放送、BSの再放送は月曜夜。次の12月12日は入船亭扇辰の『天狗裁き』。今年5月20日地上波での放送分であるが、BS朝日のサイトの番組ページが、何ともそっけないのと、更新が遅すぎる。次のように、現時点(12月7日午前6時半時点)で、11月放送分を「放送予定」として掲載したまま。BS朝日のサイトの「落語者」のページ

放送予定
11月7日(月) 夜11:30~深夜0:00 三遊亭兼好
11月14日(月) 夜11:30~深夜0:00 三遊亭兼好
11月21日(月) 夜11:30~深夜0:00 桂吉坊
11月28日(月) 夜11:30~深夜0:00 桂吉坊



 おいおい、なのだ。地上波のそのままの順番での放送なら、12日の『天狗裁き』の次は同じ扇辰で『三方一両損』になる。テレビ朝日サイト「落語者」の過去の放送のページ

 テレビの現役落語家の高座を中心にした番組で、「落語研究会」(TBS)や「日本の話芸」(NHK)のように落語会が主体でテレビが二次的な場合を別とするなら、「落語者」と対抗するのは、BSジャパンの「今どき落語」になるだろう。プリ(放送前)でもポスト(放送後)でも、その番組の情報の確認は放送局サイトの番組のページが主体となると思うが、BSジャパンの「今どき落語」のページは、なかなか充実していると思う。BSジャパンのサイトの「今どき落語」のページ
 
 良くも悪くも、ネットの時代である。そして、デジタル化によって、BSの視聴対象者も格段に増えたはず。番宣の中核メディアであるサイトの内容や更新のスピードは、その局が番組にかける意気込みを反映しているように思うのだが、朝日さんは、どう思っているのだろう。

 私は、両局ともに頑張ってもらい、今のシリーズが長続きすることを願っている。テレビの落語は、もちろん生の高座とは違うが、重要な情報源として私は結構見ている。ブログにはすべてを書いていないが、それはご容赦のほどを。第1シリーズの「落語者」が終ってBSで再放送された時は、結構ポジティブなことを書いた。2010年4月1日のブログぜひ、番組のサイトも手を抜かずに願いたい。


 さて、扇辰のこと。私はブログで二席とも取り上げた。未見の方の楽しみのためにあえてリンクはしないが、早い話がお奨めである。

 BS朝日のサイトへの小言を言いたいことと、扇辰の高座を地上波で未見の方にお奨めしたくて書いた次第です。扇辰、今もっとも充実している噺家さんかもしれない。見て損はないと思いますよ。
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by kogotokoubei | 2011-12-07 15:39 | テレビの落語 | Comments(4)
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BSジャパン「今どき落語」11月17日のページ
 木曜日放送の録画を、今ほど見たところ。彦いちが2000年にNHK新人演芸大賞を受賞した時のネタを、初めて聞いた。
 「ドキュメンタリー落語」と説明していたが、彦いちが経験した「ある晴れた日の夜の上りの京浜東北線での出来事」、という触れ込み。
 川口と西川口の間で、“接触事故”で電車が急停車してからの物語。彦いち描く乗客達の姿が、可笑しくもそれぞれの人々の典型的と思える姿を浮かび上がらせている。

 上司と部下の“疲れたサラリーマン”二人連れ。上司が「人身事故だな」と言うと、調子のいい部下が「そうですね、人身でしょうね」と合わせる。
 そういった声を耳にして、「人身事故らしいわよ」と、噂を事実に昇格させるのが得意な“オバちゃん達”。
 マナーを守らず、「(ふ)ザケンナヨ~」とわめく、“切れる若者”、など。

 マクラも良かったし、途中で入る若者言葉の事例(?)も可笑しかった。

 10年前の内容からどう変わったかは分からないが、

 ・何の合理的な根拠もなく、頼りにならない勘と経験のみで自説を主張する上司
 ・本音は「何言ってんだこの人?」と思いながらも、「その通り!」と調子よく合わせる部下
 ・周囲を気にすることなく大きな声で、その場にいない人のことを噂する、オバちゃん達
 ・「キレ」たフリをするのがカッコいいと思い、“ぶっちゃけ”など定型フレーズしか話せない若者

 という登場人物は、ここしばらくは社会という舞台の中心的なプレーヤーとして存在し続けるだろうから、この噺の息は長いだろう。秀逸な新作である。

 新作、と言えばSWAの会は結局一度も行ったことのないうちに、解散となった。新作よりは古典が好きだし、複数の高座の中の一部が新作ならまだしも、全部新作の落語会というのは、どうしても腰が引けてしまう。

 喬太郎の新作は秀作が多いが、本音のところは常に古典を期待しているので、落語会で彼の新作に出合った時は、その高座がどれだけ良くても、心底喜べないのだ。

 新作には、どうしても“無理”を感じることが多い。その設定、笑いをとるための筋書き、サゲ、などにおいて。しかし、彦いちのこの噺は、本当にあった話のように思える、無理のなさを感じる。この噺なら、また生の高座でも聞きたい、そんな気がした。
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by kogotokoubei | 2011-11-19 07:05 | テレビの落語 | Comments(0)
木曜夜の放送の録画を見たところ。兼好のこの噺は、今年7月に横浜にぎわい座の「地下秘密倶楽部」(?)のげシャーレで聞いているし、二年前の12月には、同じにぎわい座の芸能ホールで聴いて、その年のマイベスト十席に選んだ位で、やはり楽しい。

 マクラの時事性を除けば、ほぼ同じ内容だったように思う。そう、マクラも大事。兼好のこの噺が光るのは、歌舞伎に関するマクラが楽しいからでもある。今回の海老蔵ネタは、この人らしい味付けで笑えた。さて、本編だが別名『権助芝居』と言うように、飯炊きの権助が主役。そして、この主役が何とも生き生きと描かれていて楽しいのだ。

 素人芝居の役者が一人少ないので、飯炊きの権助に白羽の矢。番頭が権助を呼び出して、「芝居をしたことがあるか?」と尋ねてからの二人のやりとりから、聞くものを引き込む。

 村芝居で、「鮒っ子」「泥鰌っ子」という言い合いで喧嘩になる『提灯蔵』という芝居に出た、という話から、どんどん権助ワールドが広がる。『七段目』のお軽役で、九つ梯子が三段しかなく二階から飛び降りた、という逸話や、権助の役が(有職鎌倉山の)泥棒(権平)だと告げられて、出演をグズル場面など、ともかく最後まで楽しい高座。それにしても、せっかくの「最近は泥鰌も偉いんだ」のギャグ、泥鰌ご本人同様に、すべったなぁ^^

 楽しかった、しかし、ふと考える。この人で印象に残る高座は、ほとんど滑稽噺である、ということ。今年は『蛙茶番』も良かったが、今回のネタと芝居の滑稽噺で共通しているし、昨年のマイベスト十席に入れたお寺で聞いて感心した『天災』なども含め、笑いの多い噺ばかり。少し定義を拡げても人情噺に入りそうなネタで聞いたことのあるのは、『井戸の茶碗』『ねずみ』『死神』位だろうか。『紺屋高尾』や『文七元結』には出会ったことがないし、そもそも彼のネタ帳にあるのかも不明。

 滑稽噺が好きなのだろうし、聞くほうも楽しい。しかし、今後より一層噺家としての器を大きくするには、代表的な人情噺も自分のものにして欲しいし、それが出来る人だと思う。もし、私が聞いていないだけで、素晴らしい人情噺の高座を聞かれたことのある方は、ぜひお教えいただきたい。
 
 来週は、彦いちらしい。
「今どき落語」サイトの次回予告

 落語そのものとは関係はないが、番組冒頭のジャズのBGMが良い。今回は(いつもか?)、マイルス・デイビス・クインテットの「Bye Bye Blackbird」。レッド・ガーランドのピアノの後でマイルスのミュートの音色が聞こえてくると、なぜか安心する。
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by kogotokoubei | 2011-11-12 08:56 | テレビの落語 | Comments(2)
録画を見たところだ。先週の『黄金の大黒』も見たが、二席とも来春の真打昇進決定後の収録。冒頭の女子アナの紹介も真打昇進のことが二度ともキャッチフレーズとして使われていたし、高座の後の対談も昇進のことが中心。
 
 先週は高座よりも、その対談の内容が楽しかった。一之輔はTwitterで真打昇進を知り、師匠の一朝に連絡したら、師匠は「連絡がない」、と不満だったらしい。一之輔が落語協会に連絡すると、一朝には何度も電話しているがつながらない、とのこと。一朝に連絡すると携帯のバッテリーが切れていたらしく、充電してみると五~六度も連絡が入っていたらしい。ある意味で一朝らしい、と思う。本人が「一朝懸命」頑張っても、携帯は充電しないことには頑張れないわなぁ。女子アナが、かつて出場した同じ一人昇進だった菊之丞との対談で、大変な借金をし返済に苦労した、という話を一之輔にふるが、本人はそのネタからしきりに逃げようとしていた。質素にやりたいようだが、ある程度の物入りは覚悟しているだろう。しかし、まだその心配をしたくない、というのは本音だろうなぁ。

 今回の対談のネタは昇進に関する親子の会話。六歳の長男が真打ということの意味がわからないので、真打になることはちょっと偉くなること、と説明したところ、「今がピークだね!」と言われたらしい。息子はポジティブな意味を込めたつもりだったうようだが。この表現はマクラの泥棒の小噺の場面で使われて笑いをとっていたが、息子の創作(?)だったのだ。使用量を長男に払う必要があるだろう^^

 さて、肝腎の高座。先週も感じたのだが、一之輔にしてはずいぶん大人しかったように思う。人情噺でも滑稽噺にしても、この人の出来の良い高座から感じるパワーが伝わらない。この人ならではのクスグリも目立たない。私の気のせいなのかもしれないが、泥棒も、泥棒から恵んでもらう貧乏な大工も、この人ならもっと弾けていたように思うのだが・・・・・・。昇進決定後に飲み会でも続いて疲れがあるのか?

 21人抜き、一人真打昇進、というプレッシャーが高座に影響しているとするなら、少し心配だ。もちろん上手いのは間違いがないのだが、それだけではない魅力が、本来はある人だ。
 私はこの人の魅力は、本寸法ながら若い視点で今日風に無理なく味付けする挑戦の姿勢、そして高座そのものから感じるバイタリティということだと思う。だから、決して小さくまとまって欲しくないし、その期待を込めての昇進なのだと思う。

 淡々として、無理に笑わせようとしないのに笑える、という小三治会長のような高座は一つの理想なのだろうが、一之輔には、まだまだ失敗を恐れず自分なりに噺に挑戦して欲しい。真打はゴールではなくスタートなのだから。それが出来る人だと思っているが、久しぶりの異例の大抜擢は、想像以上のプレッシャーを与えているのも字事実なのだろう。

 今更しょうがないが、もう一人二人、同時昇進者がいても良かったのだろうなぁ。頑張れ一之輔、とエールを送ろう。来年の昇進披露興行は、どこかで是非行きたいものだ。

 次回再来週は、番組のサイトには、このブログを書いている時点では案内されていないが、笑福亭たま『青菜』らしい。季節感のないネタ選びだけは、何とか改善して欲しいものだ。
 テレビ朝日サイトの次回予告ページ
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by kogotokoubei | 2011-10-15 08:37 | テレビの落語 | Comments(2)
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BSジャパンのサイトの番組ページ

 10月からBSジャパンで始まった番組。この番組のことを知らなかったので一回目の権太楼は見逃してしまったが、二回目の菊之丞の収録を、今ほど見たところ。

 結論から言うと、古今亭右朝に稽古をつけてもらった本寸法の『湯屋番』は、なかなか結構なものだった。番組全般のBGMがジャズなのも、個人的には好ましい。会場が浅草は東洋館というのも、悪くない。
 マクラの噺家の前座修業のネタも楽しかった。あの圓蔵師匠が、なぜ前座の出すお茶を飲まないのか、とか、前座の寄席での給金の額なども暴露(?)されていた。
 
 右朝に稽古してもらったことは高座の後のインタビューで明かされたのだが、稽古をお願いした菊之丞への右朝の返事が、何とも右朝らしくていいのだ。

 右朝 「フルバージョンでやる、安直バージョンでやる?」
 菊之丞「ぜひ、フルバージョンでお願いします。」
 右朝 「だったら、120分テープ持っておいで」

 テレビの菊之丞の高座は、本編のみは約14分だったので、相当端折っている。しかし、若旦那が居候先から紹介された湯屋の主から、「(仕事は)まず、外回り」とか「煙突掃除」などと言われる場面のやりとりで、「白浪五人男」の弁天小僧菊之助の口上を披露するあたりや、番台に上がった若旦那が、妄想の中での歌舞伎仕立ての男女の会話などに、右朝から継承した古今亭の噺の片鱗が見えた。

 菊之丞に稽古をつけたの古今亭右朝は、師匠である志ん朝の後継者と見られていた逸材だった。しかし、残念ながら師匠より少し先に、2001年4月29日に亡くなった。二年前の命日に右朝のことを書いたので、ご興味のある方はご覧のほどを。2009年4月29日のブログ

 この番組のナレーター伊集院光が少しはしゃぎすぎだが、その昔に楽太郎に入門したという経歴の持ち主なので、ナレーション内容は、まぁまぁ妥当。「落語研究会」や「落語者」のような女子アナ路線よりは、いいかもしれない。

 BSジャパンのサイトの番組のページには、今月の内容が全て案内されているので、ご紹介したい。

10月6日
出演 柳家 権太楼
演目 「家見舞」
    引越しした兄貴分に、引越し祝いと二人の弟分が水瓶を
    贈る事に決めたが、二人には銭が無い。そこで、怪しい
    瓶を手に入れ兄貴分の新居に…その瓶の正体とは?
    喜んだ兄貴分が二人に出し、心ばかりのご馳走とは?
    先代の小さん師匠もよく語った滑稽噺を、現在、寄席界の
    爆笑王、権太楼が大いに語ります。大爆笑必至!

10月13日
出演 古今亭 菊之丞
演目 「湯屋番」
    道楽者で親から勘当された若旦那が、湯屋番の番頭を勤め
    る滑稽噺。
    お役者顔の菊之丞が得意とする若旦那モノ。笑いと、色っ
    ぽいシーンにご注目。

10月20日
出演 三遊亭 小遊三
演目 「替り目」
    酔っ払って帰った亭主が、妻や車屋、家の前を通る夜鳴き
    うどん屋などを困らせる滑稽話。
    おかしさの中にも妻への思いがにじみ出る、ちょっとイイ
    話。大爆笑なるか、妻への思いでちょっとホロリとさせる
    かは、小遊三のさじ加減次第。どちらに展開するかが、お
    楽しみ。

10月27日
出演 柳家 さん喬
演目 「天狗裁き」
    うたた寝していた亭主の夢を女房が気になり問い詰める、
    それで夫婦喧嘩となる。とかく他人の夢は気になるらしく、
    夢の話は夫婦喧嘩では終らず、大騒ぎへと発展する。
    古典落語の第一人者、人情噺のさん喬が、今回はSFタッ
    チな落語を披露。落語ファン必見です。



 テレビ朝日の「落語者」が若手と中堅どころが中心で、菊之丞はどちらにみ出演しているわけだが、こちらは基本的にはベテランが、今のところ主役のようだ。
 「今どき」という言葉で何を伝えたいのかは若干疑問だが、高座もインタビューもなかなか楽しめた。

 この番組を見て、思い出したことがある。BSジャパンはテレビ東京系だが、地上波のテレビ東京で、かつて「落語の極」という好番組があった。毎週水曜の深夜(木曜早朝)の放送だったので、収録して週末に見たものだ。

 Wikipediaに結構詳しく書かれていたので紹介したい。Wikipedia「落語の極 ~平成名人10人衆~」

落語の極 〜平成名人10人衆〜(らくごのきわみ へいせいめいじんじゅうにんしゅう)は、2006年11月9日〜2007年3月29日 毎週木曜日3:15 - 4:10(放送日により放送時間が変動)に、テレビ東京で全20回放送された演芸番組。
後に、2007年1月13日から毎週土曜日18:00 - 18:55でBSジャパンで放送開始。 2007年10月18日から毎週木曜日18:00 - 18:55に再放送。その後、BSジャパンでは、2008年、2009年にも幾度か再放送されている。


全20回の内容も記されている。

第1回 2006年11月9日 3:15 - 4:10 3代目三遊亭圓歌「坊主の遊び」
第2回 2006年11月16日 3:15 - 4:10 3代目三遊亭圓歌「中沢家の人々」
第3回 2006年11月23日 3:21 - 4:16 3代目柳家権太楼「不動坊火焔」
第4回 2006年11月30日 3:15 - 4:10 3代目柳家権太楼「お神酒徳利」
第5回 2006年12月7日 3:15 - 4:10 2代目古今亭圓菊「井戸の茶碗」
第6回 2006年12月14日 3:15 - 4:10 2代目古今亭圓菊「唐茄子屋政談」
第7回 2006年12月21日 3:15 - 4:10 4代目三遊亭金馬「紺屋高尾」
第8回 2006年12月28日 3:15 - 4:10 4代目三遊亭金馬「芝浜」
第9回 2007年1月11日 3:15 - 4:10 8代目橘家圓蔵「大山家の人々」
第10回 2007年1月18日 3:27 - 4:22 8代目橘家圓蔵「寝床」
第11回 2007年1月25日 3:15 - 4:10 5代目鈴々舎馬風「会長への道 改め 男の井戸端会議」
第12回 2007年2月1日 3:15 - 4:10 5代目鈴々舎馬風「禁酒番屋」
第13回 2007年2月8日 3:15 - 4:10 9代目春風亭小柳枝「文七元結」
第14回 2007年2月15日 3:15 - 4:10 9代目春風亭小柳枝「二番煎じ」
第15回 2007年2月22日 3:15 - 4:10 瀧川鯉昇「宿屋の富」
第16回 2007年3月1日 3:27 - 4:22 瀧川鯉昇「時そば」
第17回 2007年3月8日 3:15 - 4:10 8代目三升家小勝「抜け雀」
第18回 2007年3月15日 3:45 - 4:40 8代目三升家小勝「大工調べ」
第19回 2007年3月22日 3:45 - 4:40 6代目五街道雲助「明烏」
第20回 2007年3月29日 3:45 - 4:40 6代目五街道雲助「猫定」



 このブログを書く前だったので、記録として残ってはいないのだが、鯉昇、雲助は印象が強かった。収録していたものの多くを消してしまったのが悔やまれる。

 テレビ東京には、この「落語の極」で培った経験を生かして、BSでこの番組を始めたようにも思う。しばらくは、この番組が楽しみになった。
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by kogotokoubei | 2011-10-14 16:15 | テレビの落語 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛