噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

カテゴリ:テレビの落語( 94 )

NHKの案内にあるように、昨年まで「NHK新人演芸大賞-落語部門-」と銘打っていたが、「NHK新人落語大賞」と名称変更となり、本選が27日(月)に行われる。NHKサイトの該当ページ


 出演者は次の通り。

NHK新人落語大賞】
[出演]桂三度、三遊亭歌太郎、春風亭昇吉、春風亭朝也、笑福亭べ瓶 (五十音順)
[司会]林家たい平、藤井彩子アナウンサー


 テレビ放送は11月1日の土曜日、総合で午後3時5分~4時18分予定。

 今回は、ご案内のみ。予想は、しない。
 なぜなら、聴いたことのない人が過半数だからである。それは去年と一緒だな・・・・・・。
 
 あえて、私が期待している二ツ目さんが出演していないから、と加えよう。

 以前にも書いていることだが、予選の内容が公開されていないことが、このイベントの大きな問題だと思っている。
 2013年10月21日のブログ

 どんな予選を経て、この五人が残ったのだろうか・・・・・・。

 小辰や一蔵、夢吉などが予選に出ることが案内され、落語愛好家が観覧できるのなら、ぜひ行きたいと思っているのだが・・・・・・。

 未見の中で朝也は、拙ブログへのコメントをいただく複数の方が高く評価されているので、楽しみにはしている。

 放送時間は外出する予定なので、録画を見てから、何か書こうと思っている。
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by kogotokoubei | 2014-10-20 20:17 | テレビの落語 | Comments(12)
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(BS朝日サイトの同番組紹介ページより借用)
「BS朝日」サイトの該当ページ

 昨年11月に放送されたBS朝日の「君は桂枝雀を知っているか-伝説の天才落語家の真実-」が、命日の翌日4月20日(日)の夜九時から再放送されるようだ。

 BS朝日のサイトから、「放送内容」を引用する。BS朝日サイトの該当記事

大阪・朝日放送に保存されている「枝雀寄席」などの貴重な資料映像を活用しながら、枝雀の落語を具体的に分析する。また、桂枝雀の2人のご子息をはじめ、兄弟弟子や弟子、枝雀ファンの各界の著名人など、多くの方の証言から枝雀の人物像を構築していく。

コメントをいただいた方々
・前田一知(長男)、前田一史(二男)
・小佐田定雄(落語作家)、佐渡裕(指揮者)、養老孟司(解剖学者)、 段田安則(俳優)、長沖渉(演出家・脚本家)
・桂ざこば、桂南光、桂雀三郎、桂文之助、桂九雀(桂米朝一門)
・桂福團治、月亭方正

特に2人のご子息からは、“素顔の桂枝雀”について貴重なお話を聞かせていただく。長沖さんからは、病気で苦しむ枝雀との隠れたエピソードを語ってもらった。
さらに、枝雀が行きついた笑いの理論「緊張の緩和」についても考察。「緊張の緩和」理論とは何か、落語作家の小佐田さんをはじめ、枝雀を見守ってきた身近な人物として弟子の皆さんにも解説していただいた。

また、枝雀が笑いと落語の研究をしたためたノートを見せていただくことができた。そこには「笑いの性質の13分類」「落語の快感構造」と題し、どのようにしたら自らの落語をお客さんに届けることができるか、考察して書き記されていた。枝雀落語は見方によっては傍若無人かのごときだが、実は、お客様に喜んでもらうために徹底して科学的に分析された集大成であることがわかる。枝雀落語の特徴をいくつかにしぼり、実際の映像を駆使して検証していく。

桂枝雀が心の病を発症し、自ら死を選んでしまった理由は最後までわからないところであるが、今回の取材を通して、枝雀の落語に対する真摯(しんし)な思いこそ枝雀落語の基本であることがよく理解できるだろう。



 11月に観た感想などは翌日記事にしたが、未見で次の日曜を楽しみにしている方はお読みにならない方が良いかもしれません。
2013年11月25日のブログ

 芸術祭参加番組だったが、受賞は逃した。もしかすると、枝雀に関する番組は、過去にNHKで優れた番組があったので見劣りがしたかもしれない。
 没後十年の2009年放送の二つの番組、春総合テレビで放送された「あの人に会いたい」と、秋にBSで放送された「桂枝雀の世界」(なんと五時間)についてはブログにも書いたのでご興味のある方はご覧のほどを。他にも関西地区のみ放送された好企画が過去にあったとも耳にする。
2009年4月11日のブログ
2009年9月26日のブログ

 BS朝日の番組、紹介した制作陣のお奨めのように、私はご長男とご次男の言葉を聞くだけでも見る価値はあると思っている。落語愛好家で11月に見逃した方は、ぜひご覧のほどを。


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by kogotokoubei | 2014-04-15 07:09 | テレビの落語 | Comments(2)
毎週火曜夜に放送されているBS11の「柳家喬太郎のようこそ芸賓館」を見た。

 ゲストは桂福團治の二回目。一回目は見逃していた。
 
 BS11のサイトで次のように紹介している。
BS11サイトの同番組のページ

【2月11日放送】
「桂福團治一人会 その2」
ゲスト:桂福團治

2週続けて桂福團治師匠がご出演!
春團治師匠の一番弟子であり、関西演芸協会会長を務める上方の重鎮・福團治師匠!
「落語の師匠は春團治。人生の師匠は藤本義一。」という福團治師匠。
作家・藤本義一先生と深い交流があり、あの伝説の番組11PMにレギュラーで出演。
藤本先生の直木賞受賞作「鬼の詩」が映画化され、福團治師匠が映画初出演で主演。
壮絶な演技で話題になり、喬太郎師匠も映画「鬼の詩」の大ファンなのだとか。
東京の落語家と多く交流があり、先代の正蔵師匠・談志師匠との想い出もをたっぷり。
落語は志ん朝師匠とのエピソードがある「くっしゃみ講釈」をお届けします。


 藤本義一作『鬼の詩』を以前紹介した。
2013年5月13日のブログ

 福團治が映画で演じた馬喬は、実在の米喬がモデル。女房の露役は、なんと片桐夕子である。映画『鬼の詩』

 昨日紹介した露の五郎兵衛の『上方落語夜話』には、次のような文章がある。

昭和43年、正月の各新聞はたいてい前年またはその年のホープと目される人が取り上げられるものですが、この年は上方落語の充実ぶりを、いろいろな形で取り上げ、小春、小米、朝太郎、春蝶、仁鶴ら若手のはりきりぶりが話題にのぼってきました。

 
 この“小春”が福團治である。ちなみに、“小米”が枝雀。

 『古今東西落語家事典』(平成元年初版発行)から引用。

【桂福團治】 かつら ふくだんじ
  黒川亮 昭和15年10月26日 
 昭和35年5月三代目春團治に入門し一春。同年小春、48年10月四代目福團治を襲名。
 ペケペン落語や『小学生』をはじめとする新作落語で売りだす。現在では、上方では珍しい『蜆売り』『鼠穴』などの人情噺の演じ手として評価を高めつつある。ポリープで声が出なくなった経験から、手話に関心を持ち、手話落語に取り組んでいる。


 番組のプロフィールが正しければ、小春襲名は入門後三年目昭和38年らしい。

 三代目の総領弟子。年齢では志ん朝の二つ下、枝雀の一つ下になる。

 番組前半の喬太郎との会話、かつての落語界の東西交流に関する思い出話が印象的だった。

 上方からは松鶴、米朝、春團治の大御所に福團治などの若手が加わって、末広亭や東宝名人会に十日間出演。東京からは文楽、正蔵、円生などに小ゑん時代の談志、朝太時代の志ん朝も加わって道頓堀角座での東西会。
 角座での交流会では、かしまし娘や宮川左近ショー、横山ホットブラザーズなどが会場をドッカンドッカン大笑いさせた後で談志が登場し、客席に向って「帰んな、帰んな」と言ってから残った客に向って『小猿七之助』を演じたというのは、なるほど家元らしい。
 喬太郎が、この逸話を聞いて“ぶるっ”と身震いがしたと言っていた。「私も『帰んな』って言ってみたいけど、皆、帰るかもしれないなぁ」。

 志ん朝が福團治の家を訪ねて『くっしゃみ講釈』の稽古をしてもらったという逸話も初めて知った。
 福團治の家のミシミシ言う床、ギシギシする戸に、「これ、いいねぇ。噺家の家はこうでなきゃあ」と言って帰っていったが、その後、福團治が新聞で志ん朝が五億円の家を建てたことを知り、「これ、いいねぇ」、というオチで、喬太郎も私も笑った。
 福團治の演じたテープを持って帰ったらしいが、志ん朝がこのネタを高座にかけることはなかった。福團治も、「勉強になるのでぜひ聴きたかった」ようだ。たしかに残念だが、志ん朝には講談が登場したり講釈から落語になったネタ、ほとんどないなぁ。このへんも、談志とは好対照である。

 志ん朝も評価した、福團治の『くっしゃみ講釈』。後藤一山の「難波戦記」が渋くて良かった。

 高座の後の対話では藤本義一の思い出。喬太郎は『鬼の詩』が大好きらしい。さすがに見てるねぇ、この人は。

 福團治は、ある程度の年齢になってからは「肩書きを取っていかなあかん」という藤本義一の言葉を紹介する。手話落語についても、藤本義一が強く支持してくれたらしい。

 今後、福團治は、お伽衆の曾呂利新左衛門の残された咄を掘り起こし“曾呂利ばなし”を試みているとのこと。「温故知新」の言葉で、対談を締めくくった。

 本で読むのとは別な楽しさがある、福團治の昭和落語夜話、という趣きで結構だった。


 福團治が振り返った、昭和三十年代から四十年代にかけての東西交流の活発さを思うと、現在でも、もっと交流があっても良いような気がする。個々人の噺家同士では活発ではあるが、協会同士で定席で十日間通し、なんて交流会はない。
 上方落語協会の会長さんは、いまだに続く自分の襲名披露でお忙しくて、東西交流に向けて努力しようなんて思っていないのかなぁ。
 ぜひ末広亭や繁昌亭で東西交流会を組んでもらいたいと思う。まだまだ聴きたい上方落語は多いし、関西の人にも一部の人気者の他に、いろんな噺家が東京にいることを知ってもらえると思うのだ。
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by kogotokoubei | 2014-02-12 01:41 | テレビの落語 | Comments(0)
NHKのEテレ(旧、教育テレビ)の「趣味Do楽」の月曜日は「落語でブッダ」。

 その二回分の録画を観た。

 第二回目は笑福亭たま演ずる『猿後家』が題材。放送時間の都合で途中は割愛する場面もあるが、題材となる落語の高座のあと、その落語について、仏教的な視点(?)から講師役の釈さんが噺家と語り合う、といった内容。

 たまの高座、以前に増して良くなったねぇ。

 ちなみに第一回目は柳家喬太郎の『仏馬』が題材だった。初回の放送を見逃していたが、再放送を録画して、こちらも見た。

 二回とも、まだ再放送があるので、詳しい内容は書かない。あくまで、このシリーズのご紹介にとどめたい。

 NHKのサイトに、次回の案内が次のように書かれている。NHKサイトの該当ページ

落語を通してブッダの教えを学ぶ教養エンタテインメント番組「落語でブッダ」。第3回は、入船亭扇辰師匠が「甲府ぃ」を披露する。日蓮の教えと法華経に帰依する「法華信仰」について、仏教の名解説者・釈徹宗が解説。「南無妙法蓮華経」のお題目は、「法華経に帰依します」の意。「願掛け」と「願ほどき」(お礼参り)についても解説する。



 扇辰は出身の新潟でお寺での落語会も結構やっているので、十八番のネタの後の対談でどんな話題が出るか楽しみである。

 これまでの二回、講師の釈さんの語りのうまさなどもあるのだろう、そんな堅苦しい内容にはならず、仏教を全面に押し出すというより落語に描かれた人間の本性、談志なら“業”と言うようなものなどについて噺家をまじえて語っている、という感じである。

講師の釈さんのプロフィールをサイトからご紹介。

講師
釈 徹宗(しゃく てっしゅう)

1961年、大阪生まれ。龍谷大学大学院博士課程、大阪府立大学大学院博士課程修了。学術博士。浄土真宗本願寺派 如来寺第19世住職。節談説教研究会副会長。相愛大学人文学部教授。NPO法人リライフ代表として、認知症高齢者のためのグループホーム『むつみ庵』、ケアプランセンターも運営。論文「不干斎ハビアン論」で第5回涙骨賞受賞。主な著書に、『おてらくご~落語の中の浄土真宗』(本願寺出版社)、『いきなりはじめる仏教生活』(新潮文庫)、『ブッダの伝道者たち』(角川学芸出版)、『聖地巡礼 ビギニング』(共著・東京書籍)など。



全八回の内容と放送予定日をサイトから引用。(太字は管理人による)

第1回
落語と仏教は大の仲良し
柳家喬太郎 古典落語『仏馬』(東)
Eテレ 12月 2日(月)
Eテレ再放送 12月 9日(月)
総合再放送 2月 4日(火)

第2回
笑いとお説教の関係
笑福亭たま 古典落語『猿後家』(西)
Eテレ 12月 9日(月)
Eテレ再放送 12月16日(月)
総合再放送 2月11日(火)

第3回
江戸っ子人情と法華信仰
入船亭扇辰 古典落語『甲府ぃ』(東)
Eテレ 12月16日(月)
Eテレ再放送 12月23日(月)
総合再放送 2月18日(火)

第4回
落語の中の仏教説話
露の団姫 古典落語『松山鏡』(西)
Eテレ 12月23日(月)
Eテレ再放送 1月 6日(月)
総合再放送 2月25日(火)

第5回
禅問答を落語で表現すると
柳家喬太郎 古典落語『蒟蒻問答』(東)
Eテレ 1月 6日(月)
Eテレ再放送 1月13日(月)
総合再放送 3月 4日(火)

第6回
なにわ商人文化と浄土真宗
桂 塩鯛 古典落語『お文さん』(西)
Eテレ 1月13日(月)
Eテレ再放送 1月20日(月)
総合再放送 3月11日(火)

第7回
宗教を笑い飛ばす!?
五明樓玉の輔 古典落語『宗論』(東)
Eテレ 1月20日(月)
Eテレ再放送 1月27日(月)
総合再放送 3月18日(火)

第8回
日本人、こころの原風景
桂 文我 古典落語『蛸芝居』(西)
Eテレ 1月27日(月)
Eテレ再放送 2月 3日(月)
総合再放送 3月25日(火)



 落語の祖と言われる僧であった安楽庵策伝を引き合いに出すまでもなく、“咄”が“説教”をルーツとしていると言われているだけに、落語と仏教との縁は深い。

 先日、WOWOWの「W亭」で柳家花緑の、あまりにも饒舌な『中村仲蔵』を見、またその高座をベタ褒めした岡田某のコメントに閉口した。贔屓の噺家をヨイショしまくる姿には、どうしても腰が引ける。

 「落語でブッダ」は落語家より噺そのものを主役とした企画と言ってよいが、テレビで落語を素材にする場合の好企画だと思う。ナレーション(語り)は三宅民夫アナ。

 これからの放送も楽しみだ。東に限らず上方を含む中堅どころの噺家さんが登場するのもうれしい。
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by kogotokoubei | 2013-12-12 00:02 | テレビの落語 | Comments(4)
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 今ほど、昨夜24日にBS朝日で放送された「君は桂枝雀を知っているか!?」の録画を観た。

 上の画像は、BS朝日サイトの番組紹介ページからお借りした。同ページから文章も引用したい。
「BS朝日」サイトの該当ページ

その破天荒な芸風からは想像もつかない計算された笑いの理論、そして心の葛藤…。今、改めて桂枝雀とは何だったのか、その人間に迫るドキュメンタリー。枝雀が自ら死を選んでから14年が過ぎた今年は「枝雀」を襲名して40年に当たる年でもある。不世出の落語家が、真摯(しんし)に落語を追い求めた姿とは…。
語り:宮崎美子

「上方落語の爆笑王」といわれた桂枝雀が、1999年4月に亡くなって早や14年。今では、枝雀の高座をナマで見た人も少なくなったが、その存在は忘れ去られていくどころか、逆に大きな注目を集めている。大きな要因の1つは、若者に人気の芸人たちがこぞって枝雀へのリスペクトを表明していること。その代表が松本人志、千原ジュニア。彼らの発言によって、これまで落語の評論家やファンの間で高い評価を得てきた枝雀の偉大さが再認識されている。芸人の山崎邦正(月亭方正)は、枝雀没後に枝雀落語に傾倒し、落語の道へ進み始めた。さらに、佐渡裕(指揮者)、段田安則(俳優)、養老孟司(解剖学者)、長沖渉(演出家)ら、さまざまな分野で影響力を持つ著名人たちが枝雀を評価している。最近でも次々と「落語全集」のDVDが出版されていることは、枝雀の人気がいまだに衰えていないことを証明しているだろう。


 民放としては、多くの関係者の証言や映像を中心に、なかなか気合の入った二時間番組だった。もう少し、サイトから引用。

大阪・朝日放送に保存されている「枝雀寄席」などの貴重な資料映像を活用しながら、枝雀の落語を具体的に分析する。また、桂枝雀の2人のご子息をはじめ、兄弟弟子や弟子、枝雀ファンの各界の著名人など、多くの方の証言から枝雀の人物像を構築していく。

コメントをいただいた方々
・前田一知(長男)、前田一史(二男)
・小佐田定雄(落語作家)、佐渡裕(指揮者)、養老孟司(解剖学者)、 段田安則(俳優)、長沖渉(演出家・脚本家)
・桂ざこば、桂南光、桂雀三郎、桂文之助、桂九雀(桂米朝一門)
・桂福團治、月亭方正

特に2人のご子息からは、“素顔の桂枝雀”について貴重なお話を聞かせていただく。長沖さんからは、病気で苦しむ枝雀との隠れたエピソードを語ってもらった。



 枝雀に関するテレビ番組と言えば、没後十年の2009年放送の二つのNHKの番組を思い出す。春に総合テレビやBSでも放送された「あの人に会いたい」と、秋にBSでの「桂枝雀の世界」(なんと五時間)で、見た感想をブログにも書いた。
2009年4月11日のブログ
2009年9月26日のブログ

 この番組は、タイトルを考えると若者を意識したのかもしれない。たしかに前半は若者に人気があるらしいお笑い芸人が登場する。彼らが枝雀を高く評価していると言うことに関しては、若い人が枝雀を知るきっかけになるのなら良いことだろう。彼等にそれ以上に付け加えるコメントはない。

 私が前半で楽しく見ていたのは、『雨乞い源兵衛』のマクラの映像。あの枝雀独特の天気(地球)の長い歴史に比べて圧倒的に短い歴史しかない人間の天気予報が当らないのは当り前、というマクラが楽しい。このマクラの原型とでも言うべきものは、1973年、枝雀襲名直後の10月15日に大阪朝日生命ホールで収録された『日和ちがい』のマクラである。「桂枝雀と申します。旧名を小米と申します。今後ともよろしくお付き合いのほどをお願い申し上げます」とあいさつする若々しい声が、耳に残っている。アメーバから魚類、両生類から爬虫類を経て鳥類、そして哺乳類に進化する様子を枝雀ならでは芸で楽しく紹介してくれる。二本足歩行が可能なのは呼吸をするからだ、という珍説も可笑しい。

『代書』における松本留五郎の履歴書の言い方の変遷も、映像で続けて見ると楽しい。
80年6月:ジレキショ
84年7月:ギレキショ
88年3月:リレキシオ
92年1月:ギレレレ・・・キショ

 常にネタを、その時の自分の基準で磨き続けた、ということなのだろう。

 小佐田定雄が指摘する通り、同じ内容を繰り返すのではなく、もっとおもしろくするにはどうしたらいいかを考え続けた人なのだろう。

 中盤でうれしいのは、若かりし日の師匠米朝との対話場面だ。その対話や弟子の南光、雀松、そして弟弟子ざこばなどの証言で、食べ物の過度な凝り性が紹介された。一年通してフグを食べたり、ホルモン焼きを食べたり、という極端な懲り方は、枝雀のどんな哲学に基づいているのだろうか。

 後半で印象深いのは、番組紹介ページでも書かれているように、長男の一知、次男の一史へのインタビューである。二人ともミュージシャンとして、父のDNAを継承しているらしいし、一知は時折高座にあがって、玄人筋の評価も高いようだ。

 長男一知は、飲み屋に迎えに行って、酔った父の代わりに、子供の一知がタクシーの運転手に料金を払って「領収書いただけますか」と言い、家に連れ帰る役だった、とのこと。

 一知が1972年3月生れ、一史が1977年の3月生まれ。父が旅立ったのが、それぞれ27歳と22歳。その当座には、語れなかった思い出を、今では冷静に振り返ることができるのだろう。ファミコンに一番はまったのが父だった、という話も微笑ましい。

 一知「子供みたいなお父さんでした」
 一史「どんなことでもみくびらなかった」

 彼らには、何事にも一所懸命な父の姿が、しっかり記憶されているようだ。

 サゲの分類は有名だが、小佐田定雄が語る、“スライド”や“知らず困り”などの「笑いの十三分類」や、「落語の快感構造」は、初めて知った。小佐田さんには、枝雀関連本の次回作としてぜひ書いてもらいたいものだ。

 指揮者の佐渡裕の枝雀ファンぶりも有名で、海外に出向く際はたっぷり枝雀のCDを持って行くことは、枝雀のCDのライナーノーツにも佐渡が書いている。

 また、1996年10月から1997年4月にかけて放送されたNHKの朝ドラ「ふたりっこ」の収録での逸話を、当時のディレクター長沖渉が回想した場面も、印象的だった。
 
 永世名人として将棋界に君臨する米原公紀役だったのだが、挑戦者である内野聖陽が扮する森山史郎に敗れる場面を撮影する際の話。
 長沖の元に電話が入る。「まったく科白が入りません・・・」と、鬱状態の枝雀から泣きが入った。長沖は、「一行づつでいいですから」と説き伏せて収録を行った。その放送を見た本人からの直筆の手紙も紹介された。
 最後の収録も放送された(NHKはよく貸してあげたねぇ)が、何とも悲壮感のある表情である。亡くなる二年前のことだが、相当きつかったのだろうなぁ。

 全体の中で、もっとも印象に残ったのが次男の一史の言葉。

 「なぜお父さんは心の病になったと思うか?」という問いかけに、しばらく考えてから発した言葉。

 「僕の解釈ですと・・・一般的には噺家として突き詰めすぎたと言われていますけど・・・僕は巷間で言われているようなことではないのではないかと思うんです・・・癌になった人に、なぜ癌になったかとか聞かないでしょう・・・かなりシンプルに、病気になったんだと思います」

 まったく、その通りだと思う。芸を追求するあまり、などという説明は後からいろいろと語られるが、あくまで病にかかった、としか言えないのだと思う。その原因をあれこれ考えても致し方のないことであろう。
 彼も、これまで数え切れないくらいの「なぜ?」と問いかけた結果、“シンプル”に考えることができるようになったのではなかろうか。

 私のような枝雀ファンも、そんな思いで、ようやく映像を楽しく見ることができるようになったような気がする。

 提供が製薬会社だったことだけは、少し引っかかるが・・・・・・。

 芸術祭参加らしい。受賞してもしなくても、見逃した落語愛好家の方のために再放送を希望する好企画だった。
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by kogotokoubei | 2013-11-25 20:32 | テレビの落語 | Comments(8)
昨日、放送を見て記事を書いたが、どうしてもしっくりこないので、この大会の予選について書きたい。

 NHKのサイトで予選の案内は見たことがない。予選については、我々落語ファンに対して、まったく情報が遮断されている。よって、いつ開かれたのか、会場に観客がいたのか観客不在だったのか、また何回開催されたのかなどが、分からない。

 これって、結構な権威を持つに至っていると思われる大会において、許されることなのだろうか。本選はサイトでも案内されるし、東京と大阪で隔年で観客を入れて開催しテレビ放送もされているのに、予選には落語愛好家との接点がない。

 たとえばローカルなイベントではあるが、「さがみはら若手落語家選手権」は、予選も公開されていて、予選通過は観客の投票で決まる。複数(だいたい四回)予選があり、各回で最多投票の人と、もっとも僅差で二位だった人の五人が本選に出場する。
 予選も本選も日曜開催なので私自身はほとんど行けない(過去に予選に二回だけ参加)のだが、客が参加できる非常にオープンな選考方法で、このイベントに私は好感を持っている。
 今年三月に本選があった第十二回大会は笑福亭羽光、昨年は桂才紫が優勝している。過去には三遊亭萬橘(当時はきつつき)、立川志の八、三遊亭歌奴(当時は歌彦)なども優勝している。結構、流派を超えて選ばれている。

 さて、NHK新人演芸大賞は、なぜ予選を秘密(?)に開催するのだろう。出演した落語家のブログを探すと、NHKのスタジオで予選は行われているらしい。今回の結果に関する新聞の記事には、予選に95人参加、と書かれている。東西の合計だろうが、五人位づつで実施しているなら合計20回近くになる。まさかとは思うが、十人ほどまとめて開催しても十回近く実施しなければならない勘定だ。それを東京と大阪で“秘密裡”に行なっているというのは、落語愛好家として、どうも納得できない。
 
 
 どうせなら、公開制で観客の投票も何らかのかたちで審査に反映してはどうだろう。

 公開し観客の投票も参考にするとなると、デメリットとして“組織票”の問題がある。しかし、その組織票だって、それだけ応援する人がいるということは良いことだろうと、思えなくもない。たとえば、審査員を六名人選し各一票、そこに観客の最多得票を一票分として加えるなど、方法はあるだろう。少しでも自分の票が結果を左右する、という参加意識が客の態度にも良い緊張感を与えるだろう。

 落語通の方の中にはテレビの落語は見ない人もいらっしゃるが、公開制とすることで、伸び盛りの噺家の真剣勝負の生の高座を楽しむ機会をつくることにもなる。

 もし予選を公開制にしてくれるなら、少なくとも私は、入船亭小辰や春風亭一蔵、立川こはるなどが参加するなら、何とか都合をやりくりして行こうとするだろう。あるいは、都合がよければ、贔屓の噺家が出ていなくても、まだ聴いていない二ツ目さんが出る予選会に行くかもしれない。そういった落語愛好家の方が結構多いのではなかろうか。

 今のままで予選を秘密主義で行っていると、どうしても、本選出場者選抜の背景を疑ってしまうことになる。何らかの力が働いているのではないか、と勘ぐりたくもなる。少なくとも公開することで、そういった嫌疑も解消される方向に進むだろうし、何より若手落語家が必死に高座をつとめる姿を楽しむことができる。

 今回の本選、好みの問題をあえて棚に上げるならば、馬ること紫が最初の審査結果で同数トップだったのは、了解できる。しかし、5点満点は10点満点に変更すべきかと思ったなぁ。
 各審査員の審査結果を公表し、決選投票も挙手でオープンに行なったことは評価してよいだろう。これまでなかった情報公開である。それだけに、予選の“秘密主義”が残念だし、ストレスがたまるのである。

 何か予選を公開できない理由があるのだろうか?
 
 たとえば、
  次回の優勝者が所属する協会があらかじめ決まっているとか、
        NHKへの貢献度の高い芸能事務所を優遇するとか、
             その噺家の師匠にNHKの担当が脅されているとか・・・・・・。

 そんなことがないなら、ぜひ予選も公開制にして欲しいものだ。
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by kogotokoubei | 2013-10-21 06:08 | テレビの落語 | Comments(4)
今、放送を見たところ。事前に出演者のプロフィールを含めて書いた通り、聴いたことのない人も多く今回は予想ができなかった。
2013年9月20日のブログ

 落語協会のサイトで大賞受賞者を事前には知っていたが、いったい五人がどんな高座をした結果そうなったのかを確認するためにも放送を見た。

次の七名の審査員が五点満点で審査していた。(いつものように敬称略)
東京落語界から金馬、上方からは病後の回復状況を心配していた染丸。繁昌亭支配人の恩田。なぜか赤井英和。堀井憲一郎。神津友好。NHK大阪放送局のチーフプロデューサー藤澤。

出演順に寸評と私の五点満点評価。

立川志の春『ナンシー』
 初めて聴くこの人は、新作。喬太郎の『夜の慣用句』に似た上司と部下の盛り場での会話が中心。しかし、上司一人、部下一人なので空間の広がりに欠けるし、一本調子の語り口に、ほとんど“間”が入らない客を疲れさせる高座。金馬や堀井憲一郎は褒めていたが、社交辞令としか思えなかった。採点は3。

春風亭昇吉『たけのこ』
 喜多八がたまに演るらしいが、私は初めて聴くネタ。侍役は確かに恰好がつくが、自分でその姿に酔っていたような印象。染丸が講評していたが、口調がまだたどたどしくて痛々しかったなぁ。昇吉は昨年の旬を無視した『たがや』よりはネタ選びの工夫を含め良かったが、4どまり。

鈴々舎馬るこ『平林』
 演者によって細工のしやすい噺だが、この人の好きな歌入りでの改作。かつて落語会で聴いた頃からは成長が見える落ち着いた高座だったが、評価は4を越えない。たい平の質問に「これが師匠馬風ゆずりの鈴々舎の芸です」と答えていたが、そうかなぁ。小せんだっている。

露の紫『厩火事』
 聴くのを楽しみにしていた人。“芋蛸南京”ばかり食わせている、と亭主が怒ったので喧嘩になった、というのが噺の発端だった。兄さん(東京落語の隠居役)は「あんな酒飲みなんか、やめとき」と言って唐土(もろこし)の学者と“さる”旦那の例からサゲまでは、ほぼ東京版と同じ。
 非常に結構だった。ネタ選びも良かったと思うし、演じ分け、間の取り方も他の四人から頭一つ抜けていたように思う。誰か一人には最高点5をつける決まりがあるのなら、私は迷わずに5をつける。

月亭太遊『たまげほう』
 初めて聴く。新作だった。古典で言うなら『てれすこ』に似たシュールな筋書き。しかし、あそこまで造語が続くと、聴いていてしんどい。とはいえ、最年少で私は将来性を強く感じた。期待をこめて4とする。


最後に審査員が五点満点で点数をつけ一人づつ公開していた。
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       金馬  染丸  恩田  赤井  堀井  神津  藤澤    計
志の春    4   4   4   4   4   4   4    28
昇吉      5   5   5   4   4   5   4    32
馬るこ     5   4   5   5   5   5   5    34
露の紫    5   5   5   5   5   5   4    34
太遊      4   4   4   5   3   3   4    27
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 馬ること紫が同点となり七人がどちらかの名札を挙げる決選投票。染丸、恩田、赤井は紫、他の四人が馬るこで大賞となった。
 藤澤審査員は、大阪放送局の人なのに出身は東京なのだろうか・・・・・・。それとも逆に地元の上方を押しづらかったのか。いずれにしても彼の審査結果が左右して露の紫は大賞を逃した。私の審査結果では差をつけて大賞は紫だ。私の評価が染丸に近いのが、なぜかうれしい。紫には来年もう一度挑戦してもらいたい。東京の立川こはるに加え上方の露の紫、この二人が女流落語家において私が期待する若手となった。

 今年は予選で敗れたのかもしれないが、来年こそ小辰、一蔵に本選に出場してもらいたい。予選に出ていたら、決して馬るこにひけをとることはないはずなのだがなぁ。
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by kogotokoubei | 2013-10-20 16:24 | テレビの落語 | Comments(2)
今年のNHK新人演芸大賞<落語部門>は、10月18日(金)に大阪で開催されるようだ。しばらく落語部門の出演者が紹介されていなかったが、ようやく予選が終ったらしい。

同イベントのサイトから引用。
「NHK」ネットクラブサイトの該当ページ

<落語部門> 平成25年10月18日(金)
開場:午後5時30分 開演:午後6時10分 終演予定:午後8時

会場
NHK大阪ホール  
大阪市中央区大手前4−1−20
(交通:大阪市営地下鉄中央線・谷町線「谷町四丁目」駅下車、2号・9号出口よりすぐ)

主催
NHK大阪放送局


そして、、放送は、

<落語部門>
平成25年10月20日(日)午後4時20分~5時29分 <総合テレビ>


予選を勝ち抜いた下記の五名も写真付きで紹介されている。

春風亭 昇吉、立川 志の春、月亭 太遊、露の 紫、鈴々舎 馬るこ (50音順)


 ここ数年、競馬予想の真似事をしているのだが、今年は困った。生の高座を聴いたことがあるのは、昇吉と馬るこの二人だけ。他の三人はテレビなど他の媒体からも聴いたことがない。

 とりあえず、五人のプロフィールを眺めてみよう。東京から三名、上方から二名の出場。

<東京>
春風亭昇吉
落語芸術協会のサイトからプロフィールを引用。「落語芸術協会」サイトの該当ページ
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芸名 春風亭 昇吉
芸名ふりがな しゅんぷうてい しょうきち
芸種 落語
階級 二ツ目
出囃子 独楽
芸歴 平成22年5月下席 二ツ目昇進
ホームページ http://ameblo.jp/shokichiblog/
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 相変わらず、情報が少ない。ちなみに、昨年大賞を受賞した同じ協会の桂宮治のプロフィールは次のようになっている。「落語芸術協会」サイトの該当ページ

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芸名 桂 宮治
芸名ふりがな かつら みやじ
本名 宮 利之
本名ふりがなみや としゆき
生年月日 昭和51年10月7日
出身地 東京都
芸種 落語
階級 二ツ目..
出囃子 阿波踊り
芸歴 
 平成20年2月 二月下席より浅草演芸ホール楽屋入り
 平成20年3月 浅草演芸ホールにて初高座「子ほめ」
 平成24年3月 下席より二ツ目昇進
出演番組 NHKラジオ第一「日曜バラエティー」レギュラー出演中
受賞 平成24年 NHK新人演芸大賞
趣味 適度な飲酒・子育て・家族と戸越銀座を散歩
コメント とにかくお客様に笑っていただけるように・・努力します!
ホームページ http://katuramiyaji.com/
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 昇吉もラジオかテレビに出ていたように思うし、出身大学は落語愛好家の方でご存知な人も多いだろう。まぁ、あの大学の名をあえて書かないのは結構だが、他に書くべきことはあるはずだ。

 さて、次は立川流からの出場。

立川志の春
 立川一門のサイトからご紹介。「立川流」のサイト
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たてかわ・しのはる
本名:小島一哲
生年月日:1976/8/14
出身:大阪府
    イェール大学卒
出囃子:供奴
問合せ先
http://shinoharu.com
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 そうか、志の輔の弟子にイェール大卒がいるらしいとの噂は聞いたことがあったが、この人か。こっちはしっかり「イェール大学」と書いている^^

 彼のブログのプロフィールも紹介。立川志の春のブログ
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プロフィール
ニックネーム:立川志の春
性別:男性
誕生日:1976年8月14日0時頃
出身地:豊中生まれ柏育ち
お住まいの地域:東京都
職業:その他 職業詳細:落語家(二つ目).

自己紹介
立川志の輔の三番弟子。
25歳で初めて生の落語を観て衝撃を受ける。
2002年10月入門、2011年1月二つ目昇進。
イェール大学卒業後三井物産に3年半勤務。
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 今年の大会、どうも高学歴噺家の争い、などと囃し立てられそうだなぁ。司会は林家たい平らしい。ちなみに、たい平はこの大会が漫才と落語に分かれていない時で、大賞を爆笑問題が受賞したため、「悲劇の落語家」とネタにしている。
「日刊スポーツ」サイトの該当記事

 さて、次は、昨年この大会のことを書いた時に、いち早く出演者情報をブログで書いていたので引用させてもらった人。昨年は予選敗退だったので、気合が入っているだろう。

鈴々舎馬るこ
 落語協会のサイトからご紹介。「落語協会」サイトの該当ページ
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生年月日 1980年08月04日
出身地 山口県防府市
出囃子 UWFプロレスのメインテーマ紋鈴
芸歴
 2002(平成14)年 大正大学文学部中退
 2003(平成15)年05月 鈴々舎馬風に入門
 2003(平成15)年06月01日 前座となる 前座名「馬るこ」
 2006(平成18)年05月21日 二ツ目昇進
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 ちなみに、名前の呼び方は「まるこ」。


<上方>
月亭太遊
上方落語協会のサイトからご紹介。「上方落語協会」サイトの該当ページ
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1.芸名/月亭太遊(つきていたいゆう)
2.本名/後藤 征平
3.生年月日/1984年 (昭和59)年 4月21日
4.出身地/大分県竹田市
5.血液型/A型
6.入門年月日/2010年 (平成22年) 12月12日「月亭遊方」
7.出囃子/
8.紋/
9.趣味/オムライス全般
特技/よく食べる
10.ホームページ/http://www.ynn47.jp/kyoto/
11.所属/よしもとクリエイティブ・エージェンシー
12.その他/大分県立緒方工業高校卒
第26回ABCお笑い新人グランプリ新人賞受賞(漫才で)、キングオブコント2010準決勝進出ほか
ひとこと/太ってて遊んでばっかりの太遊です。かわいがってやって下さい。オムライスが大好きです。食べさせてやって下さい。
「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、京都府在住。特設サイト「YNN47 LIVE」Ustream配信中。
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 月亭がついてなければどの一門か推測できにくい名前だが、師匠の関係からは、可朝--->八方--->遊方--->太遊となるので、八方の孫弟子、可朝の曽孫(ひまご)弟子、ということか。

露の紫
この人のプロフィールも、上方落語協会のサイトから。「上方落語協会」サイトの該当ページ
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1.芸名/露の紫(つゆのむらさき)
2.本名/矢野 ゆかり
3.生年月日/1974年 (昭和49)年 4月6日
4.出身地/愛媛県
5.血液型/A型
6.入門年月日/2008年 (平成20年) 10月23日「露の都」
7.出囃子/
8.紋/
9.趣味/そば打ち・陶器集め
特技/イベント司会
10.ホームページ/http://ameblo.jp/murakugo/
11.所属/露の都事務所
12.その他/姫路学院女子短大卒
ひとこと/素直な落語を目指して頑張ります。
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 都の弟子、五郎兵衛の孫弟子。

 上方の二人は、米朝門下でも、六代目松鶴門下でもない一門からの出場で、これは結構珍しいように思う。


五人の入門順は次のようになる。

2002年 立川志の春
2003年 鈴々亭馬るこ
2007年 春風亭昇吉
2008年 露の紫
2010年 月亭太遊

 聴いたことのある二人について。

 昇吉は昨年も出場して、季節感度外視の『たがや』だった。さて今年はどんなネタで勝負するのだろうか。自分の芸に埋没するタイプのように思うので、どれだけ客席と一体感を出せるかが重要なポイントだろう。客を置いていかないことが大事だと思う。

 馬るこは初出場。私は彼の高座に結構辛口な感想を書いてきた。この人は器用なのだと思う。その器用さに溺れず、ウケばかり狙うことも自制したら、基本的な力はある人だと思うのでおもしろいかもしれない。客に媚びないことが大事だろう。
 
 他の三人は聴いたことがないので、優勝予想は無理ですねぇ・・・・・・。

 期待しているのは、露の新治と同門の露の紫。師匠露の都は、日本で最初の女性落語家。古典一筋の人で、この師匠に鍛えられ、新治にも稽古をつけてもらう機会もあろうと察するので、大いにテレビ放送が楽しみだ。
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by kogotokoubei | 2013-09-20 20:23 | テレビの落語 | Comments(0)
WOWOWで5月5日に放送された「志の輔 in PARCO 2013」を録画しておいたので、今ほど観た。

 WOWOWのサイトから、ネタ二席の短い説明を引用。
WOWOWのサイトの該当ページ

新作「質屋暦」:
旧暦から新暦への暦の変わり目で、人はいかにとまどい、不思議な振る舞いをするのか。志の輔らくごならではの、ひとのおかしさをやさしくのぞきこんだ2013年の新作。
古典「百年目」:
春の情景がおりこまれた古典落語の傑作。現代でも通じる厳しい上下関係のなかに、ひかえめながらしっかりとしみこんでいる情愛の世界を描く。



 結論から。何度か、この試みに批判的な内容を書いてきたが、同じネタを一カ月近く上演する会、そろそろ曲がり角だろう。

 一席目の『質屋暦』。この噺は、私が以前に書いたように、明治5年は12月3日から明治6年の元旦になるという、それまでの太陰太陽暦からグレゴリオ暦に改暦したことを題材。
2013年1月14日のブログ
2013年1月15日のブログ

 『質屋暦』は、改暦に伴う大工と質屋とのやりとりが中心だが、私は楽しむことができなかった。因業な質屋伊勢屋が改暦を逆手に取り利子を多くとろうする。「女房を質に入れてでも金を持って来い」と伊勢屋に言われ、大工の女房が、「それじゃ私行って来る」という落語らしい展開はある。大家の知恵を借りて伊勢屋との戦い(?)に勝ったので調子にのってしまった大工夫婦。伊勢屋と対照的に一人暮らしで気の優しい質屋の対応からサゲに至るが、筋書きに捻りがない。登場人物が大工夫婦、大家、二軒の質屋の主人、という具合で、長屋の広がりが見えない。「12月3日の明日が元旦?!」ということで、長屋一同の騒動なども描けたはず。
 何より、あの改暦を題材として、あの志の輔が作る新作がこの程度なのか、というのが正直な感想だ。私なら、サゲを先にイメージするなぁ。「暦(好み)の問題です」なんてね^^

 あらためて、改暦のことを、以前にも紹介した書から引用したい。

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『旧暦と暮らす-スローライフの知恵ごよみ-』松村賢治著(文春文庫)

 1月15日のブログで紹介した本。松村賢治さんは、社団法人大阪南太平洋協会の理事長で、同協会では「旧暦カレンダー」を発行している。
(社)大阪南太平洋協会

 「第六章 なぜ旧暦が使われなくなってしまったのか」の「改暦の怪」から引用。

 「改暦は、脱亜入欧、富国強兵、文明開化促進の要」という大義名分は、まったく正当なものに違いありません。しかし、実際のところは、明治政府の懐具合が、改暦の大きな要因だったようです。廃藩置県を断行して、中央地方共々、お役人のサラリーは月給制になっていました。その上、政府は外国人のアダバイザーや教育指導者をたくさん雇い、目白押しの大改革に、更なる大出費を迫られていました。
 明治六年は、「旧暦」のままだと閏六月があり、給料日が十三回ある年でした。
「もし、明治五年十二月三日が、明治六年のお正月になり、翌年が「太陽暦」で、閏がなくなったら・・・・・・」
「難なく、十二月と六月、二ヶ月分の給料がカットできる!!」
 どうもこれが、大急ぎの改暦の第一の理由だったようです。

 さて、他のアジア諸国の改暦事情は、どうだったのでしょう。韓国は、明治二十九(1896)年、中国が辛亥革命の翌年、明治四十五(1912)年です。日本は明治六(1873)年ですから、確かに、アジアでの西欧化の先頭に立ったわけです。
 アジアの中の日本という連帯感を、旧暦害悪論が少なからず打ち壊し、他のアジア諸国の不興を買ってしまったことは、否めない事実のようです。
 国際交流の面から捉えてみても、アジアの風土に根ざした生活規範を全面否定して、ヨーロッパの仲間入りを目指した日本を、周辺アジア諸国の人々がどのように感じていたのか、そういった面での思いやりに欠けた行動が、後にアジアの人々よの間に、大きなわだかまりを作る原因となったのかも知れません。
 今の我が国のひずみは、季節感や古き良きものへの愛着心の喪失も含めて、自然に則した社会運営の歯車が、急激な改暦で狂っていった結果かもしれません。


 こういった改暦の背景、史実があるので、この題材で落語をつくるなら、もっと違った噺を練ることができたのではないかと思う。
 冒頭で志の輔が説明したように、役人の給料がほぼ二ヶ月分、大幅にカットされているのだ。そういった状況に、いくらでもネタは見出せるのではないか。また、それは、落語本来の、笑いを伴った権力への風刺ともなるのではないか、とも思う。
 私は、これまでの志の輔の新作のレベルの高さを評価している。『みどりの窓口』や、PARCOで初披露された『歓喜の歌』は好きだ。しかし、正月の二十日間通しで演じられる“明治の改暦”を題材とした『質屋暦』は、正直なところ高く評価できない。

 次に古典の『百年目』だが、こちらもあまり楽しめなかった。
 まず、噺全体が“饒舌すぎる”。向島の花見の場面に、『長屋の花見』のクスグリなど必要だろうか。ウケを狙ったとしか思えないが、志の輔らしくない。
 その向島で、堅物と思っていた番頭が芸者や幇間と花見で騒いでいる場面に偶然出会った大店の主。慌てて帰ってから悶々と一夜を明かす番頭。そして翌朝の主人と番頭との対面。このヤマとなる場面が、私には腑に落ちない。まず、お茶を淹れて番頭に奨める場面は、やや冗長だった。そして、主人が「来年は必ず番頭さんに店を持たせます。だから、それまではやめずにいておくれ」と頭を下げる演出、この噺には似合わないだろう。これほどへりくだった主人を見たのは初めてである。
 ネタの解釈は噺家それぞれ、と言うこともできるが、この噺で主人と番頭の関係は逆転しないだろうと思う。加えて、主人が頭を下げた際、番頭は「頭を上げてください」などとは言わず、一瞬の間の後で「分かりました」と答える。これまた違和感ありだ。
 ヤマ場を無理に引き伸ばしているような印象で、その試みが成功しているように思えない。パルコでネタおろしの内容なのか、以前からの構成・演出なのかは知らないが、私は志の輔らしくないように思う。


 正月の年中行事となり、芸能人も多数会場にやって来るらしいパルコ。私は一度も行ったことはないし、今後も行くつもりはない。同じネタを20日間、ということと木戸銭の高さが納得できないからだ。

 行かない私がこう書くと、志の輔ファンやパルコ好きな落語愛好家から大ブーイングがあるだろうと覚悟して書く。

 「志の輔さん、しばらくパルコを休みましょう。残念ながら芸が荒れています。あなたには充電が必要です」
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by kogotokoubei | 2013-05-06 20:37 | テレビの落語 | Comments(6)
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 先日、三三から届いたハガキの案内から、14日の「オデッサの階段」に出演することを書いたが、録画を今見たところだ。

 テレビでしか得られない情報として、お婆さんを見ることができて良かった。新宿末広亭の最前列で大きな声で笑っていた少年のことを、今でもよく覚えているようだ。
 三三にとって、お婆さんの存在が大きかったことは、フジTVサイト内の番組ページに次のようにあることで確認できよう。
フジTVサイトの該当ページ

落語家・柳家三三。彼は小学生の頃、落語の本やテレビを見たことで、その魅力にはまっていった。

落語好きの祖母とも、よく寄席に通った。


 タイトルが「柳家三三の観客」となっている。結局、この番組は、三三は誰を客として落語をするかというテーマに対し、あの時の“少年三三”が、年間600席以上の三三の高座全てを聴く唯一最重要な観客、ということで締めている。
 
 出演する噺家は小朝と談春と、市馬の三人。師匠のことは紹介されるが、本人のコメントは登場しない。逆に、稽古をつけない師匠や、中学卒業時に入門志願した際、「せめて高校は卒業しなさい」と言った言葉などを、三三や父親が、「きっと、こういう意味があるのだろう」と忖度するコメントが続く。

 談春は、「あの年で、あれだけ落語が好きな噺家はいない」と褒めながら、「私と付き合えるんだから、嫌な奴ですよ」と落し、小朝は、「落語の美学を持っている」と指摘しておいて、「変態です」と付け加える。まぁ、お約束とも言えるような内容。

携帯電話が鳴った場合の対応は、本人の言葉で考え方が分かった。なるほど。

 この番組は、「オデッサの階段」と呼ばれる階段に当人を座らせ、関係者や関連する内容について、本人に見てもらい、その感想などで構成するもののようだが、ちょっと、慌しかったかなぁ。力道山の街頭テレビやマジシャン、サーストンの三原則などは必要だったのか、私には疑問である。
 夏目漱石が『三四郎』の中で展開した、三代目小さんと初代円遊の評価を題材にしたのは結構。この部分をもっと拡大しても良かったように、個人的には思った。このテーマについて小朝や談春の見解を聞いて欲しかった。

 結果としては、短時間で三三という噺家の人と芸への考え方を鳥瞰できるような内容ではあった。とにかく、お婆ちゃんが良かった。もっと、三三との寄席でのエピソードを聴きたかった位だ。まさに、三三落語の原点が、そこにあったであろうから。
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by kogotokoubei | 2013-02-16 10:20 | テレビの落語 | Comments(0)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛