噺の話

kogotokoub.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:テレビの落語( 94 )


 26日に堺市で開催された「NHK新人落語大賞」の結果が、すでに新聞報道で明らかになっている。
 スポニチから引用。
スポニチの該当記事

NHK新人落語大賞に桂佐ん吉 故米朝さんの下で内弟子修業

 NHK新人落語大賞の本選が26日、堺市の市立美原文化会館で開かれ、大賞に桂佐ん吉(31)が選ばれた。

 佐ん吉は大阪市出身で、2001年に桂吉朝さん(05年に死去)に入門。今年3月に死去した桂米朝さんの下で05年まで3年間、内弟子修業をした。

 予選は東京、大阪で開かれ、計106人が参加した。本選の模様は31日午後3時5分から、NHK総合で放送される。 [ 2015年10月26日 21:17 ] 

 NHK大阪放送局のブログの記事でも結果を掲載しているので、ご参照のほどを。
NHK大阪放送局のブログ

 先日、予想を書いた。
2015年10月21日のブログ

 これまでの大賞受賞者の歴史などから、桂佐ん吉の優勝と予想したので、結果として、予想は当たった。

 しかし、テレビを含め佐ん吉の高座を聴いたことはなく、あまり自慢にはならない。

 NHK大阪放送局のブログに、“2位とわずか1ポイント差という接戦”と書いてある。

 私の予想は、小痴楽との一騎打ちで佐ん吉の勝ち、としていたので、この1ポイントの差の相手が小痴楽だったのか、他の人だったのかが、気になるところだ。

 放送は、総合テレビで10月31日(土) 午後3時05分~4時18分とのこと。

 佐ん吉の『愛宕山』が楽しみなのはもちろんだが、五人全員の高座、なかでも「成金トリオ」と言われている落語芸術協会の三人の出来栄えはどうだったのか。
 そして、佐ん吉の接戦の相手が誰だったのか、審査員はどんな判定をしたのか・・・いろいろと興味がわく。
 

[PR]
by kogotokoubei | 2015-10-28 20:50 | テレビの落語 | Comments(2)
 以前紹介したように、今年のNHK新人落語大賞は、26日に開催され、31日に放送予定。
2015年9月24日のブログ
 詳しくは下記のNHKのサイトでご確認のほどを。
NHKサイトの該当ページ

 出場する五人のプロフィールについて9月24日のブログで紹介したが、あらためてかいつまんでご紹介。(50音順)


桂佐ん吉
2001年 (平成13)年 9月 桂吉朝に入門

春風亭昇々
2007(平成19)年4月 春風亭昇太に入門
2011(平成23)年4月 二ツ目昇進

笑福亭べ瓶
2002(平成14)年5月 笑福松亭鶴瓶に入門

瀧川鯉八
2006(平成18)年8月 瀧川鯉昇に入門
2010(平成22)年8月 二ツ目昇進

柳亭小痴楽 
2005(平成17)年 初高座(当時の桂平治門下)
2008(平成20)年 五代目柳亭痴楽門下
2009(平成21)年 柳亭楽輔門下
11月 二ツ目昇進

 入門の年で2001年から2007年の、6年の幅がある。
 上方の二人が、芸歴は長い。
 べ瓶と鯉八は二度目の出場。

 佐ん吉とべ瓶は生で聴いていない。
 べ瓶は昨年のこの大会の放送で聴いているだけ。

 東京の三人の中では、小痴楽を優勝候補の筆頭とすることに迷いはない。

 しかし、ここでよ~く考えなければならないのは、過去の歴史だ。

 落語と漫才を分けて表彰するようになった年からの、優勝者は次の通り。

-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
-------------------------------------------------------------

 ご覧のように、東京が三連勝している。

 おまけに、今回の開催は関西。


 桂佐ん吉のプロフィールを天満天神繁昌亭サイトにある「上方落語家名鑑」より再確認。
「上方落語家名鑑」佐ん吉のページ

1.芸名/桂佐ん吉(かつらさんきち)
2.本名/黒田 周作
3.生年月日/1983年 (昭和58)年 12月23日
4.出身地/大阪市
5.血液型/A型
6.入門年月日/2001年 (平成13年) 9月「桂吉朝」
7.出囃子/
8.紋/三つ柏
9.趣味/野球、けん玉
10.ホームページ/
11.所属/米朝事務所
12.その他/大阪府立東住吉高校芸能文化科卒
平成26年なにわ芸術祭新人奨励賞、平成23年文化庁芸術祭賞新人賞受賞、平成24年第2回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯8Rチャンピオン、平成23年第1回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯3Rチャンピオン
主な会は「ビバ☆佐ん吉」「鉄瓶・佐ん吉落語LIVE」「同級生。」
「get's待っツ動楽亭」
ひとこと:フレッシュさでがんばっていきたいところなんですが、前頭部がだんだん薄くなって、フレッシュでなくなってきました。そんなこと気にせず、元気よくやっていきたいと思っております。

 聴いたことのない佐ん吉なのだが、吉朝門下で、上記のような過去の受賞歴もある。

 いろいろ悩ましいが、こう予想する。

 小痴楽と佐ん吉の一騎打ちとなり、佐ん吉が優勝。

 佐ん吉は、かつての規定から考えると最後のチャンスではないかと察する。
 小痴楽には、まだチャンスがある。

 もちろん、はずれるかもしれない。
 しかし、はずれるなら、小痴楽の優勝であって欲しいし、十分にその実力もある。

 さぁ、結果と放送が楽しみだ。

 
[PR]
by kogotokoubei | 2015-10-21 18:50 | テレビの落語 | Comments(2)
 事前に記事に書いていた「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」を観た。これまでの「漫才」「コント」に続き、ようやく「落語」がテーマ。

 あらためて、NHKサイトから、同番組の案内を引用。
NHKサイトの該当ページ

ザ・プレミアム 「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」(3)
10月10日(土)午後7時30分~
ビートたけしが落語の魅力を語り尽くす!SPゲストに笑福亭鶴瓶を迎え“爆笑&真剣”落語論を展開。めったに見られないたけしの高座姿も必見?貴重な名人映像もたっぷり! ▽たけし&鶴瓶!二人の落語エピソードは秘話満載!▽落語は敷居が低い?たけし的落語入門に目からウロコ▽小さん、三平、小三治、志ん生、志ん朝、貴重なアーカイブス映像満載!▽必見!落語の世界を映像化してみると…▽たけしの師匠、立川談志とは何者だったのか?たけし&談春SP対談!▽鶴瓶の師匠、笑福亭松鶴爆笑エピソード▽いろもの界のレジェンド、林家ペー登場!▽曲独楽(きょくごま)スタジオ実演も!。
【出演】ビートたけし、笑福亭鶴瓶、所ジョージ、松井玲奈、荒俣宏、三増紋之助、立川談春 【アナウンサー】片山千恵子


 感想などを、私がもっとも興味を抱いていたアーカイブ映像を中心に記したい。

 期待していた古今亭志ん朝は、1988年7月30日「演芸指定席」の『酢豆腐』。
 今月NHKエンタープライズから発売されるDVDの第一巻にある1982年6月18日収録 の東京落語会の高座ではなく、1988年7月15日の同落語会だろうから、志ん朝五十歳での充実の高座、と言えるだろう。
 若旦那の仕草の、なんとも楽しいこと。
 あえて、発売する内容以外のものを放送するあたり、NHK、さすがに東京落語会における豊富な文化的財産がある、ということだ。

 番組の最初に放送されたアーカイブ映像は、小さんの『うどんや』で、1992年1月24日に「日本の話芸」で放送されたもの。流石だ。
 私が仲間内で披露した『うどんや』は、小三治の動画を参考にしたものなので、あらためて小さんの映像を見て、弟子小三治に小さんの芸の真髄、無理に笑わせようとしないのに楽しい芸、が伝わっていると思った。

 林家三平の『源平盛衰記』は、度々放送される1979年1月26日「夜の指定席」放送の高座で、まくらの途中で入場したお客さんをいじる部分は、何度観ても楽しい。

 続いて小三治『小言念仏』は2011年1月3日「初笑い東西寄席」の放送。
 手の仕草で陰と陽を表すことをまくらでふっていたが、こういったネタに相応しいまくらなら大いに楽しいし、勉強になる(^^)
 しかし、ネタとは関係のない内容を延々とふられるのは、小三治以外には客も許せないだろうなぁ。

 番組では、たけしが「まくらを制する者は落語を制す」と持論(?)を語り、鶴瓶がネタごとのまくらのメモなどを見せていたが、これを観た若い噺家さんが勘違いをして欲しくないものだ。
 若手の場合は、まくらに凝るより、ぜひ本編を磨くことに精を出して欲しいと思う。

 古今亭志ん生の映像は、貴重な対談場面を少しはさんで、1955年9月18日、とだけテロップがあった『巌流島』。
 いかにも志ん生らしい船頭や町人の姿が楽しい。こういう映像は、永久保存ものだ。

 1982年5月21日の「夜の指定席」での笑福亭松鶴の『らくだ』を観ることができたのは、嬉しかった。
 らくだが死んだ、という紙屑屋の知らせに、嬉しさが腹の底からこみ上げてくる長屋の住人の様子は、映像でしか味わえないものだろう。

 たけしと談春の対談の後、1985年12月6日の演芸指摘席から立川談志の『紙入れ』。
 このくらいの女性の描き方には、抵抗はない。しかし、私は評判の高い晩年の『芝浜』における女房の造形は、あまり好きではない。
 たけしと談春の対談では、さすがの談春がおとなしかったねぇ。「赤めだか」の話題がなかったなぁ。

 色物については、番組でも所ジョージが言っていたが、林家ぺーにあれだけの時間を割いたのは意外だった。
 三増紋之助の実演は、相変わらずの楽しさ、上手さ。

 全体として、落語入門としては、よく出来ていた番組だと思う。

 アーカイブ映像は、それぞれが短いのはやむを得ないだろう。
 ぜひ、子会社の商売抜きに、選ばれた珠玉の高座の全編を、今後番組で放送されることを願う。

[PR]
by kogotokoubei | 2015-10-12 09:44 | テレビの落語 | Comments(4)
 NHK BSプレミアムで放送されている「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」、明日放送の第三回は、これまでの「漫才」「コント」に続き、ようやく「落語」がテーマ。
 NHKサイトから、引用。
NHKサイトの該当ページ
ザ・プレミアム 「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」(3)
10月10日(土)午後7時30分~
ビートたけしが落語の魅力を語り尽くす!SPゲストに笑福亭鶴瓶を迎え“爆笑&真剣”落語論を展開。めったに見られないたけしの高座姿も必見?貴重な名人映像もたっぷり! ▽たけし&鶴瓶!二人の落語エピソードは秘話満載!▽落語は敷居が低い?たけし的落語入門に目からウロコ▽小さん、三平、小三治、志ん生、志ん朝、貴重なアーカイブス映像満載!▽必見!落語の世界を映像化してみると…▽たけしの師匠、立川談志とは何者だったのか?たけし&談春SP対談!▽鶴瓶の師匠、笑福亭松鶴爆笑エピソード▽いろもの界のレジェンド、林家ペー登場!▽曲独楽(きょくごま)スタジオ実演も!。
【出演】ビートたけし、笑福亭鶴瓶、所ジョージ、松井玲奈、荒俣宏、三増紋之助、立川談春 【アナウンサー】片山千恵子

 スペシャルコラムには、もっと詳しい情報もあるので、ご興味のある方はご覧のほどを。
NHKサイトの該当コラム

 放送は、BSプレミアム 10月10日(土)午後7時30分~8時59分。

 私が興味のあるのは、実はアーカイブ映像。
 志ん朝の名もあるが、NHKエンタープライズで発売されるDVDとCDの三十四席の宣伝もあるか・・・NHKだから、それはないか・・・でも、やんわりとありそうな気がする。

 たけしと談春の対談では、TBSで年末に放送される『赤めだか』のことも話題になりそうだ。
 二宮和也が談春役で、たけしが談志役だからね。
TBSサイトの「赤めだか」のページ

 実は『赤めだか』は、電車で読んでいて涙が出てきた本。
 Amazonのレビューも書いたのだが、不穏な炎上に巻き込まれたので削除したことを思い出す。
 この件、興味のある方は過去に書いた記事をご参照のほどを。
 ネットの匿名性の功罪の罪の側面を経験した。
2009年7月1日のブログ

 さて、この番組のこと。
 私は何度か書いてきたが、立川談志という人については、噺家よりも、落語を含む大衆芸能の優れた目利き、批評家として評価している。

 ビートたけしについては、もちろん漫才師としての評価はしているが、この人の芸能全般を見る目の確かさは本物だと思う。実際の演者としてのみならず、客観的に、客の視線で確かな評価ができる人だと思う。

 なかなか、楽しみな企画だ。

 録画してじっくり見直してから、感想などを書くつもり。


[PR]
by kogotokoubei | 2015-10-09 12:54 | テレビの落語 | Comments(2)
 10月26日(月)に堺市で開催され、10月31日(土)に放送予定の、NHK新人落語大賞の出場者が、次の五人に決まったようだ。
NHKサイトの該当ページ
出演 桂 佐ん吉、春風亭 昇々、笑福亭 べ瓶、瀧川 鯉八、柳亭 小痴楽 (50音順)

 サイトの日付は9月18日になっているが、その頃検索しても見つからなかったのは、案内の時には漫才と一緒にしていたのを落語だけにしたので、URLが替わったからか。

 さて、この五人。
 佐ん吉以外は、聴いたことがある。と言っても、べ瓶は昨年のこの大会の放送。
 東京の三人は生で聴いている。

 なんと、東京代表の三人は、全員が落語芸術協会所属。

 落語協会から一人も本選へ出場できなかったことって、これまであるかな・・・・・・。
 あえて、書こう。
 落語協会ホームページのリニューアルで明らかな、協会が所属落語家を支援する姿勢の希薄さが、こういうことにもつながるのだ。

 それぞれの噺家さんのプロフィールを関連サイトから確認。

 桂佐ん吉と笑福亭べ瓶については、天満天神繁昌亭サイトにある「上方落語家名鑑」より引用。
「上方落語家名鑑」佐ん吉のページ
「上方落語家名鑑」べ瓶のページ

 東京の三人は、もちろん、落語芸術協会のHPから。
「落語芸術協会」小痴楽のページ
「落語芸術協会」鯉八のページ
「落語芸術協会」昇々のページ


 入門が古い順に、並べてみる。

1.芸名/桂佐ん吉(かつらさんきち)
2.本名/黒田 周作
3.生年月日/1983年 (昭和58)年 12月23日
4.出身地/大阪市
5.血液型/A型
6.入門年月日/2001年 (平成13年) 9月「桂吉朝」
7.出囃子/
8.紋/三つ柏
9.趣味/野球、けん玉
10.ホームページ/
11.所属/米朝事務所
12.その他/大阪府立東住吉高校芸能文化科卒
平成26年なにわ芸術祭新人奨励賞、平成23年文化庁芸術祭賞新人賞受賞、平成24年第2回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯8Rチャンピオン、平成23年第1回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯3Rチャンピオン
主な会は「ビバ☆佐ん吉」「鉄瓶・佐ん吉落語LIVE」「同級生。」
「get's待っツ動楽亭」
ひとこと:フレッシュさでがんばっていきたいところなんですが、前頭部がだんだん薄くなって、フレッシュでなくなってきました。そんなこと気にせず、元気よくやっていきたいと思っております。

1.芸名/笑福亭べ瓶(しょうふくていべべ)
2.本名/島谷 幸治
3.生年月日/1982年 (昭和57)年 10月16日
4.出身地/兵庫県西宮市
5.血液型/O型
6.入門年月日/2002年 (平成14年) 5月1日「笑福亭鶴瓶」
7.出囃子/
8.紋/
9.趣味/映画鑑賞(恋愛もの以外)、スポーツ観戦
10.ホームページ/http://www.bebe-site.net/
11.所属/
12.その他/関西学院大学経済学部中退
平成27年なにわ芸術祭新人奨励賞

芸名 柳亭 小痴楽
芸名ふりがな りゅうてい こちらく
本名 沢辺 勇二郎
本名ふりがな さわべ ゆうじろう
出身地 東京都
芸種 落語
階級 二ツ目
出囃子 将門
芸歴 平成17年10月 「ち太郞」で初高座
    平成20年6月 五代目柳亭痴楽門下へ「柳亭ち太郞」
    平成21年9月 痴楽没後、柳亭楽輔門下へ
    平成21年11月 二ツ目昇進 「三代目柳亭小痴楽」となる。
    平成23年12月 第22回北とぴあ若手落語家競演会 奨励賞
趣味 読書、サッカー、バスケットボール、洋服、おかし

芸名 瀧川 鯉八
芸名ふりがな たきがわ こいはち
本名 吉田 誠
本名ふりがな よしだ まこと
生年月日 昭和56年3月27日
出身地 鹿児島県
芸種 落語
階級 二ツ目
芸歴 平成18年8月 瀧川鯉昇入門 前座名「鯉八」
    平成22年8月 二ツ目昇進

芸名 春風亭 昇々
芸名ふりがな しゅんぷうてい しょうしょう
本名 柴田 裕太
本名ふりがな しばた ゆうた
生年月日 昭和59年11月26日
出身地 千葉県松戸市
芸種 落語
階級 二ツ目
出囃子 だんじり
芸歴 平成19年4月 春風亭昇太入門 前座名「昇々」
    平成23年4月 二ツ目昇進
恋愛対象 女性
資格 テコンドー六級
    TOEIC410点
    英検4級
    書道4段
    普通自動車免許(AT限定)
YouTubeチャンネル 〈アバンギャルド昇々〉是非ご覧ください
https://youtube.com/channel/UC_1rJed6z74UnL67KpwI6Dw
趣味 中央線沿線山登り、一人カラオケ
ホームページ http://blog.livedoor.jp/shoshoss/

 それぞれ、結構情報たっぷりで、広く知ってもらおうというサイト管理者と本人の意欲が伝わる。

 落語協会のサイト関係者は、ぜひ見習って欲しい。
 「フォーマットに書いて!」と言うだけで、その後のフォローなどはしていないのか、「もっと伝えることはないの?」と声をかけて情報を引き出して内容を改訂しているのか・・・私は前者だろうと思っている。

 
 さて、それぞれの出場者についての思いを、短く書く。

 佐ん吉については、拙ブログへのコメントで、吉朝門下で期待の一人とお伝えいただいていたので、観るのが楽しみだ。
 なお、佐ん吉は、私と同じExciteでブログを開設している。
桂佐ん吉のブログ


 べ瓶は、昨年の『真田小僧』は、まあまあの出来、という印象。
 師匠を三度もしくじって戻って来たらしい。その後の鍛錬の積み上げがどこまであるか、という意味で観るのが楽しみではある。
 ちなみに、べ瓶の高座の感想を含む昨年の記事にご興味ある方は、ご覧のほどを。
2014年11月3日のブログ


 昇々は、これまで二度ほど聴いているが、あまり印象は良くない。
 久しぶりなので、成長ぶりを見せて、良い意味で驚かせて欲しい。

 鯉八・・・私にとっては、何を考えているか分からない不気味な人、という印象。
 新作かもしれないなぁ。この人がどんな噺家になろうとしているのか、それが少しでも分かるような高座を期待しよう。

 今年は、小痴楽に期待する。
 見た目やツィッターのつぶやきなどからは誤解を与えそうだが、落語への取り組み方は実に真面目な若者だと思う。
 親からもらった血筋の良さだけではなく、日々、精進しているように思えるので、ぜひ優勝してもらいたい。

 今年は、それぞれに観て聴く楽しみがある。

 くどいようだが、最後にあえて書く。
 落語協会の幹部や事務方の人々には、今回の予選結果を、真摯に受け止めて欲しい。
 ホームページごとき、などと言う気持ちがあったとしたら、それが、協会員の動機づけにどれだけ悪影響を与えているかを、反省すべきだ。

[PR]
by kogotokoubei | 2015-09-24 12:55 | テレビの落語 | Comments(6)
 二ツ目さんのブログやツィッターによると、昨日8日、NHK新人落語大賞の東京での予選会が行われたようだ。

 拙ブログで、ぜひ予選を公開制にして欲しいと何度か書いてきたが、やはり、落語愛好家が予選を楽しむことはできないようだ。

 NHKのサイトに、本選の案内、放送予定日などが掲載されている。
NHKサイトの該当ページ

 日時と会場、主催は次の通り。
日時
「NHK新人お笑い大賞」
 平成27年10月25日(日) 
 開場:午後3時10分 開演:午後3時45分 終演予定:午後5時30分

「NHK新人落語大賞」
 平成27年10月26日(月)
 開場:午後6時 開演:午後6時30分 終演予定:午後8時

会場
堺市立美原文化会館
【住所】堺市美原区黒山167-1
【交通】
 ・南海高野線「初芝」駅、大阪市営地下鉄御堂筋線「新金岡」駅から
  南海バスにて「美原区役所前」下車
 ・近鉄南大阪線「河内松原」駅から近鉄バスにて「美原区役所前」下車

主催
NHK大阪放送局、堺市、公益財団法人堺市文化振興財団

 「JOBK放送開始90年記念」とのこと。
 だから、いつものNHK大阪ホールではなくて、堺なのかどうかは、サイトを見てもよく分からない。
 放送開始90年であれば、なおさらNHK大阪ホールでやればいいのに、などと思って、同ホールのサイトを確認した。
「NHK大阪ホール」のサイト

 翌10月27日に、“<公開生放送>JOBK放送開始90年記念NHK歌謡コンサート”が予定されている。
 ということは、この番組の準備やリハーサルなどで26日は使えない、ということか。
 だったら、別の日にすれば、などと思うが、堺で開催する理由もあるのかもしれない。

 NHK大阪ホールは一階と二階を合せると約1400席の大会場。
 会場の堺市立美原文化会館は約540席なので、落語には、こちらの方が向いているだろう。
 「文化」会館、だしね(^^)
 「交通」が説明されているが、決して便の良い場所ではなさそうだなぁ。逆に、こういうイベントでもなければ行く機会が滅多にないことが、動機づけになって行かれる方もいらっしゃるかもしれない。
 同会館のサイトの「イベント情報」には、10月26日の案内は記載されていないが、会館に問合せされても困るから掲載しないのだろう。
堺市立美原文化会館のサイト

 放送予定は次の通り。

放送予定
「NHK新人お笑い大賞」
 平成27年10月25日(日)午後4時~5時18分 <総合テレビ>
「NHK新人落語大賞」
 平成27年10月31日(土)午後3時05分~4時18分 <総合テレビ>


 本選参加者が分かった際に、予想を書こうと思ってはいる。
 小痴楽や圓満など、私が期待している人が入っていればよいのだが、なにぶん密室(?)での予選であるので、さてどうなることやら。

 新人演芸大賞、という名称になって落語部門と演芸部門に分けて表彰するようになってから21年間の大賞受賞者は、次のようになっている。
-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
-------------------------------------------------------------

 東京からの大賞受賞が三年続いている。
 会場も大阪で、今年は上方から大賞が出るような気がしているが、さて、どうなることやら。

 それにしても、予選を公開しないことが、残念だ。


[PR]
by kogotokoubei | 2015-09-09 12:45 | テレビの落語 | Comments(6)
 昨日深夜(今朝早朝?)放送された米朝特番の録画を見たところだ。

 なぜか、出演した落語研究会がいつだっかを、アナウンサーも京須氏も説明しなかったなぁ。

 この映像は、昨年発売されたDVDの内容と同じはず。

 TBSishopという通販のページに、昨年発売された17席のリストがあるので引用。
 
TBSishpの該当ページ


芸を極める米朝落語の真髄、いよいよ落語研究会から登場!
卒寿記念の8枚組DVD-BOX!
1971年から2002年までの全17席を収録しています。

<収録演目>
Disc1:「どうらんの幸助」('71)「算段の平兵衛」('72)
Disc2:「軒づけ」('73)「たちぎれ線香」('75)
Disc3:「一文笛」('79)「天狗裁き」('80)「京の茶漬」('84)
Disc4:「壺算」('84)「住吉駕籠」('85)
Disc5:「らくだ」('86)「不動坊」('87)
Disc6:「千両みかん」('87)「質屋蔵」('88)
Disc7:「たちぎれ線香」('89)「はてなの茶碗」('90)
Disc8:「三枚起請」('91)「厄払い」('02)

 最初の「厄払い」が2002年、1972年正月番組の「しわいや」を挟んで二席目「京の茶漬け」が1984年の研究会ということだろう。

 大正14年(1925)年のお生まれなので、「厄払い」は、77歳。冒頭、研究会への出演は久し振り、十年ぶりほどと説明していた。
 「京の茶漬け」は、59歳の時。一席目と比べれば、ずいぶんお若いが、テレビの46歳の映像の若々しさには、当り前だが、かなわない。

 「厄払い」で、新米の厄払いが、鍋焼きうどん屋の売り声を真似た、「な~べや~くはらい」で、うどんの注文が入る場面が、なんとも可笑しい。

 「京の茶漬け」では、この言葉と対のように言われると説明する高松の“あつかん”のマクラなんて、実に勉強になる。
 大阪の男と京都の女のバトル、これは、やはり見る落語だね。
 
 生で聴いた「京の茶漬け」で印象深いのは、2012年9月8日「ざま昼席落語会」における桂文三の高座。
2012年9月8日のブログ
 しかし、この日の会では、文三のもう一席「はてなの茶碗」が、それ以上に素晴らしかった。
 この噺も米朝十八番。
 五代目文枝門下にも、米朝の噺がしっかり伝わっている。
 その一門の総領弟子当代文枝が、七月に「抜け雀」に挑むようだ。古典への挑戦は、歓迎したい。その背景には、米朝の「古典を演じてはどうか」、という言葉があったようだ。

 没後二ヵ月が過ぎた今、あらためて米朝の大きさを感じる。


 
[PR]
by kogotokoubei | 2015-05-23 12:45 | テレビの落語 | Comments(0)
 今ほど気が付いたばかりで、見逃さなくて良かった!

 本日深夜、BS-TBSの「落語研究会」は追悼米朝特番です。

BS-TBS「落語研究会」の該当ページ

第121回落語研究会
5月22日(金) 深夜3:00~4:00
内 容:「厄払い」と「京の茶漬」桂米朝
お 話: 京須偕充 外山惠理(TBSアナウンサー)
ゲスト: 林家正蔵

 
 録画して、明日観るのが楽しみ!

[PR]
by kogotokoubei | 2015-05-22 17:55 | テレビの落語 | Comments(10)
先日、11月1日に放送された「NHK新人落語大賞」について、録画を見た感想や自分なりの採点を書いた。
 
 この大会について、記憶がまだ残っているうちに、思いを書いておきたい。

Wikipediaの「NHK新人演芸大賞」には、過去からの名称の変更や、表彰対象の違いなどを含め、詳しい情報がある。 
Wikipedia「NHK新人演芸大賞」

 新人演芸大賞、という名称になり、落語部門と演芸部門に分けて表彰するようになってから21年間の大賞受賞者は、次のようになっている。
-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
-------------------------------------------------------------
 
 来年は、会場が大阪(のはず)。加えて、最近三年間は東京勢の大賞受賞、となると、上方勢の受賞の可能性は高いように思う。

 しかし、今回の上方からの本選出場者は、決して有資格者としては認めにくいものがあった。

 桂三度は、入門三年目という経験の少なさが疑問。新人演芸大賞の頃は、二ツ目や真打という制度のない上方では、「四年以上」の経験を出場資格にしていたはずだ。
 私は、「新人落語大賞」という名称への変更は、過去の資格をうやむやにすることも目的ではないかと、勘ぐった。

 また、笑福亭べ瓶は、師匠鶴瓶から、三度破門になっている。それこそ、笑福亭三度、と名前を替えて登場したら、うけただろうに。
 しかし、破門理由の一つは知人女性への暴力沙汰なので、決して笑えるものではない。

 過去の過ちを後々までずっと引きずらせるのは可愛そう、というご意見もあるだろう。たしかに、再挑戦の機会を与えることは大事だと思う。
 私も、師匠が復帰を認めたのだから、落語家やタレントとしての活動をすることに異論はない。しかし、この大会に参加していることには、納得がいかないのである。NHKは、‘資格あり’と認めたようだが、私は反対だ。
 彼が出場することで、他に機会を失う噺家さんがいたのである。また、被害にあった方は、果たして放送を冷静に見ることはできただろうか。見ることさえ避けたに違いない。

 来年の大会がどうなるかは分からない。しかし、以前に、なぜ予選を公開しないのか、と書いた記事の最後を、私はこう結んだ。
2013年10月21日のブログ

何か予選を公開できない理由があるのだろうか?
 
 たとえば、
  次回の優勝者が所属する協会があらかじめ決まっているとか、
     NHKへの貢献度の高い芸能事務所を優遇するとか、
          その噺家の師匠にNHKの担当が脅されているとか・・・・・・。

 そんなことがないなら、ぜひ予選も公開制にして欲しいものだ。



 この思いは変わらないどころか、、ますます強まるばかりである。

 拙ブログにいただいたコメントでは、結構大忙しの予選を行っているらしい。観客は、いわゆる公開録画ファンのおばさん達(ゲラ子さんたち)が多いようだ。早い話がサクラである。
 そういった予選の場合に危惧するのは、短時間で“公開録画おばさん”達の笑いをとる高座を、誰か知らないが審査員が高く評価することだ。それは、ほとんどお笑い芸人の“一発芸”を評価することに近くなる。

 落語を愛する客と、落語を分かる審査員が存在する予選であるべきではないか。お客さんの一票も生かされるなら、なお結構だ。

 もっと言えば、予選から落語愛好家を楽しませて欲しいのだ。寄席など出番の少ない二ツ目さんを知る、よい機会にもなる。そうすることによって、出場する二ツ目さんのやりがいも高まるだろう。

 加えて、上方の出場資格を明確にして欲しい。経験3年から可、ならばそのように明記すべきである。

 また、次のような結果だった審査員の採点にも、疑問がないことはない。(一人のみ高得点の場合太字にした)

       昇吉   ベ瓶   三度   歌太郎   朝也
桂米丸          8     8     8     8
桂文珍     8     8     9     9     9
松倉久幸    9     9     9     9     10
恩田雅和    9     9     10     9     9
山本一力    9     9     7     10     9
神津友好    9     8     8     7     10
三溝敬志    9     8     8     8     9
合   計   62    59    59    60    64   

 天満天神繁盛亭の支配人である恩田雅和は、桂三度に満点の10点を与えた。
 私は、韓国でのアジア大会の疑惑の採点と同じような違和感に襲われた。

 桂米丸も芸術協会の昇吉のみ9点、他は8点だった。しかし、満点はつけていない。
 逆に文珍が、べ瓶を8、三度を9としたのは、どうしても桂と笑福亭の一門の違いを思わないわけにはいかない。兄弟子である文枝への追従がミエミエである、と言ったら言い過ぎだろうか。
 浅草演芸ホールの松倉会長の朝也の10点は分からないでもないが、他が一律で9というのは・・・・・・。
 神津の歌太郎が7、というのも不思議だ。江戸っ子の啖呵が嫌いというわけでもあるまい。五人の中で最低点の高座とは、私には思えなかった。

 私が違和感なく、「こういう採点もあるなぁ」と思うのは、作家の山本一力とNHKの三溝の二人だけである。
 
 審査員は所属部門や地域の利害代表になりつつあるにが気になる。かつては、逆に、東京の審査員が上方を、上方の審査員が東京を推すことの方が多かったようにも思うがなぁ。

 堀井憲一郎は、どこかで審査員をやめた(やめさせられた?)ことについて、語っているのだろうか。

 そういった審査への疑問も、予選を公開することから、是正される方向に進むはずだ。
 
 東京の二ツ目さん、そして上方の若手噺家さんは、非常に多い。そして、今もなお彼らが目指す最高の権威ある勲章は、この賞ではなかろうか。だからこそ、できるだけ“公正”で“公平”、かつ落語愛好家も参画できるような催しであって欲しい。

 来年の開催、果たしてどのようなことになるのか。このままでは、本選出場者の顔ぶれや、審査結果に不安が残る。
[PR]
by kogotokoubei | 2014-11-07 19:16 | テレビの落語 | Comments(0)
土日は一泊二日で学生時代の仲間との旅行だったので、放送から二日後の今日、ようやく録画を見た。

 名称が変わったことなどを含め、番組についてNHKのサイトから、まずご紹介。
NHKサイトの該当ペ−ジ

詳細
40年を越える歴史を持つNHKの若手落語家のコンテスト番組で今年から「NHK新人落語大賞」と名称を改めた。今年の予選は東京で58人、大阪で46人がエントリー。合計104人の中から勝ち上がったのは桂三度(隣の空き地)、三遊亭歌太郎(たがや)、春風亭昇吉(紙屑屋)、春風亭朝也(やかんなめ)、笑福亭べ瓶(真田小僧)の5人。この5人が大賞を目指して競いあう。司会は、林家たい平と藤井彩子アナウンサー。


 名称を変えるのには、何らかの理由があったはずだ。しかし、その“説明責任”は、あまり考えていないらしい。

 東京で58人、大阪で46人の予選参加とのこと。何度か書いているが、ぜひ公開制にしてもらいたいものだ。

 そういう小言もあるが、褒めるべきところは褒めるよ。
 新たな試みとして、各落語家さんの師匠が映像で登場。これは結構なことだと思う。

 さて、出演順に、感想を記したい。
 出場資格の疑問については、すでに書いたが、ここではそういった背景は度外視し、先入観をできるだけ排除して、あくまで高座のみについて書くことにする。

 最初に全体の感想として書くが、期待していなかったからだろう、意外に楽しく見ることができた。ある一人を除き、全体的にレベルの高い、なかなか結構な戦いであったように思う。

春風亭昇吉『紙屑屋』
 実際にこの公開録画をご覧になった落語愛好家仲間の方のブログで、昇吉が踊りながら客席まで出てきたと私は誤解していたので、「まだ、この人は勘違いしているなぁ」と思っていたのだが、実際に高座を見た後の感想は、大きく違ったものになっていた。
 やはり、テレビとはいえ、実際に見なけりゃ分からないものだ。

 正直なところ、大いに感心した。この噺は上方が元だが、東京で多くの弟子を育てた二代目(初代とも)桂小文治が十八番として東京に普及させた功労者と言えるだろう。今では、何人か東京の噺家さんが高座にかけるが、音曲の素養が必須のネタ。審査の講評の際に、踊りの稽古を頑張った、とつい本音で昇吉は言っていたが、その努力の跡は十分に見受けられた。
 まず、若旦那役が、ニンである。紙屑の中から“野菜づくし”の手紙を見つけて読みだしたあたりから、リズムがよくなり、義太夫本『義経千本桜~道行~』の場面へ。

e0337777_11132128.jpg

 昇吉は短縮版で演じたが、小文治の構成を『上方落語』(佐竹昭広・三田純一編、筑摩書房)から引用すると、次のようになっている。

 千本の道行や。道行もいろいろあるけど、やっぱり千本桜がええな。静と忠信・・・・・・温習会(おさらい)でも、お芝居でもよう演(や)る派手なやっちゃ。幕が開くと、一面に桜の釣枝、吉野山や。静御前が初音の鼓を調べてる、と、花道の七三から、ドロドロのセリ上がりで、上がってくるのが狐忠信。衣裳(なり)がええわなァ。黒びろうどに源氏車の金の縫いつぶし。縫いつぶし、ちゅうのがええわナ、わいは源兵衛はんとこの食いつぶしやけど・・・

 
 この部分を東京版としてしっかりふってから、隣りの稽古屋から三味の音が聞こえる設定で、昇吉の義太夫と踊りの登場。小文治の速記では昇吉が演じた場面、次のようになっている。

 『海に兵船(ひょうせん)、平家の赤旗。陸(くが)に白旗ァーッ』(と、扇子を口に、腰を浮かして見得-とたんに、鳴物、遠寄せ。ジャンジャン、ジャジャン・・・・・・ハッと、我にかえって)なんじゃい、なんじゃい。びっくりしたがな(義太夫、つづいて、

e0337777_11132139.gif
源氏の強者。鳴物、遠寄せ。三味線のノリ地に合わせて、居候、忠信のフリ。義太夫、
e0337777_11132139.gif
あら物々しやと、夕日影、長刀引きそばめ、某は平家の武士(さむらい)、悪七兵衛景清と、名乗り立て、薙ぎ立て、薙ぎ立て、薙ぎ立つれば、花に嵐のちりちりぱっと、木の葉武者。鳴物、遠寄せ。ツケ、パタン・・・・・・と、それに合わせて、後ろへトンボを切る。と、上手に寄ったところで起き上がり、そのまま)」
「(おどろいた隣の息子)あんた、なにか。うちのお母(か)ン殺す気つもりか」
「(源兵衛)どないぞしましたンか」


 昇吉は、若旦那が腰を浮かして見得をきってしばらくで場面転換したが、なかなかのもの。

 この後、紙屑の中から別の本を見つけて、そこから長唄「京鹿子娘道成寺」となり、鳴物の鞠唄に合わせて踊る。私は客席にまで入り込んだのだろうと勘違いしていたが、たしかに高座を離れて客席近くにまで出ていったものの、あくまで高座と客席との間のステージ上であった。この噺で、この演出なら許されるだろう。
 『上方落語』から、引用。

 普通、落語家の踊りは、居所をかえず、上半身で踊るのが作法とされ、またイキで洒落たものである、とされている。いわゆる(坐り踊り)である。が、そんな美意識の洗礼など受けていなかった昔の落語家は、この落語などでは、高座いっぱいに動いたものらしい。
 たとえば-『道成寺』の鞠唄に合わせて、長屋の表へ踊り出すところなど、演者が腰をかがめて、実際に、高座の下手のハナまで、チョコチョコっと出る、そんな演出さえあったのである。昔の寄席の三間半ほどの間口の高座で、文字通り、舞台いっぱいに踊りまわったわけだ。いかにもけばけばしい、こってりした高座ぶりも、一概にはけなせないなにかがあるように思われる。


 まったくその通りで、狭いNHKのスタジオの高座を考えると、昇吉の演出も、一概にはけなせない‘なにか’を感じた。けなせないどころか、なかなかの芸を見せてくれたと思う。
 かつて『稽古屋』で大賞を受賞した小朝のことを思い出した。
 下座さんの協力も大きいが、昇吉の高座、これまでの私の批判的な思いを払拭させて、将来に期待を持たせるものだった。
 昨年の『たけのこ』は、一昨年の『たがや』よりは良かった。2013年10月20日のブログ
 そして、今年は、もっと大きな飛躍をしたように思う。
 つい、この噺が好きなので引用を含めて長くなったが、それは私が先入観を忘れて昇吉の高座を楽しむことができたことが、今回の大きな収穫だったからでもある。

笑福亭べ瓶『真田小僧』
 冒頭、映像で師匠の鶴瓶が、二度破門した、と言っていたのを、三度です、と訂正。この噺も上方の『六文銭』が元。
 本来の『難波戦記』を挟むだけの時間がなかったのは、しょうがないだろう。
 高座のあとに、やりきった、という表情で振り返ったが、たしかになかなかの高座だった。
 寅の生意気ぶり、茶目ぶりがよく表現できていた。また、父親が、途中からは寅の催促なしに小遣いを払う仕草なども、楽しい。語り方、仕草、表情などから、噺家としての基礎はできていると思った。
 この人、過去のしくじりをしっかりと反省し落語に精進するのなら、先はあるように思う。三度破門しても抱えてくれている師匠の恩を、どこまで本気で感謝しているかどうかが鍵だろう。

桂三度『隣の空き地』 
 開口一番、「おじゃまします」は、ないだろう。
 小咄の「隣の空き地(にかこい)」から発展させ、いわゆるKY、言い換えると、察しの悪い後輩と先輩の会話が中心の新作。
 最後まで、落語の口調とは言えない、パァパァしたしゃべりに閉口した。映像で登場した師匠の文枝が、その才能を褒めていたが、師匠も弟子も、何か勘違いしているのではなかろうか。新作だから嫌っているのでは、毛頭なく、“落語”としての完成度において、とても決勝に進出できるレベルとは思えないのである。予選が公開されていないので、どういうライバルとの戦いだったのか分からないが、非常に不思議な選出だ。 

三遊亭歌太郎『たがや』
 少し鼻声である。体調が十分ではないだろうと察した。また、以前に昇吉も選んだネタで、拙ブログで「旬」を度外視したネタ選びに小言を書いたが、その思いは同じである。
 非常にテンポ良く進んではいたし、精一杯頑張ってはいたと思う。私はこの人の高座、嫌いではない。しかし、もう一つ強く印象に残るものがないのだ。それは、この噺そのものの与える印象でもあるが、色気に欠けるのである。女性が登場しないことも含め、『紙屑屋』や『やかんなめ』の醸し出す艶のなさが、今回は損な役回りとなったような気もする。

春風亭朝也『やかんなめ』
 高座の前の本人のコメントの映像で、最大のチャンスと思っている、と結構したたかな面を見せた。
 癪のために倒れこんだ良家の奥様。通りがかった侍の頭が、合い薬のやかんにそっくりと、その頭を舐めさせてくれと頭を下げてお願いする女中。しぶしぶ舐めさせる武士、そして端でそれを見てゲラゲラ笑っているお供の“べくない”という存在。
 こういった登場人物を朝也はしっかり演じ分けていた。また、やかんなめ、という行為から醸し出される不思議な色気、そして女中の存在が男だけの噺とは違う空間の深さを与えているし、そういったネタの味を十分に引き出した朝也の芸であった。
 途中途中で侍が脇を見ての「べくな~い!なにをゲラゲラ笑っておるウ!」の科白が効いていた。
 限られた時間で、落語らしい荒唐無稽な噺を、人の良い親切な侍を軸にして演じ、しっかりと笑いもとっていた朝也、十分に大賞に価する高座だったと思う。
 桂米丸が、講評の中で、寄席ではあんまり聴かれないと言っていたが、それは芸術協会の寄席では、ということであろう。小三治、喜多八がネタに持っていることを、この人は知っているのか、どうか。

 さて、審査員は次の七名。噺家が東西一人づつ、席亭も東西一人づつの二人。時代小説の作家が一名、演芸作家が一人、そしてNHKから一人。あらっ、堀井憲一郎が抜けた・・・・・・。

-審査員-
桂米丸
桂文珍
浅草演芸ホール会長、松倉久幸。
天満天神繁昌亭支配人、恩田雅和。
作家、山本一力。
演芸作家、神津友好。
NHK制作局エンターティンメント番組部部長、三溝雅和。

 10点満点の審査員の採点の前に、私の10点満点での採点。

           昇吉  ベ瓶  三度  歌太郎 朝也
小言幸兵衛    9    8    7    8    9

 さて、審査員は、次のように評価した。特定の人が高得点の場合に数字を太くした。

      昇吉   ベ瓶   三度   歌太郎   朝也
桂米丸         8    8    8    8
桂文珍     8    8    9    9    9
松倉久幸    9    9    9    9    10
恩田雅和    9    9    10    9    9
山本一力    9    9    7    10    9
神津友好    9    8    8    7    10
三溝敬志    9    8    8    8    9
合   計   62   59   59   60   64   

 審査員の中で私と同じ人はいないが、三度の私の評価は山本一力と同じだ。昇吉と朝也とのツートップという考えは、三溝と同じだ。繁昌亭の恩田支配人の三度の10点は、師匠文枝を意識したのだろう、韓国でのアジア大会を思い出させる確信犯的な採点。神津が歌太郎のみ低くした理由は、よく分からない。江戸っ子が嫌いなのか。

 合計点で朝也が一位、昇吉が二位というのは、異論はない。しかし、昇吉が朝也を上回って大賞を受賞しても違和感は、ない。

 もし、以前の新人演芸大賞と同じ三つの評価項目で、私なりの評価点をつけてみるなら、こうなるかなぁ。
       演技力  タレント性  将来性     計
昇吉      9     9     9      27
べ瓶      8     8     8      24
三度      7     8     7      22
歌太郎     8     8     8      24
朝也      9     9     9      27

 やはり、昇吉と朝也が並ぶのである。
 
 今回の放送、未見だった朝也の高座を確認できたことと、昇吉を見直すことができたことが収穫。

 来年も、予選は未公開なのだろうなぁ、きっと。夢吉は来年真打昇進だろうから、放送で、小辰や一蔵に出会えることを期待するばかりだ。
[PR]
by kogotokoubei | 2014-11-03 08:49 | テレビの落語 | Comments(8)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛