噺の話

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カテゴリ:テレビの落語( 97 )

 落語芸術協会のホームページに、次のような情報が掲載されていた。
落語芸術協会ホームページの該当記事

5月11日 NHK「おはよう日本」放送の予定

最近TV各局で落語・寄席が取り上げられることが増えてきました。
そして、またまた5/11のTV放送で若手演者の活躍の様子が取り上げられる予定となりました。宜しければ是非ご覧下さい。今回は柳亭小痴楽のドキュメントです。

【放送予定】2016年5月11日(水)※7時台
NHK「おはよう日本」

※放送内容は急遽変更になる可能性もあります。

 これは楽しみだ。
 録画しておき、じっくり見よう。

 落語芸術協会の若手の中で、私が将来を期待する筆頭とも言えるのが、小痴楽。

 ご興味のある方は、ぜひ!

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by kogotokoubei | 2016-05-09 12:56 | テレビの落語 | Comments(2)

TBS「赤めだか」を見て。

 12月28日の夜TBSで放送された「赤めだか」の録画を、遅ればせながら、ようやく見た。

 TBSサイトの同番組ページは、こちら。。
TBSサイトの「赤めだか」のページ


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 原作の『赤めだか』については、拙ブログ「落語の本」カテゴリーの第一回に、短い文章ながら取り上げた。
2008年6月11日のブログ

 この本については、Amazonのレビューも書いていたのだが、一時、同書のレビュー覧が何者かに荒らされたために、レビュー記事を削除した。
 どんなことがあったのかは記事にも書いたので、ご興味のある方はご覧のほどを。
2009年7月1日のブログ

 また、志らくの『雨ン中の、らくだ』が発行された後、この二冊が、同じ時期の同じ事柄について、どのように書いているかを中心に、三回に分けて記事を書いた。
2009年3月14日のブログ
2009年3月15日のブログ
2009年3月16日のブログ
 
 このドラマについて、記事を書こうか書くまいか、少し迷ったが、やはり書くことにする。

 結論から。
 まったく期待外れであった。

 こう書くと、何に対しての小言か分からない人もいるだろう。

 原作は、次のように始まっている。

 本当は競艇選手になりたかった。
 家の近くに戸田競艇場があって、子供にくれるお菓子が楽しみで父親にせがんで日曜日になると連れていってもらった。競艇場で食べるチョコフレークは格段にうまくて、僕にとってこの世で一番上等のお菓子だった。

 原作において、競艇は実に重要な要素。
 加藤峻二という伝説の選手に憧れていたのだ。
 しかし、ドラマでは登場しない。
 脚本家なのか、原作者なのか、その理由は分からない。

 なぜ、ドラマ化にあたって、競艇という重要な要素を外したのか・・・・・・。

 そして、次に、志らくのこと。
 ドラマでは、彼は独身のお婆ちゃん子。

 しかし、原作が描く姿は、違う。

 志らくには学生結婚した女房がいた。女房さんは、あまり体が丈夫でなく外へ働きに出ることができない。二人で喰ってゆくためにも、女房さんに余計な心配をかけないためにも、二ツ目になって稼ぐしか志らくには道はない。

 志らくがバツイチだろうが、この時代に、彼の環境は、こうだったのだ。

 なぜ、談春の人生で重要な競艇が外され、志らくが妻帯者であったことが外されたのか・・・・・・。

 たけしが談志役であったことから、このドラマが本来の姿にはならないだろうとは察していたが、原作とは余りに違う設定には、驚くばかり。

 原作の良さを生かすことより、今の談春や志らくにとっての“都合”を優先したように思えてならない脚色だった。

 期待していた方が“赤めだか”だったのか・・・・・・。

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by kogotokoubei | 2015-12-30 21:54 | テレビの落語 | Comments(16)
 昨日今日といろいろあって、ようやく録画を見た。

 NHKのサイトに出場者のプロフィールと演目が写真付きで記載されている。
NHKサイトの該当ページ

 冒頭、出場資格が東京は二ツ目、上方は二ツ目相当で入門から15年未満、と紹介された。持ち時間は11分。
 
 出演順に感想と私の10点満点の採点を記す。

笑福亭ベ瓶『太閤の白猿』
 昨年は『真田小僧』で出演。冒頭の紹介で台湾で落語会を開いたことが紹介されていた。
 「その壁を乗り越えろ」という題がつけられていた。
 果たして、このネタ選びが、「壁」を乗り越える噺と思えたのだろうか。やや、疑問だ。
 いわゆる地噺で、会話が少ない。登場人物も似ている同系統の噺に『荒茶』(上方の『荒大名の茶の湯』)がある。『お血脈』も代表的な地噺。
 落語は、登場人物をどう造形し演じ分けるか、ということも重要な要素。だから、こういう大会で地噺で挑戦ということが、すでに自分でハンデを負わせたような気がする。
 会場のある堺市にちなんだ曽呂利新左衛門が登場するから選んだのだろうか。しかし、残念ながら、ネタ選びの段階から問題があったように思う。私の採点は、7。

桂佐ん吉『愛宕山』
 初めて聴くので楽しみにしていた。もちろん、私が予想したように優勝したことはすでに記事で書いた通り。
 結論から書くと、なるほど優勝するだけの高座。
 多くの登場人物の見事な演じ分け、ハメ物もある師匠も十八番としていた上方落語の代表作のネタ選び、本来は30分は超える噺を11分にまとめた手腕、すべて実に結構だった。べ瓶の後なので、その違いがあまりにも明白になった。
 私の採点は、最上位者に「10」を付ける規則なら、10点とする。

瀧川鯉八『俺ほめ』
 題目は『子ほめ』から拝借したのだろう。
 まーちゃんと言われる男が、「俺を褒めてくれ。金平糖をあげるから」と仲間に要求して、繰り広げられる会話が中心のネタ。
 鯉八が、どんなことをきっかけにこのネタを思いついたのか。
 たとえば、同じ話題についていろんな人が思いを述べる、という観点からなら『饅頭こわい』や長屋ネタの店賃の話題なのだろう。褒める、縁起をかつぐ、ということなら『ざるや』などもある。
 自分を褒めさせる、というありそうでない設定の着眼点は悪くない。
 しかし、新作でこの大会に臨むのであれば、もう少し完成度が欲しかった。
 たとえば、桂かい枝が優勝した時の『ハル子とカズ子』は、今聴いてもネタ自体の完成度の高さを感じる。
 浅草演芸ホールの松倉会長や鶴太郎の評価は10点満点と高かったが、私には、この噺に最高点は付けられない。
 こういう味を、“シュール”と形容する人もいるのだろうが、私には彼の目指す新作の世界がこういった方向にあるのなら、あまり相性は良いとは言えない。採点は7点。

柳亭小痴楽『真田小僧』
 期待していた高座。実に良いテンポで噺が進む。
 この噺の重要な部分は父親と息子の金坊の会話にあるのだが、金坊の生意気さ、頭の回転の早さを描き出し、父親とのやりとりを楽しく、スピード豊かに演じた。
 途中の「ゆるいな!」などの科白は彼らしく現代的でありながらも噺の流れに相応しく、笑わせる。
 審査員の権太楼から「十銭“分”だけ話す、と言うと噺がふくらんでいかなくなる」という助言があった。それを聴いた時に私自身は、「へぇ~、そうかなぁ」と疑問に感じた。ほとんどの噺家は、「十銭分」として話しているように思ったからだ。
 権太楼は、「分」と言わず、噺の切れ場があることを提示しないで演っている、ということだろうか。
 後で考えると、権太楼の指摘、なるほどと思う。切れ場で父親をじらせる場面を効果的に演じるなら、たしかに最初から切れ場があることを明かさない方が良い。得難い助言だったと、納得。
 その権太楼は、小痴楽のみ10点だった。分かる人には、分かるということだし、より上を目指せ、という思いでの一言だったのだろう。
 佐ん吉とは甲乙つけがたく、10点。

春風亭昇々『湯屋番』
 ご本人は登場人物を演じわけているつもりなのだろうが、そのうわべの口調の違いだけではそれぞれの人物が活きてこない。特に女性の描き方に問題があるように思った。男と同じようにパァパァ言っている感じで、残念ながら色気がない。
 よく言われることだが、それぞれの人物の気持ちになりきれていない、ということではなかろうか。全体的に、同じような口調でまくし立てているような気がする。
 また、くすぐりの後で、笑いを一瞬待つ間をつくるのも、感心しない。
 彼独自のくすぐりも、私は笑えなかった。採点は7。


 やはり、予想通り、そして期待通りで上方代表の佐ん吉と、江戸落語代表小痴楽の一騎打ちだ。この二人と他の三人の差は、大きかったと思う。

 どちらが勝ってもおかしくはないだろう、と思っていた。


 審査員は次の通り。

  桂文珍
  柳家権太楼
  恩田雅和(天満天神繁盛亭支配人)
  松倉久幸(浅草演芸ホール会長)
  片岡鶴太郎
  やまだりよこ(演芸ジャーナリスト)
  山元浩昭(NHK大阪放送局制作部部長)
 
 頭文字で、縦に審査員、横に出場者五人の採点を並べてみる。

    ベ   佐   鯉   小   昇
桂   9  10   9   10   9  
柳   8   8   8   10   7
恩   9  10   8    9   8
松   9   9  10    9   9
片   9   9  10    9   9
や   9  10   9   10   8
山   8  10   9    8  10

計  61  66   63   65   60  

 
 佐ん吉と小痴楽が最高点で同点、という採点で私と同じなのは文珍とやまだりよこ。
 結構、この二人とは近い落語観を持っているのかもしれない。

 権太楼の小痴楽が10点は同感だが、佐ん吉の8点は、ちときびしいなぁ。
 やはり、枝雀的な爆笑上方落語に思い入れが強いのだろうか。

 鯉八のみ10点の鶴太郎は、ピン芸人として新作派への評価が高くなる、ということだろうか。
 しかし、ギャグとはいえ、「師匠よりいい!」は、ちょっといただけない科白だ。

 NHKの山元という大阪の制作部長の小痴楽の「8」、鯉八「9」、昇々の「10」という評価は、何らかの“政治的”な判断が背景にあったのかもしれないが、制約のない評価結果なら、私はこの人に東京の落語を審査していただきたくない。

 さて、これで、落語と漫才を分けて審査するようになってから、次のような歴史になった。

-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
2015年  桂佐ん吉
-------------------------------------------------------------

 さて、来年は、いったいどんな名前が刻まれるのか。
 落語協会は、巻き返すことができるか。

 また、一年、楽しみに待ちたいものだ。
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by kogotokoubei | 2015-11-01 19:41 | テレビの落語 | Comments(4)

 26日に堺市で開催された「NHK新人落語大賞」の結果が、すでに新聞報道で明らかになっている。
 スポニチから引用。
スポニチの該当記事

NHK新人落語大賞に桂佐ん吉 故米朝さんの下で内弟子修業

 NHK新人落語大賞の本選が26日、堺市の市立美原文化会館で開かれ、大賞に桂佐ん吉(31)が選ばれた。

 佐ん吉は大阪市出身で、2001年に桂吉朝さん(05年に死去)に入門。今年3月に死去した桂米朝さんの下で05年まで3年間、内弟子修業をした。

 予選は東京、大阪で開かれ、計106人が参加した。本選の模様は31日午後3時5分から、NHK総合で放送される。 [ 2015年10月26日 21:17 ] 

 NHK大阪放送局のブログの記事でも結果を掲載しているので、ご参照のほどを。
NHK大阪放送局のブログ

 先日、予想を書いた。
2015年10月21日のブログ

 これまでの大賞受賞者の歴史などから、桂佐ん吉の優勝と予想したので、結果として、予想は当たった。

 しかし、テレビを含め佐ん吉の高座を聴いたことはなく、あまり自慢にはならない。

 NHK大阪放送局のブログに、“2位とわずか1ポイント差という接戦”と書いてある。

 私の予想は、小痴楽との一騎打ちで佐ん吉の勝ち、としていたので、この1ポイントの差の相手が小痴楽だったのか、他の人だったのかが、気になるところだ。

 放送は、総合テレビで10月31日(土) 午後3時05分~4時18分とのこと。

 佐ん吉の『愛宕山』が楽しみなのはもちろんだが、五人全員の高座、なかでも「成金トリオ」と言われている落語芸術協会の三人の出来栄えはどうだったのか。
 そして、佐ん吉の接戦の相手が誰だったのか、審査員はどんな判定をしたのか・・・いろいろと興味がわく。
 

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by kogotokoubei | 2015-10-28 20:50 | テレビの落語 | Comments(2)
 以前紹介したように、今年のNHK新人落語大賞は、26日に開催され、31日に放送予定。
2015年9月24日のブログ
 詳しくは下記のNHKのサイトでご確認のほどを。
NHKサイトの該当ページ

 出場する五人のプロフィールについて9月24日のブログで紹介したが、あらためてかいつまんでご紹介。(50音順)


桂佐ん吉
2001年 (平成13)年 9月 桂吉朝に入門

春風亭昇々
2007(平成19)年4月 春風亭昇太に入門
2011(平成23)年4月 二ツ目昇進

笑福亭べ瓶
2002(平成14)年5月 笑福松亭鶴瓶に入門

瀧川鯉八
2006(平成18)年8月 瀧川鯉昇に入門
2010(平成22)年8月 二ツ目昇進

柳亭小痴楽 
2005(平成17)年 初高座(当時の桂平治門下)
2008(平成20)年 五代目柳亭痴楽門下
2009(平成21)年 柳亭楽輔門下
11月 二ツ目昇進

 入門の年で2001年から2007年の、6年の幅がある。
 上方の二人が、芸歴は長い。
 べ瓶と鯉八は二度目の出場。

 佐ん吉とべ瓶は生で聴いていない。
 べ瓶は昨年のこの大会の放送で聴いているだけ。

 東京の三人の中では、小痴楽を優勝候補の筆頭とすることに迷いはない。

 しかし、ここでよ~く考えなければならないのは、過去の歴史だ。

 落語と漫才を分けて表彰するようになった年からの、優勝者は次の通り。

-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
-------------------------------------------------------------

 ご覧のように、東京が三連勝している。

 おまけに、今回の開催は関西。


 桂佐ん吉のプロフィールを天満天神繁昌亭サイトにある「上方落語家名鑑」より再確認。
「上方落語家名鑑」佐ん吉のページ

1.芸名/桂佐ん吉(かつらさんきち)
2.本名/黒田 周作
3.生年月日/1983年 (昭和58)年 12月23日
4.出身地/大阪市
5.血液型/A型
6.入門年月日/2001年 (平成13年) 9月「桂吉朝」
7.出囃子/
8.紋/三つ柏
9.趣味/野球、けん玉
10.ホームページ/
11.所属/米朝事務所
12.その他/大阪府立東住吉高校芸能文化科卒
平成26年なにわ芸術祭新人奨励賞、平成23年文化庁芸術祭賞新人賞受賞、平成24年第2回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯8Rチャンピオン、平成23年第1回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯3Rチャンピオン
主な会は「ビバ☆佐ん吉」「鉄瓶・佐ん吉落語LIVE」「同級生。」
「get's待っツ動楽亭」
ひとこと:フレッシュさでがんばっていきたいところなんですが、前頭部がだんだん薄くなって、フレッシュでなくなってきました。そんなこと気にせず、元気よくやっていきたいと思っております。

 聴いたことのない佐ん吉なのだが、吉朝門下で、上記のような過去の受賞歴もある。

 いろいろ悩ましいが、こう予想する。

 小痴楽と佐ん吉の一騎打ちとなり、佐ん吉が優勝。

 佐ん吉は、かつての規定から考えると最後のチャンスではないかと察する。
 小痴楽には、まだチャンスがある。

 もちろん、はずれるかもしれない。
 しかし、はずれるなら、小痴楽の優勝であって欲しいし、十分にその実力もある。

 さぁ、結果と放送が楽しみだ。

 
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by kogotokoubei | 2015-10-21 18:50 | テレビの落語 | Comments(2)
 事前に記事に書いていた「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」を観た。これまでの「漫才」「コント」に続き、ようやく「落語」がテーマ。

 あらためて、NHKサイトから、同番組の案内を引用。
NHKサイトの該当ページ

ザ・プレミアム 「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」(3)
10月10日(土)午後7時30分~
ビートたけしが落語の魅力を語り尽くす!SPゲストに笑福亭鶴瓶を迎え“爆笑&真剣”落語論を展開。めったに見られないたけしの高座姿も必見?貴重な名人映像もたっぷり! ▽たけし&鶴瓶!二人の落語エピソードは秘話満載!▽落語は敷居が低い?たけし的落語入門に目からウロコ▽小さん、三平、小三治、志ん生、志ん朝、貴重なアーカイブス映像満載!▽必見!落語の世界を映像化してみると…▽たけしの師匠、立川談志とは何者だったのか?たけし&談春SP対談!▽鶴瓶の師匠、笑福亭松鶴爆笑エピソード▽いろもの界のレジェンド、林家ペー登場!▽曲独楽(きょくごま)スタジオ実演も!。
【出演】ビートたけし、笑福亭鶴瓶、所ジョージ、松井玲奈、荒俣宏、三増紋之助、立川談春 【アナウンサー】片山千恵子


 感想などを、私がもっとも興味を抱いていたアーカイブ映像を中心に記したい。

 期待していた古今亭志ん朝は、1988年7月30日「演芸指定席」の『酢豆腐』。
 今月NHKエンタープライズから発売されるDVDの第一巻にある1982年6月18日収録 の東京落語会の高座ではなく、1988年7月15日の同落語会だろうから、志ん朝五十歳での充実の高座、と言えるだろう。
 若旦那の仕草の、なんとも楽しいこと。
 あえて、発売する内容以外のものを放送するあたり、NHK、さすがに東京落語会における豊富な文化的財産がある、ということだ。

 番組の最初に放送されたアーカイブ映像は、小さんの『うどんや』で、1992年1月24日に「日本の話芸」で放送されたもの。流石だ。
 私が仲間内で披露した『うどんや』は、小三治の動画を参考にしたものなので、あらためて小さんの映像を見て、弟子小三治に小さんの芸の真髄、無理に笑わせようとしないのに楽しい芸、が伝わっていると思った。

 林家三平の『源平盛衰記』は、度々放送される1979年1月26日「夜の指定席」放送の高座で、まくらの途中で入場したお客さんをいじる部分は、何度観ても楽しい。

 続いて小三治『小言念仏』は2011年1月3日「初笑い東西寄席」の放送。
 手の仕草で陰と陽を表すことをまくらでふっていたが、こういったネタに相応しいまくらなら大いに楽しいし、勉強になる(^^)
 しかし、ネタとは関係のない内容を延々とふられるのは、小三治以外には客も許せないだろうなぁ。

 番組では、たけしが「まくらを制する者は落語を制す」と持論(?)を語り、鶴瓶がネタごとのまくらのメモなどを見せていたが、これを観た若い噺家さんが勘違いをして欲しくないものだ。
 若手の場合は、まくらに凝るより、ぜひ本編を磨くことに精を出して欲しいと思う。

 古今亭志ん生の映像は、貴重な対談場面を少しはさんで、1955年9月18日、とだけテロップがあった『巌流島』。
 いかにも志ん生らしい船頭や町人の姿が楽しい。こういう映像は、永久保存ものだ。

 1982年5月21日の「夜の指定席」での笑福亭松鶴の『らくだ』を観ることができたのは、嬉しかった。
 らくだが死んだ、という紙屑屋の知らせに、嬉しさが腹の底からこみ上げてくる長屋の住人の様子は、映像でしか味わえないものだろう。

 たけしと談春の対談の後、1985年12月6日の演芸指摘席から立川談志の『紙入れ』。
 このくらいの女性の描き方には、抵抗はない。しかし、私は評判の高い晩年の『芝浜』における女房の造形は、あまり好きではない。
 たけしと談春の対談では、さすがの談春がおとなしかったねぇ。「赤めだか」の話題がなかったなぁ。

 色物については、番組でも所ジョージが言っていたが、林家ぺーにあれだけの時間を割いたのは意外だった。
 三増紋之助の実演は、相変わらずの楽しさ、上手さ。

 全体として、落語入門としては、よく出来ていた番組だと思う。

 アーカイブ映像は、それぞれが短いのはやむを得ないだろう。
 ぜひ、子会社の商売抜きに、選ばれた珠玉の高座の全編を、今後番組で放送されることを願う。

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by kogotokoubei | 2015-10-12 09:44 | テレビの落語 | Comments(4)
 NHK BSプレミアムで放送されている「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」、明日放送の第三回は、これまでの「漫才」「コント」に続き、ようやく「落語」がテーマ。
 NHKサイトから、引用。
NHKサイトの該当ページ
ザ・プレミアム 「たけしのこれがホントのニッポン芸能史」(3)
10月10日(土)午後7時30分~
ビートたけしが落語の魅力を語り尽くす!SPゲストに笑福亭鶴瓶を迎え“爆笑&真剣”落語論を展開。めったに見られないたけしの高座姿も必見?貴重な名人映像もたっぷり! ▽たけし&鶴瓶!二人の落語エピソードは秘話満載!▽落語は敷居が低い?たけし的落語入門に目からウロコ▽小さん、三平、小三治、志ん生、志ん朝、貴重なアーカイブス映像満載!▽必見!落語の世界を映像化してみると…▽たけしの師匠、立川談志とは何者だったのか?たけし&談春SP対談!▽鶴瓶の師匠、笑福亭松鶴爆笑エピソード▽いろもの界のレジェンド、林家ペー登場!▽曲独楽(きょくごま)スタジオ実演も!。
【出演】ビートたけし、笑福亭鶴瓶、所ジョージ、松井玲奈、荒俣宏、三増紋之助、立川談春 【アナウンサー】片山千恵子

 スペシャルコラムには、もっと詳しい情報もあるので、ご興味のある方はご覧のほどを。
NHKサイトの該当コラム

 放送は、BSプレミアム 10月10日(土)午後7時30分~8時59分。

 私が興味のあるのは、実はアーカイブ映像。
 志ん朝の名もあるが、NHKエンタープライズで発売されるDVDとCDの三十四席の宣伝もあるか・・・NHKだから、それはないか・・・でも、やんわりとありそうな気がする。

 たけしと談春の対談では、TBSで年末に放送される『赤めだか』のことも話題になりそうだ。
 二宮和也が談春役で、たけしが談志役だからね。
TBSサイトの「赤めだか」のページ

 実は『赤めだか』は、電車で読んでいて涙が出てきた本。
 Amazonのレビューも書いたのだが、不穏な炎上に巻き込まれたので削除したことを思い出す。
 この件、興味のある方は過去に書いた記事をご参照のほどを。
 ネットの匿名性の功罪の罪の側面を経験した。
2009年7月1日のブログ

 さて、この番組のこと。
 私は何度か書いてきたが、立川談志という人については、噺家よりも、落語を含む大衆芸能の優れた目利き、批評家として評価している。

 ビートたけしについては、もちろん漫才師としての評価はしているが、この人の芸能全般を見る目の確かさは本物だと思う。実際の演者としてのみならず、客観的に、客の視線で確かな評価ができる人だと思う。

 なかなか、楽しみな企画だ。

 録画してじっくり見直してから、感想などを書くつもり。


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by kogotokoubei | 2015-10-09 12:54 | テレビの落語 | Comments(2)
 10月26日(月)に堺市で開催され、10月31日(土)に放送予定の、NHK新人落語大賞の出場者が、次の五人に決まったようだ。
NHKサイトの該当ページ
出演 桂 佐ん吉、春風亭 昇々、笑福亭 べ瓶、瀧川 鯉八、柳亭 小痴楽 (50音順)

 サイトの日付は9月18日になっているが、その頃検索しても見つからなかったのは、案内の時には漫才と一緒にしていたのを落語だけにしたので、URLが替わったからか。

 さて、この五人。
 佐ん吉以外は、聴いたことがある。と言っても、べ瓶は昨年のこの大会の放送。
 東京の三人は生で聴いている。

 なんと、東京代表の三人は、全員が落語芸術協会所属。

 落語協会から一人も本選へ出場できなかったことって、これまであるかな・・・・・・。
 あえて、書こう。
 落語協会ホームページのリニューアルで明らかな、協会が所属落語家を支援する姿勢の希薄さが、こういうことにもつながるのだ。

 それぞれの噺家さんのプロフィールを関連サイトから確認。

 桂佐ん吉と笑福亭べ瓶については、天満天神繁昌亭サイトにある「上方落語家名鑑」より引用。
「上方落語家名鑑」佐ん吉のページ
「上方落語家名鑑」べ瓶のページ

 東京の三人は、もちろん、落語芸術協会のHPから。
「落語芸術協会」小痴楽のページ
「落語芸術協会」鯉八のページ
「落語芸術協会」昇々のページ


 入門が古い順に、並べてみる。

1.芸名/桂佐ん吉(かつらさんきち)
2.本名/黒田 周作
3.生年月日/1983年 (昭和58)年 12月23日
4.出身地/大阪市
5.血液型/A型
6.入門年月日/2001年 (平成13年) 9月「桂吉朝」
7.出囃子/
8.紋/三つ柏
9.趣味/野球、けん玉
10.ホームページ/
11.所属/米朝事務所
12.その他/大阪府立東住吉高校芸能文化科卒
平成26年なにわ芸術祭新人奨励賞、平成23年文化庁芸術祭賞新人賞受賞、平成24年第2回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯8Rチャンピオン、平成23年第1回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯3Rチャンピオン
主な会は「ビバ☆佐ん吉」「鉄瓶・佐ん吉落語LIVE」「同級生。」
「get's待っツ動楽亭」
ひとこと:フレッシュさでがんばっていきたいところなんですが、前頭部がだんだん薄くなって、フレッシュでなくなってきました。そんなこと気にせず、元気よくやっていきたいと思っております。

1.芸名/笑福亭べ瓶(しょうふくていべべ)
2.本名/島谷 幸治
3.生年月日/1982年 (昭和57)年 10月16日
4.出身地/兵庫県西宮市
5.血液型/O型
6.入門年月日/2002年 (平成14年) 5月1日「笑福亭鶴瓶」
7.出囃子/
8.紋/
9.趣味/映画鑑賞(恋愛もの以外)、スポーツ観戦
10.ホームページ/http://www.bebe-site.net/
11.所属/
12.その他/関西学院大学経済学部中退
平成27年なにわ芸術祭新人奨励賞

芸名 柳亭 小痴楽
芸名ふりがな りゅうてい こちらく
本名 沢辺 勇二郎
本名ふりがな さわべ ゆうじろう
出身地 東京都
芸種 落語
階級 二ツ目
出囃子 将門
芸歴 平成17年10月 「ち太郞」で初高座
    平成20年6月 五代目柳亭痴楽門下へ「柳亭ち太郞」
    平成21年9月 痴楽没後、柳亭楽輔門下へ
    平成21年11月 二ツ目昇進 「三代目柳亭小痴楽」となる。
    平成23年12月 第22回北とぴあ若手落語家競演会 奨励賞
趣味 読書、サッカー、バスケットボール、洋服、おかし

芸名 瀧川 鯉八
芸名ふりがな たきがわ こいはち
本名 吉田 誠
本名ふりがな よしだ まこと
生年月日 昭和56年3月27日
出身地 鹿児島県
芸種 落語
階級 二ツ目
芸歴 平成18年8月 瀧川鯉昇入門 前座名「鯉八」
    平成22年8月 二ツ目昇進

芸名 春風亭 昇々
芸名ふりがな しゅんぷうてい しょうしょう
本名 柴田 裕太
本名ふりがな しばた ゆうた
生年月日 昭和59年11月26日
出身地 千葉県松戸市
芸種 落語
階級 二ツ目
出囃子 だんじり
芸歴 平成19年4月 春風亭昇太入門 前座名「昇々」
    平成23年4月 二ツ目昇進
恋愛対象 女性
資格 テコンドー六級
    TOEIC410点
    英検4級
    書道4段
    普通自動車免許(AT限定)
YouTubeチャンネル 〈アバンギャルド昇々〉是非ご覧ください
https://youtube.com/channel/UC_1rJed6z74UnL67KpwI6Dw
趣味 中央線沿線山登り、一人カラオケ
ホームページ http://blog.livedoor.jp/shoshoss/

 それぞれ、結構情報たっぷりで、広く知ってもらおうというサイト管理者と本人の意欲が伝わる。

 落語協会のサイト関係者は、ぜひ見習って欲しい。
 「フォーマットに書いて!」と言うだけで、その後のフォローなどはしていないのか、「もっと伝えることはないの?」と声をかけて情報を引き出して内容を改訂しているのか・・・私は前者だろうと思っている。

 
 さて、それぞれの出場者についての思いを、短く書く。

 佐ん吉については、拙ブログへのコメントで、吉朝門下で期待の一人とお伝えいただいていたので、観るのが楽しみだ。
 なお、佐ん吉は、私と同じExciteでブログを開設している。
桂佐ん吉のブログ


 べ瓶は、昨年の『真田小僧』は、まあまあの出来、という印象。
 師匠を三度もしくじって戻って来たらしい。その後の鍛錬の積み上げがどこまであるか、という意味で観るのが楽しみではある。
 ちなみに、べ瓶の高座の感想を含む昨年の記事にご興味ある方は、ご覧のほどを。
2014年11月3日のブログ


 昇々は、これまで二度ほど聴いているが、あまり印象は良くない。
 久しぶりなので、成長ぶりを見せて、良い意味で驚かせて欲しい。

 鯉八・・・私にとっては、何を考えているか分からない不気味な人、という印象。
 新作かもしれないなぁ。この人がどんな噺家になろうとしているのか、それが少しでも分かるような高座を期待しよう。

 今年は、小痴楽に期待する。
 見た目やツィッターのつぶやきなどからは誤解を与えそうだが、落語への取り組み方は実に真面目な若者だと思う。
 親からもらった血筋の良さだけではなく、日々、精進しているように思えるので、ぜひ優勝してもらいたい。

 今年は、それぞれに観て聴く楽しみがある。

 くどいようだが、最後にあえて書く。
 落語協会の幹部や事務方の人々には、今回の予選結果を、真摯に受け止めて欲しい。
 ホームページごとき、などと言う気持ちがあったとしたら、それが、協会員の動機づけにどれだけ悪影響を与えているかを、反省すべきだ。

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by kogotokoubei | 2015-09-24 12:55 | テレビの落語 | Comments(6)
 二ツ目さんのブログやツィッターによると、昨日8日、NHK新人落語大賞の東京での予選会が行われたようだ。

 拙ブログで、ぜひ予選を公開制にして欲しいと何度か書いてきたが、やはり、落語愛好家が予選を楽しむことはできないようだ。

 NHKのサイトに、本選の案内、放送予定日などが掲載されている。
NHKサイトの該当ページ

 日時と会場、主催は次の通り。
日時
「NHK新人お笑い大賞」
 平成27年10月25日(日) 
 開場:午後3時10分 開演:午後3時45分 終演予定:午後5時30分

「NHK新人落語大賞」
 平成27年10月26日(月)
 開場:午後6時 開演:午後6時30分 終演予定:午後8時

会場
堺市立美原文化会館
【住所】堺市美原区黒山167-1
【交通】
 ・南海高野線「初芝」駅、大阪市営地下鉄御堂筋線「新金岡」駅から
  南海バスにて「美原区役所前」下車
 ・近鉄南大阪線「河内松原」駅から近鉄バスにて「美原区役所前」下車

主催
NHK大阪放送局、堺市、公益財団法人堺市文化振興財団

 「JOBK放送開始90年記念」とのこと。
 だから、いつものNHK大阪ホールではなくて、堺なのかどうかは、サイトを見てもよく分からない。
 放送開始90年であれば、なおさらNHK大阪ホールでやればいいのに、などと思って、同ホールのサイトを確認した。
「NHK大阪ホール」のサイト

 翌10月27日に、“<公開生放送>JOBK放送開始90年記念NHK歌謡コンサート”が予定されている。
 ということは、この番組の準備やリハーサルなどで26日は使えない、ということか。
 だったら、別の日にすれば、などと思うが、堺で開催する理由もあるのかもしれない。

 NHK大阪ホールは一階と二階を合せると約1400席の大会場。
 会場の堺市立美原文化会館は約540席なので、落語には、こちらの方が向いているだろう。
 「文化」会館、だしね(^^)
 「交通」が説明されているが、決して便の良い場所ではなさそうだなぁ。逆に、こういうイベントでもなければ行く機会が滅多にないことが、動機づけになって行かれる方もいらっしゃるかもしれない。
 同会館のサイトの「イベント情報」には、10月26日の案内は記載されていないが、会館に問合せされても困るから掲載しないのだろう。
堺市立美原文化会館のサイト

 放送予定は次の通り。

放送予定
「NHK新人お笑い大賞」
 平成27年10月25日(日)午後4時~5時18分 <総合テレビ>
「NHK新人落語大賞」
 平成27年10月31日(土)午後3時05分~4時18分 <総合テレビ>


 本選参加者が分かった際に、予想を書こうと思ってはいる。
 小痴楽や圓満など、私が期待している人が入っていればよいのだが、なにぶん密室(?)での予選であるので、さてどうなることやら。

 新人演芸大賞、という名称になって落語部門と演芸部門に分けて表彰するようになってから21年間の大賞受賞者は、次のようになっている。
-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
-------------------------------------------------------------

 東京からの大賞受賞が三年続いている。
 会場も大阪で、今年は上方から大賞が出るような気がしているが、さて、どうなることやら。

 それにしても、予選を公開しないことが、残念だ。


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by kogotokoubei | 2015-09-09 12:45 | テレビの落語 | Comments(6)
 昨日深夜(今朝早朝?)放送された米朝特番の録画を見たところだ。

 なぜか、出演した落語研究会がいつだっかを、アナウンサーも京須氏も説明しなかったなぁ。

 この映像は、昨年発売されたDVDの内容と同じはず。

 TBSishopという通販のページに、昨年発売された17席のリストがあるので引用。
 
TBSishpの該当ページ


芸を極める米朝落語の真髄、いよいよ落語研究会から登場!
卒寿記念の8枚組DVD-BOX!
1971年から2002年までの全17席を収録しています。

<収録演目>
Disc1:「どうらんの幸助」('71)「算段の平兵衛」('72)
Disc2:「軒づけ」('73)「たちぎれ線香」('75)
Disc3:「一文笛」('79)「天狗裁き」('80)「京の茶漬」('84)
Disc4:「壺算」('84)「住吉駕籠」('85)
Disc5:「らくだ」('86)「不動坊」('87)
Disc6:「千両みかん」('87)「質屋蔵」('88)
Disc7:「たちぎれ線香」('89)「はてなの茶碗」('90)
Disc8:「三枚起請」('91)「厄払い」('02)

 最初の「厄払い」が2002年、1972年正月番組の「しわいや」を挟んで二席目「京の茶漬け」が1984年の研究会ということだろう。

 大正14年(1925)年のお生まれなので、「厄払い」は、77歳。冒頭、研究会への出演は久し振り、十年ぶりほどと説明していた。
 「京の茶漬け」は、59歳の時。一席目と比べれば、ずいぶんお若いが、テレビの46歳の映像の若々しさには、当り前だが、かなわない。

 「厄払い」で、新米の厄払いが、鍋焼きうどん屋の売り声を真似た、「な~べや~くはらい」で、うどんの注文が入る場面が、なんとも可笑しい。

 「京の茶漬け」では、この言葉と対のように言われると説明する高松の“あつかん”のマクラなんて、実に勉強になる。
 大阪の男と京都の女のバトル、これは、やはり見る落語だね。
 
 生で聴いた「京の茶漬け」で印象深いのは、2012年9月8日「ざま昼席落語会」における桂文三の高座。
2012年9月8日のブログ
 しかし、この日の会では、文三のもう一席「はてなの茶碗」が、それ以上に素晴らしかった。
 この噺も米朝十八番。
 五代目文枝門下にも、米朝の噺がしっかり伝わっている。
 その一門の総領弟子当代文枝が、七月に「抜け雀」に挑むようだ。古典への挑戦は、歓迎したい。その背景には、米朝の「古典を演じてはどうか」、という言葉があったようだ。

 没後二ヵ月が過ぎた今、あらためて米朝の大きさを感じる。


 
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by kogotokoubei | 2015-05-23 12:45 | テレビの落語 | Comments(0)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛