噺の話

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カテゴリ:テレビの落語( 92 )


 5日の記事で、NHKの落語アテブリ番組「超入門!落語THE MOVIE」の、高座のみを別に放送して欲しい、と書いた。
2017年1月5日のブログ

 ある方から教えていただいたのだが、別番組とはならなかったものの、NHKの同番組サイトで、次週の予告のみならず、過去のものを含め高座の動画を公開してくれるようになった。


 ここ数日、あまり楽しいニュースがない中、私にとっては嬉しい出来事。

 私のように高座のみを見たい、という方からの要望が多かったのだろう、きっと。

 ネタについての簡単な説明も載っている。なかなか親切ではないか。

 とはいえ、昨夜の兼好『二番煎じ』で、火の用心の夜回り場面を割愛したように、本来の内容の短縮版が多いことは補足しておきたい。

 ご覧いただくと分かるのだが、それそれの噺を8~10分位。

 この番組で落語に興味を持たれた方は、ぜひ寄席や落語会でオリジナル(?)を楽しんでいただきたい。

 また、落語愛好家の方は、どこを端折ったかを発見するのも、この番組の楽しみ方になるかもしれない。

 なお、来週の『風呂敷』(古今亭菊志ん)は、女房役が野々すみ花。
 『吉原裏同心』の薄墨太夫 や『あさが来た』の美和さん。
 元宝塚出身の方で、私の好みなので、楽しみだ^^


 たまにはNHKも、いいことやるじゃないの!

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by kogotokoubei | 2017-01-12 21:52 | テレビの落語 | Comments(2)
 昨夜、NHK総合の「超入門!落語THE MOVIE」を観た。

 この番組がレギュラー化されることを書いた記事は、驚くほどアクセスが多い。
2016年9月30日のブログ

 こんなことを書いていた。
 最近落語を楽しみ始めた若い方が知識を習得するためにも有効だろうし、今以上に落語愛好家のすそ野が広がることも期待できるので、レギュラー化は結構なことだと思う。

 できることなら、視聴率を追いかけず、人気者ではなくてもいいので、しっかりアテブリを含めた演技のできる芸人さんを起用してもらいたい。
 なぜなら、主役は「落語」のネタそのものであり、出演者ではないはずだから。

 また、ネタの中には、今の社会では使いにくい言葉や風俗もあるが、できるだけ忠実に再現して欲しい。

 学校じゃ教えない、実にためになる内容が落語には満載であることを、ぜひ伝えて欲しいものだ。

 当初よりも、いわゆるお笑い芸人さんばかりではなく、演技のできる(?)役者さんを起用する傾向が強くなったように思うし、演じる噺家も、まさに現役バリバリの実力者の名が並んでいる。
 
 そういう面では、私の期待は裏切られることはなかったとも言えるのだが・・・・・・。


 レギュラー放送が始まってから、今まで記事を書くことはなかった。

 せっかく案内をしていたのだから感想でも書くか、と思った時もあったが、どうしても小言になりそうで、気が進まなかった・・・・・・。

 しかし、小言幸兵衛なのだから、小言を書くのは当たり前か、と思い直し書こうと思う。

 たとえば、昨夜の『初天神』について、NHKサイトの番組のページには次のような説明がある。
NHKサイトの番組ページ

「初天神」…息子の金坊(鈴木福)を連れて初天神にお参りに行くことになった父親(松尾諭)。出店を見ても「あれ買ってこれ買って」と言わないと約束させたのに、金坊のアノ手コノ手のおねだりに根負けして…

 このネタについては、ずいぶん前になるが記事を書いている。
2009年1月24日のブログ

 その記事で紹介したように、原話は安永二年刊『聞上手』所収の「凧」なのだが、寄席で凧の場面まで演じられることは、稀有だ。

 だいたい、団子の部分まで。

 また、前座噺の範疇に入れられるが、決して生易しい噺ではない。

 浜美雪著『師匠噺』の「柳家さん喬・喬太郎」の章に、『初天神』修行中の喬太郎の回想がある。
浜美雪著『師匠噺』
「僕も中途半端な覚え方をしていたんですけど、『もうわかった。全然ダメだ』って途中で止められてこう言われたんです。
『お前の「初天神」には雑踏が出てない』って」
 劇画の名台詞を思わせる印象的な言葉だ。
「でもそんなことを前座の頃言われてもね(笑)。でも、あとの弟弟子はみんな『初天神』をどんどん上げてもらってるんですからね。
 ですから普段の生活については厳しいと思ったことはないですけど、落語の稽古に関しては確かに『何で俺だけが』っていうのはあったかもしれません(笑)」

 その厳しい師匠さん喬にしても、3日にNHK総合で放送された恒例の鈴本初席で、団子のアンコと蜜を言い間違えていたけどね^^

 いずれにしても、団子の蜜のように甘く見てはいけない噺であり、凧まで通しで演じられることは珍しいのは事実。
 昨夜の一之輔は、しっかり凧まで“通し”の高座で、その出来栄えも良く、なかなかの好高座だった。

 だから、見終えてから、「高座だけを楽しませてくれればいいのに」と強く思ったのである。

 部分的に一之輔の高座の映像に戻るのだが、ハナからサゲまで高座だけを楽しみたい、と私などは思う。

 もちろん、この番組があくまでアテブリを主体として成り立つことは百も承知ではあるが・・・・・・。

 NHKのサイトには、この番組の意図らしきものについて、次のように記されている。
ふだん、想像で楽しむ落語の演目を、落語家の語るはなしに合わせてあえて映像化。完璧なアテブリ芝居をかぶせてみたら…初心者でも楽しめる新たなエンタメが誕生しました!

 「想像で楽しむ」落語を、「あえて」映像化しているのだ。
 演ずるタレントさんや役者さんも、大変だろうなぁ。
 しかし、問題は、そのアテブリがどこまで「完璧」にできるかどうか。
 というか、「完璧」は難しいから、どこまで落語本来の楽しさを伝える映像化ができるか、が重要だろう。
 『初天神』の親子、一之輔のスピーディな語り口に合わせ、なかなか頑張っていたと思う。

 レギュラー放送化についてNHKのサイトでは次のように紹介していた。

とかく「長い」「単調」「難しい」と言われがちな落語に、完璧な「アテブリ芝居」をかぶせてみたら…初心者でも「面白くわかりやすい新たなエンタメ」が誕生!名付けて「超入門!落語THE MOVIE」。
 噺家の語りに合わせて再現役者の口が動く、いわゆる「リップシンク」に徹底的にこだわり、あたかも落語の登場人物たちが実際に話しているかのような臨場感を演出。見ている人をリアルな落語の世界へと導きます。


 「長い」「単調」「難しい」という感想は、たぶんにそのネタや演じる噺家さんに依存するが、たしかに、そういうイメージは初心者の方に強いかもしれない。
 というか、いまだに「笑点」の大喜利を「落語」と思っている方もいらっしゃる。

 だから、初心者の方に落語の楽しさを味わってもらう方法の一つとして、この番組は存在意義はあるのだろう。

 ちなみに、レギュラー化以降の出演者とネタは次の通り。

--------------------------------------
第1回 10月19日
『かぼちゃ屋』 春風亭一之輔
『お見立て』  古今亭菊之丞

第2回 10月26日
『粗忽長屋』 桃月庵白酒
『目黒のさんま』 春風亭一朝

第3回 11月2日
『転失気』  柳家三三
『粗忽の釘』 林家たい平

第4回 11月9日
『時そば』 春風亭一之輔
『三年目』 三遊亭兼好

第5回 11月30日
『猫の皿』 柳家三三
『三方一両損』 春風亭一朝

第6回 12月7日
『長短』 柳亭市馬
『はてなの茶碗』 桂雀々

第7回 1月4日
『初天神』 春風亭一之輔
『饅頭怖い』 古今亭菊志ん
--------------------------------------

 そして、来週11日は、三三の『釜泥』と兼好『二番煎じ』と案内されている。

 
 一之輔、三三をはじめ、第一回からの顔ぶれは、まさにバリバリの現役中堅の噺家さん達。

 くどいようだが、高座のみで、「想像」する楽しさを味わいたい演者とネタが並ぶ。


 そろそろ、せっかくの企画に水を差すような小言はここまでにして、私の提案。

 この番組で、初心者の方がアテブリを楽しんで落語への興味を抱いたのなら、「日本の話芸」でもいいし違う新番組でも結構、ぜひ、元となった高座の映像のみを放送してはどうだろうか。

 落語番組の素材を、主催する東京落語会以外に広げる好機ではなかろうか。

 「あのネタ、落語だけ見てみたいなぁ」という願望は、きっとあるはず。

 NHKとしても、高座はアテブリのためにも通しで収録しているのだから、コンテンツとして高座のみを放送することは、一度で二度美味しいわけで、悪い話ではないはず。

 ぜひ、高座->アテブリ->高座、という先祖帰りとも言える企画、NHKの担当の方にご検討いただきたいものだ。

 かつて放送されていた、この番組に出演しているような、現役中堅どころの噺家さんを中心とする民放の落語番組が、ことごとく終わっている。
 視聴率が低かったせいで、スポンサーが降りたのかと察する。
 そこはNHK。ぜひ、同時代で観て楽しく、十年後には貴重なライブラリーとなるであろう高座の放送、実現して欲しい。

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by kogotokoubei | 2017-01-05 21:45 | テレビの落語 | Comments(8)

 昨夜、録画を観た。
 ネットのニュースなどで優勝者が桂雀太であることはすでに知っていたが、小痴楽がどこまで迫ったのかなどに興味があった。

 出演順に感想や私なりの10点満点の採点を記す。

春風亭ぴっかり☆『湯屋番』 
 文珍も指摘していたが、若旦那という“男”の視線で描かれた噺に
 あえて挑戦した、ということか。
 しかし、どうしても無理がある。彼女が権太楼いわく「かわいい」
 からこそなのだろうが、女性であることを忘れさせる高座とは言い難く、
 妄想で芸者と会話する場面も、女同志の掛け合いに思えてしまうのだ。
 前回の『反対俥』よりは高座そのものは良かったとは思うが、ネタ選び
 は工夫する余地ありだろう。
 私の採点は、8。

桂 雀太『代書』 
 楽しみにしていた人。
 代書屋にやって来た男の名が松本留五郎である。大師匠枝雀から師匠の
 雀三郎を経た、一門のネタ、ということだ。
 受賞決定後のインタビューで、師匠から教わったまま、と話していたのが、
 印象に残る。
 結構、二枚目だったなぁ。
 悪くはない・・・しかし疑いなく優勝という高座でもなかった。
 だから、意外な相手との決戦投票になったのだろう。
 私の採点は、最高点には届かないものの、9。

桂 三度『虹』 
 前回同様、冒頭に「お邪魔します」と言うのだが、これはやめて欲しい。
 虹の七色を擬人化するというアイデアは悪くはない。
 サゲで阪神タイガースを持ち出すのも、上方らしさがあると言えるだろう。
 前回よりは、漫談から落語に発展しつつあるのも感じた。
 採点は、8。

柳亭小痴楽『浮世床』 
 このネタは小咄のオムニバスと言えるので、具体的な内容は『浮世床-夢の逢瀬-』
 とでも書くのが正しいのだろう。あるいは「夢」だけでも通じるかな。
 悪くはないのだが、少し力が入り過ぎたかな、という印象。
 権太楼が指摘したように「一本調子」の感がぬぐえず、もう少し緩急をつけていたら、
 と悔やまれる。
 また、NHK、ということを考えると、ネタ選びがやや艶っぽ過ぎた感もあるし、
 サゲも下がかっているのが、審査結果に悪影響を与えたかもしれない。
 とはいえ、江戸っ子の威勢のいい語り口は聴いていて心地よい。
 最高点はつけられないが、私の採点は、9。

春風亭昇々『最終試験』 
 会場には、若い落語愛好家も多かったようで、受けてはいた。
 しかし、私は、この新作を高く評価する審査員の気持ちが分からない。
 好み、相性の問題でもあるが、その会社の社長の息子の採用面接における身振り、
 表情、語り口などは、ウケを狙って基本を崩し過ぎた、漫談の芸にしか思えない。
 採点は、7。


 私の採点では、全体に最高点10をつけたい人はいなかった。
 雀太と小痴楽が9で同点。どちらが優勝しても良い、という印象。

 しかし、次の審査員は、私には意外な採点をしていた。

<審査員>
桂文珍
柳家権太楼
近藤正臣
松倉久幸(浅草演芸ホール会長)
恩田雅和(天満天神繁盛亭支配人)
神津友好
井上啓輔(NHK制作本部エンターテインメント番組部部長)

 この七名の審査結果は、こうだった。

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 雀太、昇々が、ともに64点で決選投票。
 雀太に、文珍、近藤、恩田、井上の4名が投票し、昇々に挙げた権太楼、松倉、神津の3名を上回った。

 東京開催で、東京の三人が地の利を生かすことはできなかった。

 しかし、そもそも“地の利”などはなさそうだ。
 どこで開催されていようが、審査員の採点には、結構明白なバイヤスがかかっているように思う。

 今回の各審査員の採点で思うことを記す。

 前回の三度の採点でもそうだったが、文珍は、どうしても一門への採点が甘くなるような気がしてしょうがない。あの雀太より三度が上、という評価は疑問だ。
 小痴楽の10は結構なのだが、相手は雀太だろう・・・・・・。

 権太楼は、昨年の佐ん吉にも8をつけていたが、相変わらず上方本格派に辛いなぁ。また、小痴楽のみならず三度と昇々を10とは驚いた。何か政治的な背景でもあったのか。

 近藤正臣は、雀太が優勝、という意思表示が明確。それはそれで良いのだろう。

 松倉久幸は、相変わらず落語芸術協会応援団、という印象。昨年も鯉八のみ10だった。

 恩田雅和は、上方応援団は明白。松倉会長とこの人は、旗色があまりにも鮮明^^

 神津友好の今回の採点には、首をかしげる。なぜ、小痴楽が最低点の7なのか・・・・・・。

 NHKの井上という人の採点も、なぜ小痴楽がぴっかり☆同様に最低点の8なのか、私にはまったく理解できない。
 NHKの審査員は、昨年も実に不思議な採点だったことを思い出す。


 ということで、昨年と一昨年の審査結果を再掲する。

 昨年の審査員は、こうだった。
<2015年の審査員>
桂文珍
柳家権太楼
恩田雅和(天満天神繁盛亭支配人)
松倉久幸(浅草演芸ホール会長)
片岡鶴太郎
やまだりよこ(演芸ジャーナリスト)
山元浩昭(NHK大阪放送局制作部部長)

         ベ瓶   佐ん吉   鯉八   小痴楽   昇々
桂文珍     9    10     9     10     9  
柳家権太楼   8     8     8     10     7
恩田雅和    9    10     8      9     8
松倉久幸    9     9    10      9     9
片岡鶴太郎   9    9      10      9     9
やまだよりこ  9    10     9     10     8
山元浩昭    8    10     9      8    10
合計     61    66     63     65     60  

 ちなみに、私の採点は、ベ瓶 7、佐ん吉 10、鯉八 7、小痴楽 10、昇々 7、だった。


 一昨年は、こうだった。
<2014年の審査員>
桂米丸
桂文珍
松倉久幸(浅草演芸ホール会長)
恩田雅和(天満天神繁昌亭支配人)
山本一力
神津友好。
三溝雅和(NHK制作局エンターティンメント番組部部長)


 先に私の採点結果。
           昇吉  ベ瓶  三度  歌太郎 朝也
小言幸兵衛    9    8    7    8    9


 そして、審査員の採点結果。

        昇吉    ベ瓶    三度    歌太郎    朝也
桂米丸           8     8     8     8
桂文珍      8     8     9     9     9
松倉久幸      9     9     9     9     10
恩田雅和      9     9    10      9      9
山本一力       9     9     7    10      9
神津友好      9     8     8     7     10
三溝敬志      9     8     8     8     9
合  計    62    59    59     60     64   



 これだけ、東京応援団とか、上方応援団、また芸協応援団などの“旗色”がはっきりした人たちによる審査って、どう考えたらよいのだろう。

 今回は、今一つ飛び抜けた高座は見当たらなく、審査結果にも納得がいかない、やや残念な思いで観終わった。


 落語と漫才を分けて現在のような形式で表彰し始めての結果は、次のようになった。
-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
2015年  桂佐ん吉
2016年  桂雀太
-------------------------------------------------------------
 
 来年は、どんな顔ぶれが出場するか分からないが、審査員はそろそろ刷新すべきではないかと強く思う。

 背中に東や西や一門、協会の看板がはっきり見える審査員や、その落語審美眼に疑問のある人は、そろそろ交替すべきだろう。

 とはいえ、審査員の審査をできる人ってぇのは、審査員より少ないのだろうなぁ。

 最後は、グチャグチャになって、お開き^^

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by kogotokoubei | 2016-10-31 12:54 | テレビの落語 | Comments(8)

 今年のNHK新人落語大賞も、まったく知らぬ間に予選が行われ、五人の出場者が決まったようだ。
 NHKのサイトに、出場者を含めて案内が載っている。
NHKサイトの該当ページ

 サイトから、そのまま引用する。だから、新人お笑い大賞のことも含んでいる。

日時
【NHK新人お笑い大賞】平成28年10月23日(日)
開場:午後3時15分  開演:午後3時45分  終演予定:午後5時20分
【NHK新人落語大賞】 平成28年10月24日(月)
開場:午後5時45分  開演:午後6時15分  終演予定:午後8時

会場
NHKみんなの広場 ふれあいホール (東京都渋谷区神南2-2-1)

出演予定
【NHK新人お笑い大賞】
[出演]アインシュタイン、アキナ、勝又:、
スーパーニュウニュウ、だーりんず、大自然、トット、ラフレクラン(50音順)
[司会]フットボールアワー、三輪秀香アナウンサー

【NHK新人落語大賞】
[出演]桂 三度、桂 雀太、春風亭 昇々、春風亭 ぴっかり☆、柳亭 小痴楽 (50音順)
[司会]林家たい平、雨宮萌果アナウンサー

 また、今年も、司会はたい平か。毎年替えたらどうかと思わないでもない。

 放送日の案内。

放送予定
【NHK新人お笑い大賞】
平成28年10月23日(日)
午後4時~5時18分【総合】(生放送)
【NHK新人落語大賞】
平成28年10月29日(土)
午後4時~5時13分【総合】

 出場者の桂三度、桂雀太、春風亭昇々、春風亭ぴっかり☆、柳亭小痴楽の中で、テレビも含めて未見なのは、初出場の雀太。

 昇々と小痴楽は昨年に続く出場。三度は2014年(朝也が優勝)に続き二度目、ぴっかり☆は2012年(宮治が優勝)に続き二度目の出場。

 昨年は、桂佐ん吉の『愛宕山』に、小痴楽の『真田小僧』は及ばなかったが、私の採点は同点だった。
 過去4年、録画した内容を見た感想や自分なりの採点を書いた記事は次の通り。ご興味のある方はご覧のほどを。
2015年11月1日のブログ
2014年11月3日のブログ
2013年10月20日のブログ
2012年11月4日のブログ

 現在のように、漫才と落語を分けて実施する形式になってからの優勝者は、このようになっている。
-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
2015年  桂佐ん吉
-------------------------------------------------------------

 今年は東京での開催。
 昨年が、関西での開催で上方の佐ん吉が優勝。
 今年、地の利は、東京の三人にあるだろう。

 この三人のうち二人は、落語芸術協会の“成金”メンバーで、昨年はこの二人に加え、鯉八が出場した。よって、昨年は落語協会からは一人も出場できなかった。
 その落語協会から、紅一点のぴっかり☆が予選を突破したが、前回のネタ『反対俥』は、ややその奮闘ぶりが空回りした印象がある。優勝はそう簡単ではないように思うが、女としての強みが生きるような高座なら、可能性はないとは言えない。
 昇々は、昨年の『湯屋番』では辛口の感想を書いたが、一年間の成長がどれほどあったかを、楽しみにしている。イケメンだけではなく、実力が発揮できるかどうか・・・・・・。
 何と言っても、小痴楽が今年も出場してくれたのが、嬉しい。どんなネタで勝負するのか、楽しみだ。
 
 上方の二人。三度は、前回は噺家の高座とは思えない内容。冒頭に「おじゃまします」だったからねぇ。どこまで、お笑いピン芸人のおしゃべりから脱し、落語を演じることができるかを確認したい。

 雀太は、雀三郎の弟子。果たしてどんな噺家さんなのか、初めて聴く楽しみがある。
 
 聴いたことのない雀太がいるので、優勝予想は、しない。

 しかし、小痴楽には期待している。

 問題は審査員の顔ぶれだ。
 いろんな人がいるからね。

 また、録画を見て感想なりを書くつもり。

 秋を感じる、そんな年中行事になってきた。


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by kogotokoubei | 2016-10-04 12:42 | テレビの落語 | Comments(8)
 単発で放送していたNHKの「超入門!落語 THE MOVIE」が、10月19日から、毎週水曜夜にレギュラー化されるようだ。

 exblogのリンクの機能が拡張されて、上のようにすることもできるようになった。
 テキストリンクも残っているので、使い分けようと思う。
 上のNHKサイトから引用。
2016年3月に放送した第1弾、7月に放送した第2弾、ともに大好評をいただき、10月からレギュラー放送が決定しました!
とかく「長い」「単調」「難しい」と言われがちな落語に、完璧な「アテブリ芝居」をかぶせてみたら…初心者でも「面白くわかりやすい新たなエンタメ」が誕生!名付けて「超入門!落語THE MOVIE」。
 噺家の語りに合わせて再現役者の口が動く、いわゆる「リップシンク」に徹底的にこだわり、あたかも落語の登場人物たちが実際に話しているかのような臨場感を演出。見ている人をリアルな落語の世界へと導きます。

 3月は見逃したが、7月に放送された『お菊の皿』と『包丁』は見た。
NHKサイトの該当ページ
 印象的だったのは、三三の『お菊の皿』における「アテブリ芝居」で、塚地武雅と好対照だった元ボクシング世界チャンピオンの内藤大助の演技。素人くささが可笑しい、ともいえるのだが、やはり「アテブリ」(「リップシンク」!?)をしっかり演じないと、見ていて辛くなる。

 10月19日の第一回目なのかどうかは分からないが、、古今亭菊之丞の『お見立て』で、喜瀬川役を前田敦子が演じるようだ。
 スポニチに記事が載っていた。
スポニチの該当記事
 喜瀬川の配役の理由について関係者が「この花魁の“美しく、ちょっとわがまま”なところに合致した」と語っているようだが、あのわがままは、「ちょっと」どころではないだろう^^
 喜助は梶原善が演じるらしいが、これはうってつけではなかろうか。

 放送を楽しみに待とう。

 今CSで再放送されているテレビ朝日「落語者」やBSジャパン「今どき落語」は、結構楽しんでいたのだが、相次いで消えてしまった。
 たぶんに、その理由は視聴率が悪かったためだろう。

 そこは、NHKだ。視聴率はともかく、腰を据えて続けて欲しい。

 最近落語を楽しみ始めた若い方が知識を習得するためにも有効だろうし、今以上に落語愛好家のすそ野が広がることも期待できるので、レギュラー化は結構なことだと思う。

 できることなら、視聴率を追いかけず、人気者ではなくてもいいので、しっかりアテブリを含めた演技のできる芸人さんを起用してもらいたい。
 なぜなら、主役は「落語」のネタそのものであり、出演者ではないはずだから。

 また、ネタの中には、今の社会では使いにくい言葉や風俗もあるが、できるだけ忠実に再現して欲しい。

 学校じゃ教えない、実にためになる内容が落語には満載であることを、ぜひ伝えて欲しいものだ。
 
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by kogotokoubei | 2016-09-30 12:41 | テレビの落語 | Comments(2)
 落語芸術協会のホームページに、次のような情報が掲載されていた。
落語芸術協会ホームページの該当記事

5月11日 NHK「おはよう日本」放送の予定

最近TV各局で落語・寄席が取り上げられることが増えてきました。
そして、またまた5/11のTV放送で若手演者の活躍の様子が取り上げられる予定となりました。宜しければ是非ご覧下さい。今回は柳亭小痴楽のドキュメントです。

【放送予定】2016年5月11日(水)※7時台
NHK「おはよう日本」

※放送内容は急遽変更になる可能性もあります。

 これは楽しみだ。
 録画しておき、じっくり見よう。

 落語芸術協会の若手の中で、私が将来を期待する筆頭とも言えるのが、小痴楽。

 ご興味のある方は、ぜひ!

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by kogotokoubei | 2016-05-09 12:56 | テレビの落語 | Comments(2)

TBS「赤めだか」を見て。

 12月28日の夜TBSで放送された「赤めだか」の録画を、遅ればせながら、ようやく見た。

 TBSサイトの同番組ページは、こちら。。
TBSサイトの「赤めだか」のページ


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 原作の『赤めだか』については、拙ブログ「落語の本」カテゴリーの第一回に、短い文章ながら取り上げた。
2008年6月11日のブログ

 この本については、Amazonのレビューも書いていたのだが、一時、同書のレビュー覧が何者かに荒らされたために、レビュー記事を削除した。
 どんなことがあったのかは記事にも書いたので、ご興味のある方はご覧のほどを。
2009年7月1日のブログ

 また、志らくの『雨ン中の、らくだ』が発行された後、この二冊が、同じ時期の同じ事柄について、どのように書いているかを中心に、三回に分けて記事を書いた。
2009年3月14日のブログ
2009年3月15日のブログ
2009年3月16日のブログ
 
 このドラマについて、記事を書こうか書くまいか、少し迷ったが、やはり書くことにする。

 結論から。
 まったく期待外れであった。

 こう書くと、何に対しての小言か分からない人もいるだろう。

 原作は、次のように始まっている。

 本当は競艇選手になりたかった。
 家の近くに戸田競艇場があって、子供にくれるお菓子が楽しみで父親にせがんで日曜日になると連れていってもらった。競艇場で食べるチョコフレークは格段にうまくて、僕にとってこの世で一番上等のお菓子だった。

 原作において、競艇は実に重要な要素。
 加藤峻二という伝説の選手に憧れていたのだ。
 しかし、ドラマでは登場しない。
 脚本家なのか、原作者なのか、その理由は分からない。

 なぜ、ドラマ化にあたって、競艇という重要な要素を外したのか・・・・・・。

 そして、次に、志らくのこと。
 ドラマでは、彼は独身のお婆ちゃん子。

 しかし、原作が描く姿は、違う。

 志らくには学生結婚した女房がいた。女房さんは、あまり体が丈夫でなく外へ働きに出ることができない。二人で喰ってゆくためにも、女房さんに余計な心配をかけないためにも、二ツ目になって稼ぐしか志らくには道はない。

 志らくがバツイチだろうが、この時代に、彼の環境は、こうだったのだ。

 なぜ、談春の人生で重要な競艇が外され、志らくが妻帯者であったことが外されたのか・・・・・・。

 たけしが談志役であったことから、このドラマが本来の姿にはならないだろうとは察していたが、原作とは余りに違う設定には、驚くばかり。

 原作の良さを生かすことより、今の談春や志らくにとっての“都合”を優先したように思えてならない脚色だった。

 期待していた方が“赤めだか”だったのか・・・・・・。

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by kogotokoubei | 2015-12-30 21:54 | テレビの落語 | Comments(16)
 昨日今日といろいろあって、ようやく録画を見た。

 NHKのサイトに出場者のプロフィールと演目が写真付きで記載されている。
NHKサイトの該当ページ

 冒頭、出場資格が東京は二ツ目、上方は二ツ目相当で入門から15年未満、と紹介された。持ち時間は11分。
 
 出演順に感想と私の10点満点の採点を記す。

笑福亭ベ瓶『太閤の白猿』
 昨年は『真田小僧』で出演。冒頭の紹介で台湾で落語会を開いたことが紹介されていた。
 「その壁を乗り越えろ」という題がつけられていた。
 果たして、このネタ選びが、「壁」を乗り越える噺と思えたのだろうか。やや、疑問だ。
 いわゆる地噺で、会話が少ない。登場人物も似ている同系統の噺に『荒茶』(上方の『荒大名の茶の湯』)がある。『お血脈』も代表的な地噺。
 落語は、登場人物をどう造形し演じ分けるか、ということも重要な要素。だから、こういう大会で地噺で挑戦ということが、すでに自分でハンデを負わせたような気がする。
 会場のある堺市にちなんだ曽呂利新左衛門が登場するから選んだのだろうか。しかし、残念ながら、ネタ選びの段階から問題があったように思う。私の採点は、7。

桂佐ん吉『愛宕山』
 初めて聴くので楽しみにしていた。もちろん、私が予想したように優勝したことはすでに記事で書いた通り。
 結論から書くと、なるほど優勝するだけの高座。
 多くの登場人物の見事な演じ分け、ハメ物もある師匠も十八番としていた上方落語の代表作のネタ選び、本来は30分は超える噺を11分にまとめた手腕、すべて実に結構だった。べ瓶の後なので、その違いがあまりにも明白になった。
 私の採点は、最上位者に「10」を付ける規則なら、10点とする。

瀧川鯉八『俺ほめ』
 題目は『子ほめ』から拝借したのだろう。
 まーちゃんと言われる男が、「俺を褒めてくれ。金平糖をあげるから」と仲間に要求して、繰り広げられる会話が中心のネタ。
 鯉八が、どんなことをきっかけにこのネタを思いついたのか。
 たとえば、同じ話題についていろんな人が思いを述べる、という観点からなら『饅頭こわい』や長屋ネタの店賃の話題なのだろう。褒める、縁起をかつぐ、ということなら『ざるや』などもある。
 自分を褒めさせる、というありそうでない設定の着眼点は悪くない。
 しかし、新作でこの大会に臨むのであれば、もう少し完成度が欲しかった。
 たとえば、桂かい枝が優勝した時の『ハル子とカズ子』は、今聴いてもネタ自体の完成度の高さを感じる。
 浅草演芸ホールの松倉会長や鶴太郎の評価は10点満点と高かったが、私には、この噺に最高点は付けられない。
 こういう味を、“シュール”と形容する人もいるのだろうが、私には彼の目指す新作の世界がこういった方向にあるのなら、あまり相性は良いとは言えない。採点は7点。

柳亭小痴楽『真田小僧』
 期待していた高座。実に良いテンポで噺が進む。
 この噺の重要な部分は父親と息子の金坊の会話にあるのだが、金坊の生意気さ、頭の回転の早さを描き出し、父親とのやりとりを楽しく、スピード豊かに演じた。
 途中の「ゆるいな!」などの科白は彼らしく現代的でありながらも噺の流れに相応しく、笑わせる。
 審査員の権太楼から「十銭“分”だけ話す、と言うと噺がふくらんでいかなくなる」という助言があった。それを聴いた時に私自身は、「へぇ~、そうかなぁ」と疑問に感じた。ほとんどの噺家は、「十銭分」として話しているように思ったからだ。
 権太楼は、「分」と言わず、噺の切れ場があることを提示しないで演っている、ということだろうか。
 後で考えると、権太楼の指摘、なるほどと思う。切れ場で父親をじらせる場面を効果的に演じるなら、たしかに最初から切れ場があることを明かさない方が良い。得難い助言だったと、納得。
 その権太楼は、小痴楽のみ10点だった。分かる人には、分かるということだし、より上を目指せ、という思いでの一言だったのだろう。
 佐ん吉とは甲乙つけがたく、10点。

春風亭昇々『湯屋番』
 ご本人は登場人物を演じわけているつもりなのだろうが、そのうわべの口調の違いだけではそれぞれの人物が活きてこない。特に女性の描き方に問題があるように思った。男と同じようにパァパァ言っている感じで、残念ながら色気がない。
 よく言われることだが、それぞれの人物の気持ちになりきれていない、ということではなかろうか。全体的に、同じような口調でまくし立てているような気がする。
 また、くすぐりの後で、笑いを一瞬待つ間をつくるのも、感心しない。
 彼独自のくすぐりも、私は笑えなかった。採点は7。


 やはり、予想通り、そして期待通りで上方代表の佐ん吉と、江戸落語代表小痴楽の一騎打ちだ。この二人と他の三人の差は、大きかったと思う。

 どちらが勝ってもおかしくはないだろう、と思っていた。


 審査員は次の通り。

  桂文珍
  柳家権太楼
  恩田雅和(天満天神繁盛亭支配人)
  松倉久幸(浅草演芸ホール会長)
  片岡鶴太郎
  やまだりよこ(演芸ジャーナリスト)
  山元浩昭(NHK大阪放送局制作部部長)
 
 頭文字で、縦に審査員、横に出場者五人の採点を並べてみる。

    ベ   佐   鯉   小   昇
桂   9  10   9   10   9  
柳   8   8   8   10   7
恩   9  10   8    9   8
松   9   9  10    9   9
片   9   9  10    9   9
や   9  10   9   10   8
山   8  10   9    8  10

計  61  66   63   65   60  

 
 佐ん吉と小痴楽が最高点で同点、という採点で私と同じなのは文珍とやまだりよこ。
 結構、この二人とは近い落語観を持っているのかもしれない。

 権太楼の小痴楽が10点は同感だが、佐ん吉の8点は、ちときびしいなぁ。
 やはり、枝雀的な爆笑上方落語に思い入れが強いのだろうか。

 鯉八のみ10点の鶴太郎は、ピン芸人として新作派への評価が高くなる、ということだろうか。
 しかし、ギャグとはいえ、「師匠よりいい!」は、ちょっといただけない科白だ。

 NHKの山元という大阪の制作部長の小痴楽の「8」、鯉八「9」、昇々の「10」という評価は、何らかの“政治的”な判断が背景にあったのかもしれないが、制約のない評価結果なら、私はこの人に東京の落語を審査していただきたくない。

 さて、これで、落語と漫才を分けて審査するようになってから、次のような歴史になった。

-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
2015年  桂佐ん吉
-------------------------------------------------------------

 さて、来年は、いったいどんな名前が刻まれるのか。
 落語協会は、巻き返すことができるか。

 また、一年、楽しみに待ちたいものだ。
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by kogotokoubei | 2015-11-01 19:41 | テレビの落語 | Comments(4)

 26日に堺市で開催された「NHK新人落語大賞」の結果が、すでに新聞報道で明らかになっている。
 スポニチから引用。
スポニチの該当記事

NHK新人落語大賞に桂佐ん吉 故米朝さんの下で内弟子修業

 NHK新人落語大賞の本選が26日、堺市の市立美原文化会館で開かれ、大賞に桂佐ん吉(31)が選ばれた。

 佐ん吉は大阪市出身で、2001年に桂吉朝さん(05年に死去)に入門。今年3月に死去した桂米朝さんの下で05年まで3年間、内弟子修業をした。

 予選は東京、大阪で開かれ、計106人が参加した。本選の模様は31日午後3時5分から、NHK総合で放送される。 [ 2015年10月26日 21:17 ] 

 NHK大阪放送局のブログの記事でも結果を掲載しているので、ご参照のほどを。
NHK大阪放送局のブログ

 先日、予想を書いた。
2015年10月21日のブログ

 これまでの大賞受賞者の歴史などから、桂佐ん吉の優勝と予想したので、結果として、予想は当たった。

 しかし、テレビを含め佐ん吉の高座を聴いたことはなく、あまり自慢にはならない。

 NHK大阪放送局のブログに、“2位とわずか1ポイント差という接戦”と書いてある。

 私の予想は、小痴楽との一騎打ちで佐ん吉の勝ち、としていたので、この1ポイントの差の相手が小痴楽だったのか、他の人だったのかが、気になるところだ。

 放送は、総合テレビで10月31日(土) 午後3時05分~4時18分とのこと。

 佐ん吉の『愛宕山』が楽しみなのはもちろんだが、五人全員の高座、なかでも「成金トリオ」と言われている落語芸術協会の三人の出来栄えはどうだったのか。
 そして、佐ん吉の接戦の相手が誰だったのか、審査員はどんな判定をしたのか・・・いろいろと興味がわく。
 

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by kogotokoubei | 2015-10-28 20:50 | テレビの落語 | Comments(2)
 以前紹介したように、今年のNHK新人落語大賞は、26日に開催され、31日に放送予定。
2015年9月24日のブログ
 詳しくは下記のNHKのサイトでご確認のほどを。
NHKサイトの該当ページ

 出場する五人のプロフィールについて9月24日のブログで紹介したが、あらためてかいつまんでご紹介。(50音順)


桂佐ん吉
2001年 (平成13)年 9月 桂吉朝に入門

春風亭昇々
2007(平成19)年4月 春風亭昇太に入門
2011(平成23)年4月 二ツ目昇進

笑福亭べ瓶
2002(平成14)年5月 笑福松亭鶴瓶に入門

瀧川鯉八
2006(平成18)年8月 瀧川鯉昇に入門
2010(平成22)年8月 二ツ目昇進

柳亭小痴楽 
2005(平成17)年 初高座(当時の桂平治門下)
2008(平成20)年 五代目柳亭痴楽門下
2009(平成21)年 柳亭楽輔門下
11月 二ツ目昇進

 入門の年で2001年から2007年の、6年の幅がある。
 上方の二人が、芸歴は長い。
 べ瓶と鯉八は二度目の出場。

 佐ん吉とべ瓶は生で聴いていない。
 べ瓶は昨年のこの大会の放送で聴いているだけ。

 東京の三人の中では、小痴楽を優勝候補の筆頭とすることに迷いはない。

 しかし、ここでよ~く考えなければならないのは、過去の歴史だ。

 落語と漫才を分けて表彰するようになった年からの、優勝者は次の通り。

-------------------------------------------------------------
        西             東
1994年                桂平治(→桂文治)
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六(→文菊)
2010年                春風亭一之輔
2011年  桂まん我
2012年                桂宮治
2013年                鈴々舎馬るこ
2014年                春風亭朝也
-------------------------------------------------------------

 ご覧のように、東京が三連勝している。

 おまけに、今回の開催は関西。


 桂佐ん吉のプロフィールを天満天神繁昌亭サイトにある「上方落語家名鑑」より再確認。
「上方落語家名鑑」佐ん吉のページ

1.芸名/桂佐ん吉(かつらさんきち)
2.本名/黒田 周作
3.生年月日/1983年 (昭和58)年 12月23日
4.出身地/大阪市
5.血液型/A型
6.入門年月日/2001年 (平成13年) 9月「桂吉朝」
7.出囃子/
8.紋/三つ柏
9.趣味/野球、けん玉
10.ホームページ/
11.所属/米朝事務所
12.その他/大阪府立東住吉高校芸能文化科卒
平成26年なにわ芸術祭新人奨励賞、平成23年文化庁芸術祭賞新人賞受賞、平成24年第2回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯8Rチャンピオン、平成23年第1回繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯3Rチャンピオン
主な会は「ビバ☆佐ん吉」「鉄瓶・佐ん吉落語LIVE」「同級生。」
「get's待っツ動楽亭」
ひとこと:フレッシュさでがんばっていきたいところなんですが、前頭部がだんだん薄くなって、フレッシュでなくなってきました。そんなこと気にせず、元気よくやっていきたいと思っております。

 聴いたことのない佐ん吉なのだが、吉朝門下で、上記のような過去の受賞歴もある。

 いろいろ悩ましいが、こう予想する。

 小痴楽と佐ん吉の一騎打ちとなり、佐ん吉が優勝。

 佐ん吉は、かつての規定から考えると最後のチャンスではないかと察する。
 小痴楽には、まだチャンスがある。

 もちろん、はずれるかもしれない。
 しかし、はずれるなら、小痴楽の優勝であって欲しいし、十分にその実力もある。

 さぁ、結果と放送が楽しみだ。

 
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by kogotokoubei | 2015-10-21 18:50 | テレビの落語 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛