噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

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 古今亭志ん輔の日記風ブログ「志ん輔日々是凡日」の25日の記事を読んだ。
「志ん輔日々是凡日」の該当ページ

 昭和47年の「二朝会」での師匠志ん朝の『らくだ』の音源を、昨日聴いたことが書かれている。
 本編のみで44分らしい。
 志ん輔は入門したばかりでイイノホールの受付を手伝っていたらしい。

 一昨年、KAWADE夢ブック『古今亭志ん朝-落語家としての生涯-』について記事を書いた。 
2014年10月28日のブログ

 その記事から引用。
 このムックには「演目一覧」がついていて、実に貴重な記録が掲載されているが、その内容について書いた部分。

------------(2014年10月28日の記事の引用)----------------------
 『よってたかって古今亭志ん朝』にも、主要ホール落語会での演目の詳細な一覧があって重宝しているが、この一覧はホール落語会や独演会はもちろん、ラジオの音源や寄席などでの演目も含め、志ん朝のあらゆるネタを網羅しようという試みで、志ん朝ファンには、なんとも嬉しい企画だ。

 たとえば、先日、大須のまくらシリーズで『時そば』のまくらを書き起こしたが、このネタについては、次のようになっている。


時そば
 昭和36年5月14日 第86回 三越落語会
 昭和40年1月28日 第37回 若手落語会 「湯浅喜久治七年追悼」
 平成11年11月9日 第10回 大須演芸場 三夜連続独演会 初日

 『よってたかって~』の巻末資料には、紀伊国屋落語会の記録はあるが、三越落語会の情報はない。

 よって、23歳での三越落語会、37歳での若手落語会の上演記録は、この本で初めて知った。

 他に、たとえば『らくだ』については、次のような記録が掲載されている。

らくだ
 昭和38年4月22日 第30回 若手落語会
 昭和43年3月15日 第105回 東京落語会
 昭和47年2月28日 二朝会

 NHKの東京落語会の音源が残っていれば、志ん朝のみならず、昭和の名人の貴重な‘歴史’があるはずなのだが、なかなか世に出てこないのが残念でならない。30歳の志ん朝の『らくだ』を、ぜひ聴きたいと思う。
--------------(引用おわり)------------------------------------

 二朝会の『らくだ』は、今からほぼ44年前、34歳の誕生日少し前の頃だ。

 志ん輔は、落語協会のプロフィールでは「昭和47年3月」入門となっているので、この記載の通りなら入門前(^^)

 実際には入門していて、受付の手伝いをしていたのかと察する。

 志ん朝の『らくだ』、一般の落語愛好家が聴くことのできる音源は市販されていない。
 きっと、関係者だけが持っているテープなどを、志ん輔は聴いているのだろう。
 昨年、東京落語会の中から34席(DVD23席、CD11席)が、NHKエンタープライズより発売されたが、『らくだ』は含まれていない。
NHKエンタープライズのサイト該当ページ

 『時そば』は大須の音源が発売されたことにより聴くことができたが、『らくだ』は、存在しないのだ。

 志ん朝の『らくだ』、聴きたい!

 志ん輔が、うらやましいなぁ。


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by kogotokoubei | 2016-02-26 12:45 | 噺家のブログ | Comments(0)
29日の人形町らくだ亭で、志ん輔は『もう半分』のまくらで、先代馬生の料理上手なおかみさんから聞いた、「豆腐の煮びたし」のレシピを披露した。
 私はブログで詳細は書かなかったが、メモはしていたので、今度作ろうと思っていたのだ。
 ところが、志ん輔の日記風ブログ「日々是凡日」の昨日の記事で、レシピ内容の修正が書かれていた。「拡散」希望のようなので、ご紹介したい。
「志ん輔日々是凡日」の10月30日の記事

「らくだ亭」で先代馬生師匠のお内儀さんに教わった豆腐の煮浸しと煮奴のレシピとして醤油、味醂、酒、出汁と言ってしまったのだがかみさんに確認したら出汁はいらなかったのだ。正しくは醤油、味醂、酒を1:1:1 思わずtweetした。どうでもいいと言えばどうでもいいのだが先代馬生師匠のお内儀さんの名誉の為になんとか拡散しますように。



 醤油、味醂、酒を1:1:1

 ですよ!

 なお、実際のまくらでは、これを沸騰させて豆腐を加え、大晦日の夜に玄関に置いておく。
 そうすると、正月にちょうど良い具合の「豆腐の煮びたし」ができる、と説明していた、はず。

 正月の挨拶に来た噺家さんにふるまわれる、絶品料理らしい。

 娘の池波志乃が今でも作っているのかどうかは、不明^^

 その日の居残り会で行った東銀座のお店の大将にこの話をしたら、「1:1:1が4:1:1になると○○○。5:1:1だと△△△、8:1:1で□□□」などと修業時代に教わった数字をスラスラとおっしゃっていた。この場合は、出汁:醤油:味醂の配合である。

 しかし、熊本の美少年の熱燗を何本も空けながら聞いていた話だったので、○○○や△△△、□□□が何の料理だったかは、すっかり忘れている^^

 脳細胞は日々、とんでもない勢いで失われているのである。志ん輔の間違いなど、可愛いいものだ。
 そして、しっかり修正するあたりが、この人の生真面目さを表していて、あらためて好きになった。

 そんな、噺家さんのブログのネタでありました。
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by kogotokoubei | 2014-10-31 12:01 | 噺家のブログ | Comments(6)
春風亭一之輔のブログ「いちのすけえん」が、7月16日の記事を最後に、更新されていない。
いちのすけえん

 彼が真打昇進した際などは、各寄席の披露興行でどんなネタをかけているかを確認し、その情報を元に記事を書いたこともある。

 文章量は多くないが、彼なりの表現に味があり、読むのが楽しみだったのに、どうしたのだろうか・・・・・・。

 噺家さんのブログでは志ん輔の日々是凡日とともに、毎日欠かさず訪問する。

 寄席や落語会にはしっかり出演しているようなので、体調の問題ではないはず。


 ツイッターや、フェイスブックに切り替えた?
 私はそっちはやらないのですよ。

 もうじき休みが二カ月になる。
 気になるなぁ。

 もし、どなたか真相をご存知で、コメントをいただければ嬉しい限りです。
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by kogotokoubei | 2014-09-11 06:59 | 噺家のブログ | Comments(2)
亡くなった翁家和楽のことをネットで調べていたら、志ん輔の日記風ブログ「志ん輔日々是凡日」の9年半も前の記事を発見した。
 同ブログにはコメント記載欄がなく、メッセージを送ろうとアメブロに登録もしたのだが、メッセージは受けつけていないようだ。無断転載になってしまうのだが、志ん輔もきっと許してくれるだろうと都合よく考えさせてもらい、写真を含めご紹介したい。
「志ん輔日々是凡日」2005年2月2日の記事

2005年02月02日
翁家 和楽の攻撃

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「和助、チョット付き合ってくれ」こう言いながら楽屋から消えた二人は、上野鈴本の洗面所にいた。「ハッ」「ハイ」「ハッ」「ハイ」声を掛け合う二人が、お互いに向き合うことはなかった。くわえた撥の上で、鞠は静止していた。そのままの姿勢で、後ろの和助さんの撥にパスする。和助さんが撥で受ける。その繰り返しの稽古だった。「親父が60歳で倒れたから、もうその後はやってなかったしね」和楽師匠は話し始めた「年齢を取ると歯が弱ってくるでしょ、だから『くわえ撥』をやる人が年々減ってくるんですよ」丁寧にこう答えた顔と、鞠を受ける時の顔はまるで違っていた。「ギネスに載せてやるんだ。70才過ぎても『くわえ撥』をやった男ってね」そう言って笑った和楽師匠は、いつものにこやかな顔に戻っていた。しかし、ギネスに賭ける気持ちは、本物のそれだった。


 古希を超えても、寸暇を惜しんでの稽古。
 父二代目翁家和楽を超え、「ギネスに載ってやる」という挑戦心が伝わるいい写真だ。

 寄席での柔和な印象からはうかがえない、芸への執念を感じる。

 一門の小楽、和助、小花には、ぜひ和楽の芸と、了見を継いでもらいたい。
 
 合掌。
 
p.s.
管理者のみ見ることのできるコメント(鍵コメ)で、小楽は三代目和楽の弟で兄と同じ父二代目和楽の弟子、小花は小楽の弟子であり、三人が三代目和楽の「弟子」という表現は誤りであるとのご指摘をいただきました。
よって、「弟子」の表現を「一門」と修正させていただきました。
鍵コメさん、ご指摘ありがとうございます。

なお、該当ブログには、コメント欄がなく、メッセージを送ろうとアメブロの会員になったものの、メッセージは受け取らない設定になっているようです。
よって、志ん輔師匠から掲載不可の要請などがあれば、即座にこの記事は削除いたしますことをご了解ください。
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by kogotokoubei | 2014-09-07 10:53 | 噺家のブログ | Comments(3)
古今亭志ん輔の日記風ブログ「志ん輔日々是凡日」は、たまに「えっ、ここまで書くの?!」という内容があって楽しいのだが、12月20日の記事に、次のような内容があった。12月20日の「志ん輔日々是凡日」

9時30分 落語協会へ向かう。
13時30分 寄合いは終了して懸案の議題が決定した。小三治師匠の一言が決め手になったのは言うまでもない。



 さて、この“懸案の議題”とは何だったのだろう・・・・・・。

 “懸案”と言うからには、結構大きな課題だろう。

 そうなると真打昇進関連かもしれない。

 今年春の一之輔、秋の文菊、志ん陽が抜擢昇進、来年の秋、再来年の春は見事な年功昇進、さて、その後のことについて、何らかの決定がなされたということなのか。

 もちろん別な議題だったかもしれない。これ以上の邪推はしてもしょうがないが、非常に気になる内容なのだ。
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by kogotokoubei | 2012-12-23 19:01 | 噺家のブログ | Comments(0)
しばらく10月10日の「いざ浅草へ」という内容から更新のなかった古今亭文菊のブログが、昨日ようやく(?)更新された。病室と思しき師匠とのツーショットも掲載されている。10月28日の古今亭文菊のブログ

 池袋の居酒屋で志ん陽と飲んだ後のようだ。

 それまでは、いろんな思いで心が一杯だったのだろうし、まだブログに復帰する気持ちになれなかったのだろうと察するが、“吹っ切れた”のだろうか。一部引用したい。

皆様から、あたたかいお悔やみのお言葉を賜りまして、ありがとうございました。
師圓菊は10月13日に旅立ちました。

真打昇進披露興行、浅草芸能ホールの3日目でした。
師匠に、元気なうちに真打昇進を報告できたことが、何よりの孝行だったかなと、自分勝手に思ってます!


 そうだよ、師匠孝行できたじゃないか。これからも頑張れ、と言いたくなる。

 ちなみに、それまでは結構マメに更新のあった菊志んのブログは、今日現在、10月12日で止まっている。古今亭菊志んのブログ

 弟子一人一人に、さまざまな感慨はあるだろう。まだまだ平常心には戻れない人もいるはずだ。それは、“丸太ん棒”ではない、血も涙も通った生きた人間だからこそ。

 総領弟子である菊龍の10月13日のブログには、亡くなった当日の様子が詳しく書かれている。10月13日の古今亭菊龍のブログ
 
 文菊と志ん陽の披露興行は、各定席で盛況のようだ。私は、先日の浅草一日のみで、明日で千秋楽の池袋、一日空けて始まる国立演芸場には行けそうにない。しかし、一日だけでも行けたのは幸甚だった。

 五十日間の長丁場は、もう少しでゴールだ。しかし、それはこれから長い噺家生活の始まりでもある。
 
 志ん陽の最初の師匠志ん朝、二人目の師匠の志ん五、そして文菊の師匠圓菊は、きっと新真打の二人を遠い空の上から見守っているはずだ。それも、師匠としてのやさしさだけではなく、厳しさも含めて。
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by kogotokoubei | 2012-10-29 20:47 | 噺家のブログ | Comments(2)
たびたび紹介する古今亭志ん輔の日記風ブログ「日々是凡日」の3月8日の記事に、気になった内容があり引用。「日々是凡日」の3月8日の記事

15時35分 浅草楽屋入り。「妾馬」をやりたかったが「天狗裁き」が前に出ていて 少しだが似た箇所があるのでやめにして「子は鎹」をやらせて貰った。



 この日は夜に帝国ホテルで春風亭一之輔の真打昇進披露パーティーがあったらしく、そのことも少し書かれている。
 さて、この高座は、本来夜の部であったのを昼に替えてもらったようだが、難しい落語問題を提示されたような気がして、読んでからずっと悩んでいる・・・・・・。

 『天狗裁き』(A)と『妾馬』(B)で、“似た箇所”ってどこ?

 前者の主人公を熊五郎とする場合もあるが、ここは同じ八五郎と考え、共通していると思える部分を考えてみた。
 ・大家と八五郎との会話部分がある
  →Aは夢の内容を大家が聞き出そうとする場面、
    Bは大家が八五郎に殿様(赤井御門守)からお呼びがかかったと告げる場面
 ・夫婦の会話がある
  →Aは夢の内容を聞き出そうとする女房と八との喧嘩に発展、
   Bは大家に呼ばれる前、あるいは後での会話(短縮版では割愛されることが多い)
 ・基本的には二席とも「長屋噺」の範疇に入る

 位しか思い浮かばないのだ。

 同じ「長屋噺」であることや、同じ八五郎が登場することで“ツク”とするなら、寄席でかけられるネタはとんでもなく制限される。

 女房や大家との会話にしてもまったく状況設定が違うわけで、とても“ツク”とは思えない。

 もちろん、BにはAのような「夢」が題材ではない。


 志ん輔が“少しだが似た箇所”と指摘した、その“箇所”とは?

 私にとってこの件、結構ミステリーなのである。このブログ、中途半端な落語愛好家である私に、ときどき、こういう宿題を提供してくれるのだ。しかし、そういうところも、魅力の一つではある。
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by kogotokoubei | 2012-03-10 17:42 | 噺家のブログ | Comments(32)
何度か紹介しているが、古今亭志ん輔の日記風ブログ「日々是凡日」の3月4日の記事が少し気になったので引用したい。これは、「いわと寄席」で『全段 真景累ケ淵』を口演する直前のコーヒーブレークの時間での記述。その心理的な背景は分からないが、落語界への憂いが吐露されている。「日々是凡日」の3月4日の記事

12時30分 スタジオイワトでの「真景累ヶ淵」第一回に向かう。
13時05分 打ち上げが中華なのを聞いていながら中華の店に入って昼飯。
13時25分 半輔を中華屋に残して一人スタバでエスプレッソ。なんとなく息苦しいのは気のせいだろうが事実。
コーヒーを飲んでいたらいろんなことが頭に浮かぶ・・落語界は何処へ行くのだろうか?落語協会ではない。
近頃どこを見てもチェーン店ばかり、その味気なさは当然だけど「客が入ればいいんだ」とこれも最近の経済のように金がモノの価値を決めてしまうようになった現在。本来さほど経済とは密接な関係ではなかった「落語」というモノを道具にして活計を立てようとするのはいいが、これも昨今の様子の通りダメになったらやめてしまうのではないのかしら。そもそも入門の動機が大した志もなく「やることがなかったから」なんて入って来た輩が多いのだ。然すればやめて行くのも簡単だろう。
また観客の質もかなり変化して同じようにチェーン店ならと大した期待もせずに入店して腹を見たして帰って行く程度の方々が全てではないけれど増えていることも事実だ。四代目小さんの「一つ間違えれば「落語」は悪ふざけになる」の様な「落語」を聞いて見て「ちょっと変わった味」を覚えて「これが落語だ!」と叫ぶだけ叫んで飽きたらいなくなる。後になにが残るのかと考えると寒気がする。そんな時期を迎えている気がしてならない・・。


 落語を楽しみに聞く側とにとっても、結構重い問いかけと言える。チェーン店を引き合いにして、「客が入ればいいんだ」という言葉が、やや否定的に語られている部分から、昨年末の末広亭真山席亭の芸協への苦言のことを思い浮かべてしまう。

 芸能の世界に住む人たちにとって、「経済の論理」は、なかなか馴染み深いものとは言えないかもしれない。しかし、喰わないわけにはいかない。それこそ、家族に加え弟子まで抱えているなら、なおさらである。

 それこそ、瀧川鯉昇の最初の師匠で、奇人変人の誉れ(?)のあった八代目春風亭小柳枝のように、弟子と一緒に「雑草」を食べてでも生きてはいけるかもしれないが、そんな“サバイバル生活”など長続きはしない。当の小柳枝も落語家を廃業して仏門に帰依したらしいが、ぎりぎりの生活では、己の芸の修業だってままならないだろう。

 志ん輔のブログには、彼のその時々の思いが、結構ストレートに綴られているように思う。この記事を書いた時に彼の脳裏にはどんな思いがあったのか・・・・・・。

・芸術協会の定席の不入りに関する席亭の悩みと苦言
・四代目小さんの言葉に代表される“悪ふさけ”に近い落語の横行
・フリーター的感覚の入門志願者の増加と、彼らを金銭的に支援してしまう、今どきの親

 そんな実態を思いながらの、ため息まじりの文章なのか、と邪推する。

 まったく見当違いかもしれないが、“落語ブーム”と言われて久しい今、現実はそんなに甘くない、ということなのではなかろうか。

 ほどほどに採算が立つ程度に定席寄席に客が入り、噺家は挑戦も大事だが古典芸能の継承という役割は忘れず、表層的な人気に目を奪われない独立心のある個性的な入門志願者が増えること、そういったことが、志ん輔の落語界への不安をなくす道なのではなかろうか。志ん輔のブログを読んで、勝手ながら、そんなことを思っていた。
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by kogotokoubei | 2012-03-06 08:32 | 噺家のブログ | Comments(4)
古今亭志ん輔の“オフィシャルブログ”と銘打たれた「日々是凡日」は、ほぼ毎日楽しく読んでいる。
 
 現役の噺家さんの日常を、同時進行に近い日記風で淡々と飾りなく記録し、その時々の心情をあけすけに(と思えるほど)吐露しているブログは、他に見当たらない。書籍化の企画が先にあって書き始めたようだが、ブログとしても十分に読み応えがある。

 昨24日は、次のような内容が書かれていた。古今亭志ん輔のブログ「日々是凡日」

10時 今年の演目を明確にする作業。何回も試みながら半端に挫折して来たのだがお客様からも叱られて もうこれ以上遅らせることは出来ない。
いろいろとこれ迄の演目を見ていながら気付いたことは「古今亭十八番」がないがしろにされていることだった。
今年は新しい試みと共に「古今亭十八番」と言われている噺の見直しをしてゆくことにした。
13時 二時間かかって演目の諸々はまだ決まらなかったが当面の演目は決まった。後は不備な部分を埋めるだけだ。



 「古今亭十八番」という言葉が、光って見えた。

 “ないがしろ”にされていたネタって、何だろう。そもそも、「古今亭十八番」には、どんなネタがあるだろう、と思った次第。

 志ん生および志ん朝の十八番で、他の一門が「これは古今亭の噺」と認めるだろうと思われるネタ、と解釈して並べてみることにした。ちなみに、怪談や、志ん生のみが演じた「塩原多助」シリーズなどの講釈ものは、はずして考えることとする。

・からぬけ*古今亭入門後の最初の稽古は、このネタ。柳家は「道灌」。
・火焔太鼓
・黄金餅
・幾代餅
・柳田格之進
・井戸の茶碗
・抜け雀
・おかめ団子
・替り目
・鮑のし
・搗屋幸兵衛
・疝気の虫
・宋珉の滝

 このあたりは、まず異論なく“古今亭十八番”に入りそうな気がする。

悩ましいのが、次の二席。

・元犬
・お見立て

 志ん生も志ん朝も演じていたし、今も一門の噺家さんは高座でかけるが、これを“古今亭のネタ”と言っていいのかは、やや疑問。「元犬」は、私にとっては八代目春風亭柳枝のネタ、という思いが強い。「お見立て」については、六代目の柳橋も十八番にしていたようなので、こちらも“古今亭ネタ”と言い切るのは無理がありそうだ。

 もちろん、他の落語愛好家の方から、追加や修正のご意見もあろうかと思うので、コメントをいただければ幸いです。

 さて、志ん輔は、どの噺を指して“ないがしろ”にしていたと思ったのか・・・・・・。

 こういうことを書いてくれるので、このブログを見るのが日課になってしまうのだ^^
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by kogotokoubei | 2012-01-25 14:47 | 噺家のブログ | Comments(7)
噺家さんのブログで、最近もっとも楽しみにしているのが、古今亭志ん輔の「志ん輔日々是凡日」である。ブログ「志ん輔日々是凡日」
(1)ほぼ日記のように更新されている
(2)体調のことや高座の出来についての心情がストレートに伝わる
(3)文章が簡潔で分かりやすい
といったあたりが、好んでいる理由。

一昨日八月二日から、その様相が、ちょっとした「アドベンチャー」になってきた。
その日の冒頭は次のように始まった。

6時30分起床。
ひと通りの儀式を済ませることが出来たのは体調が気力共に戻ったからだろうと思えば有難いことだ。
9時15分 家を出た。今年の夏休みは予定していなかったので 急遽 「そうだ 帯広 行こう」ということになった。
11時 羽田を離陸した飛行機は 12時35分 無事帯広に到着した。


最初、「きっと、北海道で落語会があるんだろう」と勘違いして更新内容を追いかけていたら、仕事ではなく、思いつきでの北海道旅行なのだ。
以前、クレイジー・キャッツの桜井センリだったと思うが、銭湯に出かける格好のままで飛行機で旅に出た、というような話を聞いたことがあるが、そういう趣が感じられる。
その旅の足跡が、結構きめ細かく記録されている。
この人、意外と(?)ブログの達人かもしれないなぁ・・・・・・。若い噺家さんでも、なかなか更新しない人も多いし、その内容も今ひとつ、ふたつ、みっつ、というブログが多いからね。

さて、初日は帯広でタクシーの運転手さんの勧める店で「豚丼」を食べた後、バスで然別湖に移動。
昨日三日は、然別湖遊覧の船に乗船したらしい。

10時就寝。5時 起床。
6時 然別湖遊覧の船に乗ることにした。
「どうもこういうのは」と思っていたが「馬には乗ってみろ 人には添ってみろ」の教え通り船にも乗って見た。
一時間おきに出る遊覧船に なにも朝早く乗ることもなかろうとも思ったのだが「ホントはこの船がいいんですよ」と勧めてくれた仲居さんの言葉に従ったまでだ。
桟橋は宿のすぐ裏 出航までまだ間があった。
土地の新聞配達のおばさんは 船頭さんに新聞を渡すと そのまま桟橋脇にある足湯に浸かった。
ほんの小さな足湯だが 鉄管から湯がボコボコと湧き出していた。



そして、今日は・・・・・・。そろそろ、ご興味のある方は、ご自分でご覧いただきましょう。
写真も程よく掲載されていて、なかなか楽しい、旅の“ほぼリアルタイム”なレポートである。
いやぁ、こんな旅してみたいなぁ、とうらやましくなるけど、次の日曜の「円朝まつり」から、また忙しくなるはず。ほんの短い夏休みなのだろう。落語協会の新役員としも期待しているので、十分に英気を養ってもらいましょう!
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by kogotokoubei | 2010-08-04 17:41 | 噺家のブログ | Comments(6)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛