噺の話

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2018年 01月 06日 ( 1 )

 星野仙一の訃報に接した。

 古稀での旅立ちは、今の時代では“希(まれ)”な年齢とは言えない。

 この人で思い出すのは、あの大震災後のプロ野球開幕日程に関する、真っ当な言葉だ。
 “けんか星野”の言葉なので、あえて、啖呵と書こう。

 2011年3月20日に記事を書いている。
2011年3月20日のブログ

 その時の時事通信の記事と拙文を再度掲載する。

-------------------------2011.3.20の記事---------------------------
コミッショナーに苦言=「しっかりして」と楽天の星野監督−プロ野球
 東日本大震災の影響でプロ野球公式戦開幕日程をめぐる混乱があったことについて、楽天の星野仙一監督は20日、「コミッショナーがこうする、と言えば終わる話。もっとしっかりしてもらわないといけない」と私見を述べ、加藤良三コミッショナーのリーダーシップに苦言を呈した。
 被害が大きかった本拠地の仙台では当面、試合ができない。星野監督は、遠征先の名古屋市内で「今は有事。平和ぼけしとる。野球をやって勇気を与えるという次元じゃない」と語り、パ・リーグが4月12日に開幕を延期したように、セ・リーグも開幕を遅らせることは当然、との考えを示した。
 セ・リーグは当初の予定通り25日に開幕する方針を維持していたが、文部科学省からナイター自粛などの要請を受け、開幕を29日に延期し、今季は延長戦も行わないことを19日に決定した。 (2011/03/20-18:21)

 “けんか星野”のこの喧嘩、応援したい。この状況で開催延期を判断をしたパリーグと、巨人(→ナベツネ)にミスリードされて、未だにパリーグより先に開催するという暴挙を画策しているセリーグの、どちらが民意を反映しているか、そんなことも分からないコミッショナーなら、まったく必要ない。

 星野、久しぶりに吼え続けててくれ!選手会も応援するはずだ。

------------------------引用、ここまで--------------------------

 結果として、セ・パともに、4月12日の開幕となった。

 小学・中学と野球をやっていた。
 その頃は、ジャイアンツ・ファンだった。
 しかし、その後、正力の倅やナベツネという経営者への反感もあって、アンチ・ジャイアンツになった。

 とはいえ、星野仙一が好きだった、というわけでもなかった。

 ところが、この時の啖呵には、こういう人物があの世界にもいるんだ、と見直した。
 権威、権力には逆らわないスポーツ選手が多い中で、異色だった。
 
 アンチ魂は、巨人相手ではなく、理不尽なことへの真っ当な反論にもつながっていたのだ。

 年齢相応に丸くなってきただろうが、きっと、そのアンチ魂は持っていたと思う。


 かつての有名選手というにとどまらず、権威に媚びずに啖呵を切れる貴重な人材を、日本のプロ野球界は失ったように思う。
 
 合掌
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by kogotokoubei | 2018-01-06 15:36 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

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by 小言幸兵衛