噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

2017年 06月 26日 ( 1 )

 円楽が単独で落語芸術協会(芸協)に入るらしい。
 日刊スポーツから引用する。
日刊スポーツの該当記事
三遊亭円楽、落語芸術協会に客分加入 席亭が後押し
[2017年6月24日9時41分 紙面から]

 5代目円楽一門会に所属する落語家三遊亭円楽(67)が落語芸術協会(桂歌丸会長)に客分として加入することが23日、分かった。

 円楽は5代目円楽一門会に所属。過去一門会全体の合流を打診したが拒否されていた。今回は席亭の後押しもあり、円楽は一門会に属しながら単独での加入を申請。27日に開催される同協会総会で正式承認される。

 “客分”・・・まるで、ヤクザの世界^^

 後押しした席亭は・・・末広亭かと察する。

 なぜかと言うと、芸協の芝居で客の入りが悪く、他流派からの出演などでテコ入れするように注文したのが末広亭の席亭だったかからだ。

 五年前に、新聞記事の紹介などで、芸協と他流派をめぐる一連の動きについて記事を書いた。
2012年1月27日のブログ
2012年2月7日のブログ
2012年4月16日のブログ

 芸協による定席寄席(芝居)は、その後若手育成などの成果も出て、客の入りは改善されていると思う。

 五代目円楽一門が丸ごと加入することで、鈴本以外に三つ、国立演芸場を含めても、たった四つしかない寄席への出演機会が減ることには、会員の多くの抵抗があったため、まとめて加入する案は実現しなかったのだろう。

 では、円楽一人なら、いいのか・・・・・・。
 私は、まったく合点しない。

 これは「笑点」で全国レベルの知名度のある円楽を利用した観客動員のための措置であるとしか思えず、会長歌丸との強い関係が背景にあるのは間違いなかろう。

 立川談幸が弟子二人を連れて芸協に加入したのとは、まったく違う。

 ブログを始める前に生の円楽(当時は楽太郎)の高座を聴いている。
 テレビで「今どき落語 特別編」の高座を見たこともある。
2013年1月3日のブログ
 その放送で、高座の後のインタビューを見た感想を次のように書いていた。
「誰かが談志、志ん朝を継いでもらい、三人会をしたい」などと言う発言を聞いても、この人がとんでもない勘違いをしていることが分かる。噺家として肝腎な時期に寄席に出ることが出来なかったという外的要因もあるが、それ以上に、自分が上手いと思っている驕りが見える。

 テレビでの人気に胡座をかいた傲慢さが、高座から漂ってくるのだ。

 それだけの技量があるか・・・・・・。

 芸協の同程度のキャリアのある噺家さんと比べて、彼らを上回る技量があるとは、まったく思えない。

 彼が寄席に出るということは、誰かが出番を失う、ということである。

 観客動員は増えるかもしれない。
 しかし、経済的要因だけでは測れないものを、芸協は失うように思う。

 円楽が提唱した博多の落語会などを含め、芸協の噺家さんと交流は深くなっていて、会長、副会長以外にも、彼の入会に賛成するベテランもいるかもしれない。

 しかし、快く思わない協会員も少なくないだろう。

 もちろん、好みの問題も、ある。
 少なくとも私は、彼が出る芸協の芝居には、行くつもりはない。

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by kogotokoubei | 2017-06-26 12:54 | 落語芸術協会 | Comments(10)

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by 小言幸兵衛