噺の話

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2017年 05月 11日 ( 1 )

 山手線の新駅近くに、「新東海道」ができる、という東京新聞の記事をご紹介。
東京新聞の該当記事

「新東海道」江戸の活気再び 山手線新駅・田町-品川間
2017年5月10日 14時27分

 JR山手線と京浜東北線の田町-品川間に二〇二〇年春に開業する新駅(東京都港区)の西側に、国内外の人々が集う広場のような歩行者道「新東海道」がお目見えする。二〇年の東京五輪後に着工し、三〇年代の完成が見込まれている。すぐ近くにかつての東海道にあった江戸の玄関口「高輪(たかなわ)大木戸」の跡があることから、交通の要衝だった往時のにぎわいの再現を目指す。(増井のぞみ)

 新東海道は、新駅前広場の西側に南北にわたって造る想定で、道幅は八メートル以上、長さ四百メートル。道の両側に高層ビルが並び、ビルの低層階に飲食店や商業施設が入る。

 道沿いの建物の一階部分には柱だけの空間や、外に張り出したひさしを設け、建物内と路上を行き来しやすくする。路上などに机やいすを置き、ビル内のオフィスで働く人らが外で仕事をするなど、買い物客、観光客を含めた憩いの場所にする。

 新東海道に近い国道15号沿いにある国史跡の高輪大木戸跡は、旧東海道の関門。江戸時代に道の両側に石垣を築き、門を取り付けた場所で、治安維持のために門を開閉して江戸への人の流入を制限した。近くに茶屋などが並び、旅人らでにぎわった。門は江戸後期に外され、今も石垣の一部が残っている。

 品川駅の地下には二七年にもリニア中央新幹線が開業し、泉岳寺駅は京急線で羽田空港とつながっている。新駅周辺の整備方針を検討した委員会の座長で東京工業大の中井検裕(のりひろ)教授(59)=都市計画=は「新駅周辺は、日本全国や世界各地から訪れるのに便利な場所。東海道の歴史を生かし、人の交流を促して新たなビジネスや文化の創出につなげたい」と話した。

<東海道> 江戸時代に江戸を起点に整備された五街道の一つで「江戸と京、大坂を結ぶ大動脈。幕府が最も重要と位置づけた」(品川区立品川歴史館)。海沿いにあり、景色が良く起伏が少ないため、参勤交代によく使われ、物資を運ぶ人馬、旅人らが行き交った。現在の東京都港区では、国道15号の位置にあったとされる。

<JR山手線・京浜東北線の新駅> 1971年開業の西日暮里駅(荒川区)以来となる山手線30番目の駅。2020年春に、品川-田町間の品川車両基地(約13ヘクタール)の一角で暫定開業の予定。基地跡地では、山手線と京浜東北線の線路を東に最大120メートル移設。JR東と他の地権者の土地を合わせて東京ドーム3個分に当たる約16ヘクタールの開発用地をつくり出す。オフィス向けを中心とした7棟の高層ビル、マンションなどが建てられる。

(東京新聞)


 この「新東海道」ができる背景となる歴史について、肝腎な部分を、もう一度太字で確認。
すぐ近くにかつての東海道にあった江戸の玄関口「高輪(たかなわ)大木戸」の跡があることから、交通の要衝だった往時のにぎわいの再現を目指す


 “道の両側に高層ビルが並び、ビルの低層階に飲食店や商業施設が入る”というのは賛成しないが、高輪大木戸にちなむ新たな「東海道」という“憩いの場”ができることには賛成したい。

 三年ほど前、この新駅の名を「高輪大木戸」にしてはどうか、という記事を書いた。
2014年6月4日のブログ

 その記事で、次のようなことを書いた。
 2020年の東京五輪に向けた“建設という名の破壊”ばかりではなく、良い機会ととらえて過去の名所を蘇らせる試みがあってもよいだろう。

 新駅「高輪大木戸」の命名で、その昔の話題が喚起されることも結構だし、新たな町が江戸時代の庶民の生活を偲ぶことのできる、土や木の香りのする場所がある方が、海外のお客様も喜ぶのではなかろうか。

 もはや、新駅の名は「高輪大木戸」で決まりでしょう^^

 しかし、この「新東海道」、「新」という言葉に甘えた超近代的なつくりにはして欲しくないなぁ。
 すでに概要は決まっているのだろうが、新「東海道」なら、それに相応しい道のあり方があるはず。

 まだ間に合うのなら、良い手本がある。
 東北自動車道の羽生パーキングエリア、“鬼平江戸処”だ。
鬼平江戸処のサイト

 羽生には「栗橋関所」が近くにあった。
 円朝の『怪談牡丹燈籠』の舞台でもあった。

 鬼平江戸処のコンセプトは、「温故知新」。

 同じ商業施設にしても、その土地の歴史に立脚し、まさに、「温故知新」の精神で開発してもらいたいものだ。

 「新東海道」では、“高層”ビルより、“高輪大木戸”にちなむ街づくりという“構想”にこそ力を入れて欲しいと切に願う。

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by kogotokoubei | 2017-05-11 00:36 | 江戸関連 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛