噺の話

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五十周年を迎えた第五次落語研究会は、曲がり角か。

 ほぼ一年前、落語研究会について記事を書いた。
2017年1月29日のブログ
 現在は第五次で、今年で五十周年になる。
 記事では、2016年一年間の出演者の顔触れを見て、まるで、「落語(協会)研究会」のようだ、書いた。

 2017年の出演者とネタを、いつもお世話になる「手垢のついたものですが」のサイトにある「落語はろー」のデータ編から引用させていただく。
「手垢のついたものですが」サイトの該当ページ

583 2017.01.30 動物園の虎 柳家喬の字                
583 2017.01.30 鼓ヶ滝 三遊亭歌奴                
583 2017.01.30 雪とん 入船亭扇辰                
583 2017.01.30 羽織の遊び 柳亭左龍                
583 2017.01.30 三軒長屋 柳亭市馬                
584 2017.02.24 寄合酒 春風亭昇也                
584 2017.02.24 百川 桂やまと                
584 2017.02.24 夢金 柳家小満ん                
584 2017.02.24 火焔太鼓 古今亭志ん輔                
584 2017.02.24 宿屋の富 瀧川鯉昇
585 2017.03.28 風の神送り 三遊亭好の助                
585 2017.03.28 鹿政談 蜃気楼龍玉                
585 2017.03.28 ねずみ 入船亭扇遊                
585 2017.03.28 親子酒 柳家花緑                
585 2017.03.28 縁切り榎 柳家喬太郎                
586 2017.04.26 豊竹屋 柳家こみち                
586 2017.04.26 疝気の虫 古今亭志ん陽                
586 2017.04.26 二十四孝 桂文治                
586 2017.04.26 堀之内 春風亭一之輔                
586 2017.04.26 ひとり酒盛 柳家さん喬                
587 2017.05.31 そば清 春風亭正太郎                
587 2017.05.31 明烏 柳家小八                
587 2017.05.31 三方一両損 春風亭一朝                
587 2017.05.31 犬の災難 桃月庵白酒                
587 2017.05.31 死神 柳家権太楼                
588 2017.06.27 雛鍔 桂三木助(5) 三木男              
588 2017.06.27 蛙茶番 春風亭三朝                
588 2017.06.27 野ざらし 橘家円太郎                
588 2017.06.27 熱血怪談部 林家彦いち                
588 2017.06.27 大山詣り 古今亭志ん輔                
589 2017.07.19 徳ちゃん 桂宮治                
589 2017.07.19 一眼国 三遊亭兼好                
589 2017.07.19 青菜 柳家小さん(6)                
589 2017.07.19 なす娘 入船亭扇辰                
589 2017.07.19 佃祭 五街道雲助                
590 2017.08.22 ぞろぞろ 柳家わさび                
590 2017.08.22 にゅう 柳家喬太郎                
590 2017.08.22 薮入り 林家正蔵(9)                
590 2017.08.22 質屋庫 柳家一琴                
590 2017.08.22 派手彦 柳家小満ん                
591 2017.09.29 干物箱 柳家小痴楽                
591 2017.09.29 鮑熨斗 鈴々舎馬るこ                
591 2017.09.29 文違い 入船亭扇遊                
591 2017.09.29 試し酒 橘家文蔵(3)                
591 2017.09.29 五貫裁き 柳家三三                
592 2017.10.31 悋気の独楽 立川志の八                
592 2017.10.31 ねぎまの殿様 三遊亭ときん                
592 2017.10.31 うどん屋 柳家さん喬                
592 2017.10.31 短命 立川生志                
592 2017.10.31 付き馬 三遊亭小遊三                
593 2017.11.29 水屋の富 柳家さん若                
593 2017.11.29 紋三郎稲荷 柳家小せん(5)                
593 2017.11.29 らくだ 古今亭菊之丞                
593 2017.11.29 持参金 瀧川鯉昇                
593 2017.11.29 中村仲蔵 柳家花緑                
594 2017.12.26 鉄道戦国絵巻 古今亭駒次                
594 2017.12.26 三下り半 三笑亭夢丸(2)                
594 2017.12.26 菜刀息子 桂小南(3)                
594 2017.12.26 尻餅 春風亭一之輔                
594 2017.12.26 御慶 柳亭市馬                

 が落語芸術協会、ピンクが圓楽一門、は立川流だ。

 延べ総数六十名中、芸術協会が九名、圓楽一門からは二、立川流からも二。
 47÷60で落語協会の占有率は、78.3%と、ほぼ八割。

 2016年は、芸協から五、立川流から一、圓楽一門から二で、落語協会の占有率が87%だったから、少しは改善(?)されている。

 ちなみに今月28日の会の出演者をTBSのサイトで確認すると、下記のよう告げられている。
TBSサイトの該当ページ

「粗忽の釘」    柳亭市弥
「黄金の大黒」   古今亭志ん八改め古今亭志ん五
「干物箱」     五街道雲助
「花筏」      柳家喬太郎
「抜け雀」     柳家さん喬

 あら、まさに、落語“協会”研究会。

 昨年末に、毎回の顔付けやネタ選びを担当していたプロデューサーの今野徹さんが亡くなったという情報をネットで目にしていた。
 まだ、五十代だったとのこと。
 だから、今、どなたが今野プロデューサーの仕事を継いでいるのかは知らないが、

 昨年の記事でも書いたが、第一次以降の開催期間は、次の通りだ。

 ◇第一次 明治38(1905)年~大正12(1923)年:18年
 ◇第二次 昭和3(1928)年~昭和19(1944)年:16年
 ◇第三次 昭和21(1946)年2月~8月
    *第三次は落語会の開催を目指したものではないらしい。
 ◇第四次 昭和23(1948)年~昭和33(1958)年:10年
 そして、
 ◇第五次 昭和43(1968)年~

 
 いわゆるホール落語会の中で伝統と格式ということで挙げられるのは、この落語研究会、朝日名人会、紀伊國屋寄席、あたりだろうか。

 1998年から始まったので歴史的には浅いものの、ホール落語界としては落語研究会と伍していると思しき朝日名人会。その、次回3月の出演者は、次の通りだ。
朝日ホール・サイトの該当ページ
柳家 わさび 『佐々木政談』
桂   文治 『親子酒』
古今亭志ん輔 『抜け雀』
立川  生志 『猫の皿』
柳家 さん喬 『ちきり伊勢屋・下』

 立川流からも生志が出演。

 昭和39年から始まっている紀伊國屋寄席。2月、本日の会の顔触れ。
紀伊國屋書店サイトの該当ページ

林家木りん 『時そば』
柳家三語楼 『軒付け』
柳家三三  『二番煎じ』
三遊亭王楽 『三方一両損』
桃月庵白酒 『幾代餅』

 圓楽一門から、王楽が出演。

 あえて書くが、この三つの中で、出演者とネタの組み合わせの全体で、私がもっとも魅力を感じないのが、落語研究会だ。

 あくまで、好みですよ^^

 歴史が長いので、それぞれの演者の十八番は出尽くしている、ということもあろうが、さん喬、雲助、喬太郎なら、もっと別な噺を聴きたいものだ。
 この中なら、志ん五の『黄金の大黒』にもっとも魅力を感じるなぁ。


 落語研究会、曲がり角を迎えているのではなかろうか。

 居残り会のお仲間の数名の方は、あの会の年間通し券を入手するのに、大変なご苦労をされた。また、それだけの魅力も、当時はあったのだろう。

 さて、今は果たしてどうなのだろうか。

 私も二度ほど行く機会があったが、出演者とネタの組み合わせに疑問を感じたものだ。

 五十周年という節目、そして、プロデューサーの交代を機に、いったん休んでみてもいいのではなかろうか。
 プログラムの魅力が、減退していると感じる。
 今野プロデューサーも苦心していたのだろうが、長く続きすぎていることによる弊害もあるだろう。

 落語研究会への出演は、その噺家さんに大きな意味を持っているはず。
 だから、直前の会や寄席では、研究会のネタの稽古をする噺家さんも多い。
 テレビ放送や音源、DVDの発売などを考えると、落語研究会や朝日名人会への出演は、注力せざるを得ないのである。

 その出演者とネタに、あまりにも疑問が多い。

 当日にしても、寄席や他の会を断っての出演なのだろうが、果たして、ネタ選びを含めて、噺家さんのそういった努力に見合うだけの会になっているのかどうか、私は疑問に思っている。

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Commented by saheizi-inokori at 2018-02-13 22:28
来年度会員継続の意思確認の通知が来たところです。
年会費38000円、どうしようかな。
でもこの会から抜けるとほかの落語会にも行くことが少なくなりそうな気もします。
迷うなあ。
Commented by kogotokoubei at 2018-02-14 08:54
>佐平次さんへ

いえいえ、あれだけご苦労されて獲得された権利ですので、大事になさってください。
そして、いらっしゃった上で、佐平人さんならではの批評をお書きいただくことも、改善につながるのではないでしょうか。
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by kogotokoubei | 2018-02-13 12:18 | 寄席・落語会 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛