噺の話

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2017同期会加賀の旅(2)ー初日

 以前は一年おきで開催していたが、数年前から毎年開催になった、関西の某大学体育会某部の同期の会。

 来年で卒業40周年になるなぁ。

 今年は、先輩のいる金沢から山中温泉への二泊三日の旅。
 都合で金沢一泊、という人もお一人いたけどね。

 昨年、京都での同期会で場所と日程の相談をし、宴会の後に先輩に電話して決めていたのだが、いろいろと都合がつかない人もいて、メンバーの約半数、男性五名、女性三名の会となった。
 なお、今回は、私、幸兵衛が男性陣の幹事役。

 9月3日日曜日午後三時、宿に集合としていた。

 空を飛んで集まるのは、羽田からの私と、沖縄からもう一人。
 残る六名のメンバーは、広島や大阪、奈良の人もいったん京都に集合し、メンバーの車一台で北上。

 私が少し早めの便で小松空港に着き、リムジンバスで終点の香林坊に着いたのは、十二時半頃か。

 片町まで行って、予約していたお寿司屋さんの場所を確認。
 期待が高まる外観だった。
 先輩ご推薦で、ご主人も同じ大学卒業の大先輩というお寿司屋さん。

 その後、同じ片町のラーメン屋さんで昼食をとってから宿に向かった。
 その途中、いしかわ四校記念公園で、何やらイベントをしている。

 近づいてみると、「オクトーバーフェスト」開催中、だ。
 あら、この日が最終日ではないか。

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 夜の楽しみのためにも、そして、これからの散策が辛くなるのも困るので、「飲みたい!」という思いを抑え、宿に向かったのだった。

 兼六園、金沢城公園の近く、尾山町にある宿に二時頃に到着。
 他のメンバーの動向はメールで確認していたので、ほぼ予定通り皆が集まりそうだ。
 二時半頃、車でのご一行が到着。
 しばらくして、金沢在住の先輩もいらっしゃった。
 久しぶりだが、変わらないなぁ^^
 その少し後に沖縄から来た一名も来て、何らトラブルもなく全員揃った。

 さて、金沢巡り初日の始まりだ。

 「まず今日は兼六園、明日は近江町市場で朝食後に金沢21世紀美術館と考えていました」と先輩にお話しすると、美術館は明日月曜が休館日とのことで、兼六園は明日に変更。
 さっそく、先輩ガイドがその実力(?)を発揮!

 初日に歩いた場所は、主に次の地図の地域になる。

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「地図提供:金沢市」

 この地図は、金沢市観光協会の「金沢旅物語」のサイトよりお借りした。
金沢市観光協会「金沢旅物語」のサイト


 美術館に行く前に、宿にごく近くにある尾山神社を訪ねた。

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 金沢ガイドの資格を持つ先輩からも概要の説明をお聞きしたが、同神社サイトから引用する。
尾山神社のサイト
尾山神社の歴史

慶長4年(1599)閏3月3日、利家公が薨去します。その後、二代利長公は、利家公を仰ぎ神として祀ろうとしました。しかし、当時、前田家は、なんといっても外様大名の立場です。徳川幕府の許可なくして、勝手なことはできません。利長公とて、徳川幕府をはばかり、公然と神社創建に踏み切ることができませんでした。

そこで利長公は、守護神としていた物部八幡宮ならびに榊葉神明宮を遷座する名目で、卯辰山麓に社殿を建立し、利家公の神霊を合祀しました。これが、卯辰八幡宮です。むろん藩あげて、厚く祭儀を執り行い、尊崇しました。

ちなみに、物部八幡宮は、もと東海老坂村の鎮座です。利長公が、越中国の守山城におられたとき、守護神としていました。榊葉神明宮は、もと越中国阿尾の鎮座です。

加賀藩祖前田利家公と正室お松の方を祀る

さて、廃藩置県後、旧加賀藩士等は祭祀を継続し、利家公の功績を不朽に伝えんと、明治6年旧金谷御殿の跡地である現在の社地に社殿を新築しました。尾山神社と称して、郷社に列せられます。翌明治7年には県社に昇格、そののち明治35年には別格官幣社に列せられました。また、平成10年には正室であるお松の方も合祀されました。

廃藩後、旧藩士たちは禄を離れて、必ずしもその生活は楽ではなかったはずです。

それにしては、素晴らしい雄大な社殿を造営したものと感嘆いたします。これもひとえに、利家公の神威の然らしめるところ、前田家三百年の仁政があればこそです。利家公を敬慕し、仁政に浴した士民が、こぞって忠誠と感謝のまごころを捧げてきた結果でしょう。

戦後は神社社格制度が廃止され、現在は神社本庁の別表神社になっています。

 ということで、建造は維新後で、和漢洋混合の様式。
 洋風の三層には、なんとステンドガラスがはめられていて、夜は綺麗らしいが、昼なので残念。

 江戸時代、徳川幕府をはばかって利家を祀る神社を建立しなかった加賀藩の“忖度”が、江戸時代を生き延びることにつながった、ということか。

 先輩のガイドでは、金沢では、金沢城周辺を「御山(おやま)」と言い、今でも高齢者の方は、「おやまに行く」と言うらしい。
 この神社も最初は「御山」としようとしたようだが、徳川幕府に畏れ多いと考え「尾山」となった、とのこと。忖度の芸が細かい。
 「おやまー!」ってなもんだね^^

 先輩のガイドで知ったことはいくつもあり、例えば、美術館に行く道すがら「いもり堀」の脇を歩いていて、仲間の一人「いも堀」と間違えると、実は、金沢の地名の由来は「いも堀」と関係がある、とのタイミングの良い解説。

 昔、ある人(後で調べたら、藤五郎という青年らしい、)が山で芋をほっていると、芋のひげに砂金がついていて、その砂金を洗った泉が「金洗沢(かなあらいざわ)」とよばれ、それが金沢の地名になったのだとさ。
 
 勉強になるねぇ!
 
 さて、おつぎは金沢21世紀美術館だ。

 美術館のサイトを確認すると、三年前が開館10周年。。
金沢21世紀美術館のサイト
 常設の展示と企画展示があるが、有名なのが、「スイミング・プール」だ。

 2004年開館時からの「恒久展示作品」で、レアンドロ・エルリッヒの作で、「レアンドロのプール」と言われる。

 サイトから「作品解説」を引用。

光庭のひとつに設置されたプール。ライムストーンのデッキが周囲を縁取り、ここから波立つプールを見下ろすと、あたかも深く水で満たされているかのように見えます。実際は、透明のガラスの上に深さ約10センチの水が張られているだけで、ガラスの下は水色の空間となっていて、鑑賞者はこの内部にも入ることができます。プールを見下ろして水の中に人を見つけたときの驚き、内部からの水上を見上げる眺めといった多様な経験が展開される本作品は、あたりまえの日常の感覚を揺さぶるとともに、一旦仕掛けに気づいた人に作品との積極的な関わりを促し、さらには、見る人同士の関わりをも生み出すことになるでしょう。

 このプール、外にあるプールの上部は、入場券がなくても入れる。
 プールの底にあたる部分は、入場券が必要。

 上から撮った、同期の“かわいこちゃん”二人の写真。解像度の低いガラケーのせい(おかげ?)ではっきり見えない^^
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 プールをはさんだ同期の「見る人同士の関わり」は、40数年前から始まっている^^

 本当は、2~3時間はかけて観たいものだが、その後の工程もあって、一時間で急ぎ足で各展示を巡った。

 サイトから開催中の展示の内容を引用する。

日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念展

日々の生活 – 気づきのしるし Everyday Life – Signs of Awareness

2017年8月5日(土) - 2017年11月5日(日)

デンマークと日本は、それぞれの歴史や文化を背景に、ときに影響し合いながら発展してきました。特に、機能と実用性に加え、美しい意匠をまとった優れたデザインは、両国の文化的アイデンティティと美意識を示すものとして、極めて高い評価が与えられています。
デンマークは、建築、家具、生活用品をはじめ、福祉、教育、交通網など、国のグランド・デザインも含めた優れたモデルを構築して、屈指のデザイン大国として世界の人々の強い関心を集めてきました。一方の日本は固有の文化・思想に基づき、時代の象徴となるデザインを創造し、小型でシンプルな形を可能にした技術力、素材の特徴を最大限に引き出す伝統の技とその継承によって、デザインの分野でも独自の価値を提案し続けています。本展では、日本とデンマークのデザイナー、建築家、アーティストによる、日常を豊かにする気づきの「現れ」を紹介し、デザインを通して両国の現代の暮らしに見るモノとコトについて考察します。

ヨーガン レール 文明の終わり Jurgen Lehl The End of Civilization
2017年8月5日(土) - 2017年11月5日(日)

自然とともに暮らし、その尊さを伝えてきたデザイナー、ヨーガン レール(1944-2014)が「最期の仕事」に選んだのは、深刻な環境の問題に向かい、海岸に打ち寄せられた廃品のプラスティックから美しい照明を作り出すことでした。決して自然に還ることのないプラスティックが、再び実用の場を与えられ輝き出します。
また、展覧会ではこれらの照明と共に、ヨーガン レールが、その唯一無二の美しさに魅了され、長い時間をかけて拾い集めた、ババグーリ/瑪瑙石を展示いたします。この対照的な展示には、2014年に急逝したヨーガン レールの、自然への敬意をもって生きることの強いメッセージが込められています。

コレクション展2 死なない命
2017年7月22日(土) - 2018年1月8日(月)

人工知能や遺伝子工学の発達によって「生命の編集」「機械との共存」「不死」といった主題が注目されるよう になり、これまでの生命観や倫理観がいま問われています。今回の展覧会では、当館のコレクションから9 作家を選び、「命が死によって消え去る」という従来の生命観に対して「死なない命」のあり方について考え させる作品を紹介します。さらに4作家の生物を媒体とした1930年代から今日までのテーマに沿う表現を 加えることで「新たな生命を造形する意味」や「人工的な自然を生きることの可能性」など、当館所蔵作品の 意味を新たな角度から読み直し、生命の「いま」について考えます。

Sight
2017年8月5日(土) - 2017年11月5日(日)

視覚経験を全く新しいものに変える感覚拡張デバイス「Sight」の開発に取り組むプロジェクト(和家尚希、鈴木良平、伏見遼平、宗像悠里)の活動を紹介します。イルカやコウモリが音を手掛かりに空間を移動し餌をとるように、目にする映像を音に変換することで視覚の世界を「聴く」デバイスの開発状況をプレゼンテーションしつつ、継続的なリサーチの場として開きます。

※実験室や研究室を意味する「laboratory」の短縮形である「lab」を冠したこの展覧会シリーズでは、会場となるデザインギャラリーを単なる作品展示の場所として用いるのではなく、調査・研究・実験の場として開きつつ、そのプロセスをプレゼンテーションします。本年度は「知覚の拡張と補完」をテーマに「lab.1 OTON GLASS」(4/28〜7/23)を紹介。

川越ゆりえ 弱虫標本 Insect Specim en of a Coward
2017年5月27日(土) - 2017年9月24日(日)

川越ゆりえ(1987-)は「人の感情の蠢きを虫にしたら」と発想し、心の動きを仮想の虫の姿態に呼応させて、幻想的な世界を表現します。擬人化ならぬ擬虫化したモチーフは、さらに、昆虫標本に仕立てられ、人間 の滑稽さや愛すべき表情にも見えてきます。今回の個展では最新作を含め代表作《弱虫標本》(2013)などを展示、川越が愛おしいと語る様々な感情たちや弱虫たちの世界を紹介します。

 あら、こんなにあったの・・・・・・。

 事前に予習していなかったからなぁ。
 しかし、1時間では、どのみち無理だった。

 短い時間での観覧で印象深かったのは、すでに速報(?)で紹介した「ヨーガンレール 文明の終わり」だ。
 昨日掲載したものと別の写真をご紹介。

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 三年前に旅立った作者の「最期の仕事」は、“深刻な環境の問題に向かい、海岸に打ち寄せられた廃品のプラスティックから美しい照明を作り出すこと”だったとのこと。
 とても、そういった廃品から出来上がったとは思えない、輝く空間だったなぁ。

 「死なない命」の展示は、よくよく説明書きを読まなければ、作品の意図が分かりにくいもので、要返却の説明署を読む時間が足らず、やや消化不良のまま出ることになってしまった。

 説明書は、ぜひコピーしたものを貰いたいのだが、コストなどの問題で難しいのだろうか。
 あっ、有料のパンフレットでも売っていたということかな。

 サイトを眺めていたら、次のイベントの案内があった。

桂まん我ひとり会 ~桂まん我の落語を聴く会 金沢篇 第30回スペシャル~
2017年9月24日(日)

桂まん我ひとり会金沢編、めでたく丸十年、三十回を迎えることとなりました。
日頃のご贔屓に感謝し、今回はスペシャルヴァージョン!
落語とともに、裏方のお囃子、三味線太鼓の実演を舞台上で見ていただこうという趣向です。
この機会、お見逃しなく!!
=出演=
桂まん我、桂米輝
=三味線=
豊田公美子(石川県出身)
「お囃子あれこれ」あり
期間:2017年9月24日(日)
会場:金沢21世紀美術館 シアター21
14:00〜16:00(開場13:30)料金:前売券 2,500円、当日券 3,000円
※中学生未満の入場はご遠慮ください
 21世紀美術館のホールで、桂まんがの落語会、とは!
 もう十年ですか。

 金沢の落語愛好家の方で、まんがを聴いたことのない方、NHKの優勝者でもある彼は、お奨めですよ。

 さて、後ろ髪を引かれながら美術館を後にし、一行は犀川方面へ。

 西茶屋街を先輩の説明を聴きながら散策。
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 ガラケーで夕方の写真なので、こんな感じになってしまった。

 その後に、室生犀星が養子となって入った雨宝院にも立ち寄ったなぁ。
 これが、カメラマン役M君による写真。
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 やはり、解像度が良いねぇ。

 ほどほど良い時間になり、予約していた片町のお寿司屋さんへ。
 万歩計を持っている仲間によると、宿から一万六千歩とのこと。
 喉も乾くはずだ!

 お店には、寿司懐石に飲み放題付きのコースをお願いしていた。
 お店からは、サプライズ・プレゼントがあった。
 なんと、銘酒「吉田蔵」がサービスされたのであった。

 先輩によれば、有名なお酒で、とても高価らしい。
 大学の先輩からのご好意に感謝感激であった。

 美人の若女将の気配りも素晴らしく、美味しい料理と酒で、懐かしい話に花が咲く。

 近況報告では、いろいろと仲間の知られざる(?)今日この頃が明かされた。

 私も、ブログには書いていない数年前からの生活の変化を報告。
 あっと言う間に、片町の夜はふけていった。

 やや歩き疲れもあり、念のため予約していたお店近くのカラオケ屋さんは途中でキャンセル。

 十分満足の食時の後、兼六園方面へ戻って宿へ。

 途中のコンビニでビールとつまみを仕入れて、幹事部屋に集合。

 恒例の落語の催促があったが、正直、ほとんど稽古していないことに加え、散策疲れと酒のせいで自信がなく、機内で聞いていたANA寄席の“ナオユキ”のスタンダップコメディのネタをいくつか披露したが、覚えていたネタも少なく、ウケが悪い。ナオユキの話術を、あらためて実感^^

 つい、テニスの合宿ではまぁまぁの出来だった「野ざらし」を始めたが、途中で科白が飛んだ^^
 挽回とばかり無謀にも「居酒屋」を始めたが、こちらも途中で撃沈。

 落語は大スベリで翌日も仲間からいじられること、しきり。

 まぁ、そんなこともあるさ。

 翌日は、近江町市場で朝食のため、ロビーに七時集合と決めて、初日はお開きとなったのである。

 初日以上に歩いた二日目の内容は、次の記事で掲載の予定。

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Commented by saheizi-inokori at 2017-09-10 10:32
猿も木から落ちる?
Commented by kogotokoubei at 2017-09-10 14:54
>佐平次さんへ

ほとんど稽古できていませんでしたからね。罰が当たりました^^
それと、酒をよほど抑えないと、もう無理ですねぇ。
とはいえ、来年には名誉挽回したいと思います。
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by kogotokoubei | 2017-09-06 17:54 | 小さな旅ー2017同期会加賀の旅 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛