噺の話

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オリンピック報道で思う、スポーツの競技人口のこと。

 昨夜はバドミントンの女子ダブルス決勝を見た。

 セットカウントが1:1で、外に出てこっちも休憩。
 雲間から、旧暦7月16日の満月が顔を見せた。
 さて、この月は、どちらのペアに力を与えるものやら、などと思ったが、リオは真昼だったなぁ^^

 ファイナルセットの16:19で、日本ペアの二人は、ともに目も表情も実にしっかりしていた。
 直観として、「これは、そう簡単には負けないな」と思った。
 そして19:19の同点で、四人の表情を見て、「高橋・松友組が勝つ」と確信した。

 そして、今朝はもう少し寝ていようと思っていたが、犬の声で起こされてしまった^^

 先ほど、NHKの朝のドラマを見てから、つい民放にチャンネルをひねって、つまらない番組を見てしまった。

 今は消したが、いわゆる朝のワイドショーで、コメンテーターなる元プロ野球選手が、スポーツの競技人口のことを話題にした。
 高橋・松友の金メダルで、バドミントン愛好家が増えるのではないか、という発言。

 前提は、競技人口が少ない、という認識なのだろう。

 こういう番組で、出演者が事前に自分で調べないのは想定できるが、番組スタッフが統計などのデータを準備しないのが不思議でならない。

 あるいは、知っていて数字を明かさない確信犯かもしれない。

 二年前のサッカー・ワールドカップの放映権の問題で記事を書いた。
2014年6月30日のブログ

 あの記事では、ネットで調べた各スポーツの競技人口のことも書いた。また、バドミントンのメディアの扱いに関する小言も書いていた。


 重複するが、日本人がどんなスポーツに親しんでいるかということについて、あらためて。

 総務省が実施している「社会生活基本調査」なるものがあって、同省サイトから資料がダウンロードできる。
総務省サイトの該当ページ

 調査についてはこう書かれている。
e0337777_11124060.jpg

 少し読みにくいので補足すると、昭和51年から5年毎に実施していて、前回は平成23年10月に約8万7千世帯、10歳以上の約20万人に実施した、とのこと。

 その中のスポーツの調査。これが「行動者率」の順位。
e0337777_11124071.jpg


 質問は、該当スポーツについて、次のような区分で設問があり、この回答結果を統計処理して「行動者率」に換算するらしい。

"年に1~4日"
"年に5~9日"
"年に10~19日(月に1日)"
"年に20~39日(月に2~3日)"
"年に40~99日(週に1日)"
"年に100~199日(週に2~3日) "
"年に200日以上 (週に4日以上) "

 総務省のサイトからはエクセルの「統計表」をダウンロードできる。
総務相サイトの該当ページ

 この統計表によると、各スポーツの競技者数は次の数字になるらしい。
 バドミントンと近い、400万人~600万人の競技を太字にした。
----------------------------------------------------
<スポーツ名>        <競技者数>(千人)
野球(キャッチボールを含む)     8,122
ソフトボール              3,538
バレーボール             4,558
バスケットボール           3,950
サッカー(フットサルを含む)     6,375
卓球                   5,121
テニス                  4,750
バドミントン               5,426
ゴルフ(練習場を含む)        9,240
柔道                    603
剣道                    779
ゲートボール               788
ボウリング               14,621
つり                    9,281
水泳                   12,030
スキー・スノーボード          6,043
登山・ハイキング           10,457
サイクリング              10,110
ジョギング・マラソン          10,956
ウォーキング・軽い体操       40,172
器具を使ったトレーニング      11,243
その他                  6,696
----------------------------------------------------
 
 行動者率、競技者数を見ても、球技の中でバドミントンは、サッカー、卓球、テニス、バレーボール、スキーなどと同じような競技人口群のスポーツと言ってよい。
 
 テレビに出るコメンテーターさん達は、普段、市民体育館で多くの老若男女がバドミントンや卓球を楽しんでいることを知らないのだろう。
 そして、野球やサッカーなどに比べて、とんでもなく競技人口が少ないと錯覚しているに違いない。

 もちろん、競技人口が多い競技が少ない競技より価値がある、などとは思っていない。
 実態をあまりにも知らな過ぎるのではないか、ということ。

 歴史も重要な要素。
 たとえば、レスリングは、1896年第一回の近代五輪アテネ大会から存在する競技。
 
 ちなみに同大会での実施競技は次の通り。

 ・陸上競技
 ・競泳競技(会場はプールではなく海)
 ・体操
 ・ウエイトリフティング(体操の種目として)
 ・レスリング(グレコローマンスタイルのみ)
 ・フェンシング
 ・射撃
 ・自転車
 ・テニス

 ご覧のように、五輪競技のテニスって、歴史があるのですよ。


 総務省統計の「その他」には、2020年の東京で採用される空手なども含まれるのだろう。
 野球・ソフトボールにどうしても注目が集まるが、私は空手の「型」の演技に日本的な美を感じるので、良かったと思う。

 それにしても、メダルの数ばかり強調するが、たとえば、難民選手団のリオでの表情や、現在の様子などについて、もっと報道するメディアはないものだろうか。

 ワイドショーといわれる番組は、その対象が、決して広くもなければ深くもないと、あらためて休日のテレビを見た感想である。

 オリンピックと、宿題のせいで記事が途絶えていたが、観てしまったテレビに刺激されて、こんな記事を書いた次第。

 さて、またジャズでもBGMに流しながら、抱えてきた“夏休みの宿題”に取り組まねば・・・・・・。


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Commented by saheizi-inokori at 2016-08-19 10:05
金メダルを取れなかった選手が泣いたり悔しがっているのを、一緒に悔しがってやればいいのに、と思います。
きれいごとと本音がかけはなれている。
Commented by kogotokoubei at 2016-08-19 10:18
>佐平次さんへ

メダルを獲得した選手のことは、家族のことや幼い時の写真などまで、「これでもか!」と用意しているのに、難民選手団のことなどは、ほとんど扱わないですね。
まぁ、安倍政権の恫喝に屈し、お上の意向に忖度したメディアではしょうがないですが、「難民選手団」が出場する五輪の価値っていったい何なのでしょうね。
Commented by 寿限無 at 2016-08-19 12:13 x
 本当にそうですね。
日本人が出ていない決勝戦はなかなかメディアに登場しませんね。日本人を破った選手は金メダルを取れたのかしら……と思うことがあります。
 夏には怪談噺をかける落語家さんが多いです。
Commented by kogotokoubei at 2016-08-19 14:42
>寿限無さんへ

メダル優先、話題優先、は毎度のことですね。

五輪報道を観て小言を言いたくなることはたくさんありますが、「夢と感動をありがとう」という常套句も、大嫌いです。
それは、人それぞれが感じるもの。

加えて、試合後のインタビューを担当する人が、あまりにも下手すぎる。

まぁ、コメントのご返事なので、これ位で^^
Commented by ぱたぱた at 2016-08-21 11:16 x
ご無沙汰しております。コメントしてなくても、貴ブログには、ブックマークして全記事目を通しております。
オリンピック競技とは外れ、失礼いたします。
毎回のオリンピックでメダル獲得が話題になりすぎる柔道より剣道の方が競技人口が多いことに若干胸がすく思いでした。高校時代、剣道をやっていた者として。
Commented by kogotokoubei at 2016-08-21 16:09
>ぱたぱたさんへ

ありがとうございます。恐縮です。

剣道と柔道、なるほど、そうでしたか。
私は、高校時代の体育授業の選択で剣道を選びましたが、それは兄が二人とも柔道だったからの反動かもしれません^^
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by kogotokoubei | 2016-08-19 09:43 | 幸兵衛の独り言 | Comments(6)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


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