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神戸新開地に、定席開設!

 上方の落語愛好家の皆さんに、朗報!
 神戸新開地に、定席寄席を開設することが決まった、という毎日の記事をご紹介。
 
毎日新聞の該当記事

定席開設へ 兵庫県と神戸市
毎日新聞2016年5月18日 08時30分(最終更新 5月18日 08時30分)

 兵庫県と神戸市は17日、同市兵庫区の新開地に上方落語の定席を開設する方向で事実上合意した。1億8000万円前後と見込まれる建設費は兵庫県と神戸市などが負担する。運営は地元NPOなどが担う形を想定し、早ければ2018年度のオープンを目指す。上方落語の定席は大阪市北区の天満天神繁昌亭に続き2カ所目になる。

 県と神戸市の政策調整会議で、建設費を双方が負担することで合意した。明治期に湊川を埋め立ててできた新開地は、芝居小屋などが軒を並べ、「東の浅草、西の新開地」とも呼ばれた。戦後の一時期は映画館20館以上が集まり、現在も大衆演劇場などがある。落語の定席の新設を往時の歓楽街復活の柱に据える。

 新開地商店街のアーケード街に面した店舗跡地が候補地となっており、建設費は国庫補助も活用し、「ふるさと納税」による寄付も募るという。高座に上がるのは若手中心で、運営は商店主らでつくる「新開地まちづくりNPO」が担当する方向で検討している。

 定席の開設は2014年に上方落語協会の桂文枝会長が提案していた。運営・維持については課題も残っており、民間主体の運営を安定させるため、県と神戸市は集客やスポンサー開拓などを検討し、上方落語協会にも協力を求める。最終的にまとまれば、来年度予算で建設費などが計上される見通し。【井上元宏、久野洋】

 元々、新開地は寄席の盛んな地。
 “B面の神戸”と形容する「新開地ファン」のサイトに、通算で80回を超える「新開地寄席」のページがある。
「新開地ファン」サイトの該当ページ
 同サイトから、引用する。

「東の浅草、西の新開地」と謳われ、芝居小屋や映画館がひしめく有数の歓楽街だった新開地。なかでも唯一の演芸場だった「神戸松竹座」では、落語や漫才などが毎日行われ、“笑いの殿堂”として、閉館する1976(昭和51)年まで神戸の人々に愛されてきました。
それからおよそ四半世紀。そんな新開地のまちで、気軽に落語を楽しんでもらえる場をつくろうと、2000(平成12)年、新開地まちづくりNPOが地域寄席「新開地寄席」を企画。

 1976年に改名し、格上の「神戸松竹座」への出番が約束されていたにもかかわらず突然の閉館でその舞台に立つことができなかったという落語家・桂雀三郎氏に世話人(キャスティングプロデューサー)と して協力いただくことになりました。
 以来、5月以外の奇数月の第3日曜日に途切れることなく開催。約100席の会場は、毎回ほぼ満席状態に。「演者さんとの距離が近い」「アットホームで親しみやすい」などの声も多く、「新開地寄席」で“落語デビュー”をしたという人も多くいます。
時は移り、器は変わってしまっても、歓楽街だった新開地のまちには“人を愉しませたい”という魂が、変わらず受け継がれています。肩ひじ張らず、普段着のまま、どうぞ「新開地寄席」をお楽しみください。

 神戸松竹座は、昭和4(1929)年9月30日に開場し、昭和51(1976)9月30日に閉館した。雀三郎としては、幻の寄席、と言えるだろう。

 現在の「新開地寄席」を運営するNPOが、新設される定席寄席の運営を担当するようだ。
 2008年12月に上方落語協会に復帰した雀三郎が、何らかの形で定席開設を支援したと察するし、新設寄席においても、少なからず関与していくのではなかろうか。


 先日の記事で、桂歌丸は、一人の落語家としての評価はさておき、落語芸術協会会長として偉いと思っている、と書いた。

 文枝についても、本人の高座はさておき、天満天神繁昌亭の開設や、この新開地での定席開設における上方落語協会会長としての政治力と業績は評価している。

 定席の寄席以外でも、上方の噺家さんは頑張って活動されていると思うが、定席が増えることは、稽古の場、披露の場が増える、実に結構なことではなかろうか。

 国立演芸場を除けば東京の定席は四席。
 決して多いとは思えない。
 二つの落語の協会が協力して、東京都知事に無駄な海外出張や経費の支出をやめさせて新たな定席開設のための費用を捻出させる位の動きがあれば、東の多くの落語愛好家も喜ぶのではないかと思う。

 兵庫県知事の井戸敏三は、昭和20年生まれで、日比谷高校から東大法学部、自治省を経た人。たまにその独自の発言(NHK大河の「平清盛」の映像の件など)で非難されることもあるが、関西広域連合長として、橋下が進めようとした都構想に反対し、カジノ誘致構想にもギャンブル依存症が増えることを危惧し反対した点では、私と意見を同じくする。

 神戸市長の久元喜造は、私と同世代の昭和29年生まれだが、灘高から東大法学部を卒業し自治省を経ている点では、私と大きく違う(^^)
 
 少なくとも、新開地への定席開設を認めたということは、この二人の首長は、落語などの芸能への理解がある人たちなのだろう。

 ともかく、関西に二つ目の定席寄席の開設、目出度いじゃないか!
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Commented by ほめ・く at 2016-05-19 09:24 x
先日の横浜にぎわい座での上方落語会で、笑福亭たまがこの件を紹介していました。文枝会長による繁昌亭「二号」店だと言ってました。こうした動きも、現在の上方落語会の充実ぶりの反映だと思います。
Commented by kogotokoubei at 2016-05-19 15:06
>ほめ・くさんへ

そうでしたか。
にぎわい座、かい枝の名前があったので行きたかったのですが、日曜ですから断念しました。
たまも、なかなか味がありますよね。
大いに結構なことだと思います。
Commented by 山茶花 at 2016-05-19 21:38 x
数年前から「神戸に第二繁昌亭を」という声があって、検討されてきました。遂にそれが叶う日が来ましたね。新開地は、新世界と共に寂れていた地域ですからこれが呼び水で人の通りも変わるかも知れません。

母方叔父が神戸に住んでいて、私が「サンケイホールや繁昌亭などで落語を見ている」と言うと「おまえ、えぇ所で見てるなぁ。俺は元町の恋雅亭で見てるけどな」と。母も落語好きでしたが、母とは年の離れた叔父も落語好き。
http://rengatei.org/

叔父も通うのでしょう。
Commented by kogotokoubei at 2016-05-20 12:19
>山茶花さんへ

「新」がつく場所が廃れていくのは、なんとも皮肉ですね。
定席開設で、歴史と伝統ある地域があらためて勢いを取り戻すことを期待しています。

叔父さんのお楽しみが増えることも、結構ですね。
恋雅亭のような会も大事だと思います。

昨夜は、小さなホールの前から五列目位で小満んの高座を楽しみましたが、手を伸ばせば触れることができるような空間で落語を楽しむのも、実に良いと思います。

とにかく、多くの方が落語に初めて接する機会をつくることにもなりますし、愛好家の方が楽しむ機会が増えることにもなる、新たな定席の開設は良かったと思います。
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by kogotokoubei | 2016-05-18 22:27 | 寄席 | Comments(4)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛