病院からの“リハビリ”外出で入手した本のこと。
2016年 04月 24日
昨日、許可を得て一時間外出した。
なお、外出理由には「リハビリ」と書かなくてはならないらしい。
つい「リフレッシュ」と書いて出かけて、戻ってから看護師さんの指示で、(リハビリ)、と付け加えた。
その外出の際、真っ先に立ち寄ったのは澤口書店。
イアン・マッカーサーの『快楽亭ブラック-忘れられたニッポン最高の外人タレント』に出会った小宮山書店にも近い。
澤口書店は、近距離に二店舗あり、その一つが巌松堂ビル店。
平凡社の東洋文庫の品揃えは、たぶんここが神保町でも随一だろう。
そして、私を待っていたのが、ジョン・レディ・ブラック著『ヤング・ジャパン』である。
第一巻から第三巻の初版三冊セットが、程よい価格だったので、購入。
ちなみに、第一巻は、昭和45年2月28日の初版刊行。
実は、同書店にこの本があることは、以前に発見していた。
しかし、イアン・マッカーサーの本について書いていた記事を入院までに終わらせ、入院中の外出で澤口書店に行って、もしなかったら、縁がないものと決めていたのである。
よって、縁があった、ということ。
ジョン・レディ・ブラックのことは、その長男であるヘンリー・ブラック、初代快楽亭ブラックについて、同じオーストラリア出身のイアン・マッカーサーが書いた本の記事、二回目で少し紹介しているので、ご興味のある方はご覧のほどを。この記事の中で、『ヤング・ジャパン』を発見(?)したことも書いている。
2016年4月2日のブログ
さて、同じ澤口書店のもう一軒の方の2階に喫茶ができて、500円以上購入すると、そこでお茶が飲めるとのことで、店を渡り歩く。
せっかくなので、落語コーナーを眺めていて、私の目に飛び込んできた本があった。
この本である。
飯島友治著、『落語聴上手』。
飯島友治さんは、現在ではその多くが文庫になっているが、筑摩書房の『古典落語』の編者として、落語愛好家で知らない人はいないだろう。
しかし、この方、Wikipediaには、プロフィールが存在しない。
文庫にも、著者紹介的な内容が見当たらない。
よって、名前に反して、私にとって、よく分からない人であった。
この本の「あとがき」は、飯島さんが顧問をしていた東大落語研究会のOBたちの会である東大落語会の鷲森保という人が書いているのだが、引用する。
飯島先生が編集された筑摩書房の『古典落語』十巻を、演者別に再構成して「ちくま文庫」に収める計画があるが、この機会に先生の解説部分を核にしてさらにお話を聞きだし、何か読み物とすることができないかと、『古典落語』の編集を手伝ったご縁で、編集部の面谷哲郎氏からご相談があった。先生にお話しすると、ぜひやりたいと意欲満々、これが五年前。
さっそく先生から、いろいろとお聞きすること一年余、十数時間分に及ぶ録音テープがたまった。本書は、その一部である。
この間、よくもまあ、この企画に、『酢豆腐』の豆腐のように、シャツの裏みたいなカビが生えなかったもの。刊行の日をいまや遅しと望まれていた先生には、たいへんご心配をかけてしまった。先生は、今年j11月18日に93歳の誕生日を迎えられる。
本書の初版刊行は1991年11月20日、出版元は、もちろん筑摩書房。
これが、今日の外出時のカフェでのお茶の時間に読んでいて、まったく飽きない楽しい本。
それは、私にとって謎であった飯島友治という人物のベールが一枚づつ剝がれていく楽しさなのである。
また、残念ながら音源が残っていない、三代目三遊亭小円朝への飯島さんの深い思いが、伝わる本でもある。
もちろん、この本についての記事は近いうちに書く。
『ヤング・ジャパン』は、三巻あるので、『落語聴上手』の記事が先行することは、間違いない。
いつになるかは・・・退院後まで、お待ちのほどを。
中高の頃深夜ラジオ「MBSヤングタウン」には、ヤングジャパン所属のシンガー達が多く出演されていました。
ヤングジャパンは、ジェームス・ブラウンを呼んで失敗。グアム・サイパンツアーで失敗で、アリスは借金を負ったのでした。その話もよくヤンタンでされていました
それとは全く関係のないヤング・ジャパンの本ですね。バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
細川氏は、ジョン・レディ・ブラック著『ヤング・ジャパン』の事を知らずに事務所の名前を決めたのでしょうけれど。
BS朝日で、ばんばひろふみ・堀内孝雄・杉田二郎・因幡晃・高山厳の五人が出演し、ライブハウスのような場所で懐かしのフォークを歌ったり、昔話に花を咲かせるという、好きな番組がたまに放送されていました。
ばんばが、事務所の倒産の際の逸話を披露していたはずです。
彼は、ユーミン(の曲)のおかげで救われた、と語っていたように記憶しています。
もちろん「いちご白書~」ですよね。
この本『ヤング・ジャパン』は、よほど歴史に興味のある人でなかれば、知らないでしょう。
私も、興津さんの本→イアン・マッカーサーの本→この本、というつながりで、ようやくたどり着いたのです。
これも、縁ですよね。