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さがみはら若手落語家選手権、本選出場者が変更。


 昨日、さがみはら若手落語家選手権本選会の出場者の記事を掲載したばかりなのに、なんと、私が優勝本命に上げた桂宮治が出場辞退、との情報を複数の方からコメントで頂戴した。
 
 主催者のツィッターで流れたらしいが、杜のホールはしものサイトの同大会「予選会」のページに案内が告知されていたので、引用する。
「杜のホールはしもと」サイトの該当ページ

【出場者変更のお知らせ】(2016年3月3日付)
「第15回さがみはら若手落語家選手権」におきまして、
第3回予選会通過者として本選会出場予定の桂 宮治さんが、都合により本選会の出場を辞退する事となりました。
これに伴い昔昔亭A太郎さんが繰り上げとなり、本選会出場となります。

本選会出場者は以下の通りです。

(第1回予選会通過者)柳家花ん謝
(第2回予選会通過者)古今亭志ん吉
(第3回予選会通過者)三遊亭たん丈
(第4回予選会通過者)三遊亭橘也
(惜敗率1位)昔昔亭A太郎

 同サイトの「本選会」のページの写真も、変更後の出場者に替わっているので、借用した。

「杜のホールはしもと」サイトの該当ページ

さがみはら若手落語家選手権、本選出場者が変更。_e0337777_09074561.jpg


 宮治のホームページの予定欄には、「辞退」と書いてあるだけで、理由は掲載されていない。
桂宮治のHP

 ツイッターではどうか、と検索したら、文章が長いので、とインスタグラムを使って宮治は辞退理由を明かしていた。
桂宮治のinstagram該当ページ
 お嬢さんの折った鶴の写真の横にある文章の一部を引用。
この度、さがみはら若手落語家選手権本選会を辞退させて頂きます。
昨年9月に申込み書が送られて来ましたが、その契約書?の中に、5月22日のしろやま寄席へ優勝・準優勝者が出場すると言う項目があったらしく…
その日は、予選エントリー者は空けておくのが決まりだったようです。
私は見落としておりました。
すみません…

その日は、藤沢で落語会を主催する方々から、ご依頼を頂いておりました。(申込み書を送る前から)

その旨を担当の方に伝え、財団さんの協議の結果…
財団さんの方から、本選会への出場を辞退して下さいとの事でした。

ご迷惑をお掛けして、本当にすみませんでした。

 なるほど、もし、優勝、準優勝してから出演が義務づけられた落語会を欠席する失礼をするより、ということでの本選辞退か。

 もちろん、宮治が、規定をよく読んでいたら予選に出ることもなかったのだろう。義務出演の日程のことを確認せず予選に参加した宮治が悪いのだが・・・・・・。

 この「しろやま寄席」、昨年は優勝者の正太郎、準優勝者の朝也で開催している。
 チケットは完売だったようだ。
 会場は同じ相模原市の公共施設であり、相模原市民文化財団が主催する会だ。優勝者、準優勝者による会への出演は、主催側としては重要な義務と考えていると思う。

 しかしだ。
 二ツ目で、そこそこの実力と人気のある噺家さんは、他の噺家さんからの助演依頼や、自らの会なども含め、宮治のように結構忙しい人もいる。

 予選、本選に加え、義務出演の落語会の日程も考慮しなければならないとなると、出場者への条件が多すぎやしないだろうか。

 また、優勝したい、とは思っていても出来るかどうかは時の運。
 しかし、優勝したいからこそ、予選参加者の全員が、義務出演の日程も含め空けている、ということか。
 
 もちろん、それらの条件を考慮して臨むべきなのだが、義務出演の会は、あくまで、優勝者と準優勝者が決まってから日程調整して、秋に開催、などでも良いのではなかろうか。

 悩ましい問題だが、とにかく、宮治本選会辞退の謎は解けた。

 宮治欠場で落胆した人は、私に限らず多いと思う。

 私は、すでに書いたように、13日本選会にテニス後の飲み会を欠席してでも駆けつけようと思っていたのだが、正直なところ、宮治が出ないのでは、そこまで無理をする気がしない。

 宮治は、入門翌年の2009年、5月に神保町で開催された、らくだ亭20回記念の落語会で、開口一番の携帯の注意と小咄のみで登場したのを聴いた(見た?)のが最初で、その後は横浜にぎわい座の落語会を中心に何度も聴いている。
 にぎわい座では、酔ったお客さんを彼が外に連れ出したこともあったなぁ。
 三十路に入ってから妻子ある身で入門し、前座、二ツ目と奮闘し成長してきた姿をリアルタイムで聴いてきた身としては、ぜひ、NHKの次の勲章を取って欲しいと思っていただけに、残念でならない。

 もちろん、最近聴いていなかった志ん吉や、小痴楽などとの交流会仲間である橘也、三年前の予選会で演じた『皿屋敷』に一票を投じたA太郎、そして未見の二人の噺を聴きたい気持ちもないわけではない。
 しかし、日曜恒例の、いわば“ルーティン”を破ってまで行く動機づけとは、残念ながらならない。
 テニス仲間は、人によってはお付き合いが連れ合いよりも古く、三十年余りになる。そういった人々と一緒にテニスに興じ、その後で利害関係を挟まない話題での歓談は、また翌日から頑張るエネルギーの素となるのである。また、彼らは、年に二度の合宿で、私が下手な落語を披露する相手でもある。
 だから、決して「飲みたい」だけのアフターテニスではないのである(飲みたいだけの言い訳か^^)。

 今日にもチケットを入手しようとしていたが、かろうじて間に合った。

 残念だが、私も本選会参加を「辞退」しよう。

 くどいようだが、義務出演日程確保までを含めて大会参加条件にすることを、私は疑問に思う。
 優勝者と準優勝者が出演する会は、その該当者が決まってから、二人の日程を調整して決めるべきではなかろうか。
 大会の予選、本選の日程を確保するのは当たり前。しかし、優勝者、準優勝者への“特典”、言わば“ご褒美”であるはずの落語会出演が、出演者に対して大会参加のハードルを上げる、という矛盾を感じる。
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by kogotokoubei | 2016-03-04 12:53 | 落語会 | Trackback | Comments(0)

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