噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

オーストラリア対スコットランド戦のことや、優勝予想。

 なんとも、複雑な思いのするエンディングだった。

 ラグビーワールドカップの準々決勝最終戦、オーストラリア対スコットランド戦である。
 
 「なぜ、小言幸兵衛が、ラグビーのことを?」という疑問もおありだろうが、私はラグビーを観るのが大好きで、あの昭和60(1985)年1月15日の新日鉄釜石対同志社大学戦を国立競技場で生で観ているということで、ご許しをいただきたい。

 アルゼンチンがアイルランドに圧勝した試合を観た後、午後零時開始のこの試合は前半だけ観て寝ようか、と思っていた。
 オーストラリアが圧勝するような気がしていたからである。

 ところがどっこい。
 前半をスコットランドがリードして折り返すと、眠気も覚めた。

 いわゆる、一進一退の攻防とはこの試合のことだ。
 南アフリカ対ウェールズ戦にも興奮したが、それに負けずに「手に汗握る」というゲームになった。

 ほぼスコットランドが勝っていた。

 日本が後半24分にウィングのシーモアにやられたと同じように、後半34分にオーストラリアのパスをセンターのベネットがインターセプトして逆転のトライをあげた。

 残り時間5分で、34対32。

 いつになくミスの多いオーストラリア、そして試合の流れ、これまでのスコットランドの戦い方から、自陣での反則に気を付け堅いゲーム運びで逃げ切るだろうと思っていた。

 「スコットランドにとって歴史的な勝利になるなぁ。日本は、準決勝に2チームとも残ったB組で3勝したんだなぁ・・・・・・」などと感慨深く思っていた時に、問題のプレーは起きた。

 主審は南アフリカ協会のクレイグ・ジュベール。ベテラン審判だ。
 一次リーグで日本対サモア戦の主審も務めた人。
 四年前のニュージーランド大会決勝の主審だ。

 的確な判断に定評のある元銀行員のジュベールなのだが、今回は、大きなミスをしてしまったと言えるだろう。

 スコットランド勝利かと思われた終了2分前。スコットランドがラインアウトのボールを確保できなかったことから、問題のプレーが起こった。
 味方がノックオンしたボールを拾ったとして、プロップのジョン・ウェルシュがオフサイドと判定された。

 しかし、ウェルシュがオフサイドのポジションになる前に、オーストラリアのスクラムハーフ、ニック・フィップスがボールに触れていたのだ。
 次のYoutubeの画像でではわかりにくいが、2分50秒あたりのプレー。21番がフィップスで、18番がウェルシュ。



 放送中の再生画像では、21番フィップスにボールが当たったのが、はっきり確認できた。

 これなら、18番のウェルシュはオフサイドにはならない。

 しかし、ジュベール主審は、ノックオンオフサイドの反則を宣した。

 ジュベールの審判では、その前に印象的なことがあった。
 オーストラリアのパスをインターセプトして逆転のトライをスコットランドがあげる前に、実はオーストラリアの幻のトライがあったのだ。
 オーストラリアがダメ押しトライかと思えわれたそのプレーの前のラックでのノックオンを、ジュベールはTMO(テレビジョンマッチオフィシャル)で再生確認させて反則とし、トライを認めなかった。

 この判定には感心していた。よく見ていたと思う。

 ジュベールなら、きっと、この大事な場面でのオフサイド判定に関してもTMOで再確認するだろうと思ったのだが、そうせずに、オーストラリアはペナルティゴールを得た。

 この日はペナルティゴールの調子が良くなかったオーストラリアのスタンドオフのフォーリーだったが、プレッシャーのかかるゴールを決め逆転。

 すでに残り時間はわずか、スコットランドのキックオフ後のボールをオーストラリアが外に蹴り出して、ノーサイドの笛。北半球で唯一残っていたスコットランドの勝利を信じていたファンによる激しいブーイング。

 ジュベールは、身の危険を感じたのだろうか、足早にピッチを去った。

 「たら」「れば」、「IF」の話だが、もしジュベールが正しく判定していたら、スコットランドのノックオンでオーストラリアボールのスクラムになる。
 スクラムは後半はスコットランドが圧倒していたことや、スコットランドの動きが良くスクラムも低く鋭かったので、簡単にはオーストラリアがトライチャンスを作ることはできなかったと思う。

 あくまでも、「IF(もし)」、のことだが。

 TMOは、ゴールエリア内のプレー、あるいはトライにつながるプレー、ラフプレーの確認などで活用されるのが原則なので、あのプレーでTMOを利用しなかっとこと自体は責められないかもしれない。
 そうなると、ジュベールの「眼」と「判断」のミス、ということになる。
 
 実に大きな判定だった。誤審と言って間違いない。

 しかし、時間は戻らない。

 TMOを活用しない時代なら、よくあること、でもある。

 かつて私は、大学選手権において私が応援する関西の大学が、関東の大学に有利な主審の判定で涙を飲んだ試合を、何度も観てきた。

 ジュベールがオーストラリア贔屓だったかどうかは、分からない。
 しかし、この誤審は、今大会で最大のものになりそうだ。


 さて、準決勝はニュージーランド対南アフリカ、アルゼンチン対オーストラリア、となった。

 準決勝と決勝を、素人ながら予想する。

 日本が勝った南アフリカには、ぜひ勝ち残って欲しいのだが、ニュージーランドのフランス戦の“横綱相撲”を観ると、ニュージーランド優位は動かない。

 もう一つの戦いは、アイルランドを圧倒したアルゼンチンの初の決勝進出を予想する。今大会のアルゼンチンは、とんでもなく充実している。

 そして、決勝。
 アルゼンチンが予選リーグと同様に善戦するだろうが、地力に勝るニュージーランドが初の二連覇、になるように思う。

 もちろん、準決勝も、一進一退のゲームになるだろう。

 次の土曜と日曜の夜が、実に待ち遠しい。

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by kogotokoubei | 2015-10-19 18:23 | 幸兵衛の独り言 | Comments(0)

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by 小言幸兵衛