NHK新人落語大賞の予選が行われた、らしい。
2015年 09月 09日
拙ブログで、ぜひ予選を公開制にして欲しいと何度か書いてきたが、やはり、落語愛好家が予選を楽しむことはできないようだ。
NHKのサイトに、本選の案内、放送予定日などが掲載されている。
NHKサイトの該当ページ
日時と会場、主催は次の通り。
日時
「NHK新人お笑い大賞」
平成27年10月25日(日)
開場:午後3時10分 開演:午後3時45分 終演予定:午後5時30分
「NHK新人落語大賞」
平成27年10月26日(月)
開場:午後6時 開演:午後6時30分 終演予定:午後8時
会場
堺市立美原文化会館
【住所】堺市美原区黒山167-1
【交通】
・南海高野線「初芝」駅、大阪市営地下鉄御堂筋線「新金岡」駅から
南海バスにて「美原区役所前」下車
・近鉄南大阪線「河内松原」駅から近鉄バスにて「美原区役所前」下車
主催
NHK大阪放送局、堺市、公益財団法人堺市文化振興財団
「JOBK放送開始90年記念」とのこと。
だから、いつものNHK大阪ホールではなくて、堺なのかどうかは、サイトを見てもよく分からない。
放送開始90年であれば、なおさらNHK大阪ホールでやればいいのに、などと思って、同ホールのサイトを確認した。
「NHK大阪ホール」のサイト
翌10月27日に、“<公開生放送>JOBK放送開始90年記念NHK歌謡コンサート”が予定されている。
ということは、この番組の準備やリハーサルなどで26日は使えない、ということか。
だったら、別の日にすれば、などと思うが、堺で開催する理由もあるのかもしれない。
NHK大阪ホールは一階と二階を合せると約1400席の大会場。
会場の堺市立美原文化会館は約540席なので、落語には、こちらの方が向いているだろう。
「文化」会館、だしね(^^)
「交通」が説明されているが、決して便の良い場所ではなさそうだなぁ。逆に、こういうイベントでもなければ行く機会が滅多にないことが、動機づけになって行かれる方もいらっしゃるかもしれない。
同会館のサイトの「イベント情報」には、10月26日の案内は記載されていないが、会館に問合せされても困るから掲載しないのだろう。
堺市立美原文化会館のサイト
放送予定は次の通り。
放送予定
「NHK新人お笑い大賞」
平成27年10月25日(日)午後4時~5時18分 <総合テレビ>
「NHK新人落語大賞」
平成27年10月31日(土)午後3時05分~4時18分 <総合テレビ>
本選参加者が分かった際に、予想を書こうと思ってはいる。
小痴楽や圓満など、私が期待している人が入っていればよいのだが、なにぶん密室(?)での予選であるので、さてどうなることやら。
新人演芸大賞、という名称になって落語部門と演芸部門に分けて表彰するようになってから21年間の大賞受賞者は、次のようになっている。
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西 東
1994年 桂平治(→桂文治)
1995年 柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年 古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年 桂宗助
1998年 柳家喬太郎
1999年 桂都んぼ(→米紫)
2000年 林家彦いち
2001年 桂三若
2002年 古今亭菊之丞
2003年 古今亭菊朗(菊志ん)
2004年 桂かい枝
2005年 立川志ら乃
2006年 笑福亭風喬
2007年 桂よね吉
2008年 三遊亭王楽
2009年 古今亭菊六(→文菊)
2010年 春風亭一之輔
2011年 桂まん我
2012年 桂宮治
2013年 鈴々舎馬るこ
2014年 春風亭朝也
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東京からの大賞受賞が三年続いている。
会場も大阪で、今年は上方から大賞が出るような気がしているが、さて、どうなることやら。
それにしても、予選を公開しないことが、残念だ。
互いに干渉されず、別系統の芸能として進化していくのが、文化に深みをもたらすのではないでしょうか?
お立ちよりいただき、コメントを頂戴し誠にありがとうございます。
「同じ土俵で云々」というご指摘は、このイベントのことをおっしゃっているのか、私の記事についてのことなのか判然としないのですが、私は東西の噺家さんが参加するイベント自体は、良いことだと思っています。お互いの刺激にもなるでしょう。
たしかに東京落語と上方落語の相違点はあります。それぞれに、良さもあるでしょう。
多くの演目は上方が元で、三代目の小さんなどによって東京でも演じられるようになったわけですが、東西で内容や演出が違うのは、それぞれの伝統や文化、言葉の持つ特性などによるので、それはそれで結構なことでしょう。
別々に継承され進化していくことで良いのだと思います。
私は上方落語も東京の落語も、どちらも好きです。
どちらが上、下などという考え方もありませんので、どうかご理解いただければと願います。
表彰式の後の菊六の悔しそうな表情を思い出します。
記事に書きましたが、私の採点では大差で菊六に「やかん」の優勝です。
始がブログで書いていましたが、8日の予選は60名ほどの参加だったようですね。
果たして、誰が残ったのやら。
やはり、公開制にして欲しい!
そうですか。
今回は、上方のチャンス、とばかり多くの若手が挑戦したのではないでしょうか。
上方落語協会の大会もできましたが、やはりNHKには伝統と権威がありますからね。
10月31日の放送が楽しみです。