噺の話

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北見マキの訃報に接して。

 落語芸術協会(芸協)所属の奇術師、北見マキが旅立った。

 芸協のホームページの訃報を、全文紹介したい。
落語芸術協会ホームページの該当記事

【訃報】 北見マキ

平成27年8月23日(日)午後7時52分
当協会所属の奇術師の北見マキ(本名:吉田省丘 よしだしょうく)が肝臓癌のため、都内の病院にて逝去しました。享年74

≪略歴≫
昭和15年12月10日生まれ (出身地 北海道虻田郡豊浦町)
昭和40年10月 「北海マキ」の芸名でデビュー
昭和40年1月 日本奇術協会に入会
昭和51年2月 日本手品の家元「養老派」を継承
昭和54年  社団法人落語芸術協会入会
昭和58年7月 芸名「北見マキ」に改める
平成12年5月 社団法人日本奇術協会会長就任(~平成18年3月迄:以降名誉顧問)

«受賞歴»
昭和51年9月 マジック・グランプリ賞(日本テレビ)
昭和52年1月 放送演芸大賞部門賞(フジサンケイグループ)
昭和61年11月 ベスト・インターナショナル・マジシャン賞(マジックランド)
平成3年12月 松旭斎天洋賞(日本奇術協会)
平成5年1月 平成4年度(第47回)文化庁芸術祭賞(文化庁)
平成9年4月 栄誉賞(中国上海市)
平成12年11月 篤志貢献特別賞(北海道豊浦町)

《おもな出演番組》
笑点、花王名人劇場、他

洗練されたスタイルと日本手品の伝統とその両面から常に第一線で活躍し続けた奇術界の第一人者でした。受賞歴と海外でのゲスト出演も数多く、社団法人(現公益社団法人)日本奇術協会第9代会長も歴任。後進の指導そして奇術界の発展に寄与しました。公益社団法人落語芸術協会にも所属。寄席においても欠くことのできない演者の一人でした。
本年6月10日お江戸広小路亭定席の出演を最後に、病気治療のため以降の出演を取りやめ療養中でした。

お通夜 平成27年8月28日(金)18:00~
告別式 平成27年8月29日(土)11:00~12:00
式 場  月光殿 江戸川区西小岩1-7-8 TEL 03-3671-4444
喪 主  吉田(よしだ)輝代(てるよ)(妻)

謹んでご冥福をお祈りいたします。

 写真も掲載されている。

 この記事を見て、私の郷里のすぐ近くの町のご出身なのが分かり、少し驚いた。
 実は、私の両親は、同じ町の出身だ。
 最近では、プロボクシングのフライ級チャンピオンだった内藤大助の故郷として有名(?)な地である。

 私は、最期の出演の約一か月前に、末広亭の真打昇進披露興行で拝見したことになる。
 2015年5月6日のブログ
 この日は、昼の部の主任、歌丸が板付きの高座だった印象が強いのだが、実は、もっと厳しい体調にもかかわらず出演していた人がいたわけだ。

 その時の印象を、短いながら次のように書いていた。
北見マキ 奇術 (12分)
 久しぶり。指をコヨリで縛ってのネタが見事。以前より、親しみやすくなったような気がするのは、年齢のせいかな。
 この印象は、病気のことも影響していたのか、と今になって思う。
 記事には書かなかったが、ずいぶんと老けたなぁ、というのが第一印象だった。

 かつては、年齢よりも見た目が若いダンディで、剃刀のような切れ味というか、やや近寄りがたい雰囲気があったように思う。しかし、この日の北見マキは、好々爺とも言うべき印象で、いつになく会場のお客さんへの温かいまなざしを感じたのだった。


 芸協の訃報には、その人のことを知っていただこう、という思いが込められているのを感じる。
 
 以前、入船亭扇橋と三笑亭夢丸の訃報を比較し、落語協会と芸協の訃報の違い、ホームページに対する料簡の違い、ということについて書いた。
2015年7月15日のブログ

 あらためて、北見マキの訃報に、亡くなった一人の芸人さんの足跡を多くの人に知って欲しい、という芸協ホームページ関係者の心配り、真摯さのようなものを感じた。

 合掌
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Commented by saheizi-inokori at 2015-08-26 09:31
ちょっとシニカルなところもある、いい芸人でした。
Commented by kogotokoubei at 2015-08-26 12:53
>佐平次さんへ

シニカル・・・なるほど、そういう形容もありますね。
色物が充実している芸協として、重要な人を失いました。
それにしても、訃報に接するまで同郷とは知りませんでした。
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by kogotokoubei | 2015-08-25 12:26 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛