噺の話

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憲法を自分のものに!-朝日新聞、鈴木篤さんの記事より。

落語仲間の佐平次さんの弟さんである、弁護士の鈴木篤に関する記事が、朝日新聞の東京版に掲載されていたので、ご紹介。
 この記事のことは佐平次さんのブログ「梟通信~ホンの戯言」で知った。佐平次さんのブログは、他の書籍の内容が中心で、同記事の内容はほんの一部しか引用されていないので、私が代わって(^^)ご紹介したい。「梟通信~ホンの戯言」の該当記事

朝日新聞の該当記事

東京)憲法「自ら」語る本 葛飾の弁護士が出版
編集委員・林美子
2015年3月3日03時00分

 憲法が1人語りする本「わたくしは日本国憲法です。」(朗文堂)に、静かな注目が集まっている。作者は、子どもの安全や労働問題などに取り組んできた弁護士の鈴木篤さん(69)。憲法の精神をどのように生かすかを説いている。

 「あなたがた日本国民が、平和のうちに幸せな生活を送れるように、あなたがたを守るために生まれてきました」。憲法は「わたくし」と一人称で語りかける。

 「多数決は民主主義の原則」という考え方は間違いだと語る。多数決は使い方を誤ると個人の尊厳を奪い、民主主義を骨抜きにしかねないと訴える。一方で、民主主義をうたう市民団体なども、根回しをして少数意見を封じがちだとも釘を刺す。

 冒頭、「最近わたくしを葬りさろうとする動きが急になっている」の一文で始まる。鈴木さんは、急速に進む憲法改正の動きに危機感を抱き、執筆を思い立った。昨年8月に1500部出版すると、インターネットなどを通じて評判が広まった。鈴木さんが勤める江戸川法律事務所(葛飾区)への注文だけで1千部を超え、10月には1千部を増刷した。

 鈴木さんは山梨県石和町(現・笛吹市)で生まれた。幼いころに父を亡くし、生活に苦労する母を見て育った。近所の人にも助けられ、「こういう人たちを裏切らない生き方をしたい」と思うようになる。

 1970年に弁護士になると、ふたのないどぶ川に子どもが落ちて亡くなる事故が相次いだ問題を追及したり、出稼ぎ労働者の労災訴訟や薬害訴訟の弁護団に参加したりした。多発性骨髄腫を患った原発作業員が、東京電力を相手取った損害賠償請求訴訟でも弁護を務めたが、2010年に最高裁で敗訴が確定した。

 地元の人たちとつくる「江戸川憲法を読む会」の代表を務め、06年から毎月、憲法の学習会を続けてきた。鈴木さんは「何度も憲法を読み直し、深い意味に気づいていった。読んだ人には本の内容を広げ、憲法の思想を自分のものにしていってほしい」と話す。(編集委員・林美子)


 鈴木篤さんの言葉からは、やはりご兄弟、お兄さんのお人柄と重なる部分が多いように感じる。

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鈴木篤著『わたくしは日本国憲法です。』(朗文堂)
鈴木篤著『わたくしは日本国憲法です。』(アマゾン)

 この本「わたくしは日本国憲法です。」は、ほんとに良い本である。だから、版を重ねることができた時は、実に嬉しかった。朗文堂さんにお祝いのメールを出したことを思い出す。

 しかし、まだまだ売れて欲しい本だ。

 著者の‘読んだ人には本の内容を広げ、憲法の思想を自分のものにしていってほしい’という思いは、実に深いものがある。与えられたものでもなければ、他人事でもないのが、憲法だと思う。

 我々の生活に密着している。逆に、改悪することで、どんどん普通に生活をすることが出来にくくなる。

 私は佐平次さんからこの本のことをお聞きし、発行元の朗文堂さんに行って片塩社長にもお会いすることもでき、直接買い求めることができた。

 読後に拙ブログで四回に分けて記事にした。

 ご興味のある方は、ぜひお読みのほどを。
2014年8月25日のブログ
2014年8月26日のブログ
2014年8月27日のブログ
2014年8月28日のブログ

 本書から、憲法批判の理屈として言われる「憲法押しつけ論」について、‘憲法さん’がどう考えているかをご紹介しよう。

 「押しつけられた憲法だから、そんな憲法は無くしてしまえ」
 という改憲派の考え方に対置すべき考え方は、
 「いや、決して押しつけ憲法ではない」
 ということではなく、
 「確かに押しつけという側面があったことは事実だ。だからといって、そのことはこの憲法のなかみが持っている価値とは別の問題だ。この憲法の中身は決して否定されるようなものではない。むしろ問題は、押しつけであったがために、憲法の持っている本当の価値が、その後のこの国の生活や政治の中で十分理解されず、活かされてこなかったことにこそあるのだ」
 ということにあるはずだ。



 まさに、その通り。問題は、中身である。
 この本を読めば、憲法を大事にすることこそ、国民の生活を守ることにつながる、ということが、しみじみ分かる。

 社会的な記事は、本来は兄弟ブログ「幸兵衛の小言」の役割(?)なのだが、憲法をないがしろにすることは、落語を含む大衆芸能へも影響することになるという危機感もあり、こちらでもご紹介した次第。
 戦前の禁演落語の例だってあるからね。芸能だって、政治と無縁とは言えないのである。

 この本は、一家に一冊あって然るべきだと思う。読みやすいし、もちろん、ためになる。
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Commented by 佐平次 at 2015-03-03 21:26 x
恐縮です。
新聞の写真はちょっと仏頂面ですね。

Commented by 小言幸兵衛 at 2015-03-03 21:41 x
もしかするとお兄さんに似ているかも^^
この本のことが話題になることは、実に良いことですね。
朗文堂さんが忙しくなることを期待しています!

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by kogotokoubei | 2015-03-03 12:09 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛