噺の話

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爆笑問題の政治ネタを封じたNHKの愚行。

NHKの正月の恒例の寄席からの中継番組で、爆笑問題の政治家ネタが事前の打合せで没にされたらしい。
 
 毎日のwebサイトにも記事が掲載されているが、朝日から引用する。朝日新聞の該当記事

爆笑問題、政治家ネタが没に NHKのお笑い番組
2015年1月7日18時47分

 お笑いコンビの爆笑問題が7日未明に放送されたTBSのラジオ番組「JUNK爆笑問題カーボーイ」で、NHKのお笑い番組に出演した際、事前に用意していた政治家に関するネタを局側に没にされたことを明らかにした。

 出演したのは3日に放送された「初笑い東西寄席2015」。爆笑問題はNHKアナウンサーとともに司会を務めていた。

 ラジオ番組によると、放送前に番組スタッフに対して、「ネタ見せ」をした際、政治家のネタについてすべて放送できないと判断されたという。

 番組の中で田中裕二さんは「全部ダメって言うんだよな。あれは腹立ったな」と話した。太田光さんは「プロデューサーの人にもよるんだけど、自粛なんですよ。これは誤解してもらいたくないんですけど、政治的圧力は一切かかってない。テレビ局側の自粛っていうのはありますけど。問題を避けるための」と話し、田中さんは「色濃くなってるのは肌で感じるね」と応じた。

 NHK広報部は朝日新聞の取材に、「放送にあたって娯楽番組の際の通常の打ち合わせを出演者と行いましたが、打ち合わせの中身に関することについては、普段からお答えしていません」としている。



 毎日新聞には、前半は朝日とほぼ同じだが、最後に次の事務所社長のコメントが掲載されていた。毎日新聞の該当記事

 爆笑問題が所属する事務所の太田光代社長は毎日新聞に対し「NHKとの話し合いで、時間調整のためにネタの一部を落としただけだ」と話している。


 NHKでレギュラー番組をもらっている都合、社長として言わざるを得なかったのだろうなぁ。

 デイリースポーツには次のように書かれていた。デイリースポーツの該当記事

 お笑いコンビの爆笑問題が7日未明放送の「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ系)で、NHKの正月番組に出演した際にネタを没にされたことを明かした。

 出演したのは3日放送の「初笑い東西寄席2015」。爆笑問題が政治家に関連したネタを演じようとしたところ、番組サイドへのネタ見せ段階でNGが出てしまった。

 突っ込みの田中裕二は「一応、全部ネタはプロデューサーなり、ディレクターにネタ見せをやるんですよ。スポンサーがどうのって俺らには分からないところがあるから」と事情を説明した上で、「(NHKで)政治家さんのネタがあったんだけど、全部ダメって言うんだよな。あれは腹立ったな」と振り返った。

 爆笑問題は風刺ネタを得意としており、政治家や社会問題の渦中にあった人物が登場することが多い。NHKの指摘でネタ変更を余儀なくされ、「何をやればいいの?」という状態にも陥ったようだが、実際に披露したネタの“つかみ”部分の切れ味がすさまじかった。


 このラジオを聞いていなかったのが、残念。

 今年は生の落語を連雀亭に聴きに出かけたので3日の放送は見ていないが、例年は寝転んで気楽に見ている寄席の中継番組だ。

 爆笑問題はNHKでレギュラーを持っているのだが、ラジオとは言え、民放でよくぞ暴露したと思う。

 彼らから社会風刺的な要素を取り上げたらネタの魅力は半減するだろうし、中でも政治家ネタに切れ味があると思っている。それを封印されたのでは、怒るのも当然だ。自分達の存在意義を問われているようなものである。

 NHKの自主規制(自粛)は、非常に問題である。

 安倍がNHKの原発問題の取り上げ方が気に入らず、操り人形の籾井を会長として送り込み、百田などという極右をも経営委員会の委員にしてしまった現在のNHKにおいては、「言論の自由」や「ジャーナリズム」という言葉がどんどん死語になりつつあるように思う。

 だから、兄弟ブログ「幸兵衛の小言」で書いたのだが、年末12月25日に内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部から出された「平成25年度国民経済計算確報」で、統計史上初の家計貯蓄のマイナスを、NHKが報道するはずもない。
「幸兵衛の小言」2014年1月8日のブログ

 政府に都合の悪い経済統計は‘積極的に’無視し、政治家を揶揄するネタは規制する。

 これが、日本の‘公共’放送の実態である。どこが公共なのだろう?

 今後ますます、漫才や落語で、切れ味の良い社会風刺ネタを聴くことができるのは生の寄席に限られてきそうである。

 今日の大新聞、NHK、そして民放の状態を表現するなら、こうなるであろうか。

 「政府批判の自主規制 みんなでやれば怖くない」

 しかし、こんなことを続けていると、そのうちジャーナリズムの神様に両手でバツを突きつけられ、頭から水を被せられることに、彼らは気づいていない。

 NHKのサイトに昨年12月に行われた第1226回の経営委員会の議事録が掲載されており、平成27年度の放送番組編集に関する基本計画(案)をダウンロードできる。NHKサイトの該当ページ

 総合テレビについては、次のようになっている。

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 ‘人々の「命と暮らしを守る」正確で迅速な報道を行います’と最初に書かれているが、この文章の‘人々’は、国民なのか、それとも政治家、それも安部政権の人々なのだろうか・・・・・・。

 ‘世代を超えて楽しむ番組’のためには、漫才の政治家ネタは邪魔なのだろうか・・・・・・。

 ‘時代と向き合う報道情報番組’のためには、ぜひ、家計貯蓄が統計史上初めてマイナスになったことなども、取り上げて欲しいものだ。
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Commented by 山茶花 at 2015-01-11 14:37 x
例によって御無沙汰しております。

関西ではあちこちで今日まで(京都では明日まで)十日戎で戎様を祀った神社でお祭りが行われています。私も繁昌亭がある大阪天満宮の戎様と直ぐ近くにある堀川恵美須神社の戎様のハシゴをしてきました。

総本宮の西宮の福男、大阪今宮神社の福娘や宝恵駕籠行列(今年は「マッサン」のシャーロットさんやアホの坂田でお馴染み坂田利夫さんが乗った)、京都戎での芸妓・舞妓の参詣が賑やかに報じられますが、上方落語家に会えるのは堀川さん(関西人は親しみを込めてお寺や神社に「さん」を付けます)です。

私達が堀川恵美須神社詣る途中、福団治師を見かけました。着物姿ではなく、普通の格好でしたから落語ファンしか気づかないでしょう。境内では福笹授与と吉兆(縁起物)売りをされている文福さんらがおられました。


と本題から離れてしまいましたが……。

私もその番組を見ていました。お正月番組は面白くないので殆ど見ていなかったのですが、生中継という事で。

漫才の最後の方に太田さんが「キダタローも偽装」と言われたのに大笑いしながら「これ、言って良いのか。しかもNHKで」と。関西では誰もがキダさんの髪の事は知っていても「言ってはいけないお約束」になっています。それを生放送で言うか?と思っていました。

きっと「政治ネタはNG」だったからなのでしょうね。浪花のモーツァルトがスケープゴートになってしまった。

まぁ、テレビでは当たり障りのない内容しか放送できないでしょうから、寄席小屋で際どいお話も聞けるという物ですが、今爆笑問題のお二人は寄席小屋には出演されていないでしょう。

そういえば、以前繁昌亭に出演された歌武蔵さんが枕で「角界のポロリ話」をされていました。客席大受け。

NHKもヘタに政治家の圧力を受けたくないという考えなのでしょうね。そうでなくても、NHK経営委員の百田氏が「ニュースウォッチ9」で余計な事を言って問題になりましたから、NHKとしても「触らぬ神に祟りなし」だったのでしょう。

まぁ、百田さんという人も「殉愛」で馬脚を現しましたけど。この人も「探偵ナイトスクープ」の構成作家としてなら面白い人だったのですが。

Commented by 小言幸兵衛 at 2015-01-11 17:32 x
お久し振りです。
本年もよろしくお願いします。

そうですか、キダタローさんが犠牲になったんですね^^

爆笑問題の精一杯の抵抗だったのかなぁ。

いずれにしても、タブーが多い国ほど未開の国、ということかと思います。
日本はどんどん退化しているのかもしれませんね。

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by kogotokoubei | 2015-01-08 07:14 | 幸兵衛の独り言 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛