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立川談幸の弟子はどうなる?-落語芸術協会会長新年挨拶などについて。

立川談幸一門が、立川流を退会することは、以前に書いた。2014年12月9日のブログ

 落語芸術協会(芸協)のサイトに下記の桂歌丸会長の新年の挨拶が掲載され、五月に真打昇進する三人の襲名を含む紹介とともに、立川談幸が入会したことが案内されている。
落語芸術協会サイトの該当ページ

会長新年ご挨拶

あけましておめでとうございます。
平成二十七年元日、東京は強い寒さながら晴れやかな青空で新年を迎えました。私ども公益社団法人落語芸術協会は協会員一同、時に強い寒さに打たれようとも精進を重ね、芸を磨き、本年もこの青空のように晴れやかに、皆様に『笑い』をお届けしたいと願っております。

五月には当協会に新真打が三名誕生いたします。
笑松改メ春風亭小柳、朝夢改メ三笑亭小夢、夢吉改メ二代 三笑亭夢丸、三者とも芸道に励み、来るべき時代を担う逸材です。彼らの活躍にご注目頂ければ幸いです。
また、1月1日より立川談幸さんが当協会に入会いたしました。併せてご贔屓いただけましたら幸いです。

変革の年となります。当協会が打ち出して参ります様々をどうぞご期待ください。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

公益社団法人落語芸術協会
会長 桂 歌丸



 ここで不思議なのは、談幸の名のみ紹介されており、彼の弟子、吉幸と幸之進については、何ら触れていないこと。

 協会員プロフィールの欄には、真打の最下位の香盤に談幸が位置づけられている。落語芸術協会サイトの該当ページ
 談幸のホームページにも、本人が芸協入りしたことは書いているが、弟子にことは書かれていない。
立川談幸のホームページ

 年末28日に朝日にも記事が載った。朝日新聞の該当記事

立川談幸、立川流を脱退 談志の内弟子、落語芸術協会へ
篠崎弘、山根由起子
2014年12月28日15時36分

 落語立川流の真打ち、立川談幸(60)が立川流を脱退、落語芸術協会(桂歌丸会長)に移ることが決まり、28日、東京都内で開かれた協会の納会であいさつした。立川流一門の了承も受けた。家元の談志が2011年に亡くなって以来、脱退者は初めてだ。

 納会で談幸は「決死の覚悟で立川流を抜けて参り、落語芸術協会にお世話になることになりました。一生懸命努めて参りたいと思います」とあいさつ。歌丸会長が「立川という亭号は昔、芸術協会にありました。立川の亭号が復活したわけであります。頑張って頂きたい」と話した。

 立川流を脱退した理由について「寄席に出たい、それが最大の理由です」と談幸は語る。立川流は1983年に落語協会を抜けて以来、都内の寄席の定席には出演できない。このため同年に談志に入門した志の輔以降の弟子はホール落語や独演会などで活動してきた。談幸は、寄席での修業を経験している最後の弟子だ。談幸自身にも弟子が2人いる。

 談幸は談志に78年に入門。87年に真打ちになった。師匠の自宅で一緒に暮らす「内弟子」を経験したのは一門では談幸1人。

 談幸は「だから家元への敬慕の情は人に負けない。でも、三回忌が済み、14年には立川流創立30周年も済んで、一区切りついたかと思う。私も60歳で、現役で落語ができるのはあと10年くらい。チャンスがあればまた寄席に出たいと思っていた」と胸の内を明かす。「残りの落語家人生は心残りのないようにしたい。寄席を離れて30年以上たつが、寄席の雰囲気と芸の流れを勉強して一生懸命務めたい」と話した。

 来年1月1日から落語芸術協会の準会員となり、新宿末広亭や浅草演芸ホール、池袋演芸場などに出る。(篠崎弘、山根由起子)


 弟子がいることは、記されている・・・・・・。
 談幸と一緒に弟子も芸協入りしたと思っていたのだが、今のところ弟子の処遇は分からない。

 これは、疑問だなぁ。

 いろいろあって、師匠のみ芸協入りすることにした、ということはありえないだろう。
 
 弟子も芸協に入るのだが、香盤がまだ決まらず案内できないということか。

 談幸にとって真打における香盤は、それほど気にするものではないかもしれないが、二ツ目は、真打昇進の時期に影響するからねぇ。

 会長挨拶の、‘変革の年となります。当協会が打ち出して参ります様々をどうぞご期待ください’、の言葉には期待したい。
 たとえば、昨年、神田連雀亭のことは芸協はサイトで案内していたが、落語協会のサイトでは案内されないままだった。
 私は、新たな二ツ目の修業の場を、落語協会が支援していないように思えてならない。中心となって連雀亭を手弁当で支えている志ん輔が落語協会の所属であるので、なおさら、芸協の姿勢に好感を持っている。

 なお、夢丸門下で真打昇進する二人のうち、弟弟子である夢吉が二代目夢丸を継ぐことを喜びたい。二ツ目昇進は兄弟子の朝夢が一年早い。年齢は一回り朝夢が上だが、弟弟子の実力をよく知る兄弟子なのだろう。未見だが、ぜひ朝夢の高座にも出会いたいと思う。


 それにしても、談幸の弟子二人のことが気になる。
Commented by 佐平次 at 2015-01-06 10:30 x
たしかに気になります。

Commented by 小言幸兵衛 at 2015-01-06 11:18 x
私の推測では、芸協は、談幸の弟子の香盤を決めてから告知するつもりだったのですが、新聞にまで出てしまったので、とりあえず談幸のことだけでも発表したのではないでしょうか。
談幸と違って二ツ目をどこに位置づけるか、大いに気になりますね。
特に吉幸は、真打昇進時期が近いですからね。

Commented by 櫻川梅一郎 at 2015-01-08 21:33 x
 ご無沙汰してます。 
 今日、末廣亭の初席に行きました。
 一部のクイツキに談幸師匠が代演で登場。番組表によると、ヒザ前の米助師のところにクイツキの圓馬師が回って、談幸師の出番を作ったようです。
 出囃子は“三下がりかっこ”。立川流時代は“吾妻八景”でしたが、芸術協会では圓輔師とかぶってしまうので代えたんでしょう。
 健康に関する漫談を10分ほど演じました。寄席の寸法にぴったり合っていて、笑いもたくさんとっていました。
 最近、芸術協会の定席を選んで行くことが多いのですが、また楽しみが増えました。

Commented by 小言幸兵衛 at 2015-01-08 21:49 x
ご報告ありがとうございます。

そうですか。
談幸は、芸協に暖かく迎えられたようですね。
芸協の定席寄席を選ぶ、なんざぁ、流石です。

問題は、弟子の二人のこと・・・・・・。

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by kogotokoubei | 2015-01-06 00:53 | 落語芸術協会 | Trackback | Comments(4)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛