噺の話

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落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

カーンは、ブラジルサッカー界は一新されるべきと言う。では、日本は?

サッカーワールドカップ2002年日韓大会での活躍が懐かしいドイツの元代表チームのキャプテンでゴールキーパーだったオリバー・カーンが、ブラジルサッカー界に痛烈な批評をしている。「SOCCER KING」からの引用。
Soccer Kingの該当記事

元独代表GKカーン氏、ブラジルに苦言「世界クラスの選手いない」
SOCCER KING 7月14日(月)12時49分配信

 元ドイツ代表のオリバー・カーン氏が、ブラジル代表に苦言を呈した。ドイツメディア『ZDF』がカーン氏のコメントを伝えている。

 12日に行われたブラジル・ワールドカップの3位決定戦でオランダ代表に0−3で敗れたブラジル代表。カーン氏は、「ブラジルは単純にクオリティを欠いた。フッキやオスカルのフィニッシュの精度が低かったのだ。ブラジルは良い選手を揃えている印象だが、ワールドクラスの選手はいない」と、コメント。


 
 その形相から“赤鬼”とも称されたゴールキーパー、カーンがキャプテンを務めたドイツは、2002年日韓大会決勝でブラジルに負けた。
 カーンは決勝でブラジル選手との接触で、試合後に靱帯断裂と判明する大怪我をしたが、最後までゴールの守護神として頑張り続けた。ロナウドの2ゴールで勝つことはできなかったが、試合終了後、大地に横たわるカーンの姿は多くの方の記憶に残っているのではなかろうか。同大会のMVPをカーンは受賞した。

 カーンの言葉は、あの時のブラジルチームのメンバーとの比較もあるのだろうが、今回のブラジルは、ドイツ、オランダ、アルゼンチン、コロンビア、メキシコなどのチームと比べると、私はカーンの指摘の妥当性を感じる。ネイマール以外は、並の選手、というイメージだ。

 そして、カーンは、次のようにブラジル再生の施策を語ることを忘れない。

「ブラジルは最後の2試合で破滅的な結果に終わった。だが、この危機的な状況は今後にとってプラスに作用させる必要があるのだ。今後、どのように改善していくか話し合う必要がある。ユース世代やコーチの育成、国内のリーグシステムを含めてね。これらの問題に関して責任を負う人は、一新されるべきだ。そうすることで、ブラジルは改善されていく」



 “今後、どのように改善していくか話し合う必要がある。ユース世代やコーチの育成、国内のリーグシステムを含めてね。これらの問題に関して責任を負う人は、一新されるべきだ”、の言葉、もちろん日本のサッカー界にも当てはまるのではなかろうか?

 日本サッカー協会のお偉方は、ブラジルの責任をザッケローニ一人に負わせて、お咎めなしで留任なのか?!

 オリバー・カーンが指摘するように、ブラジルの敗戦、ドイツの優勝は、単に代表選手とその監督の問題ではない。ユース世代からの長期的な育成案、国内リーグへの支援強化策、優秀な選手の海外チーム移籍に伴う代表チームのあり方、など幅広い課題に立ち向かうためには、長期的に課題解決のため邁進できる人材に、日本のサッカー界の責任者も一新すべきではないのか。

 日本の予選リーグ敗退後に、なんとも早いタイミングでメディアで次期監督の名が飛び交った。
 準備がいい、と言えないこともないが、新監督を決めるのは、まだ先のことではないのか。

 ザッケローニが成田を去る際に、サッカー協会が彼の進めたサッカーを継承すると言ってくれた、と喜んでいたようだが、それってどんなサッカーなの?
 一億総サッカー評論家状態から少し静かになってきたように思う(?)ので、ちょっと生意気なことを書く。
 下げ過ぎない守備ラインを保って相手ボールを奪い素早く攻撃するサッカーは、日本に限らない、ある意味理想的な戦術の一つではないのか。それを実現する一人一人のプレーヤーが心身ともに強くならなければ、戦術の掛け声だけでは戦えない。
 要するに、しっかり守る、果敢に攻める、という当り前のことがゲームの流れに応じて巧みに出来るかどうかが問題なのではなかろうか。
 パスのスピード、精度、チャンスでの走力、簡単に倒されない体力、などなど、日本と世界との差は大きい。
 ドイツもアルゼンチンも、守備も攻撃も高いレベルでしっかりできているから、決勝まで進んだのだと思う。
 特にドイツは、攻守の切換えが見事だったし、組織として非常に統一感のあるチームだったと思う。

 これは、歴史にタブーな「IF」だが、個人的には、闘莉王の不在が大きいと思う。もっと前から彼が守備の柱になっていることで、相当チームの出来は変わったのではないか。 相当、周囲からも彼の代表入りを推す声があったように思うが、ザッケローニが選ばなかったんだから、しょうがない。
 しかし、さまざまな状況を想定して、ザッケローニに協会幹部が助言する機会もあったろうと思うのだが・・・・・・。

 サッカー協会の誰が、自分たちの非を反省しただろうか。今回の敗戦を冷静、客観的に分析しようとしただろうか。
 もし、そういった工程を踏もうとするなら、そんな短期間に次期監督を決めることはできないはずではないか。
 もちろん、自分達も責任を取って辞任し、新体制に次期監督選びを含む、長期的な日本サッカー強化策を委ねる、という選択だったあり得るのだ。
 
 こんなことを繰り返す限り、私は日本のサッカーは、W杯に出るのだけでも大したもの、というレベルから脱しないと思う。

 勝ったドイツに学ぶこと、そして、負けたブラジルに学ぶこと、前回優勝から悪夢の予選リーグ敗戦となったスペインに学ぶこと、あのコスタリカに学ぶこと、などがたくさんあるだろう。
 学ぶことができるのは、心身ともに若くて十年後まで日本サッカー界の舵取り役を担える顔ぶれではなかろうか。カーンが言うブラジルサッカー界の責任者の一新より、日本の方がずっと一新する抵抗は少ないように思う。

 ブラジルW杯は、日本と世界との差をしっかりと正しく見せてくれたのだ。足りないものは何かをしっかり見極めて、まずは四年後に臨んで欲しい。同じ過ちを繰り返さないためにも、一新することができなのなら、せめて協会スタッフに若い血が必要ではないか。協会の幹部が“患部”にならないことが大事なのだ。
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Commented by HN:青木慧 (67歳) at 2014-07-14 19:05 x
貴ブログを拝見して間もない私ですが、本記事の内容に、なるほど、その通り、と感銘を受けました。

今後は、随時、訪問して、貴ブログに学びたいと思っています。

暑さが厳しくなりつつありますが、お身体に気をつけられて、良い日々をお過ごしください。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-07-14 21:36 x
お立寄りいただき、コメントまで頂戴し誠にありがとうございます。
学ぶ、などとおっしゃられると赤面するばかりです。
落語のことを中心に、たまに独り言替わりに好き放題書いているだけですので、あまり期待なさらないようお願いします。

今後も気楽にお読みいただければ幸いです。

Commented by YOO at 2014-07-15 02:24 x
ご無沙汰しております。
スポーツの協会はどの種目も、負けず嫌いな過去の名選手の主導権争いで、なかなかまとまらないという事を、スポーツ記者だった友人から聞いていました。
仰るとおり、そういう体質をまず変えないと先に進めないとでしょうね。

Commented by 小言幸兵衛 at 2014-07-15 09:08 x
お久しぶりです。
70歳の釜本はサッカー協会の顧問のようですが、大会中もスポーツ新聞のコラムでザッケローニの采配を批判するようなことを言いたい放題。次期監督についても「なぜ、日本人じゃだめなのか」と言っています。
その是非はともかく、協会が一枚岩になっていないので、あっちこっちで足の引っ張り合いが今後も予想されます。
カーンがブラジルに「一新」を指摘するのは、同じようなことが各国であることを十分に知っているからでしょう。
某テレビで「喝!」なんて叫ぶような軽いノリで関係者が内部批判するようでは、先は見えています。
まだ、落語協会の新体制の方が将来に期待を持たせます^^

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by kogotokoubei | 2014-07-14 12:55 | 幸兵衛の独り言 | Comments(4)

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