小三治会長辞任に関して—柳家小袁治の「日刊マックニュース」より。
2014年 04月 23日
せっかくなので、ご紹介したい。「新日刊マックニュース」4月17日の記事である。
柳家小袁治「新日刊マックニュース」のサイト
★共同通信社から落語協会の会長退任記事が出た。スポニチとかスポーツ新聞からじゃないところが不思議に感じた(^_^;)
落語協会の理事さんとか愚生は本人から会長を退くことを直接話していたし、発表してもいいとも言っていた。ところが、この時期まで公にならなかったのは何故なのだろうか?
★愚生がご本人から言われたことはもう辞めて、次期会長は誰にするか心に決めているということだった。まだ、本人に打診していないので、今は内緒だと言っていた。市馬さんのことだったのか…、新聞記事になるんだから受諾したんだね。
★落語協会から正式に発表があると思う、落語協会の会長人事など重大なことは正式な形で発表することになっている筈だ。
正式には6月の総会で発表することなんだろうけど報道各社は黙っちゃいない、協会はどうするのかなぁ‥‥。
“市馬さんのことだったのか…”の、“…”が微妙だなぁ。
きっと、小袁治の想定した名前ではなかったのだろう。小さん門下の、あの兄弟子を想定していたのかなぁ。
6月の総会の前に、何らかの情報が発信されるのか否か。
いずれにしても、小三治の辞任の意思は結構早くから決まっており、後任会長に市馬という思いも強かったと察する。
上にも下にも、そして外にもパイプを作ることのできる、調整型の会長を期待してのことなのかもしれない。
長年の友である扇橋の病状は思わしくなさそうだ。友の姿を見て感じたことも、辞任につながったのかもしれない。
さて、市馬新体制はどうなるのか。
多くの企業が株主総会を開く6月の理事会で新体制が決まるということが、落語という芸能の寄合が次第に企業化することを暗示している、そんな気もする。
最近、体調不良にもかかわらず浅草に良く行きます。大抵2時間程しか見ないのですが、それでも浅草に限ってかも知れませんが、落語協会の芝居の質が落ちている様に思います。「漫談でも何でも笑わせれば良いだろう!」という感じなのです。
方や芸協の芝居では少なくとも「噺で笑わせよう」という気が感じられます。
私には、タガの緩んだ協会VS気合が入っている芸協、という図式に見えて仕方ありません。芸協では鯉朝師が鈴本を除く全ての寄席に膝隠しと見台を揃えました。笑福亭の噺家さん達は「タカタン」と拍子木を打ちながら下手くそながら上方落語を一生懸命にやっています。このままでは、何時の日か両協会の立場が変わる日が来るなんて事があるかも知れません。
新会長にはそこのところをもっと良く考えて欲しいと思います。(^^)
テレビだったかで知ってびっくりして市馬のところにお祝いにいったら市馬はまだ誰も知らないはずだと驚いた由。漏らした「関係者」ってだれなのかなあ、などと。
三三は市江のような弟子が足を引っ張りゃあしないかとマクラで冷やかしていました。
高座もブログも、今まで以上に関心を持つようにしましょう。
あの東北弁『金明竹』は、談笑より前から演じていらっしゃいましたからね。
落語協会は、一之輔、文菊、志ん陽の抜擢の後、以前のような年功昇進に戻って、あえて言えば、気の緩み状態にあるのではないでしょうか。私も、時おり芸術協会の定席から感じる危機感を、落語協会からは感じません。
ただ、香盤順に顔づけしてるだけ、という印象。
鈴本が正蔵を主任にして3500円の木戸銭を取るなど、甘やかしているのも問題。鈴本は、どうも好きになれない末広亭派です^^
新体制では、常任理事にはベテラン、理事の一部に若手を抜擢し、市馬は、あえて悪者役を引き受けて厳しい態度で躾や稽古を強化することを期待しています。
古典芸能は閉じられた世界だからこそ息長く残っていると言えますが、今の時代へのギリギリの適合も必要でしょうね。
特にネット時代ですから、協会のサイトには、何等かの情報提供が必要だと思うのです。
まぁ、内部ではいろいろ議論しているのかもしれませんが・・・・・・。