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体育科から普通科への変更は、事なかれ主義の改悪でしかない!

桜宮高校の入試内容の変更にまつわる状況について、毎日がやや詳しい記事を掲載していた。 毎日JPの該当記事

大阪・桜宮高:「折衷案」受験生に戸惑い
毎日新聞 2013年01月22日 01時47分(最終更新 01月22日 02時36分)

 大阪市立桜宮高校で生徒が自殺した問題を巡り、体育系2科の入試中止を決定した21日の大阪市教委会議。教育委員らは「再スタート」と強調したが、結論は普通科の入試を事実上、従来の体育科と同じにするという「折衷案」だった。入試を1カ月後に控えた受験生や保護者らには「なぜ変更が必要なのか」と戸惑いが広がり、「子どもたちを置き去りにした議論だ」と批判が上がった。

「今更、普通科に名前を変えて入試をする理由が分からない」。体育科を希望していた中学3年の男子生徒(15)は疑問を投げかけた。そして「塾のない日も自習室に通って勉強してきた。桜宮に入って甲子園を目指すと決めていたのにショックだ」と落ち込んだ様子を見せた。

 体育教師を目指して同校を受験予定の中学3年の男子生徒(15)は「希望する学科に編入できるのか、普通科で何が勉強できるのかも分からず、受験するか決められない」と、困惑の表情を浮かべた。母親も「市長や教育委員は子どもたちを無視して議論している」と憤った。

 一方、運動部の元主将ら同校の生徒8人が21日夕、市役所で記者会見。女子生徒は「市長から入試中止について納得できる説明はなかった」と反発し、「部活ができず、今しかない一瞬を全部つぶされていると感じる」と言葉を詰まらせた。男子生徒は勝利至上主義との橋下徹市長の指摘を強く否定し、「僕らのことを何も分かっていない」と憤った。8人は市長の説明に納得できないとして、保護者と相談した上で、記者会見を開いた。今後、市長と面会し、入試中止の撤回を求めるという。

 一方、長谷川恵一教育委員長は、この日の会議で憤りを隠さなかった。体育系の入試を中止して定員を普通科に振り替える事務局案は、試験にスポーツの実技を設けるなど、実質的には従来の体育科と同じ。「これでは看板の掛け替え。つじつま合わせにしか見えない」と批判し、入試を継続して体育科を改革することを主張した。しかし、他の委員からは「予定通りの募集では、改革のスタートとして弱い」などと異論が相次ぎ、多数決で中止が決定。長谷川委員長は「不本意だ」と唇をかんだ。

 今月15日に橋下市長が入試中止を要請して以降、委員らは議論を重ねた。20日夜も委員らが市役所に集まり、21日午前2時ごろまで議論が続いたが、結論は出なかった。



 まず、教育委員会の決定の背景をあらためて確認。

“長谷川恵一教育委員長は、この日の会議で憤りを隠さなかった。体育系の入試を中止して定員を普通科に振り替える事務局案は、試験にスポーツの実技を設けるなど、実質的には従来の体育科と同じ。「これでは看板の掛け替え。つじつま合わせにしか見えない」と批判し、入試を継続して体育科を改革することを主張した。
 しかし、他の委員からは「予定通りの募集では、改革のスタートとして弱い」などと異論が相次ぎ、多数決で中止が決定。
 

 あら、、教育委員長は、私と同じような意見だったのだ。しかし、他の委員の“改革のスタートとして弱い”という、訳のわからない理由が多数を占めて、リーダーであるはずの委員長の意見が通らなかった、ということか。

 大阪市のリーダーは、是非はともかく強いが、教育委員会のリーダーは、何と弱いことか。

 そして、この“改革のスタートとして弱い”と言う理屈で委員長の正論(と私は思う)を覆した、他の委員達は、どこを見て、こんなことを言っているのか。決して、在校生や受験生ではない。橋下を見ているのだ。

 橋下が体育科の入試を中止と言っているのだから、その通りにして、ここは穏便におさめよう という、事なかれ主義の最たる人たちと言える。「予算」という切り札をかざした橋下の脅迫に教育委員会が屈したのである。
 なぜ、委員長と一緒に、他の委員は理不尽な市長と戦わなかったのか。こんな状態だから、体罰もいじめも、そして自殺もなくならないのではないか。教育委員会の改革こそ求められている気がする。

 「改革のスタート」どころか「改悪でスタート」と言えるだろう。

「今更、普通科に名前を変えて入試をする理由が分からない」。体育科を希望していた中学3年の男子生徒(15)は疑問を投げかけた。  
 この受験生の疑問は、もっともだ。  

 こんなことで、この問題が解決に向かうはずがない。
 
 在校生も、きっと教師も、保護者も受験生も納得できない、形だけの場当たりな措置としか言えない。

“運動部の元主将ら同校の生徒8人が21日夕、市役所で記者会見。女子生徒は「市長から入試中止について納得できる説明はなかった」と反発し、「部活ができず、今しかない一瞬を全部つぶされていると感じる」と言葉を詰まらせた。男子生徒は勝利至上主義との橋下徹市長の指摘を強く否定し、「僕らのことを何も分かっていない」と憤った。8人は市長の説明に納得できないとして、保護者と相談した上で、記者会見を開いた。今後、市長と面会し、入試中止の撤回を求めるという。

 この在校生や保護者の行動を、私は強く支持する。
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by kogotokoubei | 2013-01-22 07:46 | 幸兵衛の独り言 | Trackback | Comments(0)

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