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<銀座の噺小屋>  喜多八膝栗毛 夏之瞬 博品館劇場 8月23日

春の会が良かったので、残暑きびしい中、博品館にまたやって来た。満席の会場は、“喜多八ファンの集い”という趣き。あちらこちらで、お馴染みのお客さん同士が挨拶を交わしている。そういう自分も、終演後の「居残り会・分科会」を楽しみに、複数の落語愛好家の大先輩達と誘い合っての参上である。

次のような構成だった。
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(開口一番 柳家ろべえ『ぐつぐつ』)
柳家喜多八 『粗忽長屋』
柳家喜多八 『青菜』
(仲入り)
鏡味初音 太神楽
柳家喜多八 『怪談 乳房榎~おきせ口説き~』
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柳家ろべえ『ぐつぐつ』 (19:00-19:23)
 今年の初落語であった小田原の三三の会での開口一番以来。あの時の『もぐら泥』は、師匠の十八番を結構自分なりにこなしていたので、今後に期待したのだが、今回は小言が多くなる。まず、マクラがグダグダでいただけない。池袋の夏恒例の小三治主任の席で、お客さんの行列のために、いつも自転車を止めているテケツの脇に入れず、向かいのケンタッキーに置いたら豊島区に撤去され、保管料5,000円取られた、とか何とか、可笑しくもない内容にイライラした。開口一番が10分近くもマクラをふることはない。
 本編は柳家小ゑんの代表作で、おでんのタネを擬人化したネタなのだが、師匠の「夏之瞬」という会の季節感を無視したネタ選びには閉口した。小ゑんは天体観測が玄人並みで、このネタの季節設定はオリオン座が輝く冬なのだ。だから、小ゑんは、冒頭で冬の星空の情景を語る。しかし、ろべえは・・・・・・。翌日に旧暦の七夕を控え、二十四節気の“処暑”の日の会にかけるネタではない。ろべえは平成15年入門で10年選手である。会場には、ゲラさんも多くそれなりに沸いていたが、私はまったく笑えなかった。

柳家喜多八『粗忽長屋』 (19:24-19:44)
 弟子のマクラに合わせたわけではなかろうが、自転車の話題から。八月は自転車を「降りた」らしい。七月は、乗る前にシャツや帽子を水で濡らして乗っていたが、もうダメ、とのこと。加えて、鈴本では楽屋に半ズボンやジーパンで入るこをを禁じているので、楽屋入り前に近くの地下に降りる階段の踊り場で半ズボンの上に長いズボンを穿いてから楽屋入りする手間も嫌になったようだ。そして、今年「蚊」がいないのは暑さのせいかもしれないと新説(?)を披露。ありえるかもしれない。
 九分ほどのマクラから本編へ。八五郎がとにかく元気だ。ややスローペースの熊との対照でメリハリをつける。“行き倒れ”現場をなぜか仕切っている浅草の住人と思しき男と八、熊との会話で、落語の世界が描き出す“不条理”の可笑しさを短時間で描いてみせた。こういう高座を、ろべえは脇でしっかり見なくてはならないと思う。
 会場運営で一つ小言を言いたい。開口一番の時の途中入場を会場の方が誘導するのは、まだ許せる。しかし、喜多八の高座の途中では、勘弁願いたい。中盤あたりでも、前の方の席にお客さんを誘導したが、一席終えるまでは誘導すべきではないだろう。客も後ろで立って見ているマナーを心掛けて欲しいものだ。

柳家喜多八『青菜』 (19:45-20:15)
 一度下がって、再登場。一席目は、鈴本でも久し振りに演じてきたばかりだが、こっちのほうが間違いなく出来は良かったと、会場へのリップサービス(?)。マクラは2分そこそこで本編へ。
 ちょっと、一席目の八五郎の勢いのある口調を植木屋がひきづったような印象。お店の旦那の悠長な仕草や語り口との対比を出したかったのかもしれないが、ややリズムが悪く、少し忙しげな噺になってしまった印象。しかし、会場は“喜多八ファンの集い”的なお客さんで一杯なので、ドッカンドッカンを沸く。噺の筋そのもので大きな声で笑ってくれるお客様も多く、反応は良かったが、私は枝雀や権太楼とどうしても比べてしまい、あまり評価はできない。加えて、細かいことだが、植木屋と旦那の会話で、「奥様は“懲役”がある」「それを言うなら“教育”」というクスグリが本来あるのだが、たぶん言い間違えたのだと思うが、植木屋が直接「教育がある」と言ってしまったところなども気になった。後半はリズムも回復してきて、植木屋が女房にお店の奥さんのような隠し言葉を使って「長屋の淀君と呼ばれてみろぃ!」などという科白や、湯の帰りに植木屋にやってきた建具職人(大工ではなかったなぁ)の熊が、植木屋が旦那の口調を真似て何度も、「時に、植木屋さん」と聞くものだから終いに諦めて「時に」「そうだよ、俺は植木屋だよ!」と返すあたりはなかなか可笑しかったので、前半のノリの悪さが残念。
 サービス精神は大いに買うのだが、二席連続して演じるのは、なかなか難しいものだ、と思った高座。

鏡味初音 太神楽 (20:30-20:50)
 初めてである。後で調べると、芸術協会所属で、鏡味八千代・初音として、ボンボンブラザースの鏡味繁二郎、勇二郎をそれぞれ師匠にもつ女性二人でコンビを組んでいる一人のようだ。口調は、何とも言えない“ユルユル”キャラ。この後に喜多八が「地、なんでしょうね?!」と言っていたが、どこまでが演技でどこまで地なのかは分からない。意外にとんでもない演技力の持ち主なのかもしれない^^
 入門から6年目のようで、失敗しそうな危なっかしさもあり会場を緊張させるのだが、途中に挟むゆったりとして語りで緩和してくれる。枝雀の「緊張と緩和」理論じゃないが、その微妙なバランスは、これまでの太神楽にはなかった感覚。あのボンボンブラザースの門下であり、今後どのような舞台を見せるのか、楽しみである。芸協が層の厚さを誇る色物陣営に、将来が楽しみな若い力が加わったと言っても良いのだろう。

柳家喜多八『怪談 乳房榎~おきせ口説き~』 (20:51-21:27)
 少しだけ鏡味初音のことにふれてから、この噺の短いマクラへ。子供の頃、高田馬場近くに住んでいて、お婆さんが雑司ヶ谷にいたので遊びに行く時、面影橋の近くにある南蔵院の近くを通るのだが、怪談の舞台ということで怖かった、と回想。そして、「美人は三日たつと飽きる。そうじゃない方は、三日たつと馴れる」で会場爆笑。

 さて、この噺は、「怪談牡丹灯籠」、「真景累ケ淵」と並ぶ三遊亭円朝の代表的な怪談噺の一つ。
 一年余り前に紹介した森まゆみ著『円朝ざんまい』では、第九章で「高田・新宿十二社・板橋」を舞台とする噺として紹介されている。
森まゆみ著『円朝ざんまい』(文春文庫)
2011年7月19日のブログ 
 この本で、物語の中心となる夫婦、菱川重信そして妻おきせ、その子どもについて次のように書かれている。

 お武家上りの絵師というわけで、三十七歳、美男ではないがなんとなく上品、すまいは柳島、土佐狩野はいうに及ばず、応挙、光琳の風をよくのみこんで、浮世絵の方では師宣、長春を見破って、大変生き生きとした絵を描く。この御家内のおきせがまたすこぶる美婦で、年は二十四だが、器量が好いせいか二十歳くらいにしか見えません、といわれると、女は年かァ、とぼやきたくなるが、十七、十八番茶も出花、二十すぎればうば桜、二十四、五ともなれば大年増という江戸時代の話である。人生は短く、人びとは前だおしに生きていた。役者の瀬川路考に似ているというので、柳島路考とよぶ。この路考は文化七年(1810)まで生きた三代目瀬川菊之丞のことだろうか。若女房をやらせたら江戸随一といわれた色女形である。
 むつまじい夫婦は何不自由のない暮らし、そのうちおきせが「酸っぱいものが喰べたい」。この一言で懐妊になりなすったとわかり、一子が生まれる。重信先生ころころ喜ばれました。付けた名前が間与島真与太郎というのがヘンテコだけど。


 おきせの美貌について、喜多八は何度も“三十二相”の美人、と表現していた。本来は仏(像)の表情を表わす用語だが、転じて“どこから見てもいい女”、というような意味もある。この幸せいっぱいの家族、真与太郎が生まれて二か月後の三月、向島の桜を見に、下女や下男を連れて出かけるのだった。そこは、この家族に不幸をもたす人物たちとの遭遇の場であった。
 重信に弟子入りする磯貝浪江という男と浪江を重信に紹介する竹六について、『円朝ざんまい』から『円朝全集』の引用を含めて、少し紹介。

 そこに来たのが浅草田原町に住む地紙折りの竹六。扇の地紙をしょっては、花見なんぞの場所に店をひろげ、即席に画や書を書いてはその場で折って骨をさして売る。古川柳の世界では、もっぱら蔭間(男娼)上り、男色をひさぎ、にやけた道楽者の代名詞、と角川版円朝全集の注にいう。
 大道芸みたいだが、それは手際よそうで。この手際という言葉も美しい。私は中国三峡下りの船中、客の名を使った五言絶句をその場でつくり、山水画をさらさらと描くのを見たことがある。杭州の岳飛廟では扇子に金泥で七言律詩をしたためていた。これもじつにお手際であった。
 話に戻ると、茶店のやりとりを聞いていた男がいた。

  年の頃は二十八九位で鼻筋の通った、色の浅黒い、痩ぎすなお人で、此の頃は流行りましたとか
  申します五分月代といふ奴で、小髷に結って少し刷毛を反らしたといふ、斜子(ななこ)んどの
  紋附に、御納戸献上の帯短い大小をさしました・・・・・・

と例によって髪型、こしらえの描写は微に入り細に入る。これが本所撞木橋、までいうと墨田区江東橋一~三丁目付近、堅川と大横川が交わる地点にかかる橋あたりに住いせる浪人磯貝浪江、谷出羽守様に百五十石頂戴した侍のなれの果て、この人が、重信を見かけて、絵の弟子になりたいという。


 竹六は重信の家にも出入りをしていて、絵を希望する客と重信との間をとりもつようなことも生業の一つとしていた。喜多八も、竹六が重信を見かけて挨拶し、誰かに頼まれていた絵が描けたか尋ねる場面を演じていた。磯貝浪江は、その会話を聞いており、重信と顔見知りの竹六に弟子入りの仲介を頼むのである。そして、無事浪江は弟子入りすることができたのだった。その後、重信とおきせ夫婦に不幸が訪れるのであるが、この噺は喜多八が演じた前半の「おきせ口説き」と、後半の「重信殺し」に分かれる。ただし、噺の筋書は、重信が死んだ後にも、やや肩透かし的なハッピーエンドな内容があって、最後まで知らないと、「なんで『乳房榎』なの?」と題名の由来がまったく分からないことになる。
 生の高座で前回『乳房榎』を聴いたのがいつだったのか調べたら、なんとブログを始める前、2007年7月11日の月例三三だった。内幸町ホールでの開催で、その時がこの会に行った最初だった。他に二席『酢豆腐』と『厩火事』もあったのだが、三三は上・下とも演じたはず・・・・・・。あるいは、「おきせ口説き」を簡略化して「重信殺し」を中心に演じたのだったかもしれない。当時は簡単なメモしか書いていなかったので、その日の手帳の殴り書きを解読しながら、日々消えゆく脳細胞に喝を入れつつ少しづつ思い出してみるに、やや粗っぽさもあったが、なかなかの高座だったはず。(こういうことだったので、ブログを書き始めたとも言えるのだなぁ)
 今月イイノホールで開催された同会でも、三三はこの噺(上&下)を披露しているようだ。まぁ、旬のネタでもある。
 喜多八と三三を比べると、数年前の記憶の中の三三の方に分があると言わざるを得ない。喜多八の侍役はニンで、磯貝浪江も、なかなかのものだったが、非常にジェントルな人物に描かれていて、それほど怖くないのだ。加えて、この噺に限らず円朝の怪談噺は“地”の解説部分も多く重要なのだが、その地の部分が、立て板に水、とは行かなかった。ところどころ言葉を思い出しながらとも思える若干の間を挟みながらの進行。この地の部分をトントンと進めないと、肝腎の登場人物の会話や修羅場などが生きない。

プログラムの裏面に落語作家の本田久作が、次のように書いていた。

昭和の女優たちは「必然性があれば脱ぐ」と言ったが、平成の喜多八は必然性がなくても乳房を出す・・・・・・はずはないが、それに近い匂いなら存分に嗅げることは受け合える。何故なら怪談噺とされている『乳房榎』も喜多八の手にかかると人情噺になるからだ。人情の「人」とは言うまでもなく男と女のことで、その男女が「情」を通じる「噺」だから人情噺である。


 しかし、その“人情噺”の重要な場面が不完全だった印象。終演後の居残り分科会会場(?)へ向かう道すがら、かつてはさぞかし、おきせに劣らぬ“三十二相”美人であったであろうIさんと落語会を振り返りながら見解がほぼ一致したのだが、磯貝浪江が、師匠である菱山重信が南蔵院の天井画を描くために柳島の家を留守にしてる隙に、真与太郎を殺すと脅して、おきせの貞操を奪おうとする肝腎な場面、喜多八には“照れ”があったように思う。「ここでシーンとされても困る」と言うのだが、実はそれ程多くのお客さんをあの場面に吸い込んでいたようには思えなかった。それは、実は会場側にも責任があって、チラシをめくる音を立てる人やら、途中で携帯を鳴らす人もいたのだ。私の席の近くには、熱演中なのにガサガサとアンケートを書いていたバカがいた。一期一会の高座とは、噺家と客席が一体にならないと生まれない。
 また、この噺は「上」だけというのは、ちとつらい。ぜひ、上下通しで、喜多八の『人情噺 乳房榎』を再認識させる高座に、近い将来出会いたいと思う。

 
 全体的には楽しかった“喜多八愛好者”の会の後は、「居残り分科会」だ。なぜ「分科」かと言うと、この会の設立メンバー(?)である三人のうちの一人Yさんが参加できなかったため。しかし、この分科会、美女四名に男はリーダーSさんと私の二人という“ダブルスコア”状態。あの、かつて志ん朝も行ったことのある東銀座のあるお店で、飛び切りの肴に舌鼓を打ちながら、人生の先輩達と落語を初めとする楽しい会話はも大いに盛り上がるのだった。
 女性カルテットは、俳句や落語、能や狂言という趣味でつながっている人たちで、若かりし日(今でも、お若いですが^^)、しっかり第一線で働いてきた方々。中には、現在落語会の主催者側の方もいらっしゃる。とにかく、皆さん元気だ。よく食べられるし、話すし、前向きというかパワフル。これからの日本、実は強いベテランの女性陣が世の中を引っ張る時代になるような、そんな思いを抱くうちに、“処暑”の一夜は過ぎて行った。ついつい時のたつをの忘れ、日付変更線は電車の中で越えてしまったが、何とか終電で帰宅することができたのだった。
Commented by hajime at 2012-08-25 09:08 x
二席続けて演じると言うのは独演会等ではよくある事ですが、大抵は違う空気の演目を選んで、後の高座では前の高座の空気を変える事が多いですが、「粗忽長屋」と「青菜」と言う爆笑系を並べたのは喜多八師の自信と慣れたお客さんという事なんでしょうね。

南蔵院は用事で側を通った時に寄り道したくなりますが、未だ行った事がありません。(^^)

Commented by ほめ・く at 2012-08-25 09:49 x
演者の入れ替えの時のみ着席出来ることをルール化すべきです。その間立ち見でも、なんの問題もないでしょう。
喜多八は濡れ場に照れがあるんでしょうか。そい言えばあまり色っぽい演目は聴かないですね。

Commented by 佐平次 at 2012-08-25 10:29 x
間に合ったのですね、よかった。
何と昨日のらくだ亭は松鯉で「重信殺し」でした。
こっちの浪江はシタタカ悪でした。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-08-25 10:49 x
喜多八ファンでほとんど埋まった会場なので、締めが怪談ですから、前半の二席はサービス精神と季節を考えたネタ選びだったのかと思います。
もちろん、十分に楽しかったのですが、『青菜』は、どうしても他の名作と比較してしまいます。
挑戦する気持はうれしいですが、やはり喜多八の持ち味は怪談よりは滑稽噺にありますね。

Commented by YOO at 2012-08-25 10:52 x
私も先日ある落語会で、あまり度々口演中に客を誘導するのでとても不愉快な想いをしました。いつもは捨ててしまうアンケートに苦情を書いて来ました。
ほめ・くさんのおっしゃるようにルール化すべきだと思います。というか客としても常識だと思うのですが・・・

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-08-25 11:01 x
まったく同感です。
開口一番以外は、途中での着席はやめるべきです。せっかくの噺への集中がそがれるし、噺家に対しても失礼。寄席においても同じです。
また、噺の途中でチラシをとっかえひっかえ見たり(女性に多い)、アンケートを書き出す(男性に多い)などでノイズを出す無神経な客には、仲入りでの案内などで、会場の人や主催者が注意すべきでしょうね。
その点では、横浜にぎわい座の運営などは参考になると思います。しかし、いくら注意しても、豆腐の角に頭をぶつけてやりたい馬鹿な客はいますけどね^^

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-08-25 11:07 x
田園都市線は、遅くまであるのですよ^^
とは言っても、午前一時過ぎの帰宅は、連れ合いも犬達も歓迎はしていなかったようです(当り前か)。
二日かけて『乳房榎』通しとは、なかなか結構な落語会の選択でしたね。
それにしても、佐平次さんも、美女連も、若い!

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-08-25 11:18 x
会場や主催者は、「良かれ」と思っているのでしょうかねぇ?
多数決ではないですが、遅れてきた少数の客の便宜より、すでに高座を楽しんでいる大勢の客への便宜を優先すべきでしょう。
私が寄席でも入替えのタイミングでしか着席しませんし、それがマナーだと思っています。
ほめ・くさんやYOOさんのおっしゃる通り、野暮とは思わず、ルールとして明確化したほうがいいのかもしれません。
朝日名人会は収録を理由に途中での入場を認めていなかったはず。収録の如何にかかわらず、すでに楽しみの最中にいる他の大多数のお客さんに、特定個人のレイトカマーの客がノイズを発生させてはいけないでしょうね。
そして、会場や主催者は、そのpノイズを防止する義務があるでしょう。
すでにお目当ての芸の世界に心を注いでいる客への暴力かもしれません。

Commented by YOO at 2012-08-26 01:10 x
志ん朝さん関係の本で読んだような気がしますが、噺家さんにとって落語というのは本当に弱い芸だそうで、それは客についても言えることだと思います。
一席本当に集中して聞きたいのに、それが一旦途切れてしまうとなかなか立て直しにくいものです。ましてや久々に聞く気満々で行った時などは、チケット代を返して欲しいと思う事すらあります。
道理の判らない馬鹿な客は仕方ないにしても、主催者側の配慮は絶対必要だと思います。以後、営業目的のどうでもいいアンケートにもこれだけは必ず書いてくるつもりです。

Commented by 小言幸兵衛 at 2012-08-26 07:52 x
噺家も弱いですし、せっかくの楽しみを妨害される客も非力です。
私もアンケートに書くよう努めましょう。できることから一つづつ、ですね。
もちろん、このブログでも、駄目なものは駄目と書いていきますよ。小言幸兵衛ですから^^

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by kogotokoubei | 2012-08-24 20:57 | 落語会 | Trackback | Comments(10)

あっちに行ったりこっちに来たり、いろんなことを書きなぐっております。


by 小言幸兵衛