噺の話

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10月15日開催、NHK新人演芸大賞-落語部門-を占う。

今年の「NHK新人演芸大賞」が下記の日程でNHK大阪ホールで開催されることが、NHKのサイトで案内されている。NHK大阪のサイトの該当ページ

<演芸部門> 平成23年10月14日(金)
開場:午後6時10分 開演:午後6時50分 終演予定:午後8時10分

<落語部門> 平成23年10月15日(土)
開場:午後5時40分 開演:午後6時20分 終演予定:午後8時10分


 落語部門で予選を勝ち抜き決勝(本選)に出場する5名は次の噺家さん達。

桂ひろば、桂まん我、三遊亭歌太郎、瀧川鯉八、鈴々舎馬るこ(五十音順)


 放送は11月になると思うが、会場に行かれた落語愛好家の方のブログや、芸能ニュースによって放送の前に結果を知ることはできるだろう。

 小三治革命(?)によって落語協会の来年の真打昇進者として一之輔(2010年優勝)、菊六(2009年優勝)の抜擢があり、この大会の優勝の重みが増したように思う。その落語協会からは二人、芸術協会から一人、上方が二人という構成。

 当日までの楽しみとして、今年の優勝を占ってみたい。競馬などと同様、実は勝負の前の予想が結構楽しかったりして、勝負そのものは“あっけなく”終るなんてことも多いからね。
 実は、昨年の一之輔の優勝について書いた後に、次のような気の早い今年の予想めいたことを書いていた。2010年11月10日のブログ

11月6日に放送された「NHK 新人演芸大賞-落語部門-」は、春風亭一之輔が大賞を受賞し、これで東京勢が三連勝となった。この賞は、前身となる賞において選考手法の変遷がいろいろあったが、1994年から現在のような「落語部門」「と「演芸部門」とに分かれての表彰になった。

 そこで、1994年以降の大賞受賞者を東と西に分けて並べてみる。。
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        西             東
1994年                桂平治
1995年                柳家三太楼(→三遊亭遊雀)
1996年                古今亭志ん次(→志ん馬)
1997年  桂宗助
1998年                柳家喬太郎
1999年  桂都んぼ(→米紫)
2000年                林家彦いち
2001年  桂三若
2002年                古今亭菊之丞
2003年                古今亭菊朗(菊志ん)
2004年  桂かい枝
2005年                立川志ら乃
2006年  笑福亭風喬
2007年  桂よね吉
2008年                三遊亭王楽
2009年                古今亭菊六
2010年                春風亭一之輔
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 東の11勝、西の6勝と、ほぼダブルスコアになっている。この結果をどう考えるかは難しいが、間接的に次のようなことが結果に影響していそうな気がする。
・賞に対する価値観の違い →東>西 *あくまで邪推
・出演可能な二つ目相当者の母集団の差 →東>西
・前座・二ツ目・真打昇進制度の有無 →東:有、西:無

 さて、では来年は、どうなりそうか・・・・・・と考えると“鬼が笑う”のだろうが、西が有利、ということは言えるかもしれない。なぜなら、審査委員や主催するNHKが、東西のバランス感覚を働かせるだろう、ということがひとつ。そして、東で頭一つ抜け出た優勝候補者と私が思っていた一之輔と菊六がすでに受賞してしまったためでもある。


 もちろん、今年の出場者が決まっていたわけでもなく、あくまでも“鬼の笑う”レベルの内容だったが、さて出場者も決まったことだし、あらためて予想に入ることにしよう。

 まずは出場者それぞれのプロフィールを、協会や本人のブログなどの関連サイトから確認したい。
桂ひろば
上方落語協会サイトの該当ページ

1.芸名/桂ひろば(かつらひろば)
2.本名/津村 裕也
3.生年月日/1978年(昭和53)年 7月6日
4.出身地/大阪府阪南市
5.血液型/A型
6.入門年月日/2000年(平成12年) 5月「桂ざこば」
7.出囃子/なし
8.紋/三つ柏
9.趣味/バイク(大型免許)、
マジック(カードも含めてテーブルマジック)
10.ホームページ/http://61102742.at.webry.info/
11.所属/米朝事務所
12.その他/京都学園大学中退
平成23年繁昌亭ドリームジャンボコンテスト小枝杯1Rチャンピオン
主な会は「ひろば勉強会」「ごにんばやしの会」「常盤寄席」
「ひろば・そうばの堤法寺寄席」
ひとこと/とにかくデカいです。



桂まん我
桂まん我 応援サイト(公認サイト)

本名 永原 淳
■生年月日 1971年12月2日
■血液型 AB
■出身 兵庫県神戸市など
■学歴 金沢大学 工学部(落研所属)
■芸歴 1999年1月1日 四代目 桂文我に入門。内弟子となる。

1999年5月   「子ほめ」で初舞台。
2001年2月   内弟子卒業。
以降、大阪の落語会を中心に活動。
2002年8月~   「お笑いまん我道場 東京編」開催。
2003年12月~   「お笑いまん我道場 名古屋編」開催。
2005年8月~   「お笑いまん我道場 大阪編」開催。
2006年10月~   「お笑いまん我道場 金沢編」開催。
2003年4月~   KBS京都ラジオ 「桂 都丸のサークルタウン」出演中。
(毎週土曜日 AM 8:30 ~ 11:55)
2006年12月   文化庁芸術祭新人賞 受賞
2009年   平成20年度 咲くやこの花賞 受賞

■趣味 笛、三味線、音楽鑑賞、歌、釣り、ゴルフ、酒
<本人からのメッセージ>
明るく、楽しく、さわやかに。とにかくおもしろい落語を目指します。高座に出てきた瞬間に、その場の雰囲気が楽しくなるような落語家になりたいなあ。



三遊亭歌太郎
ホームページ

[本   名] 磯部 成伸 (いそべ まさのぶ)
[生年月日] 1982年(昭和57年) 7月7日
[出身地]  東京都大田区
[出囃子]  東 拳 (あづまけん)
[ 紋 ]   二つ巴 (ふたつともえ)
[芸  歴]  
2004(平成16)年 8月11日  三遊亭歌武蔵に入門
2005(平成17)年 8月21日  前座となる 前座名「歌ぶと (かぶと)」
2008(平成20)年11月11日  二つ目昇進 「歌太郎」と改名
[初高座]   
日時  2005年 8月29日
場所  新宿末広亭
演目  子ほめ
[得意ネタ]   権助魚 子ほめ  …
[受賞歴]    もうちょっと待ってください(笑)
[趣  味]   落語と関係ない事全般
[自己PR]    
何よりもまず落語を知らない方々、私と同年代の方々に「らくご」を知っていただきたい。
「こんなに面白いものなのに今まで知らなかったなんて…」と言わせたい…
その為にもわかりやすく、笑いをたくさん入れていきたいと考えております。
呼んでいただければどこへでもはせ参じます!
決して損はさせません。
お客様には何が何でも笑顔になっていただきます!
目標は、「全員爆笑!」



瀧川鯉八
落語芸術協会サイトの該当ページ

芸名   瀧川鯉八 たきがわ こいはち
本名   吉田 誠 ふりがなよしだ まこと
生年月日 昭和56年3月27日
出身地  鹿児島県
芸種   落語
階級   二ツ目
芸歴   平成18年8月 瀧川鯉昇入門 前座名「鯉八」
      平成22年8月 二ツ目昇進



鈴々舎馬るこ
ブログ「馬るこ亭」

名前:鈴々舎 馬るこ
年齢:30
誕生日:8月4日
性別:男
職業:落語家
メールアドレス:reireisyamaruko777@yahoo.co.jp
落語動画DLチャンネル爆笑!らくごNEW WAVE
DVDを自費出版します。
作成費用を稼ぐために、
2009年下半期特別企画
「鈴々舎馬るこ いつ何時、誰の出演依頼も受けるキャンペーン」
を行います。

10人前後の人間が集まる所であれば
座布団持参でどこへでもお伺いします。

面識のない方でも大丈夫。
どしどしメッセージをください。
お待ちしています。

twitterやってます
reireisyamaruko
名前:鈴々舎 馬るこ
年齢:30
誕生日:8月4日
性別:男
職業:落語家
メールアドレス:reireisyamaruko777@yahoo.co.jp

鈴々舎馬るこコミュニティ
参加してくだいね
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1626911
(以下割愛 by小言幸兵衛)


*ちなみに「馬るこ」の読み方は「まるこ」である。長々とプロフィール欄に書いているが、肝腎なフリガナをつけていないことに気がついていない・・・・・・。 

 こうやって二ツ目クラスの噺家さんのことを調べようとすると、それぞれの協会のプロフィール欄、あるいはサイトそのものの違いなどが明確に分かる。また個々にブログなどを開いている場合は、その噺家さんが何を言いたいのか、あるいは何を言いたくない(?)のかが、ある程度は伝わってくる。

 そういったプラスアルファの定性的な情報はあくまで参考として、統一指標で比較するなら、年令と入門からの年数ということになるだろうから、その部分だけを抽出してみる。
*馬るこのブログでは年齢を30と記しているが生年を書いていないので、念のため落語協会のサイトで確認する必要があった。生年月日を書いておけば「30」など書く必要もないであろうに。

            生年月        入門年月
桂ひろば    昭和53(1978)年7月    平成12(2000)年5月
桂まん我    昭和46(1971)年12月    平成11(1999)年1月
三遊亭歌太郎 昭和57(1982)年7月    平成16(2004)年8月
瀧川鯉八    昭和56(1981)年3月    平成18(2006)年8月
鈴々舎馬るこ  昭和55(1980)年8月    平成15(20039年5月

入門が早い順に入門年数と決勝当日10月15日時点での満年齢を並べると次のようになる。

まん我  12年と9ヵ月 39歳
ひろば  11年と5ヵ月 33歳
馬るこ   8年と5ヵ月 31歳
歌太郎   7年と2ヵ月 29歳
鯉 八   5年と2ヵ月 30歳
 
 私の知る限り、過去の決勝(本選)出場経験があるのは、まん我だけ。

 2年前の落語会なども含め、最低一回は彼らの生の高座を聞いているので、その時のブログを見て思い出しながら(最近、日々死滅する脳細胞が急に増えてきたような気がする)、あらためて感想や印象そして今回の予想などを書くことにしよう。

まん我
 昨年の国立演芸場における師匠文我の会、あの小金治さんがゲストの会で、「餅屋問答」(東京の「蒟蒻問答」の上方版)を聞いた。少し緊張気味ではあったが、悪い印象ではない。この人は、昨年の「お玉牛」3年前の「野ざらし(骨つり)」ともに、優勝しても不思議ではない出来だった。2008年の菊六の口惜しい表情を今でも思い出すが、その翌年に菊六は雪辱を果たし、昨年が一之輔の優勝。昨年のまん我の顔に潜むものに、2008年の菊六と同じような何かを私は感じていた。ちなみに、昨年のまん我への私の採点は一之輔と同点だった。
 だから、技量、経験、そして会場の地の利、これまでの優勝者における東京と上方の割合などなどを総合的に考えて、この人の本命の座はゆるがないと思う。

ひろば
 2年前、平成21(2009)年6月19日の麻生市民館での「三三・吉弥ふたり会」で「動物園」を聞いた、ようだ。ブログには、「特筆すべき点はないが、会場は意外に盛り上がった。」と書いている。正直なところ、記憶にほとんど残っていない。少しでも見所があるのならもう少し何か書いているはずなので、やはり印象は強くなったのだろう。その後の2年間で相当成長していなければ、優勝は難しいのではなかろうか。無印、だなぁ。

馬るこ
 この人の生の高座だけは2年間に限ると他の四人より多く二度接していて、五人の中ではもっとも最近になって聞いている人でもある。8月22日のらくだ亭で「親子酒」、昨年11月の菊六の会のゲストで「紙屑屋」を聞いた。後者についてはブログで酷評した。前者も、無理なクスグリや酒の飲み方の拙さについて小言を書いた。正直なところ、なぜ決勝に残ったのか分からない。たしかにあの芸は、もしかしたら大阪なら受けるかもしれないので、まん我への刺客として東京から送り出したのだろうか。しかし、優勝に相応しい実力があるとは思えない。ブログの内容などを見ても分かるが、落研の学生のような軽いノリのまま落語家生活を過ごしているような気がしてならない。テレビ放送を、できる限り先入観をなくして見たいとは思うが、そう簡単に本質的なところが変わるようには思えない。無印。

歌太郎
 たぶん前座時代の歌ぶとでも聞いているが二ツ目で聞いたのは、これも少し古い話で恐縮だが、2009年9月19日の池袋演芸場の定席だった。師匠である歌武蔵が主任の席で「道具屋」を演じた。結構その時の記憶は残っていて、ブログにも書いていたが若い割になかなか歯切れの良い江戸っ子の高座、という印象。まん我の対抗馬は、この人だと思う。師匠が苦労人だから、良い意味での神経の太さが本番で強みを発揮するような気がする。アウエーでまん我を倒すのは簡単ではないが、ぜひ気風のいい江戸前の高座を期待したいものだ。

鯉八
 桂ひろばを聞いた時期とほぼ同じ2009年6月10日の「鯉昇・平治ふたり会」(横浜にぎわい座)での開口一番で「牛ほめ」を聞いている。しかし、こっちのほうは記憶がはっきりしている。ちなみにその日のブログは次のように書いていた。「なんとも不思議な魅力のある前座さんである。体は大きく、やや“武闘派”のイメージ。噺の表情は硬いし、笑顔で話すべき部分も怖い位の顔つきで演じるのだが、それでも妙に味がある。表情はもっとつくる必要はもちろんあるのだが、“硬派”イメージの噺家として、文左衛門のようなタイプに育つ可能性はありそうだ。がんばって欲しい。」入門5年での決勝進出は、あの不思議な雰囲気が本物になりつつある証拠なのかもしれない。まかり間違えば、ということで“注意”とする。

ということで、競馬を真似るなら、私の予想は次のようになる。
------------------
 桂まん我
 三遊亭歌太郎
 瀧川鯉八
   桂ひろば
   鈴々舎馬るこ
------------------

 “当たるも八卦当たらぬも八卦”、ではあるが、この予想は“結構固いですぜ、お客さん!”と、今のうちなら言える。しかし、はずれても掛け金(?)は返却いたしませんので、ご容赦のほどを^^
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Commented by hajime at 2011-09-28 11:26 x
昨年のまん我さんは私は演目の選び方がまずかったと思いました。
違う演目だったら一之輔さんと逆の可能性(少ないですが)もあったと思います。
東京の三人は一度は見た事があります。
やはり歌太郎さんはしっかりした高座でした。
馬るこさんは、そう本当に落研か?と言う感じでしたね。決勝まで残ったと言う事は変わったのでしょうか?
鯉八さんは、兄弟子の鯉枝さんを凌ぐ個性派になるかもですね。

この11月に前座のやえ馬さんが二つ目になりますが、彼は上方出身で上方落語も演じるので、将来は面白い存在になると思います。馬るこさんものんびりしていられないと思います。(^^)

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-09-28 13:28 x
 たしかに、昨年のまん我の「お玉牛」は意外でしたね。落語会でなら、三代目の稽古という話題も含め大喜びの珍しいネタですが、11分という制限時間の勝負の場で、あのネタですからね。今年は、確実に取りにいくと思います。
 馬るこは、菊六と同じ年の入門で二ツ目にも同時に昇進していて、一緒に落語会なども行なっている“仲良し”のようですが、さて、どこまで変われることができるか・・・・・・。そもそも落語の世界で「同期」は、言わば最大のライバルのはず。
 歌太郎は予選と同じネタをかけることを彼のサイトに書いていますが、さてどんな高座になるか、他の二人も、しばらくぶりに見る高座が楽しみです。

Commented by 創塁パパ at 2011-09-29 08:02 x
ひろばは、米二師匠に習いに行っていますよ(笑)上方の争いを期待します。まあでも、バランス的に無理かなあ(笑)

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-09-30 18:06 x
どうも、です。
ひろばを聞いたのは、結構広い会場での会で、加えて少し時間がたっているので記憶が薄いのです。
その後の成長によって、上方同士の一騎打ちもありえるかもしれませんよ。

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by kogotokoubei | 2011-09-27 09:46 | テレビの落語 | Comments(4)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛