噺の話

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落語者 入船亭扇辰 『天狗裁き』 (5月20日深夜)

20日金曜深夜の録画を今見たところ。今回のシリーズの人選は非常に私の好みに合っていて、うれしい。まさか扇辰が登場するとは思わなかった。

 この噺は結構難しいと思う。女房、お隣さん、大家、奉行、そして天狗の五人が、熊の見てもいない夢の内容を聞きたがるという場面が繰り返されるので、聞いているほうが飽きやすい。だから、並の噺家のこの噺を聞くと、どうしてもダレる。

 そういうこともあり、正直なところこのネタ、私はあまり好きではない。2月の白酒との二人会の二席目でかけたが、一席目の『徂徠豆腐』が良かったこともあり、その時のこのネタの印象はあまり良くない。2011年2月26日のブログ
 しかし、さすがの扇辰である。番組のテロップで「超技巧派」という形容詞がついていたが、その表現はともかく、場面ごとのメリハリも効いているし、顔の表情を含むこの人ならではの演出で飽きさせない。

 終演後の対談では、鏡を見ながら稽古などしていない、と言っていたが、「へぇ?」と素朴な驚き。きっと鏡を見て練り上げていると思うのだが・・・・・・。本人を信じるべきか、噺家の言うことは信じちゃいけない、という原則(?)にしたがい疑ってかかるかは、人それぞれ。

 来週も扇辰で『三方一両損』。これは“ニン”なネタ。江戸っ子の歯切れのいい啖呵が楽しみ。テレビ朝日サイトの落語者次回予告ページ
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 前座修業をともにした喬太郎と扇辰の二人会のチケットは即売り切れる。白酒との二人会や、中堅どころの実力者との落語会でも扇辰が顔を並べる機会が増えてきたが、この人の存在感は光る。この人の登場は、この番組関係者のセンスの良さを感じる。
 今回のシリーズ、兼好、吉坊、そして扇辰と二週連続である。再来週がどうなるか、それも楽しみである。
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Commented by 創塁パパ at 2011-05-23 07:40 x
おはようございます。この噺は「桂米朝」に尽きると思っていますが、現在では、江戸が扇辰、上方が米二となっております。扇辰、いい噺家さんですね。

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-05-23 08:41 x
おはようございます。
米朝を持ち出したら、誰もかないません^^
花緑が米朝じきじきに稽古をつけてもらったと言って、一時よくかけてましたが、まだまだ・・・・・・。
米二、なんとかして聞かねば!

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by kogotokoubei | 2011-05-22 16:12 | テレビの落語 | Comments(2)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛