噺の話

kogotokoub.exblog.jp

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。

落語者 橘家文左衛門 『道灌』 テレビ朝日 3月26日(深夜)

ようやく落語のブログらしい内容を。昨日土曜深夜のこの番組を録画し、先ほど見たところ。先週の春風亭一之輔の「あくび指南」は見逃した。残念。
 文左衛門は第一シリーズで『のめる』を演じたが、このシリーズについて書いた時に、この人なら『道灌』もいい、というようなことを書いていたので素直に嬉しいネタ選び。

 今どき珍しい本寸法『道灌』に、この人ならではの味付けが楽しい。
 しっかり「四天王」の部分も入る。
・隠 居「義経の四天王が亀井,片岡,伊勢,駿河、
     頼朝の四天王が佐々木,梶原,千葉,三浦とな」
・八五郎「シジミ,ハマグリ,バカ,ハシラなんてね」
・隠 居「なんだいそりゃ」
・八五郎「貝の四天王」
・隠 居「貝に四天王なんてぇのはない」
などの後で、「ネェちゃん、いいケツしてんのう」がこの人らしくて、楽しい。

 南北朝時代の小島高徳が桜の木を削って書いた句、「天 勾践を空しゅうすることなかれ、時に范蠡無きにしも非ず」まで登場。もちろん、八五郎はまぜっかえすが。

 なかなか落ち着かない状態は続くが、ある意味、腹をくくって落語や好きなジャズで心を休めようかと思っている。そういう時期に、期待していた楽しい文左衛門『道灌』で笑うことができた。このネタについては、現役の噺家さんの中でも相当上位にくると思うし、テレビでも結構その楽しさは味わえた。ありがとう。テレビとはいえ、落語で一時の平穏と笑いを取り戻せたことに、素直に感謝したい。
 「日常」に戻ることの難しさをつくづく感じる日々が続くが、「明けない夜はない」と言い聞かせ、そろそろ自分を騙しながらでも平常な生活に戻る必要があるかもしれない。しっかり働き、そして趣味や娯楽も楽しみ、そして真っ当に適正な税金を払って、日本の復興に少しでも役立ちたい。元気に働ける国民は働かなくちゃ、ね!

 来週は市馬の『高砂や』らしい。
テレビ朝日「落語者」
[PR]
Commented by hajime at 2011-03-27 22:35 x
こんばんは、お邪魔いたします。
私も落語が好きなので、ここの処
よく落語を掛けています。

>自分を騙しながらでも平常な生活に戻る必要があるかもしれない

全くその通りだと想います。
平穏に暮らせる日を目指して、
しっかりと働き不必要な自粛は
控えた方が結局は被災地の方の為
にもなるのではないでしょうか。

Radikoが関西の局も聴けるので、
昨夜と今朝は上方落語を楽しみました。

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-03-28 11:24 x
コメントありがとうございます。
精神的にはつらい状況がまだ続きますが、なんとか平常心を保つためにも、落語などの憩いが癒しになる時期に、ようやくきているように思います。
「普通」や「日常」がどれだけ素晴らしいか、が分かりますよね。

Commented by 創塁パパ at 2011-03-28 12:25 x
文左衛門の「道灌」はいいです。
何度も、寄席で出会っていますが
レベルとしては、相当高い部類ですね。
私も関西担当なので、東日本の
ためにできる限りがっばって勇気を
与えられるよにがんばります!!
そして、一之輔は今度お持ちしますね。
最近やっとHDDの専用の機械を買いました。
毎週この番組は録画していますので(笑)

Commented by 小言幸兵衛 at 2011-03-28 13:10 x
文左衛門って、見た目に騙されてはいけない人で、ガラッパチのように思えて実は非常に繊細な部分を大事にする噺家さんだと思います。
19日の一之輔の録画は、まったく忘れていました・・・・・・。
お手数おかけしますが、次回、楽しみにしております。
とにかく、この閉塞感をなんとかしたいものです。

名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by kogotokoubei | 2011-03-27 16:33 | テレビの落語 | Comments(4)

落語のことを中心に、ときたま小言や独り言。


by 小言幸兵衛